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最軽量クラスのカーボン・ホイールの購入と試走

2020.07.13/Mon/19:51:46

DSC06468.jpgAmazon の「欲しいものリスト」は罪な機能ですね。そのせいで多額の浪費をしている気がします。今回は、その欲しいものリストにまんまとしてやられた ICAN の前後ペア 1,251g(カタログ・スペック)の超軽量カーボン・ホイールの購入記です。
【アルミリムの SHIMANO RS21 の寿命】

私の持っているアルミフレームのロードバイクには、購入約1年後に交換した、SHIMANO RS21 が付いています。

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最新のホイールと比べると加速が重いですが、速度維持性能が良く、乗り心地も悪くないので、これと言って大きな不満なく使っています。しかし、不満はありませんが、最近は「不安」があります。下の写真を見ていただくと、リムのブレーキ面が、長年のシューによるブレーキングの結果、摩耗して湾曲していることがわかります。

DSC06492.jpg

また、この RS21 にはリムの摩耗限度を知らせるために、定められた位置に小さなくぼみ(ディンプル)が設けられています。購入当初の写真を探して、その部分を拡大しました。

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(リム摩耗表示ディンプル:前輪)

IMGP7016_2020071220021335c.jpg
(リム摩耗表示ディンプル:後輪)

ところが、今の状況はこちら。

DSC06491.jpg
(前輪該当部分)

DSC06489.jpg
(後輪該当部分)

いつ頃のことかわかりませんが、見事にディンプルが消滅しています。つまり「不安」というのは、いつかリムの強度が不足し、破損したり、タイヤを保持できなくなってタイヤがバーストしたりする不安です。

かれこれ6年間使っています。通算走行距離は40,000km を超えていると思います(念のため申し添えますが、安全確保のための日々の各部点検は怠りなくやっています)。その間、1回、フリーのラチェットが壊れ、フリーを交換しています(「ロードバイク・ホイール「SHIMANO RS21」のフリーホイールハブを交換する」)。もうだいぶ「ご老体」ということでしょうか。

不安にさいなまれながら楽しいライドはできません。この RS21 に、そろそろ別れを告げるタイミングだということを悟りました。

【ICAN 2019 AERO 35mm 超軽量カーボン・ホイール】

その後継機種にはカンパニョーロ ZONDA C17フルクラム レーシング3 あたりを当初は考えていたのですが、その価格帯(4~5万円)をみると、中華カーボン・ホイールが購入可能です。したがって、30mmハイトあたりの地味なカーボン・ホイールを購入し、アルミフレーム・ロードの MERIDA に履かせようと考えていました。

ところがある日、ふと何気なく、Amazon の「欲しいものリスト」を眺めていると、ICAN の超軽量カーボン・ホイール(価格 75,670円)が、クーポンで 4,500円引き。さらに Amazon 倉庫在庫のため Prime 扱いとなり通常 3,000円の送料が無料。7万円強で、前後合計 1,251g の超軽量カーボン・ホイールが手に入ることを知り、10分迷ったあげく、購入ボタンを押してしまいました。この軽さは、カンパの Zonda(1,596g) はおろか、フルクラム・レーシング・ゼロ(1,490g)と比べるべくもありません。アルミリムのホイールでは到達不可能な領域です。

DSC06460.jpg

結局、「ICAN」のフレームとホイールで固めた自作カーボン・ロードバイクのホイールをグレードアップし、お下がりをアルミフレームの MERIDA に装着する流れになりました。4万円で何とかしようと考えていた当初予算から 3万円アップ!すべて私の判断の結果ですが、Amazon の「欲しいものリスト」、恐るべしです。

【開封と商品確認】

気を取り直して開封の儀を行います。

DSC06464.jpg

添付品は「クイックシャフト(前後)」、リムテープ(2本)、ブレーキシュー(4個)。このうち、リムテープとブレーキシューは今回は別物を購入したので使いません。

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早速出してみます。梱包は丁寧で傷や汚れはありません。非常に立派な商品です。

DSC06502.jpg

今回購入したのは、リムハイト 35mm のタイプ。

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リムハイト 35mm を選択したのは、理由が複数あります。以下のような点です。

  • 35mm のタイプは前後ペアで公称 1,251g と強烈に軽量。次の大きさのリムハイトの40mmにすると、63g重量増となる
  • 私の場合、ライディング・スタイルは高速巡行よりもポタリングやツーリング。40km/h以上の速度になる機会はそうそうありません。その観点でリムハイトよりも軽量化を重視
  • 35mm ハイトのリムだけ、そのリム幅が 29mm と超幅広(その他はリム幅25mm)。その転がり方と横方向の剛性感を体感してみたい


超幅広なのに超軽量なんて、面白そうじゃないですか。取り出してみると、なるほどリムが広いです。ロードバイクでこんなリム幅のホイールを初めて見ました。ちなみに、このホイールは、チューブレス・レディです。チューブレス用リムテープとバルブ、さらにシーラントを使うことでチューブレス・タイヤに対応します。

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実際に測ってみます。確かにリム幅は実測 28.5mm。

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リムの内側の幅は 22mm。

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リムハイトは公称値通り 35mm でした。

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スプロケットは、SHIMANO 11速タイプ互換。8~10速スプロケットを取り付けるために用いるスペーサーが付属していました(今回は使いません)。

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前後ペアで 1,251g というスペックは、他の商品では早々見られません。もっと高級ですが、類似商品の Wiggle, PRIME の 38mm Black Edition クリンチャーの重量が 1,429g。カタログスペックで 178g の差があります。28mm ハイトでも 1,395g。144g も水をあけられています。実際、1,251g のホイールというと、チューブラー・ホイールか、LightWeight 等の超高級ホイールしか思い浮かびません。そんなホイールが7万円で買えるなんて、何というか…。

実際測ってみます。前輪 542g!

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後輪は、719g。合計で 1,261g という結果でした。公称値よりも 10g 重いですが、公差の範囲なので良しとします。

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クイックシャフトは、添付品を使います。前輪用は 51g。

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後輪用は、55g です。

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本製品レベルの重量を実現するためには、リムをカーボンにするだけでは困難です。様々な軽量化の要素が見られます。まずは、スポーク。スポークは SAPIM CX-Ray で統一。すべてストレート・スポークです。ハブは、ストレート・スポークを受けられるように設計されています。

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次にスプロケット・ソケット。これは鉄製ではなく、アルミ製ですね。また、ハブも大部分がアルミ製になっていると観察されます。また、トルクがかかるリア側のスポーク組も、スプロケット側はあえてラジアル組。もう一方を2クロスとして、極力スポーク長を節約しています。

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フロントホイールも然り。フロントはすべてラジアル組みで、ストレート・スポークです。

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このように、スタンドに設置してホイールを回してみましたが、リムの振れ取りは不要なレベルでした。スポークのテンションは、今まで使っていた ICAN ホイールや RS21 と比べてもとても高め。細い SAPIM のスポークで、大丈夫かとも思いましたが、それがホイールの剛性アップにつながっているのだと思います。

DSC06485.jpg

YouTube ご紹介動画

(短編動画: 1分09秒)

【組み付け】

本製品には、18mm 幅のリムテープが付属しています。しかし、今回はいつも愛用している SHIMANO のリムテープを使います。

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幅は、SHIMANO のロードバイク用リムテープの中で、幅が最も広い 20mm です。

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SHIMANO のリムテープは「固い」、「伸びない」などの悪評が一部ありますが、コツを掴めば問題ありません。まずは、バルブ穴の固定です。使い古したチューブから切り取ったバルブをこのようにあらかじめ通し、リムテープのバルブ穴がずれないようにします。

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あとは、リムテープを均等に引き上げてゆきます。リムの端を床に置き、リムを足先で固定します。そして、リムテープを両手で均等に持ち、「背筋力測定」のようなポーズで引き上げてゆきます。コツは、リムから外れない範囲で、リムテープを可能な限り長く持ち、テープの長さ全体でテープを伸ばしてゆくイメージです。

DSC06507.jpg

はい、無事にリムテープがはまりました。

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一部、この SHIMANO のリムテープの装着に難儀している方がいるようですが、バルブ穴の固定と両手でテープ全体の長さを使って引き上げるというアプローチでうまくゆくはずです。失敗したり切れたりしている方は、タイヤをはめ込むように、ドライバーやタイヤレバーでリムテープを無理に一方向に押し込んだりしているのではないでしょうか。

DSC06509.jpg

また、一般にチューブレス・ホイール、チューブレス・レディ・ホイールは、タイヤによっては「はめるのに死ぬほど苦労する」という意見が多く見られます。この ICAN ホイールもその部類だと思います。私が何気なくタイヤをはめたところ、鉄製のタイヤレバーが要るほど固かったです。しかし、それはこのホイールの素性を知らなかったから。。

このホイールは「チューブレス・レディ」ホイールです。その場合、リムの内側の形状は、通常のクリンチャーホイールとは異なり。「ハンプ」があります。ハンプとはタイヤのビードがホイール中心線へ落ち込んでゆかないように作られた、リム内部の「肩」のことです。

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「ハンプ」があることで、チューブレス・タイヤのリムがリムに常に密着することができるようになっています。また、ハンプはタイヤのビード径と「ぴったり』合うように設計されています。したがって、タイヤを入れる際にビードがハンプにはまっていると、タイヤをはめる余地がまったくなくなってしまいます。

したがって、この種のチューブレス(レディ)ホイールには必ず「内溝」が設けられているので、タイヤをはめる際は、リム内のビードは、すべて、この内溝に入れていきます。こうすることでビード長の余力が発生し、タイヤを楽にはめることができます。

タイヤをはめた後は、チューブ利用の場合は、内溝に位置するビードをハンプにずらすことは不要です。空気を入れるとタイヤチューブが膨らんで、自然にビードがハンプに「パチンパチン」と移動していきます。

チューブレス・タイヤの場合、内溝にタイヤがはまり込んだままだと、「ビードが上がらない」(ビードがハンプとリムにはまらない)という現象が発生します。それを避けるためには、ホイールに空気を一気に入れる「チューブレス・インフレーター」というものを使ったり、人間の手で、丁寧にビードをハンプの上にあげてあげる必要があります。


SERFASエアフォースワン チューブレス エアボンベ

タイヤとチューブを嵌め、ホイールを車体にセット。空気を入れたら一旦完了です。しかし私は念のためホイールバランスを取ります。これは、1円玉と鉛のウエイトを使うと便利です。まずは1円玉で仮のバランスを取り…、

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ウエイトと位置が決まったら、鉛のシートを貼り付けます(ダイヤ 鉛バランスプレート)。

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バランス取り完了。後輪を空転させて試してみましたが、80km/h まで振動は発生しませんでした。

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【軽量化成果】

さて、「相当軽い」と感じていた、今まで使っていた ICAN の 40mm ハイトのカーボン・ホイールと重量差を比べてみましょう。まずは、前輪。以前のホイールの重量は、タイヤ、チューブ、リムテープ、(充填エア)込みで、998g。

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それに対して、今回購入した超軽量カーボン・ホイールの前輪重量は、866g。132g の軽量化が達成されました。

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後輪は、以前から使っていた 40mm ハイトのホイールは、1,471g。

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それに対して、新しく購入したホイールの後輪重量は1,340g。131g の軽量化です。

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併せて、263g の軽量化が達成されました。元々が「鉄下駄」であればまだしも、相当軽量なカーボン・ホイールからの 263g の軽量化は素晴らしいのひとことです。

【装着】

かくして、相当贅沢な意思決定の結果、保有する2台のロードバイクの足回りの底上げが完了しました。

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自作カーボン・ロードバイクの足回りは、263g も軽量化されました。今回購入したホイールは、ロゴや装飾が控えめで、さらにリムハイトも 5mm 下がっているので、派手さは減りました。しかし、かえって何となく迫力は増したような気がします。

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最も付き合いの長いアルミ・フレーム・バイクの MERIDA は、40mm ハイトのカーボン・ホイールをもらって、相当今風のロードバイクになりました。思い返せば 7年前、このロードバイクを買ってから、コツコツとパーツ交換を行い、今やオリジナルのまま残っているパーツは、フレーム、フォーク、ハンドルだけで、その他はすべてすげ替えられてしまっています。ただし、フレームの素性が良いので、パーツ交換しても、フレームがそれに応えてきてくれました。買った当初は 10万円未満のエントリー・ロードバイクだったのですが、今では、これ以上向上の余地がないほど全面的に満足の行くロードバイクになりました。

ただし、普段使い(買い物や近所回り)には高級すぎるようになってしまったかもしれません。大事に乗りたいと思います。

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【感想】

リム幅が 23mm から 29mm になりました。これは見た目も相当変わります。こんな感じです。リムの厚さを相当感じます。

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コンチネンタル Grand Prix 4000 S2 25c を履かせていますが、リム幅が広がった結果、タイヤの幅も広がり、28mm になりました。言ってみれば 25c のタイヤを使っているのに、28c のタイヤに乗せ換えた感覚です。

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走行感覚は、確かに転がり抵抗が激減した感覚です。空気圧は前輪は 6.8kg/㎠、後輪は7.0kg/㎠ にしましたが、それでも、今までの経験の中で最も良く転がる印象です。静かな場所で走っていると、その「コーン」というタイヤの中が共鳴する音が印象的です。実際に、短時間、ワンボックス車の後ろで安全な車間を保ちつつ 50km/h で付いていったときですが、楽勝で、さらに速度上昇余力がある印象でした。

当然、軽量化による加速力、登坂力の改善も顕著でした。府中街道からよみうりランドへ駆け上るルートでは、同じペースでまさに1~2段、高いギアで登れてしまいました。また、よみうりランドからの下りの坂道のカーブでは、その広いリム幅の安定感を感じることができました。接地面が横に長いため、横方向のグリップも安定していました。

まあ、高いお金を出したので、いいことの一つや二つ、なければおかしいのですが、出費した以上の効果はありました。BORA や DT Swiss、ポントレガーのようなブランド品ではないのですが、私にとっては高級品です。大事に安全に乗ろうと思います。



【関連ページ】
チューブレス・レディ・ホイールのチューブレス化(その1 下準備編)
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最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。

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