ロードバイクに合う超軽量スマフォマウント
2020.01.05/Sun/01:45:46
【スマフォマウントあれこれ】
スマートフォンのマウントについては、あれこれ試行錯誤を行ってきました。教訓は、「チャチなものはすぐ壊れる」ことですね。自転車やバイクのマウントには大きな振動が常に加わります。その振動自体で壊れることがなくても、しっかり固定するためには取り付け部分の締め付け作業において人間が強い力を加える必要があります。経験上、マウントの取付部など、大きな力が加わる所に安直なプラスチックが多用されている製品は利用を控えた方が良いと思います。過去、何台かスマフォホルダーを購入し、マウント部破損で利用不能になった経験があります。
私が思うに、最高レベルにがっちりと固定できるスマフォマウントはこちら。RAMマウントの「Xグリップ(Lサイズ)」、「タフクランプ」、「ショートアーム」の3点セットです。

このセットは、モーターバイク(単車)にスマートフォンをセットするために購入しました。ともかく剛性感が凄まじく、スマフォ保持の信頼性に定評がある Xグリップと相まって、どんな振動が加わっても脱落等の事故が起こりそうもありません。

しかし、これはロードバイク向きではありません。この3点セットの総重量は、307g もあります。ちょっと重すぎです。

【ステムキャップ部取付型マウント】
さすがにこれをロードバイクに着けるのは気が進みません。取付剛性を保ちつつ、シンプルかつ軽量なスマフォマウントがないものか…。その現時点の私なりの答えがこれ。ステムボルトを利用して、ステムキャップに取り付けるマウントです。

大抵のロードバイクにはスターファングルナットかプレッシャープラグが装着されていて、ステムキャップは、その中央のボルト穴で固定されています。

アヘッドステムの場合は、ステム自体がフロントフォークコラムをがっちり保持する仕組みのため、ステムがしっかり固定されていれば、ステムキャップはフォークの保持に必要な部品ではありません。単なる美観保持と浸水防止・防塵のためのものなので、取ってしまっても強度や安全性に問題はありません。今回紹介のマウントは、そのステムキャップ装着用のボルト穴を利用して取り付けるものです。

これは、TOPEAK のライドケース・マウントの互換商品らしいですが、独自の特徴は、このマウントには、スマフォ取付アタッチメント自体は付属せず、3Mの強力両面テープ付きアタッチメントが付属していることです。つまり、このアタッチメントを、適切なスマフォケースに貼り付けることができます。

本マウント本体はアルミ製。ステム内のプレッシャープラグにボルトで締め込むので、強固な取付剛性を確保できます。

本製品を利用するためには、スマフォ取付用のケースの調達が別途必要です。スマフォの形状は様々で、そのケースはスマフォの型番毎に異なります。したがって、本製品を利用する場合、取付対象のスマフォを一つに決める必要があります。私は、この製品を利用するにあたって、防水型でタフさを備える「京セラの Torque」を対象スマフォにしようと決めていたので、それ用のクリアケースを購入して使いました。対象スマフォが防水型ならば防水型のケースをする必要がないため、片面開放型のクリアケースを使っても雨による被害を心配しなくてすみます。これは操作性・視認性の両面で有利です。

そのケースを選定し、アタッチメントを貼り付ける際には、重要な留意点があるので、以下に列挙します
上記に留意して、ケースにアタッチメントを貼り付けています。

【取付後と利用】
このマウントは、スマフォのマウントが不要な場合は、アタッチメントを外しておくことができるので、その場合はスマートな外観です。このマウントは、六角レンチで容易に着脱が可能ですが、邪魔にならないので、そのまま付けておいても良いレベルです。


私は、RECマウントを使って、サイクルコンピューターをハンドル中央前方に取り付けています。サイクルコンピューターと共存させる必要があります。その共存性ですが…

マウントのアームの長さが適切なので、スマフォの取り付け位置はちょうど良い場所に収まり、サイクルコンピューターと干渉することはありませんでした。

スマフォを見る角度もいいあんばいです。

重量も相当軽量です。マウント本体は57g。

それにケースを加えた全体重量は77g です。

さらに、このマウント方式ならステムキャップを外すことができるためその分軽量化に寄与します。キャップの重量は実測値 14g。したがって実質上 77g - 14g = 63g で堅牢なスマフォ・マウントが完成したことになります。汎用のスマートフォン・ホルダーは、大抵100gを軽く超えることを考えると、堅牢化の観点に加えて、軽量化の観点でも今回紹介した方式は最良の方式の一つかを考えています。

常時ではありませんが、いままで、かれこれ1年半、このマウントを使い続けてきました。その利用期間中で、マウントが破損したり、スマフォが脱落したりしたことはありません。ロードバイクのスマフォのマウントを考える場合、この方式は有力な選択肢だと言えると思います。ただし、本方式はケースとアタッチメントが両面テープで接合されています。そこが剥がれることは大きなリスクなので、万が一に備え、可能であればスマートフォンかケースにストラップを付けて、マウント本体や自転車のハンドル等にくくりつけるのが良いでしょう。
【追記:脱着方法】
このマウントアダプターとアタッチメント(ケース)は、スライド嵌合式のレールで脱着します。完全にスライドさせると、プラスチック製の爪が窪みに入り、ロックされるようになっています。私が脱着をする際は、このように、本体側のレールを90°回転させます。

そうすることで、ケースを横から差し込むことができ、外す際も、ロックの爪にしっかり指が届くので、爪を開き過ぎで折ってしまうようなアクシデントの発生を抑えることができるからです。ご参考まで。

【関連ページ】
RAM マウントでポータブルカーナビをバイクにマウントする
素早く着脱可能な RAM MOUNT タフクランプ
スマートフォンを自転車のハンドルにがっちりと固定するマウント
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最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
スマートフォンのマウントについては、あれこれ試行錯誤を行ってきました。教訓は、「チャチなものはすぐ壊れる」ことですね。自転車やバイクのマウントには大きな振動が常に加わります。その振動自体で壊れることがなくても、しっかり固定するためには取り付け部分の締め付け作業において人間が強い力を加える必要があります。経験上、マウントの取付部など、大きな力が加わる所に安直なプラスチックが多用されている製品は利用を控えた方が良いと思います。過去、何台かスマフォホルダーを購入し、マウント部破損で利用不能になった経験があります。
私が思うに、最高レベルにがっちりと固定できるスマフォマウントはこちら。RAMマウントの「Xグリップ(Lサイズ)」、「タフクランプ」、「ショートアーム」の3点セットです。

このセットは、モーターバイク(単車)にスマートフォンをセットするために購入しました。ともかく剛性感が凄まじく、スマフォ保持の信頼性に定評がある Xグリップと相まって、どんな振動が加わっても脱落等の事故が起こりそうもありません。

しかし、これはロードバイク向きではありません。この3点セットの総重量は、307g もあります。ちょっと重すぎです。

【ステムキャップ部取付型マウント】
さすがにこれをロードバイクに着けるのは気が進みません。取付剛性を保ちつつ、シンプルかつ軽量なスマフォマウントがないものか…。その現時点の私なりの答えがこれ。ステムボルトを利用して、ステムキャップに取り付けるマウントです。

大抵のロードバイクにはスターファングルナットかプレッシャープラグが装着されていて、ステムキャップは、その中央のボルト穴で固定されています。

アヘッドステムの場合は、ステム自体がフロントフォークコラムをがっちり保持する仕組みのため、ステムがしっかり固定されていれば、ステムキャップはフォークの保持に必要な部品ではありません。単なる美観保持と浸水防止・防塵のためのものなので、取ってしまっても強度や安全性に問題はありません。今回紹介のマウントは、そのステムキャップ装着用のボルト穴を利用して取り付けるものです。

これは、TOPEAK のライドケース・マウントの互換商品らしいですが、独自の特徴は、このマウントには、スマフォ取付アタッチメント自体は付属せず、3Mの強力両面テープ付きアタッチメントが付属していることです。つまり、このアタッチメントを、適切なスマフォケースに貼り付けることができます。

本マウント本体はアルミ製。ステム内のプレッシャープラグにボルトで締め込むので、強固な取付剛性を確保できます。

本製品を利用するためには、スマフォ取付用のケースの調達が別途必要です。スマフォの形状は様々で、そのケースはスマフォの型番毎に異なります。したがって、本製品を利用する場合、取付対象のスマフォを一つに決める必要があります。私は、この製品を利用するにあたって、防水型でタフさを備える「京セラの Torque」を対象スマフォにしようと決めていたので、それ用のクリアケースを購入して使いました。対象スマフォが防水型ならば防水型のケースをする必要がないため、片面開放型のクリアケースを使っても雨による被害を心配しなくてすみます。これは操作性・視認性の両面で有利です。

そのケースを選定し、アタッチメントを貼り付ける際には、重要な留意点があるので、以下に列挙します
- ケースは硬質樹脂製で、対象スマートフォンを確実に包み込むハードケースであること。さもないと、アタッチメント貼り付け部分が容易に剥離したり、スマートフォン自体がケースから脱落する恐れがある
- ケースのアタッチメント貼り付け部は両面テープとの接着相性が良い平滑面であること
- ケースにアタッチメントを貼り付ける際は、貼り直しができないことを留意し、周到な位置決めを行い、一発で貼り付けすること。貼り直すとその部分の接着強度が著しく低下してしまう
- 両面テープ貼り付け部分はケースの中央付近にすること。さもないと、ケースが振動した際に、ケースが接着面の一部を引き剥がすような作用が発生し、ケース脱落の危険性が増してしまう
- 両面テープによるアタッチメント貼り付け時には、アルコールやパーツクリーナー等で貼り付け面を十分に脱脂し、貼り付け強度を確保すること
上記に留意して、ケースにアタッチメントを貼り付けています。

【取付後と利用】
このマウントは、スマフォのマウントが不要な場合は、アタッチメントを外しておくことができるので、その場合はスマートな外観です。このマウントは、六角レンチで容易に着脱が可能ですが、邪魔にならないので、そのまま付けておいても良いレベルです。


私は、RECマウントを使って、サイクルコンピューターをハンドル中央前方に取り付けています。サイクルコンピューターと共存させる必要があります。その共存性ですが…

マウントのアームの長さが適切なので、スマフォの取り付け位置はちょうど良い場所に収まり、サイクルコンピューターと干渉することはありませんでした。

スマフォを見る角度もいいあんばいです。

重量も相当軽量です。マウント本体は57g。

それにケースを加えた全体重量は77g です。

さらに、このマウント方式ならステムキャップを外すことができるためその分軽量化に寄与します。キャップの重量は実測値 14g。したがって実質上 77g - 14g = 63g で堅牢なスマフォ・マウントが完成したことになります。汎用のスマートフォン・ホルダーは、大抵100gを軽く超えることを考えると、堅牢化の観点に加えて、軽量化の観点でも今回紹介した方式は最良の方式の一つかを考えています。

常時ではありませんが、いままで、かれこれ1年半、このマウントを使い続けてきました。その利用期間中で、マウントが破損したり、スマフォが脱落したりしたことはありません。ロードバイクのスマフォのマウントを考える場合、この方式は有力な選択肢だと言えると思います。ただし、本方式はケースとアタッチメントが両面テープで接合されています。そこが剥がれることは大きなリスクなので、万が一に備え、可能であればスマートフォンかケースにストラップを付けて、マウント本体や自転車のハンドル等にくくりつけるのが良いでしょう。
【追記:脱着方法】
このマウントアダプターとアタッチメント(ケース)は、スライド嵌合式のレールで脱着します。完全にスライドさせると、プラスチック製の爪が窪みに入り、ロックされるようになっています。私が脱着をする際は、このように、本体側のレールを90°回転させます。

そうすることで、ケースを横から差し込むことができ、外す際も、ロックの爪にしっかり指が届くので、爪を開き過ぎで折ってしまうようなアクシデントの発生を抑えることができるからです。ご参考まで。

【関連ページ】
RAM マウントでポータブルカーナビをバイクにマウントする
素早く着脱可能な RAM MOUNT タフクランプ
スマートフォンを自転車のハンドルにがっちりと固定するマウント
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最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
カテゴリ: 自転車・アウトドア
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