LED電球時代到来!
2009.10.12/Mon/20:47:03
【LED電球】
LEDは比較的古い発光素子ですが、LEDの青ができたのは最近です。赤と緑は古くからあり、青色LEDは青いバラと並び、研究者の夢とまで言われていました。
青いLEDは日亜化学工業及び中村修二さんが2001年に開発に成功しました(ちなみに青いバラはサントリーが2004年に発表)。青色のLEDができたと言うことは光の三原色がLEDで実現したと言うことで大きな意味を持ちます。赤・緑・青の三原色があれば、その光を混合することで任意の色を作り出すことができます。
そのため最近では白色のLEDも多く利用され、今回は東芝が高効率高照度の電球色LEDによる白熱灯型LED電球を発売したという経緯です。
先に訪問した国立科学博物館で東芝が自社のLED電球をアピールする展示を行っていたので、そのときに撮った写真を使いながら、LED電球の現実性について述べてみたいと思います。
【実際見た感じ】
下の写真は60W相当の電球を並べて点灯したものです。左から「白熱灯」、「電球型蛍光灯」、「LED電球」です。消費電力はそれぞれ 54W, 12W, 6.9W。見た感じ、色味はほとんど同じ。明るさはLED電球が前方だけ照らすようになっているため、ソケット側が少々暗いかなという程度でした。ただ、LED電球の先入観を打ち破るほど明るく光っていました。

(左から白熱灯、電球型蛍光灯、LED電球)
これなら特に問題なく白熱灯の代わりになると感じました。
【性能】
LED電球の大きな特長は消費電力の低さと寿命の長さです。その代わり、電球自体の価格が高めになっています。
メーカーのパネルの説明です。LED電球は41,400円お得と書いてありますが...。

そこで、コストシミュレーションをしてみました。
表1.設定項目
表2.利用月数別発生費用
表を考察してみましょう。
一日10時間点灯すると想定すると、約10年間LEDは取り替えを行わずにすみます。その際のコストセーブが白熱灯と比べると約40,000円ということです。
この試算は電気料金や今後のLED電球の売価の変化で変わりますので、10年のスパンで損得を考えても判断に誤解が生じるような気がします。3年程度のスパンで最もお得であれば説得力も高くなるのではないでしょうか?
また、地球温暖化の元凶とされるCO2の削減と言う見地に立てば、LED電球の利用価値はずっと高まると考えます。
-----
最後までご覧いただき、どうもありがとうございます。
LEDは比較的古い発光素子ですが、LEDの青ができたのは最近です。赤と緑は古くからあり、青色LEDは青いバラと並び、研究者の夢とまで言われていました。
青いLEDは日亜化学工業及び中村修二さんが2001年に開発に成功しました(ちなみに青いバラはサントリーが2004年に発表)。青色のLEDができたと言うことは光の三原色がLEDで実現したと言うことで大きな意味を持ちます。赤・緑・青の三原色があれば、その光を混合することで任意の色を作り出すことができます。
そのため最近では白色のLEDも多く利用され、今回は東芝が高効率高照度の電球色LEDによる白熱灯型LED電球を発売したという経緯です。
先に訪問した国立科学博物館で東芝が自社のLED電球をアピールする展示を行っていたので、そのときに撮った写真を使いながら、LED電球の現実性について述べてみたいと思います。
【実際見た感じ】
下の写真は60W相当の電球を並べて点灯したものです。左から「白熱灯」、「電球型蛍光灯」、「LED電球」です。消費電力はそれぞれ 54W, 12W, 6.9W。見た感じ、色味はほとんど同じ。明るさはLED電球が前方だけ照らすようになっているため、ソケット側が少々暗いかなという程度でした。ただ、LED電球の先入観を打ち破るほど明るく光っていました。

(左から白熱灯、電球型蛍光灯、LED電球)
これなら特に問題なく白熱灯の代わりになると感じました。
【性能】
LED電球の大きな特長は消費電力の低さと寿命の長さです。その代わり、電球自体の価格が高めになっています。
白熱灯 | 電球型蛍光灯 | LED電球 | |
---|---|---|---|
消費電力 | 54W | 12W | 6.9W |
寿命(時間) | 1,000 | 6,000 | 40,000 |
明るさ | 810ルーメン | 810ルーメン | 565ルーメン |
実売価格 | 50円 | 680円 | 3,500円 |
メーカーのパネルの説明です。LED電球は41,400円お得と書いてありますが...。

そこで、コストシミュレーションをしてみました。
表1.設定項目
電気料金 | 0.022円/Wh |
---|---|
1日あたり点灯時間 | 10時間 |
白熱灯寿命 | 1,000時間 |
電球型蛍光灯寿命 | 6,000時間 |
LED電球寿命 | 40,000時間 |
白熱灯売価 | 50円 |
電球型蛍光灯売価 | 680円 |
LED電球売価 | 3,500円 |
表2.利用月数別発生費用
利用月数 | 電球代+電気代(円) | 想定点灯時間 | ||
---|---|---|---|---|
LED電球 | 電球型蛍光灯 | 白熱灯 | ||
1 | 3,546 | 761 | 412 | 305 |
2 | 3,593 | 841 | 775 | 610 |
3 | 3,639 | 922 | 1,137 | 915 |
4 | 3,685 | 1,002 | 1,549 | 1,220 |
5 | 3,731 | 1,083 | 1,912 | 1,525 |
6 | 3,778 | 1,163 | 2,274 | 1,830 |
7 | 3,824 | 1,244 | 2,686 | 2,135 |
8 | 3,870 | 1,324 | 3,049 | 2,440 |
9 | 3,917 | 1,405 | 3,411 | 2,745 |
10 | 3,963 | 1,485 | 3,823 | 3,050 |
11 | 4,009 | 1,566 | 4,186 | 3,355 |
12 | 4,056 | 1,646 | 4,548 | 3,660 |
: | : | : | : | : |
24 | 4,611 | 3,292 | 9,096 | 7,320 |
: | : | : | : | : |
42 | 5,445 | 5,422 | 15,868 | 12,810 |
43 | 5,491 | 5,502 | 16,281 | 13,115 |
44 | 5,537 | 5,583 | 16,643 | 13,420 |
: | : | : | : | : |
131 | 9,565 | 15,308 | 49,467 | 39,955 |
132 | 13,111 | 15,389 | 49,879 | 40,260 |
表を考察してみましょう。
- 2ヶ月程度使うだけならば白熱灯が最も安い
- 3ヶ月以上使うのであれば、電球型蛍光灯が安い
- 電球型蛍光灯の価格下落により、42ヶ月(3年8ヶ月)までは、LED電球よりも電球型蛍光灯の方が安い
- 43ヶ月以上使うのであればトータルコストはLED電球の方が安くなる
- LED電球の寿命いっぱい(40,000時間)使った場合は、白熱灯と比べるとメーカーの主張している通り、約40,000円のコストの差になる。しかし、電球型蛍光灯と比べると6,000円程度の差しかない
一日10時間点灯すると想定すると、約10年間LEDは取り替えを行わずにすみます。その際のコストセーブが白熱灯と比べると約40,000円ということです。
この試算は電気料金や今後のLED電球の売価の変化で変わりますので、10年のスパンで損得を考えても判断に誤解が生じるような気がします。3年程度のスパンで最もお得であれば説得力も高くなるのではないでしょうか?
また、地球温暖化の元凶とされるCO2の削減と言う見地に立てば、LED電球の利用価値はずっと高まると考えます。
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最後までご覧いただき、どうもありがとうございます。
カテゴリ: 家電・時計
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