納得の予算で納得のフルカーボンロードバイクを組み立てる(その1 フレーム編)
2018.08.20/Mon/01:28:04
【カーボンロードバイクについて】
今まで、アルミ製のエントリーロードバイクしか乗ったことがない私にとって、カーボンロードバイクはあこがれであり、高嶺の花でした。カーボン製のバイクはアルミ製のバイクと比べて、乗り心地や軽量性に優れ、価格以外のデメリットはないと言って良いほどです。それでも巷ではアルミや鉄製の自転車が多いのは、ひとえにそのコストの高さによります。
今でこそカーボンフレームの完成品ブランドのロードバイクが10万円台で買えるようになりました。しかし、10万円台のカーボンフレームバイクは、在庫処分品だったり、搭載パーツのグレードが低かったりなど、何かしらの妥協点が存在します。完成品ブランドの納得のゆく仕様のバイクはおよそ30万円台は覚悟しなければなりません。
ところが、最近は良質なカーボンフレームとカーボンホイールがかなり低価格で入手できるようになりました。その生産国は中国だったりするわけですが、各種情報や評価を集めてみると、中華カーボン侮りがたしということがわかりました。聞くところによると、有名ブランドのカーボンフレームも、実は中国企業に生産委託しているケースもままある状況です。
そのような中国の生産会社の中には、有名メーカーのカーボンフレームの生産をしながらノウハウや技術を蓄積し、フレームを自ら設計してオリジナルブランドで自社販売するような企業も出てきています。そのような会社では、自社ブランド、またはノーブランドのカーボンフレームやカーボンホイールを5万円前後もの低価格で販売していますが、その品質は有名ブランドにも勝るとも劣らないものも出てきていて、中華ブランドのフレームを使った自作ロードバイクに乗って、ヒルクライム・レースで優勝した方もいると聞きます。
私は、今回憧れのカーボンロードバイクを自作して保有することを決心しましたが、その背景はこのような質実剛健なパーツを安価に提供する中国企業がでてきたから。確かに完成車メーカーの有名ブランドはあきらめなくてはなりません。しかし、私は「納得のゆくカーボンバイクに乗りたい」のであって、「高級ブランドに乗りたい」のではありません。予算あれば「名と実」が得られるのですが、今回は中国企業が供給するカーボンフレームを使い、「実を取るために」自作する道を選びました。
【ICAN について】
それら自社ブランドを打ち出している中国系企業の中で、今回私がフレーム購入先として選んだのが「ICAN」です。この企業は中国深圳にあり、2009年の設立から9年間の歴史があります。また、見る限り、自社ブランドをつけて販売しているフレームはすべて自社設計であり、有名ブランド向け製品を塗装やロゴなしで販売しているような不誠実な会社ではありません。Amazon で購入可能。補償と配送追跡可能な国際EMS郵便で発送され、1週間程度で購入できます。評判も上々なので、この会社のフレームを購入することに決めました。
私が選んだのは「ICAN 2017-AC18
」というエアロロードフレームです。

このフレームを選んだのは、
【各部の様子】
それでは、各部の状況を見ていきましょう。全体シルエットはゆるやかなスローピングタイプ。エアロタイプですが、トップチューブからシートステーが連続していて、どちらかというとオーソドックスなデザインです。私は気に入っています。

次にボトムブラケット。アルミ製で、きれいにカーボンフレームに埋め込まれています。

きちんとフェイシング処理されています。BSAのBBパーツを取り付けるためには大事なことです。

ケーブルルートはフレーム内装方式。ケーブルガイドも通しておいてくれています。

ブレーキケーブル(リア用)はフルコンシールドタイプですが、シフト系はちょっと珍しい設計。BB下で折り返したケーブルのうち、リアディレイラーへ向かうケーブルは、そのまま外に出て、チェーンステー下に沿う構造となっています。

フロントディレイラーに向かうケーブルは、BB下で折り返し、フレーム内を通過、この小さな穴から出てきます。

フロントディレイラーの台座は直付け。このフレームは SHIMANO Di2 シリーズ(電動変速機)対応です。台座の下にあるグロメットは Di2 配線のためのケーブルホールをふさいでいるものです。

リアディレイラー付近にも Di2 配線用の穴があります(写真ではグロメットを取っています)。Di2 の配線がきれいに内装でき、シートピラーも丸形であるためバッテリーも内蔵可能。これは「コンポを Di2 にすると良いですよ!」という魔の誘いかもしれません。しかし、今はやめておきます。この種のロードバイクのアップグレードは、細かくつまみ食いするからこそ向上感を長く楽しめるもの。最初からミシュラン三ツ星レストランに行ってしまったら、そのあとが楽しめませんから…。

シートチューブは内径31.6mm、外径34.9mm。円形の標準タイプです。アクセサリーをシートピラーに取り付けたり、シートピラーやクランプに汎用品を使えるメリットがあります。

本製品はフレームとフロントフォークのセットですが、ヘッドパーツも付属しています。ベアリングは上下ともシールドタイプ。カーボンフォークは、ステリングコラムも含めたカーボン一体成型のため、コラム内留め具はスターファングルナットではなく、プレッシャープラグです。

ヘッドチューブ上部です。

精度も上々で、ベアリングが手で押し込むだけでピタリと入ります。

反対側のヘッドチューブ下部。

こちらも精度は良く、ベアリングがきっちりと入りました。

次にフロントフォークです。塗装は文字や色の上にクリアを施している多層塗装。

コラムまで一体型のフルカーボンフロントフォークです。

ブレーキはキャリパーブレーキを想定。取付部はカーボン層が特に分厚く、強度が高められています。

【重量】
各ユニットの重量を計測しておきます。まずはフレームですが、1,015g(実測値)。公称 1,020g(±20g)ということなので問題ありません。

フロントフォーク。

実測値で 330g でした。公称355±15g とのことなので、これは公称スペックよりも優秀です。また、今後「コラムカット」を行いますので、このフォークはさらに軽量になります。

ヘッドパーツは全体で 125g でした。

現状合計で、1,015 + 330 + 125 = 1,470g ですね。まだまだ自転車としては骨組みだけなのですが、完成時点でも何とか 7kg 台前半に抑えたいと目論んでいます。
【ガラスコーティング処理】
塗装済みの新車をフレームからくみ上げるので、このタイミングでフレームにコーティングを施すことにしました。なるべくなら皮膜の耐久性の高いガラスコーティングにしたいのですが、この種のコーティング剤は多くの種類があり、何を買って良いか迷います。いろいろ考えた結果、安くて失敗しにくそうな、エーゼットのアクアシャインコートにしました。

コーティング処理は「下地処理」が大切。新品のフレームでも油分やワックス類、軽い汚れがついているかもしれません。最初にそれらを洗い流します。石油系のパーツクリーナーをガンガン使うと、塗装を痛めてしまうかもしれないと思ったので、使う洗剤は水性の「エーゼット チェーンデグリーサー」にしました。

これを使い、スポンジで丁寧に洗っていきます。


あとは水ですすいで下地処理完了。水がフレーム内部に入らないように、水は勢いよくかけず、水をかける位置にも注意しながら洗剤を洗い流します。
次に「アクアシャイン・コート」を塗布し、マイクロファイバークロスで塗り伸ばしていきます。

あとは乾いたマイクロファイバークロスで乾拭きして完了。最初の段階から差が出たのかどうかは、見た目はわかりませんが、満足度と撥水性は高まったはずです。

【次回作業】
次回は、このフレームとフォークを「組み付ける」作業を行います。ヘッドパーツを使い、フロントフォークをフレームに取り付けるためには、ヘッドパーツ以外に、「ハンドルステム」、「スペーサー」が必要です。さらに、フロントフォークのコラムを適正な長さにカットする作業も必要です。このあたりの作業を紹介したいと思います。
【今回までのパーツ】
バイク本体必須パーツ
メンテ用品(今回新規に購入したもの)
【関連ページ】
ICAN サイクリング公式ホームページ
納得の予算で納得のフルカーボンロードバイクを組み立てる(その0)
納得の予算で納得のフルカーボンロードバイクを組み立てる(その1 フレーム編)
納得の予算で納得のフルカーボンロードバイクを組み立てる(その2 コラムカット編)
納得の予算で納得のフルカーボンロードバイクを組み立てる(その3 ハンドル・サドル装着編)
納得の予算で納得のフルカーボンロードバイクを組み立てる(その4 ホイール装着編)
納得の予算で納得のフルカーボンロードバイクを組み立てる(その5 クランク装着編)
納得の予算で納得のフルカーボンロードバイクを組み立てる(その6 完成編)
納得の予算で納得のフルカーボンロードバイクを組み立てる(その7 アクセサリー・試乗編)
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最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
今まで、アルミ製のエントリーロードバイクしか乗ったことがない私にとって、カーボンロードバイクはあこがれであり、高嶺の花でした。カーボン製のバイクはアルミ製のバイクと比べて、乗り心地や軽量性に優れ、価格以外のデメリットはないと言って良いほどです。それでも巷ではアルミや鉄製の自転車が多いのは、ひとえにそのコストの高さによります。
今でこそカーボンフレームの完成品ブランドのロードバイクが10万円台で買えるようになりました。しかし、10万円台のカーボンフレームバイクは、在庫処分品だったり、搭載パーツのグレードが低かったりなど、何かしらの妥協点が存在します。完成品ブランドの納得のゆく仕様のバイクはおよそ30万円台は覚悟しなければなりません。
ところが、最近は良質なカーボンフレームとカーボンホイールがかなり低価格で入手できるようになりました。その生産国は中国だったりするわけですが、各種情報や評価を集めてみると、中華カーボン侮りがたしということがわかりました。聞くところによると、有名ブランドのカーボンフレームも、実は中国企業に生産委託しているケースもままある状況です。
そのような中国の生産会社の中には、有名メーカーのカーボンフレームの生産をしながらノウハウや技術を蓄積し、フレームを自ら設計してオリジナルブランドで自社販売するような企業も出てきています。そのような会社では、自社ブランド、またはノーブランドのカーボンフレームやカーボンホイールを5万円前後もの低価格で販売していますが、その品質は有名ブランドにも勝るとも劣らないものも出てきていて、中華ブランドのフレームを使った自作ロードバイクに乗って、ヒルクライム・レースで優勝した方もいると聞きます。
私は、今回憧れのカーボンロードバイクを自作して保有することを決心しましたが、その背景はこのような質実剛健なパーツを安価に提供する中国企業がでてきたから。確かに完成車メーカーの有名ブランドはあきらめなくてはなりません。しかし、私は「納得のゆくカーボンバイクに乗りたい」のであって、「高級ブランドに乗りたい」のではありません。予算あれば「名と実」が得られるのですが、今回は中国企業が供給するカーボンフレームを使い、「実を取るために」自作する道を選びました。
【ICAN について】
それら自社ブランドを打ち出している中国系企業の中で、今回私がフレーム購入先として選んだのが「ICAN」です。この企業は中国深圳にあり、2009年の設立から9年間の歴史があります。また、見る限り、自社ブランドをつけて販売しているフレームはすべて自社設計であり、有名ブランド向け製品を塗装やロゴなしで販売しているような不誠実な会社ではありません。Amazon で購入可能。補償と配送追跡可能な国際EMS郵便で発送され、1週間程度で購入できます。評判も上々なので、この会社のフレームを購入することに決めました。
私が選んだのは「ICAN 2017-AC18

このフレームを選んだのは、
- 東レT700カーボン利用で軽くて強靭なこと
- きれいにクリア塗装されていて、自分の好みのデザインであること
- BB(ボトムブラケット)がBSAタイプであること
- 相当に安価(5万円強)であること
【各部の様子】
それでは、各部の状況を見ていきましょう。全体シルエットはゆるやかなスローピングタイプ。エアロタイプですが、トップチューブからシートステーが連続していて、どちらかというとオーソドックスなデザインです。私は気に入っています。

次にボトムブラケット。アルミ製で、きれいにカーボンフレームに埋め込まれています。

きちんとフェイシング処理されています。BSAのBBパーツを取り付けるためには大事なことです。

ケーブルルートはフレーム内装方式。ケーブルガイドも通しておいてくれています。

ブレーキケーブル(リア用)はフルコンシールドタイプですが、シフト系はちょっと珍しい設計。BB下で折り返したケーブルのうち、リアディレイラーへ向かうケーブルは、そのまま外に出て、チェーンステー下に沿う構造となっています。

フロントディレイラーに向かうケーブルは、BB下で折り返し、フレーム内を通過、この小さな穴から出てきます。

フロントディレイラーの台座は直付け。このフレームは SHIMANO Di2 シリーズ(電動変速機)対応です。台座の下にあるグロメットは Di2 配線のためのケーブルホールをふさいでいるものです。

リアディレイラー付近にも Di2 配線用の穴があります(写真ではグロメットを取っています)。Di2 の配線がきれいに内装でき、シートピラーも丸形であるためバッテリーも内蔵可能。これは「コンポを Di2 にすると良いですよ!」という魔の誘いかもしれません。しかし、今はやめておきます。この種のロードバイクのアップグレードは、細かくつまみ食いするからこそ向上感を長く楽しめるもの。最初からミシュラン三ツ星レストランに行ってしまったら、そのあとが楽しめませんから…。

シートチューブは内径31.6mm、外径34.9mm。円形の標準タイプです。アクセサリーをシートピラーに取り付けたり、シートピラーやクランプに汎用品を使えるメリットがあります。

本製品はフレームとフロントフォークのセットですが、ヘッドパーツも付属しています。ベアリングは上下ともシールドタイプ。カーボンフォークは、ステリングコラムも含めたカーボン一体成型のため、コラム内留め具はスターファングルナットではなく、プレッシャープラグです。

ヘッドチューブ上部です。

精度も上々で、ベアリングが手で押し込むだけでピタリと入ります。

反対側のヘッドチューブ下部。

こちらも精度は良く、ベアリングがきっちりと入りました。

次にフロントフォークです。塗装は文字や色の上にクリアを施している多層塗装。

コラムまで一体型のフルカーボンフロントフォークです。

ブレーキはキャリパーブレーキを想定。取付部はカーボン層が特に分厚く、強度が高められています。

【重量】
各ユニットの重量を計測しておきます。まずはフレームですが、1,015g(実測値)。公称 1,020g(±20g)ということなので問題ありません。

フロントフォーク。

実測値で 330g でした。公称355±15g とのことなので、これは公称スペックよりも優秀です。また、今後「コラムカット」を行いますので、このフォークはさらに軽量になります。

ヘッドパーツは全体で 125g でした。

現状合計で、1,015 + 330 + 125 = 1,470g ですね。まだまだ自転車としては骨組みだけなのですが、完成時点でも何とか 7kg 台前半に抑えたいと目論んでいます。
【ガラスコーティング処理】
塗装済みの新車をフレームからくみ上げるので、このタイミングでフレームにコーティングを施すことにしました。なるべくなら皮膜の耐久性の高いガラスコーティングにしたいのですが、この種のコーティング剤は多くの種類があり、何を買って良いか迷います。いろいろ考えた結果、安くて失敗しにくそうな、エーゼットのアクアシャインコートにしました。

コーティング処理は「下地処理」が大切。新品のフレームでも油分やワックス類、軽い汚れがついているかもしれません。最初にそれらを洗い流します。石油系のパーツクリーナーをガンガン使うと、塗装を痛めてしまうかもしれないと思ったので、使う洗剤は水性の「エーゼット チェーンデグリーサー」にしました。

これを使い、スポンジで丁寧に洗っていきます。


あとは水ですすいで下地処理完了。水がフレーム内部に入らないように、水は勢いよくかけず、水をかける位置にも注意しながら洗剤を洗い流します。
次に「アクアシャイン・コート」を塗布し、マイクロファイバークロスで塗り伸ばしていきます。

あとは乾いたマイクロファイバークロスで乾拭きして完了。最初の段階から差が出たのかどうかは、見た目はわかりませんが、満足度と撥水性は高まったはずです。

【次回作業】
次回は、このフレームとフォークを「組み付ける」作業を行います。ヘッドパーツを使い、フロントフォークをフレームに取り付けるためには、ヘッドパーツ以外に、「ハンドルステム」、「スペーサー」が必要です。さらに、フロントフォークのコラムを適正な長さにカットする作業も必要です。このあたりの作業を紹介したいと思います。
【今回までのパーツ】
バイク本体必須パーツ
パーツ名 | 製品名 | 購入価格 | 重量 |
---|---|---|---|
フレームセット(ヘッドパーツ込) | ICAN 2017-AC18 | 52,870円 | 1,470g (コラムカット前) |
合計 | 52,870円 | 1,470g |
メンテ用品(今回新規に購入したもの)
用品 | 製品名 | 購入価格 |
---|---|---|
メンテスタンド | 【World box】自転車メンテナンススタンド | 6,980円 |
自転車用ガラス系コーティング剤 | AZ BCT-001 アクアシャインコート | 980円 |
クリーニングキット | AZ 自転車オールメンテナンス5点セット | 2,329円 |
マイクロファイバークロス | レック 激落ちマイクロファイバー 10枚入 | 534円 |
吊り下げ計り | Philonext 荷物はかり | 839円 |
合計 | 11,662円 |
【関連ページ】
ICAN サイクリング公式ホームページ
納得の予算で納得のフルカーボンロードバイクを組み立てる(その0)
納得の予算で納得のフルカーボンロードバイクを組み立てる(その1 フレーム編)
納得の予算で納得のフルカーボンロードバイクを組み立てる(その2 コラムカット編)
納得の予算で納得のフルカーボンロードバイクを組み立てる(その3 ハンドル・サドル装着編)
納得の予算で納得のフルカーボンロードバイクを組み立てる(その4 ホイール装着編)
納得の予算で納得のフルカーボンロードバイクを組み立てる(その5 クランク装着編)
納得の予算で納得のフルカーボンロードバイクを組み立てる(その6 完成編)
納得の予算で納得のフルカーボンロードバイクを組み立てる(その7 アクセサリー・試乗編)
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最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
カテゴリ: 自転車・アウトドア
タグ:
ICAN
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