APS-C 専用超広角単焦点レンズ「SAMYANG 12mm T2.2」
2019.09.09/Mon/00:55:14
【星空を撮るためのレンズについて】
この写真は、オーストラリアのウーロンゴンというシドニーから約80km南下した都市を一望する「マウントキーラ」という山で撮影した星空と天の川です(写真をクリックすると拡大版の写真が見られます)。


その場で見た星空は、本当に感動的。それを何とか記録したくて撮影しましたが、この時に使った機材は、PENTAX Q10。レンズは標準ズームレンズでした。頑張って何枚か撮ってみましたが、この位が精いっぱいでした。この標準レンズの焦点距離は、フルサイズ換算で27.5mm。地表の景色と頭上に広がる天の川をすべて捉えるには画角が不足でした。
星空を撮るためには、カメラの性能が高いだけでは不足で、レンズの性能も求められます。星空を撮るレンズは、通常とは異なる資質が必要で、ざっと列挙すると以下が必要です。
【SAMYANG 12mm T2.2 購入】
近々、オーストラリアに再び訪れ、同じ場所で星空を撮影することができる見込みとなりました。カメラは APS-C の α6400 を購入したので、カメラ本体は及第点です。あとはレンズをどうするかなのですが、当初から持っているキットレンズは「SELP1650」(16mm~50mm: F3.5~F5.6)というズームレンズ。星空を撮影する目的にはあまり合致しません。
星空を撮影する場合、AF(オートフォーカス)は不要です。また、必ずしもズームが必要ということもないので、その点を考慮して、なるべく経済的なレンズを探したところ、SAMYANG という韓国の会社が製造している 12mm T2.2 というマニュアル・フォーカスのレンズが AMAZON でお買い得だったため、購入しました。このレンズは、APS-C センサーのα6400に取り付けると、フルサイズ換算で焦点距離 18mm の広角レンズになります。

開けて、中身を確認します。

レンズ本体(キャップ、フード付き)、収納ポーチ、説明書(英文)、保証書が中身でした。

SONY のαに取り付けられる Eマウントです。ただし、完全マニュアルレンズで、電子接点はありません。

フォーカスや絞りは自分で動かして決めなければなりません。フォーカスは、0.2m~∞。絞りは T2.2~T22 です。このレンズ、どうやら、SAMYANG 12mm F2.0 というレンズの兄弟レンズの「動画撮影用レンズ」らしいです。明るさの値はF値でなく、T値というレンズの透過光量を加味した実質値表記となっており、絞りリングにはクリック点がありません。

フルサイズ非対応としたことで、小型軽量にできています。本体重量は実測値で 252g。

フードとキャップが 45g。

フードのみで 18g。

ポーチなど、全体で 315g でした。持ち歩く観点でも十分軽量です。

【装着】
早速取り付けてみました。コンパクトなレンズなので、α6400 に取り付けてもバランスは悪くありません。

Eマウント対応レンズではありますが、信号用接点がありませんので、そのままでは本体がレンズを認識せず、撮影ができません。

そのため、設定画面で「レンズなしレリーズ」を「許可」にする必要があります。

【試写】
家の庭の鉢植えを撮ってみました。相当な広角であることが確認できました。

フォーカスのあっている部分が中央の鉢植えの部分なので、その部分を拡大すると、しっかりと解像していることがわかります。周辺解像度はこの写真ではわかりませんね。

届いた日に国立市の「谷保天満宮」に行ったので、そこで何枚か写真を撮ってみました。マニュアル・フォーカスの塩梅に慣れる意味もありました。広角レンズで、カメラのピーキング表示もあるため、フォーカスを合わせる作業は、それほど難しくはありませんでした。絞りもマニュアルですが、選んだ絞りに合わせて、カメラの方で適正露出になるよう、シャッタースピード、ISO感度を選んでくれるので、露出に神経質になる必要もありませんでした。




ここで撮影した写真を見る限りは、周辺解像度もちゃんと出ているようです。あとは、練習を兼ねて星空を日本で撮影し、オーストラリアでの本番に臨みたいと思います。
【関連ページ】
シドニーで南十字星を見る
α6400 を収納し、速写するためのベルト取付型カメラポーチ
きれいな月(地球照)
スーパームーン 2015
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最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
この写真は、オーストラリアのウーロンゴンというシドニーから約80km南下した都市を一望する「マウントキーラ」という山で撮影した星空と天の川です(写真をクリックすると拡大版の写真が見られます)。


その場で見た星空は、本当に感動的。それを何とか記録したくて撮影しましたが、この時に使った機材は、PENTAX Q10。レンズは標準ズームレンズでした。頑張って何枚か撮ってみましたが、この位が精いっぱいでした。この標準レンズの焦点距離は、フルサイズ換算で27.5mm。地表の景色と頭上に広がる天の川をすべて捉えるには画角が不足でした。
星空を撮るためには、カメラの性能が高いだけでは不足で、レンズの性能も求められます。星空を撮るレンズは、通常とは異なる資質が必要で、ざっと列挙すると以下が必要です。
- 画角が広いこと(できればフルサイズ換算18mm以下)
- 中央部だけでなく、周辺部まで解像度が高く、収差が低いこと
- 明るいこと(F2.8以下)
【SAMYANG 12mm T2.2 購入】
近々、オーストラリアに再び訪れ、同じ場所で星空を撮影することができる見込みとなりました。カメラは APS-C の α6400 を購入したので、カメラ本体は及第点です。あとはレンズをどうするかなのですが、当初から持っているキットレンズは「SELP1650」(16mm~50mm: F3.5~F5.6)というズームレンズ。星空を撮影する目的にはあまり合致しません。
星空を撮影する場合、AF(オートフォーカス)は不要です。また、必ずしもズームが必要ということもないので、その点を考慮して、なるべく経済的なレンズを探したところ、SAMYANG という韓国の会社が製造している 12mm T2.2 というマニュアル・フォーカスのレンズが AMAZON でお買い得だったため、購入しました。このレンズは、APS-C センサーのα6400に取り付けると、フルサイズ換算で焦点距離 18mm の広角レンズになります。

開けて、中身を確認します。

レンズ本体(キャップ、フード付き)、収納ポーチ、説明書(英文)、保証書が中身でした。

SONY のαに取り付けられる Eマウントです。ただし、完全マニュアルレンズで、電子接点はありません。

フォーカスや絞りは自分で動かして決めなければなりません。フォーカスは、0.2m~∞。絞りは T2.2~T22 です。このレンズ、どうやら、SAMYANG 12mm F2.0 というレンズの兄弟レンズの「動画撮影用レンズ」らしいです。明るさの値はF値でなく、T値というレンズの透過光量を加味した実質値表記となっており、絞りリングにはクリック点がありません。

フルサイズ非対応としたことで、小型軽量にできています。本体重量は実測値で 252g。

フードとキャップが 45g。

フードのみで 18g。

ポーチなど、全体で 315g でした。持ち歩く観点でも十分軽量です。

【装着】
早速取り付けてみました。コンパクトなレンズなので、α6400 に取り付けてもバランスは悪くありません。

Eマウント対応レンズではありますが、信号用接点がありませんので、そのままでは本体がレンズを認識せず、撮影ができません。

そのため、設定画面で「レンズなしレリーズ」を「許可」にする必要があります。

【試写】
家の庭の鉢植えを撮ってみました。相当な広角であることが確認できました。

フォーカスのあっている部分が中央の鉢植えの部分なので、その部分を拡大すると、しっかりと解像していることがわかります。周辺解像度はこの写真ではわかりませんね。

届いた日に国立市の「谷保天満宮」に行ったので、そこで何枚か写真を撮ってみました。マニュアル・フォーカスの塩梅に慣れる意味もありました。広角レンズで、カメラのピーキング表示もあるため、フォーカスを合わせる作業は、それほど難しくはありませんでした。絞りもマニュアルですが、選んだ絞りに合わせて、カメラの方で適正露出になるよう、シャッタースピード、ISO感度を選んでくれるので、露出に神経質になる必要もありませんでした。




ここで撮影した写真を見る限りは、周辺解像度もちゃんと出ているようです。あとは、練習を兼ねて星空を日本で撮影し、オーストラリアでの本番に臨みたいと思います。
【関連ページ】
シドニーで南十字星を見る
α6400 を収納し、速写するためのベルト取付型カメラポーチ
きれいな月(地球照)
スーパームーン 2015
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最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
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カテゴリ: 写真
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