ハブダイナモのライトを修理する
2020.01.02/Thu/17:56:41
【ライト点灯不良】
私の息子が使っている自転車は、かれこれ8年以上前に購入したサイクルベースあさひの「ディアリオ」というお買い得車。すでにあちこちガタが来ていますが、修理しつつ乗り続けています。

先日、息子から「ライトが点かない」との報告が。夜間、暗くなってからも使う自転車なので無灯火はまずいです。しかし、この自転車のライトは、ハブダイナモと対応ランプのセットです。

これを直すためには、原因究明と部品の修理か調達が必要です。即日直すことができないと思われたため、ハンドルマウントのライトを付けてやり、それで数日凌ぐように伝えました。
【原因究明】
さて、このライトを直すには以下の手順を踏む必要があります。
要は、上記最初の手順で、ダイナモが問題なのか、ライトが問題なのかを見極める必要があるということです。ダイナモが不良だとすると、ダイナモだけの交換はホイール組み作業を行わねばならず、相当厄介です。ダイナモが不良の場合は、フロントホイールを出来合いのものに交換し、ライトは別体を新規調達する覚悟を決めていました。
まず、ダイナモから電気が出ているか(動作しているか)をチェックするため、ダイナモに接続されているケーブルを外します。

電気が来ているか確かめるため、私は手持ちのテスターを使いました。このようにテスターのプローブの一端をケーブルを取り外したコネクターに当て、もう一つをハブ軸近くの金属部分に当てます。ハブダイナモから生み出される電気は AC6V(交流)であるため、テスターのレンジ・スイッチはそれをカバーするレンジにします(例:AC 0-15V)。
ちなみに、ハブダイナモで発電された交流電気は、ライト本体側で蓄えることで一定の明るさにしています。自転車の速度が低速の際に、ハブダイナモ・タイプのライトがチカチカするのは、ハブダイナモが交流発電機であるためです。

チェックすると、ハブダイナモからは問題なく電気が出ていることがわかりました。したがって、問題はライト本体側であることが判明。大事にならずに済み、ちょっと安心です。

【ライトの修理】
ライトに問題ありということなので、ライトを外します。この時点での選択肢は、ライトを修理するか、買い直すかです。ハブダイナモ対応LEDライトなので、単に豆電球が接続されているものではありません。基盤内部や部品に問題があるのなら、私の技量では修理できません。買い直しです。
意を決してライトを開けてみると、案の定、ダイナモへの接続用ケーブルの端が、基盤から外れていました(次の写真)。写真では指でつまんでいるケーブルの一端が基盤に当たっているので紛らわしいですが、このケーブルが外れていました。ケーブルとライトの振動で、基盤のはんだ付け部分がもげてしまったようです。

どこに接続されていたのかについては、ちょっと見ればすぐわかります。次の写真の基盤上、「IN2」の部分です。

このケーブルが基盤から外れてしまった大きな理由の一つは、ケーブルがケース内で固定されていなかったから。ケースからケーブルがそのまま出されていたため、ケーブル全体の振動が、はんだ付け部分に直撃し、接続部の劣化につながったのだと思います。したがって、ケーブルを引っ張る作用に対し、ケースの中でケーブルが止まるように、このようにケーブルで結び目を作っておきます。

このように基盤を固定し、両手を使えるようにして、はんだ付けを行います。

はんだ付け完了。結び目をケースの中に入れるようにして、ライトケースを閉めます。

あとは、修理完了したライト本体を、自転車に固定し、ケーブルをハブダイナモに再接続します。

【修理完了】
無事にライトが点灯するようになりました。最低でもライト本体の買い直しを覚悟したのですが、自分の手間だけで費用ゼロで修理することができました。めでたし。

【関連ページ】
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最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
私の息子が使っている自転車は、かれこれ8年以上前に購入したサイクルベースあさひの「ディアリオ」というお買い得車。すでにあちこちガタが来ていますが、修理しつつ乗り続けています。

先日、息子から「ライトが点かない」との報告が。夜間、暗くなってからも使う自転車なので無灯火はまずいです。しかし、この自転車のライトは、ハブダイナモと対応ランプのセットです。

これを直すためには、原因究明と部品の修理か調達が必要です。即日直すことができないと思われたため、ハンドルマウントのライトを付けてやり、それで数日凌ぐように伝えました。
【原因究明】
さて、このライトを直すには以下の手順を踏む必要があります。
- ハブダイナモが正常かチェックする
- ライト本体をチェックする
- 不良な部分を直す
要は、上記最初の手順で、ダイナモが問題なのか、ライトが問題なのかを見極める必要があるということです。ダイナモが不良だとすると、ダイナモだけの交換はホイール組み作業を行わねばならず、相当厄介です。ダイナモが不良の場合は、フロントホイールを出来合いのものに交換し、ライトは別体を新規調達する覚悟を決めていました。
まず、ダイナモから電気が出ているか(動作しているか)をチェックするため、ダイナモに接続されているケーブルを外します。

電気が来ているか確かめるため、私は手持ちのテスターを使いました。このようにテスターのプローブの一端をケーブルを取り外したコネクターに当て、もう一つをハブ軸近くの金属部分に当てます。ハブダイナモから生み出される電気は AC6V(交流)であるため、テスターのレンジ・スイッチはそれをカバーするレンジにします(例:AC 0-15V)。
ちなみに、ハブダイナモで発電された交流電気は、ライト本体側で蓄えることで一定の明るさにしています。自転車の速度が低速の際に、ハブダイナモ・タイプのライトがチカチカするのは、ハブダイナモが交流発電機であるためです。

チェックすると、ハブダイナモからは問題なく電気が出ていることがわかりました。したがって、問題はライト本体側であることが判明。大事にならずに済み、ちょっと安心です。

【ライトの修理】
ライトに問題ありということなので、ライトを外します。この時点での選択肢は、ライトを修理するか、買い直すかです。ハブダイナモ対応LEDライトなので、単に豆電球が接続されているものではありません。基盤内部や部品に問題があるのなら、私の技量では修理できません。買い直しです。
意を決してライトを開けてみると、案の定、ダイナモへの接続用ケーブルの端が、基盤から外れていました(次の写真)。写真では指でつまんでいるケーブルの一端が基盤に当たっているので紛らわしいですが、このケーブルが外れていました。ケーブルとライトの振動で、基盤のはんだ付け部分がもげてしまったようです。

どこに接続されていたのかについては、ちょっと見ればすぐわかります。次の写真の基盤上、「IN2」の部分です。

このケーブルが基盤から外れてしまった大きな理由の一つは、ケーブルがケース内で固定されていなかったから。ケースからケーブルがそのまま出されていたため、ケーブル全体の振動が、はんだ付け部分に直撃し、接続部の劣化につながったのだと思います。したがって、ケーブルを引っ張る作用に対し、ケースの中でケーブルが止まるように、このようにケーブルで結び目を作っておきます。

このように基盤を固定し、両手を使えるようにして、はんだ付けを行います。

はんだ付け完了。結び目をケースの中に入れるようにして、ライトケースを閉めます。

あとは、修理完了したライト本体を、自転車に固定し、ケーブルをハブダイナモに再接続します。

【修理完了】
無事にライトが点灯するようになりました。最低でもライト本体の買い直しを覚悟したのですが、自分の手間だけで費用ゼロで修理することができました。めでたし。

【関連ページ】
ダイソーの100円ミニバイス
お買い得クロスバイク「ディアリオ」
中華ライトを自転車に取り付ける定番ツール「Bikeguy バイクライトホルダー」
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最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
カテゴリ: 自転車・アウトドア
タグ:
マグボーイ
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