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こだわりモノを中心としたレビューブログ。商品評価、感想など

軽量ホイールの迷信

2009.09.28/Mon/18:54:50

BP5wheel.jpg
レガシィBL5純正
17インチホイール
クルマは機械ですが、通常の機械と違うところは「走る」機械であることです。そのため、クルマを形作る各部品は「重量」が大事なファクターになってきます。車の重量は燃費にも密接に関わるため、各自動車メーカーは軽量化に多大な力を注いでいます。それほど軽量化は大事なことなのですが、素人がむやみな軽量化を行うことについてはあまり私は気が進みません。

今回は軽量ホイールについて思うことを述べたいと思います。
クルマの軽量化は重要なことです。では軽くするために何ができるのか考えて見ます。「内装や遮音材を取り去ってしまう」なんていうのは現実的ではありませんが、その他色々と考えられます。

  • 1. 軽量ホイールに履き替える
  • 2. ドライバッテリーに付け替える
  • 3. マフラーを軽量タイプに変更する
  • 4. タイヤを軽量なものに変更する
  • 5. 軽量バケットシートに交換する
  • 6. 不要な荷物を降ろす
  • 7. 搭乗者自身を軽くする(ダイエット)

私の個人的な考えとしては、副作用なくできるのは上記 6 と 7 だろうと思うわけです。これをやって問題が起こるはずがない、と。ところがそれ以外はリスクとコストを考えるとなかなか踏み切れません。

私が利用しているレガシィ BL5 のホイール+タイヤについて、その重量を調べてみました。

表.ホイールを軽量化した場合のタイヤセット重量の変化
組合せホイール 純正 CE28N SSR typeC
ホイール重量 9.1kg 5.7kg 5.6kg
タイヤ RE050A RE050A RE050A
タイヤ重量 10.2kg 10.2kg 10.2kg
セット重量(1本) 19.3kg 15.9kg 15.8kg
セット重量(4本) 77.2kg 63.6kg 63.2kg
重量削減(4本) 0.0kg (±0.0%) 13.6kg (-10.5%) 14.0kg (-10.8%)
※ 想定タイヤサイズは 215-45-17

4本まとめると案外タイヤ&ホイールの重量は結構あるものですが、この部品はクルマが走るために絶対に必要なものです。強度や安全性を落としてまでちゃちなものにするわけには行きません。また、この軽量ホイールは「鍛造」と呼ばれるものが多く、4本で20万円以上するものです。

クルマの薀蓄で良く語られることで、「ばね下部分、または回転部分の軽量化は、その他の部分の軽量化の3倍の効果がある」という格言があります。「ばね下」とは平たく言うとタイヤが上下する際に一緒に上下に動くもののことです。回転部分とは、エンジン部品やタイヤのことです。

この格言が間違っているとは言わないのですが、その「効果」について、軽量化即乗り心地の向上と 誤解されやすい節があります。「タイヤセット軽量化」→「サスペンションの動きが軽くなり、路面追従性が増す」→「乗り心地が良くなり、不整路面でのコーナーリング性能が増す」という論理(誤解)です。

タイヤセットが軽量化することは一般に良いことなのですが、サスペンションのセッティング・バランスが崩れてしまう可能性があります。10% もタイヤセット重量が軽量化し、タイヤ慣性が低下したのであれば、それに伴ってサスペンション(ダンパー、スプリング等)を再設定してあげないと問題が生じる可能性が高くなります。自動車メーカーのサスペンションのセッティングは、細かい路面の凹凸はサスペンションが上下することではなく、タイヤのサイドウォールがたわんで吸収するようにセッティングしていることもあるからです。

したがって、大金を払って軽量ホイールに組み替えた際、「足回りがバタバタする」というネガティブな感想が多いのは、タイヤセットの重量がメーカー想定の重量から逸脱し、メーカーの技術者が長い時間と労力を掛けて煮詰めたベストバランスをわざわざ壊しているからかもしれません。タイヤがバタバタするということは、タイヤの地面への接地力も損なわれている可能性があり、その意味でコーナーリングパフォーマンスの向上という目的も達成されていないことになります。

加速と燃費については間違いなく良くなることでしょうが、20万円の出費をホイール交換による燃費の改善で埋め合わせることはできないでしょう。

したがって私の持論は、サスペンション関係にも手を入れないのであれば、純正のタイヤセット重量から大きく逸脱するような軽量ホイールの導入は、あまり利益がないのではないかというものです。

デザイン的にどうしても、とかインチアップをしたいがタイヤセットの重量を増やしたくないという目的で軽量ホイールを導入するのは理にかなっていると思います。しかし、ホイールを軽量化して燃費向上、乗り心地向上、コーナーリングパフォーマンスの向上を狙うのは難しいことだと感じています。

まずは、不要な荷物を降ろしたり、ダイエットしましょう!

【おすすめ購入情報】(私もこちらで買いました)



【関連ページ】
タイヤの重量一覧
TANABE SSR 公式HP
RAYSホイール CE28公式HP

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最後までご覧いただき、どうもありがとうございます。
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カテゴリ: クルマ・バイク
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この記事に対するコメント

私は素人ですが、おっしゃる通りだと、そう思うようになってきました。

売らんがための、BBSの広告など、真に受けたら
いけませんね。
URL | クルマ好き #-
2010/12/08 13:08 * 編集 *

Re: タイトルなし

クルマ好きさま:

コメントどうもありがとうございます。

誤解が生じないように補足しておきますが、
どんな買いものも本人が納得して満足すれば
問題ないものです。その意味で、高級ホイールを
買った方に対してなんら意見するものではありません。
BBS, レイズのホイールはバランスや真円性などは
本当に良いそうです。

でも鍛造ホイールは高い買い物ですからね。
コストとメリットをわきまえて買いたいものです。

最近私は自転車にも興味を持っていますが、20万あれば、
自転車の世界では「高級車」を購入できます。
クルマを趣味とすると、何かとお金がかかってしまいますね。

> 私は素人ですが、おっしゃる通りだと、そう思うようになってきました。
>
> 売らんがための、BBSの広告など、真に受けたら
> いけませんね。
URL | 館長 #NDV8FsUM
2010/12/08 23:30 * 編集 *

初めまして、数年前の記事ですが
興味深く読ませて頂きました。
私も昔はバネ下重量にこだわった車に
乗っていたので凄く共感できました。
ホイールナットまでジュラルミンの軽量のものに拘ってました(笑)

今はフーガなんですが
純正245/40/19がでかすぎるので
245/45/18にインチダウンしました。
インチダウンのホイールは鍛造とかだと
高額なので、鋳造でわりと軽めの物を選択しました。
組んだ重量では純正19インチで約25.5kg
インチダウンの18インチで約19.9kgと
1本あたり5.5kgの軽量化になりました。
ここまでくるとさすがに体感でわかりますね。
乗り心地は正直あまりわからないのですがコーナーリングも悪化している気もしないし
何より加速が別物です。出足はもちろんですが
走行中から踏んでもVDC介入します(笑)

メーカー純正のホイール重量というのは
長年の耐久性も考えて、あえて重くしているのかな?と。私なりの結論です。
長文失礼いたしました。
URL | 通りすがり #qNXjQhIg
2016/09/17 15:48 * 編集 *

Re: タイトルなし

通りすがりさま:

コメントありがとうございました。返事を書くのをうっかりしておりました。

そうですね。メーカー純正は10年やそこら、平気で持たなければならない
設計で臨まないといけないため、マージンが恐らく相当あるのでしょう。

その点、アフターマーケットであれば、5年も持てば良い代わりに、
色々とそぎ落とせる部分があるのだと思います。

フーガですか...。運転が楽しい高級車の典型ですね。私も一度は
ハンドルを握ってみたかった車です。

館長

URL | 館長 #-
2016/09/19 10:27 * 編集 *
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