マレーシアで購入した格安 SIM フリースマートフォン「HUAWEI nova 2 lite」
2018.03.31/Sat/20:04:43
ご留意のお願い
【マレーシアのスマートフォン事情】
2018年3月現在、マレーシアに出張中。マレーシアの最大都市、クアラルンプールに滞在しています。マレーシアは急成長真っ只中で、外から予想するのと来てみるのとでは大違い。少なくともクアラルンプールは各種インフラやテクノロジーが高度に発達した「大都会」です。

(KLの象徴、ペトロナスツインタワー)

(東京の歌舞伎町のような位置づけのブキビンタン地区)
テクノロジーの発展も目覚ましく、照明が急速にLEDに変わっていったり、街のあちこちに超大型のディスプレイが配置されていたりします。

(ブキビンタン地区の大型ディスプレイ群)
そんな事情のため、スマートフォンの国民への普及率は90%以上とのこと。4G(LTE) ネットワークも、ここクアラルンプールに関しては問題なし。私は今回の出張のために空港で Digi という新興キャリアのプリペイドSIMを購入しました。それがまた安い。利用時間帯配分をうまく考えると100GB程度は優に使えるデータ通信と、通話用電話番号が付いた 30日間有効なプリペイドSIMが30リンギット(約840円)。

(Digi のキャラクター。ここは日本と似て、かわいいキャラがみんな大好き)
【現地でスマフォ調達】
私は日本で利用している電話番号を生かしつつ、データ通信とローカル通話をローカルSIM で賄う方針としているため、海外出張に備え、ASUS のデュアル SIM スマートフォン、Zenfone4 を利用しています。今回の出張でも活躍しているのですが、一時不調になり、予備機を考えなくてはならない状況になりました。
幸いここでは、SIMフリースマートフォンを容易に購入可能です。そこで、手ごろなものを見つけに、滞在中のホテルから小一時間の場所の「Wangsa Walk Mall」へ。ここは様々なデジタルグッズショップが軒を連ねています。スマフォショップもたくさん。

【HUAWEI nova 2 lite】
そこで購入したのは「HUAWEI nova 2 lite」。最近の HUAWEI はすばらしいスマートフォンをどんどん出してくるので、日本勢は劣勢に立たされていますが、ここマレーシアでも同じ。ここでスマートフォン市場でプレゼンスを放っているのは「HUAWEI」、「SAMSUNG」、「OPPO」、「VIVO」と言った海外勢です。ことスマートフォンでは日本勢はほとんど見ませんね。

このスマートフォン、日本で入手不可能なほど大人気な「HUAWEI nova lite 2」とは細部が異なります。私は同スペックと勘違いして買ってしまいました。
どちらもデュアル SIM タイプのスマートフォンであり、低価格シリーズの nova の最新型ではあるものの、色々調べてみると以下のような相違点があることがわかりました。
上記を鑑みるに、日本市場に投入された nova lite 2 に比べ、この機種は CPU やディスプレイでスペックダウンしている見返りに、ディスプレイが大きく見やすくなっていることや、デュアルSIM 対応、MicroSD カードが独立スロットになっていることなど、デュアルSIM 運用時、ゲーム以外の利用時を念頭に置いた機能で凌駕しています。どちらも3Dゲームをバリバリやるのには向きません。携帯端末としての通話、ブラウズ、カメラ、音楽、動画を楽しむことに割り切れば、日本で大人気の nova lite 2 よりも、こちらの nova 2 lite の方が満足度が高いかもしれません。
【外観】
付属品一式です。
付属している充電器はマレーシアの電源プラグ仕様(BF型)。大きな割には 1A タイプで、この充電器には特筆すべき点はありません。

本機には標準で前面液晶保護フィルムと透明軟質樹脂ケースが付属しています。保護フィルムは本体に最初から貼り付けられているので、気泡やホコリの噛み込み、ズレの心配はありません。

樹脂ケースは前面も覆うタイプの手帳型ではありませんが、その分背面カメラで撮影する場合は手軽です。専用品なのでピタリと装着でき、各種スイッチやカメラとの干渉はありません。軟質樹脂なので手触りは良く、滑り止めにもなります。

本機は6インチ液晶を搭載しますが、私が現在利用中の 5.5 インチ液晶の Zenfone 4 と大きさはほとんど同じ。

その理由は、狭額縁設計であることもありますが、ディスプレイの上下の長さが増えたからです。ワイドアスペクトレシオ化が最近のスマフォのディスプレイの潮流で、その流れに沿っています。本機のディスプレイのアスペクトレシオは 18:9 であり、フルハイビジョン系のアスペクトレシオ 16:9 よりも長方形化が進んだ結果、対角線の長さを表すインチ数が増加した構図となっています。

背面はサンドブラストのようなザラザラ感のある処理が施されたアルミ製。高級感あります。また本機では指紋認証センサーは背面に配置されています。

樹脂製かもしれませんが側面は金属調の光沢処理。うまくデザインされています。

【カメラについて】
本機の背面カメラは背景をきれいにぼかすことができ、撮影後もフォーカス位置を変更することができる「ワイドアパチャー」機能対応のデュアルレンズ方式です。この価格帯のスマートフォンにもこのクラスのカメラが搭載されるご時世になりました。画素数は 1300万画素と200万画素のデュアルレンズ。200万画素のレンズはワイドアパチャー実現用として使われ、単体では利用できないようです。

ワイドアパチャーの効果は絶大。一眼レフカメラで撮影したように、背景を美しくぼかすことができます。

カメラの品位と感度については、個人的には今一つかと感じています。一般のローライト環境での感度は特に問題ありませんが、

夜景ともなると、ちょっとセンサーの力量が不足するようです。通常設定で撮影すると、地味な画になってしまいます。HDR設定にしてもあまり向上せず、露出の細かい調整もできないようですので、夜景の撮影は本機の得意領域ではなさそうです。

(HUAWAY nova 2 lite での夜景撮影)

(参考: ASUS Zenfone4 での夜景撮影)

(参考: ミラーレスでの夜景撮影 PENTAX Q10)
【感想】
起動は30秒程度。特にスマートフォンは電源を切ることは滅多にないため、起動時間が気になる点はありません。それよりもスリープからの復帰や認証の手間の方が大切です。この機種の大きなポイントは「顔認証」機能jです。顔を登録しておけば、画面を覗き込むことによって認証後画面に移行するので便利です。認証速度は大抵瞬時。ストレスは感じません。

パフォーマンス評価の定番「AnTuTu Benchmark v7.0.7」でベンチマークを取ってみましたが、スコアは 59870 でした。最新の高性能スマートフォンに比べると劣りますが、Google Map や動画再生、音楽再生など、通常よく使う機能については小気味良く動いてくれました。

(本機 LDN-LX2 のベンチマークj)

(参考: Zenfone4 Z01KDA のベンチマーク)
あと、本機の価値を大きく上げているのがこの SIM トレイ。ナノSIM 2枚と MicroSD が共存可能です。この仕様は最近のスマフォでも希少であり、貴重な仕様です。

画面インタフェースは HUAWEI 独自の EMUI 8.0 を採用。iPhone に類似したインタフェースであるため、iPhone ユーザーは違和感なく操作できる画面系です。

【参考: システム情報(AnTuTu V7.0.7)】
最後にご参考までに AnTuTu アプリケーションによるシステム情報のスクリーンショットを掲示します。

(システム情報: 基本情報)

(システム情報: ストレージ/CPU)

(システム情報: ディスプレイ)

(システム情報: カメラ/バッテリー)

(システム情報: OS)

(システム情報: センサー)

(システム情報: センサー続き)

(システム情報: 構成検証)
【関連ページ】
HUAWEI nova 2 lite 公式HP(英語)
HUAWEI nova 2 lite 仕様詳細(英語)
HUAWEI nova lite 2(国内製品)公式HP
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最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
本レビューはマレーシアで購入した HUAWEI nova 2 lite(LDN-LX2)のレビューであり、国内相当製品 HUAWEI nova lite 2(FIG-LA1)のレビューではありません。ご留意のほどお願いします。
【マレーシアのスマートフォン事情】
2018年3月現在、マレーシアに出張中。マレーシアの最大都市、クアラルンプールに滞在しています。マレーシアは急成長真っ只中で、外から予想するのと来てみるのとでは大違い。少なくともクアラルンプールは各種インフラやテクノロジーが高度に発達した「大都会」です。

(KLの象徴、ペトロナスツインタワー)

(東京の歌舞伎町のような位置づけのブキビンタン地区)
テクノロジーの発展も目覚ましく、照明が急速にLEDに変わっていったり、街のあちこちに超大型のディスプレイが配置されていたりします。

(ブキビンタン地区の大型ディスプレイ群)
そんな事情のため、スマートフォンの国民への普及率は90%以上とのこと。4G(LTE) ネットワークも、ここクアラルンプールに関しては問題なし。私は今回の出張のために空港で Digi という新興キャリアのプリペイドSIMを購入しました。それがまた安い。利用時間帯配分をうまく考えると100GB程度は優に使えるデータ通信と、通話用電話番号が付いた 30日間有効なプリペイドSIMが30リンギット(約840円)。

(Digi のキャラクター。ここは日本と似て、かわいいキャラがみんな大好き)
【現地でスマフォ調達】
私は日本で利用している電話番号を生かしつつ、データ通信とローカル通話をローカルSIM で賄う方針としているため、海外出張に備え、ASUS のデュアル SIM スマートフォン、Zenfone4 を利用しています。今回の出張でも活躍しているのですが、一時不調になり、予備機を考えなくてはならない状況になりました。
幸いここでは、SIMフリースマートフォンを容易に購入可能です。そこで、手ごろなものを見つけに、滞在中のホテルから小一時間の場所の「Wangsa Walk Mall」へ。ここは様々なデジタルグッズショップが軒を連ねています。スマフォショップもたくさん。

【HUAWEI nova 2 lite】
そこで購入したのは「HUAWEI nova 2 lite」。最近の HUAWEI はすばらしいスマートフォンをどんどん出してくるので、日本勢は劣勢に立たされていますが、ここマレーシアでも同じ。ここでスマートフォン市場でプレゼンスを放っているのは「HUAWEI」、「SAMSUNG」、「OPPO」、「VIVO」と言った海外勢です。ことスマートフォンでは日本勢はほとんど見ませんね。

このスマートフォン、日本で入手不可能なほど大人気な「HUAWEI nova lite 2」とは細部が異なります。私は同スペックと勘違いして買ってしまいました。
どちらもデュアル SIM タイプのスマートフォンであり、低価格シリーズの nova の最新型ではあるものの、色々調べてみると以下のような相違点があることがわかりました。
仕様 | nova lite 2 | nova 2 lite |
---|---|---|
CPU | Kirin 659 | snapdragon 430 |
主メモリ | 3GB | 3GB |
ストレージ | 32GB | 32GB |
MicroSD | 最大256GB | 最大256GB |
SIMサイズ | nanoSIM x 2(DS非対応) | nanoSIM x 2(DS対応) |
au SIM | 非対応 | 非対応 |
SIMトレイ | SIM2とMicroSDは排他利用 | SIM2枚とMicroSD共存可能 |
ディスプレイ | 約5.65インチ 2160x1080 | 約5.99インチ 1440x720 |
電池容量 | 3000mAh | 3000mAh |
OS | Android 8.0(Oreo) | Android 8.0(Oreo) |
Wi-Fi | Wi-Fi 802.11 b/g/n | Wi-Fi 802.11 b/g/n |
USB端子 | micro B | micro B |
サイズ | 72.05x150.1x7.45mm | 76.7x158.3x7.8mm |
重量 | 143g | 155g |
Bluetooth | 4.2 | 4.2 |
指紋認証 | 背面センサー | 背面センサー |
顔認証 | あり | あり |
バックカメラ | 1300万+200万画素(dual) | 1300万+200万画素(dual) |
前面カメラ | 800万画素 | 800万画素 |
イヤホン | 3.5mmジャック | 3.5mmジャック |
上記を鑑みるに、日本市場に投入された nova lite 2 に比べ、この機種は CPU やディスプレイでスペックダウンしている見返りに、ディスプレイが大きく見やすくなっていることや、デュアルSIM 対応、MicroSD カードが独立スロットになっていることなど、デュアルSIM 運用時、ゲーム以外の利用時を念頭に置いた機能で凌駕しています。どちらも3Dゲームをバリバリやるのには向きません。携帯端末としての通話、ブラウズ、カメラ、音楽、動画を楽しむことに割り切れば、日本で大人気の nova lite 2 よりも、こちらの nova 2 lite の方が満足度が高いかもしれません。
【外観】
付属品一式です。
- スマートフォン本体
- 保護フィルム(貼り付け済み)
- 保護ケース
- 充電器
- USBケーブル(micro B)
- イジェクトピン
- クイックスタートガイド
- 保証書
- イヤフォンマイク

付属している充電器はマレーシアの電源プラグ仕様(BF型)。大きな割には 1A タイプで、この充電器には特筆すべき点はありません。

本機には標準で前面液晶保護フィルムと透明軟質樹脂ケースが付属しています。保護フィルムは本体に最初から貼り付けられているので、気泡やホコリの噛み込み、ズレの心配はありません。

樹脂ケースは前面も覆うタイプの手帳型ではありませんが、その分背面カメラで撮影する場合は手軽です。専用品なのでピタリと装着でき、各種スイッチやカメラとの干渉はありません。軟質樹脂なので手触りは良く、滑り止めにもなります。

本機は6インチ液晶を搭載しますが、私が現在利用中の 5.5 インチ液晶の Zenfone 4 と大きさはほとんど同じ。

その理由は、狭額縁設計であることもありますが、ディスプレイの上下の長さが増えたからです。ワイドアスペクトレシオ化が最近のスマフォのディスプレイの潮流で、その流れに沿っています。本機のディスプレイのアスペクトレシオは 18:9 であり、フルハイビジョン系のアスペクトレシオ 16:9 よりも長方形化が進んだ結果、対角線の長さを表すインチ数が増加した構図となっています。

背面はサンドブラストのようなザラザラ感のある処理が施されたアルミ製。高級感あります。また本機では指紋認証センサーは背面に配置されています。

樹脂製かもしれませんが側面は金属調の光沢処理。うまくデザインされています。

【カメラについて】
本機の背面カメラは背景をきれいにぼかすことができ、撮影後もフォーカス位置を変更することができる「ワイドアパチャー」機能対応のデュアルレンズ方式です。この価格帯のスマートフォンにもこのクラスのカメラが搭載されるご時世になりました。画素数は 1300万画素と200万画素のデュアルレンズ。200万画素のレンズはワイドアパチャー実現用として使われ、単体では利用できないようです。

ワイドアパチャーの効果は絶大。一眼レフカメラで撮影したように、背景を美しくぼかすことができます。

カメラの品位と感度については、個人的には今一つかと感じています。一般のローライト環境での感度は特に問題ありませんが、

夜景ともなると、ちょっとセンサーの力量が不足するようです。通常設定で撮影すると、地味な画になってしまいます。HDR設定にしてもあまり向上せず、露出の細かい調整もできないようですので、夜景の撮影は本機の得意領域ではなさそうです。

(HUAWAY nova 2 lite での夜景撮影)

(参考: ASUS Zenfone4 での夜景撮影)

(参考: ミラーレスでの夜景撮影 PENTAX Q10)
【感想】
起動は30秒程度。特にスマートフォンは電源を切ることは滅多にないため、起動時間が気になる点はありません。それよりもスリープからの復帰や認証の手間の方が大切です。この機種の大きなポイントは「顔認証」機能jです。顔を登録しておけば、画面を覗き込むことによって認証後画面に移行するので便利です。認証速度は大抵瞬時。ストレスは感じません。

パフォーマンス評価の定番「AnTuTu Benchmark v7.0.7」でベンチマークを取ってみましたが、スコアは 59870 でした。最新の高性能スマートフォンに比べると劣りますが、Google Map や動画再生、音楽再生など、通常よく使う機能については小気味良く動いてくれました。

(本機 LDN-LX2 のベンチマークj)

(参考: Zenfone4 Z01KDA のベンチマーク)
あと、本機の価値を大きく上げているのがこの SIM トレイ。ナノSIM 2枚と MicroSD が共存可能です。この仕様は最近のスマフォでも希少であり、貴重な仕様です。

画面インタフェースは HUAWEI 独自の EMUI 8.0 を採用。iPhone に類似したインタフェースであるため、iPhone ユーザーは違和感なく操作できる画面系です。

【参考: システム情報(AnTuTu V7.0.7)】
最後にご参考までに AnTuTu アプリケーションによるシステム情報のスクリーンショットを掲示します。

(システム情報: 基本情報)

(システム情報: ストレージ/CPU)

(システム情報: ディスプレイ)

(システム情報: カメラ/バッテリー)

(システム情報: OS)

(システム情報: センサー)

(システム情報: センサー続き)

(システム情報: 構成検証)
【関連ページ】
HUAWEI nova 2 lite 公式HP(英語)
HUAWEI nova 2 lite 仕様詳細(英語)
HUAWEI nova lite 2(国内製品)公式HP
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最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
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