camelbak podium chill(保冷ボトル)の飲み口の分解清掃
2020.06.30/Tue/00:08:16
【キャメルバック・ポディウム・チル】
スポーツバイクになぜボトルケージがあるかというと、水分補給は長時間のライディングに必須であるからです。そのため、ボトルケージのあるスポーツバイクを持っている人の多くは、サイクリング・ボトルを持っている筈です。
サイクリング・ボトルにもブランドがあり、その一つに「キャメルバック」があります。私も、そのキャメルバックの保冷機能付きバージョン、「キャメルバック・ポディウム・チル」をかれこれ6年前に購入し、愛用しています。ほぼ完ぺきな商品であるため、ドリンクボトルはこれ一つですべて事足りていて、実際のところこれしか持っていません。これ以外を買う必要がないからです。

このボトルの素晴らしいところは、下記3点となると思います。
安価なボトルは、その構造がプラスチック樹脂の一層だけであるため、保冷性能が貧弱です。その点、このボトルは発泡素材を挟んだ二重構造になっているため、氷を満たしておけば、1~2時間は冷たい飲料を飲むことができます。今後、周囲の気温が高まってくる夏場は、冷たい飲料を補給できるこのボトルは相当重宝し、一種の贅沢でもあります。

このボトルは飲み口に工夫があり、内蔵弁による不用意な補給水の流出を防ぐ仕組みと、飲み口を完全に閉じるボトルロック機構が施されています。

【飲み口の清掃】
安価なボトルの飲み口は、単なる管とキャップというシンプルな構造ですが、このボトルはキャップの開け閉めを排するため、少々複雑な構造になっています。そのため、利用時にこまめに洗浄していても、内部の細かな部分までは洗浄が行き届かず、汚れやカビが発生るする可能性が出てきます。
過去6年間、それほど気にせずに使っていましたが、今回、その飲み口の部分を分解清掃することにしました。ユーザー・レベルで分解清掃が可能だったので、その手順をご紹介することにします。
まずは、フタを取ります。

次に、このフタの部分をすべて分解することにします。

当然、ビス止め、ねじ止めなどはありません。このシリコンゴム製の素材がはまり込んで固定されています。この部分を外すことにします。

しっかりと手を洗い、飲み口のゴムも洗った後に、水分を除去すれば、決して無理な力を加えず、片側の「ベロ」の部分を持ち上げつつ、斜めに角度を付けながら引いてゆくことで、この飲み口のシリコンゴム部品を取り外すことができます。


次に、シリコンゴム製の飲み口の中に内蔵されている樹脂部品を引き抜きます。

これも、なかのパイプとシリコンゴムを斜めにしながら引き抜くことで、分解が可能です。内部のパイプは樹脂部品ですが、軟質プラスチック樹脂であり、傷や折り目が付きやすい素材です。過度に力を入れてつぶしたり、爪を立てたりすることは避けましょう。

また、この中心部のパイプにはシリコンゴム製のOリングが装着されています。再組み立ての際は、装着を忘れないようにしましょう。

次に、飲み口内の弁を取り外します。

これも繊細な作業ですが、弁を内蔵している部分のカバーを取り外するため、爪を立てて取り外します。

外れました!

これで、補給水を止めるための弁を取り外すことができました。

後は、飲み口のロック機構部分の分解です。この部分は、フタに対して、軟質樹脂製の円筒がはめ込まれているので、細いマイナスドライバーなどで、そのはめ込み部のツメを広げて引き抜きます。

ただし、これを行うと、軟質樹脂製のパイプへ多少の損傷が発生する可能性が高いです。この取り外し作業を頻繁に行うのは避けるべきだと思います。

これで、飲み口の部分は完全に分解できました。この段階で、使い古しの歯ブラシなどを使い、各部品を徹底的に洗浄することができます。

【組付け】
組付けは、分解よりもかなり気楽で、パチンパチンとはめ込んでゆくだけです。しかし、組み付けの際、重要なポイントがあります。Oリング(パッキン)の装着を忘れないことと、弁の向きです。このように、弁の凸部は容器の内部に向くようにします。逆にすると内部の補給水が漏れ出てしまいます。

この作業は年1回すれば、十分だと思います。外から見て内部の黒ずみが進み、分解清掃が必須だと感じるようになった段階(大抵年一回程度)で構わないと思います。
【関連ページ】
保冷・保温と使い勝手を両立させたサイクル用ドリンクボトル 「キャメルバック・ポディウム・チル」
Bikeguy キャップ・オン・キャップ
給水ボトル用ワンタッチキャップ
小径折りたたみ自転車と相性抜群な「Bike guy どこでもケージホルダー」
小径折りたたみ自転車用キャリングバッグ
ツールボトルとライトホルダーの活用
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最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
スポーツバイクになぜボトルケージがあるかというと、水分補給は長時間のライディングに必須であるからです。そのため、ボトルケージのあるスポーツバイクを持っている人の多くは、サイクリング・ボトルを持っている筈です。
サイクリング・ボトルにもブランドがあり、その一つに「キャメルバック」があります。私も、そのキャメルバックの保冷機能付きバージョン、「キャメルバック・ポディウム・チル」をかれこれ6年前に購入し、愛用しています。ほぼ完ぺきな商品であるため、ドリンクボトルはこれ一つですべて事足りていて、実際のところこれしか持っていません。これ以外を買う必要がないからです。

このボトルの素晴らしいところは、下記3点となると思います。
- ボトルの素材が柔らかく、簡単に内蔵補給水を押し出すことができる
- ボトルが保冷剤を挟んだ二重構造になっているため、数時間は内部の水を保冷することができる
- 吸い口に止水弁があるため、ボトルを絞ったときだけ補給水が出るようになっていて、補給水の散乱が起こらない
安価なボトルは、その構造がプラスチック樹脂の一層だけであるため、保冷性能が貧弱です。その点、このボトルは発泡素材を挟んだ二重構造になっているため、氷を満たしておけば、1~2時間は冷たい飲料を飲むことができます。今後、周囲の気温が高まってくる夏場は、冷たい飲料を補給できるこのボトルは相当重宝し、一種の贅沢でもあります。

このボトルは飲み口に工夫があり、内蔵弁による不用意な補給水の流出を防ぐ仕組みと、飲み口を完全に閉じるボトルロック機構が施されています。

【飲み口の清掃】
安価なボトルの飲み口は、単なる管とキャップというシンプルな構造ですが、このボトルはキャップの開け閉めを排するため、少々複雑な構造になっています。そのため、利用時にこまめに洗浄していても、内部の細かな部分までは洗浄が行き届かず、汚れやカビが発生るする可能性が出てきます。
過去6年間、それほど気にせずに使っていましたが、今回、その飲み口の部分を分解清掃することにしました。ユーザー・レベルで分解清掃が可能だったので、その手順をご紹介することにします。
おことわり
本ブログで紹介する分解清掃手順は、メーカーからの公式見解ではありません。本ブログの情報を基に作業を行う際は、自己責任で行っていただきますよう、お願いいたします。
まずは、フタを取ります。

次に、このフタの部分をすべて分解することにします。

当然、ビス止め、ねじ止めなどはありません。このシリコンゴム製の素材がはまり込んで固定されています。この部分を外すことにします。

しっかりと手を洗い、飲み口のゴムも洗った後に、水分を除去すれば、決して無理な力を加えず、片側の「ベロ」の部分を持ち上げつつ、斜めに角度を付けながら引いてゆくことで、この飲み口のシリコンゴム部品を取り外すことができます。


次に、シリコンゴム製の飲み口の中に内蔵されている樹脂部品を引き抜きます。

これも、なかのパイプとシリコンゴムを斜めにしながら引き抜くことで、分解が可能です。内部のパイプは樹脂部品ですが、軟質プラスチック樹脂であり、傷や折り目が付きやすい素材です。過度に力を入れてつぶしたり、爪を立てたりすることは避けましょう。

また、この中心部のパイプにはシリコンゴム製のOリングが装着されています。再組み立ての際は、装着を忘れないようにしましょう。

次に、飲み口内の弁を取り外します。

これも繊細な作業ですが、弁を内蔵している部分のカバーを取り外するため、爪を立てて取り外します。

外れました!

これで、補給水を止めるための弁を取り外すことができました。

後は、飲み口のロック機構部分の分解です。この部分は、フタに対して、軟質樹脂製の円筒がはめ込まれているので、細いマイナスドライバーなどで、そのはめ込み部のツメを広げて引き抜きます。

ただし、これを行うと、軟質樹脂製のパイプへ多少の損傷が発生する可能性が高いです。この取り外し作業を頻繁に行うのは避けるべきだと思います。

これで、飲み口の部分は完全に分解できました。この段階で、使い古しの歯ブラシなどを使い、各部品を徹底的に洗浄することができます。

【組付け】
組付けは、分解よりもかなり気楽で、パチンパチンとはめ込んでゆくだけです。しかし、組み付けの際、重要なポイントがあります。Oリング(パッキン)の装着を忘れないことと、弁の向きです。このように、弁の凸部は容器の内部に向くようにします。逆にすると内部の補給水が漏れ出てしまいます。

この作業は年1回すれば、十分だと思います。外から見て内部の黒ずみが進み、分解清掃が必須だと感じるようになった段階(大抵年一回程度)で構わないと思います。
【関連ページ】
保冷・保温と使い勝手を両立させたサイクル用ドリンクボトル 「キャメルバック・ポディウム・チル」
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最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
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カテゴリ: 自転車・アウトドア
タグ:
キャメルバック
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