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チューブレス・レディ・ホイールのチューブレス化(その1 下準備編)

2020.07.19/Sun/23:35:56

DSC06629.jpgせっかくチューブレス・レディ・ホイールを購入したので、チューブレスタイヤを装着して「チューブレス体験」をしたくなりました。今回はそのための準備です。
【チューブレス・ホイールについて】

先日、私が購入した「ICAN 2019『AEROシリーズ』軽量エアロカーボンホイール」は、「チューブレス・レディ・ホイール」です。

現在、ロードバイクのホイールは3種類あります。「クリンチャー」、「チューブラー」、「チューブレス」です。このうち、最も多数派は「クリンチャー」です。クリンチャー・ホイールは、タイヤの中にタイヤ・チューブを入れるタイプのホイール。チューブラーはプロのサイクリストが主に使っているタイプで、タイヤがタイヤチューブのように「管」になっているタイプ。チューブレスは最近人気が出てきたタイプで、タイヤとホイールの組み合わせで気密性を保ち、チューブをタイヤ内に入れなくても良いタイプです。

現時点では「どれがいい」という問いに対する普遍的な答えはありません。どれも一長一短あり、用途・予算・利用者によって決まるものです。私はロードバイクのタイヤとして、クリンチャー以外使ったことはありません。しかし、今回購入したホイールが「チューブレス・レディ・ホイール」であるため、近々チューブレス・タイヤを使ってみようと思っていました。

その理由は、チューブレス・タイヤを装着したホイールは、内部にタイヤチューブがないため、回転時の内部のチューブとタイヤとの摩擦に起因するパワーロスがなく、転がり抵抗が低いということ。また、タイヤがしっかりしていて、構造上「リム打ちパンク」が発生しないため、空気圧を低めに保つことができる、すなわち乗り心地が良いということ。

つまり、チューブレス・タイヤのホイールは「乗り心地が良く」、なおかつ「良く進む」ホイールなのだそうな。こんなことを聞くと、やはりチューブレス・タイヤのホイールを体験してみたくなります。さらに、「シーラント」というゴムが入った溶剤をタイヤ内部に入れることで、チューブレス・タイヤは、軽微なパンクからは解放されるとのこと。つまりパンクの確率が激減するということなのです。

いいことづくめに聞こえるチューブレス・タイヤですが、少々デメリットもあります。まず、気密性をタイヤのビードとホイールリムとの密着性に依存しているため、タイヤとホイールに精度が求められます。それはすなわち、タイヤとホイールとの間に「相性」が生じやすいということになります。それは特に純粋なチューブレス・ホイールとチューブレス・タイヤの組み合わせで、シーラントを入れないで運用する場合に生じやすいです。なぜなら、シーラントを入れない場合は、ビードとリムの間にわずかな隙間があっても空気が漏れてしまうからです。

タイヤが頑丈になり、ビードがリムに密着するように設計されるため、タイヤ交換の難易度も上がります。タイヤチューブ自体は不要ですが、それ相当の気密層をタイヤに仕込むことや、シーラントを内部に入れることもあり、クリンチャーホイールよりもわずかに重くなる傾向があると言われています。また、いろいろと必要装備を取りそろえたり、タイヤ自体が割高のため、運用コストが高くなるとされています。

しかし、すでにクルマのタイヤはすべてチューブレス化されていて、自転車においても今後、チューブレスの比率は大きく高まるといわれています。ロードバイクは「ロードが個人的趣味」というユーザー、もしくは「結果がでればコストは二の次」というレースやビジネスに支えられている稀有な市場なので、そのトレンドはメンテナンス・フリーやコスト至上主義ではなく、パフォーマンス優先主義です。電動シフト(Di2, ETap)の発展や、最近急速にブレーキ方式がキャリパーブレーキからディスクブレーキに変わりつつあることも、その具体例だと思います。

恐らく、チューブレス・タイヤについても、ロードバイク市場においては、今後クリンチャータイヤに肉薄してゆくことでしょう。新し物好きとしては、そろそろ体験した方が良いと思いました。

【チューブレス化準備】

そこで、早速そのための準備を行いました。チューブレスタイヤを利用するためには、まずホイールが「チューブレス」か「チューブレス・レディ」である必要があります。チューブレスホイールは、リムの内側にニップル穴がなく、バルブ穴しかありません。したがって、チューブレス・ホイールであれば、チューブレス・ホイール用のバルブを取り付け、チューブレス・タイヤを装着すれば、チューブレス化が完了します。

しかし、チューブレス・レディ・ホイールの場合は、ニップル穴が残っています。したがって、ニップル穴をふさぐ特殊なリムテープを貼り付けることが必要になります。私の購入したICAN 2019『AEROシリーズ』軽量エアロカーボンホイールはチューブレス・レディ・ホイールであるため、チューブレス化するためのリムテープが必要となります。

その他、「シーラント」というリムとタイヤビードとの隙間をふさぐ液体やチューブレス用バルブが必要になります。早速購入しました。

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【チューブレス用リムテープの貼り付け】

装着するチューブレス・タイヤは最近評判が高い「Continental GRAND PRIX 5000TL」を選択。そのタイヤは海を越えて来るため、すぐには到着しません(7月末以降)。その間、下準備をすることにしました。それは、リムテープの貼り付けと定着です。タイヤが到着するのが少々先なので、それまでにできる準備は済ませてしまおうという魂胆です。

ICAN のホイールは「ニップル穴」が開いているタイプであるため、それをふさぐためのチューブレス用リムテープを貼り付ける必要があります。今回のホイール購入時に装着したのは SHIMANO 製クリンチャーホイール用リムテープ。これは貼り付けるタイプではなく、はめ込むタイプ。気密性を確保することができません。

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こんなに早くチューブレス化を実行するのであれば、最初からチューブレス用リムテープを付けておけば良かったと、ちょっと後悔しました。

今回の下準備はタイヤを外してリムテープを貼り付け、再びタイヤとタイヤチューブを装着して元に戻すことです。リムテープは、今回は「BBB チューブレス用リムテープ 22mm」を使います。リムテープの幅については、諸説あります。リムの内径と合わせるという説と、それよりも数ミリ広いタイプを使うという説です。

リムには「内溝」がありますので、内溝にもテープを密着させることを考えると、リムテープがリムの内側底面をきっちり覆うためには、その幅はリムの内側の幅よりも数ミリ多く必要です。しかし、「リムの内側の幅と同じでもよい」としているメーカーも見受けられます(テープの左右数ミリは開いていても大きな問題はないということでしょう)。今回の対象ホイールの内側の幅は 22mm なので、万全を期するのであれば 25mm 幅を購入するのが良いと思いますが、私は今回、貼り付けのしやすさと、トライアルという意味合いで 22mm 幅を購入しました。

このリムテープは、「空気を漏らさず遮断する」という過酷な任務が課されます。そのため、テープが「ぴったりと」くっつくための下地を整えなければなりません。それは「清浄」、「脱脂」です。リムテープがリムに強固に張り付くためには、そのリムが汚れていてはなりません。したがって、タイヤとチューブを外した後、入念に清浄・脱脂する必要があります。

私は、その作業をパーツクリーナーで行いました。特にリムの内側を、ペーパータオルに汚れが付かなくなるまで、入念にクリーニングしました。当然ながら、リムに大きな衝撃を与えたり、内側を傷つけたりしないように注意を払う必要があります。

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クリーニング完了。次はリムテープの貼り付けです。

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ロードバイクのタイヤに充填される空気圧は、7kg/㎠ 前後の高圧になるため、リムテープは2重(ふた巻き)にします。したがって、700C のホイールでは、1輪 4m の長さが必要になります。そのため、4m のBBB のリムテープは2巻買いました。結果的に、700C のホイール1つを2巻きする場合、テープ長 4m で適切でした(はさみで切る必要がなかった)。

リムテープはバルブ穴の位置で重なるように貼っていきます。つまり、バルブ穴の部分の約10cm 前から貼ってゆき、そのまま二回りさせることになります。まずは一巻き目。

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一巻き目が終わった段階で、リムテープの中央部を指で押し下げ、リムの内溝との密着化を図ります。ただし、リムテープが最初に「ハンプ」(リム内側の「肩」の部分)に貼りつくので、なかなかきれいに密着させるのは難しいです。今回は、このリムテープを張り終わった後、タイヤチューブを入れて通常のクリンチャーホイールとして当分(2週間程度)走ります。その間の時間経過と走行で、タイヤチューブがリムテープをしっかり圧着し、きれいにリムテープが貼りつくことを期待しています(結果は次回ご期待ください)。

2巻き目を行います。一巻き目は人間の指で圧迫され、皮脂が付いている可能性があるので、2巻き目の前に、パーツクリーナーで改めて脱脂を行いました。

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2巻き目の貼り付け完了。内溝の部分が密着していませんが、これはチューブ入りで組付け、その後ある程度乗車するため、その期間でもう少しきれいに貼りつくことを期待しています。

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今回利用した BBB の 22mm 幅チューブレス用リムテープの重量は、17g でした。通常のリムテープの中では軽量な部類に属する SHIMANO の 16mm リムテープが一本 16g なので、十分軽量だと思います。

DSC06639.jpg
(BBB チューブレス用リムテープ軽量。巻き芯重量控除済み)

前後のホイール分、リムテープの貼り付けが終わりました。

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あとはタイヤを入れてチューブを付けるのですが…

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この段階では、「バルブ穴」が開いていません。千枚通しで小さな穴を開けます。

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この穴は、あまり広げる必要はありません。チューブのバルブをゆっくり突き刺せば、自然に穴が広がります。次の段階でチューブレス用バルブを付けることもあるので、切れ込みを入れるなど、気密性を低下させる作業は極力控えます。

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また、この時はタイヤパウダーは付けていません(積極的に洗い流したりはしませんでしたが)。タイヤパウダーが、本来テープが密着すべき隙間に入り込むのを避けるためです。

【完了】

下準備完了。この段階では普通のクリンチャーホイールです。ただし、この状況で走行を重ねることで、今回貼ったリムテープがリムにきれいに貼りつくことを期待しています。新規購入したタイヤ「コンチネンタル GRAND PRIX 5000 チューブレス」が届いた段階で、改めてチューブレス化に踏み切ります。

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【関連ページ】
チューブレス・レディ・ホイールのチューブレス化(その2 装着編)
チューブレス・レディ・ホイールのチューブレス化(その3 評価編)
最軽量クラスのカーボン・ホイールの購入と試走
納得の予算で納得のフルカーボンロードバイクを組み立てる(その6 完成編)
納得の予算で納得のフルカーボンロードバイクを組み立てる(その4 ホイール装着編)

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最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。

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