モーラナイフに鏡面仕上げを施す(電動バフ仕上げ編)
2018.02.18/Sun/13:53:11
前回、モーラナイフコンパニオンの側面をサンドペーパー等で素手による研磨を行いました。

その結果、ある程度の鏡面仕上げが完了しましたが、まだまだ曇りやスクラッチが残り、向上の余地が多いように見受けられました。

そこで、今回は電動グラインダーによるバフ研磨を行い、どの程度向上するのかを試してみることにしました。
本文を記載する前に、例によって「お願いとおことわり」です。
<お願いとおことわり>
本作業では電動グラインダーを利用しています。この種の電動工具は取り扱いを誤ると大きな怪我や重大な事故が発生することがあります。電動グラインダーや刃物を取り扱う際は、革の手袋や防護メガネなど、適切な防具の着用を行うと共に、電動工具の回転部分に手で触れる必要がある場合は電源プラグを抜くなど、適切な取扱いに留意してください。
【グラインダーによるバフ研磨】
素手で研磨したモーラナイフコンパニオン・ブラックです。


「鏡面」と言えなくはないですが、ちょっとザラザラ感があります。

そこで、次の実験はこれ。「電動バフ仕上げ」です。

電動バフに「青棒」。時短鏡面仕上げの鉄板です。

このバフを使うためには電動グラインダーが必要です。大したものではありませんが、グラインダーはもともと持っていました。

以前使った際のサンダーが付いているので、外します。



【バフ装着】
ディスクをバフに交換しました。ディスクを交換する際は、電源プラグを必ず外しておきましょう。

今回は作業性の向上とディスクがバフであることからディスクガードを外しましたが、安全性の担保のためには外さない方が良いです(自己責任)。

【研磨作業】
電動工具を利用する場合は、私は「防護メガネ」、「革手袋」をなるべく装着して作業しています。安全第一です。「注意一秒、怪我一生」ですからね。

バフに研磨剤の「青棒」をたっぷりと塗り付けます。このときに留意すべきは、青棒はバフの外周に重点的に塗ることです。理由は、バフ研磨の際はグラインダーを斜めに研磨対象に押し当てるため、バフ全体ではなく、バフの外周部が対象に接触することになるからです。

塗り付け完了。

研磨を行います。研磨の際は、強く押し当てたり、長時間(一か所5秒以上)は禁物です。研磨剤切れによる発熱が素材に悪影響を与えてしまいます。また、グラインダ・ディスク(バフ)の回転方向に注意しましょう。安全性とバフの損傷を避けるため、バフを刃先に当てないようにすべきですが、万が一当たっても刃先にバフが食い込まないような方向・位置関係でバフを当てることが重要です。

【完了】
あまり長時間の研磨はナイフに悪影響を与えそうなので作業時間15分程度で、一旦完了。その結果です。さすがに電動バフの威力は高く、かなりツルツル・ピカピカになりました。


前の記事でも書いた通り、ナイフの「側面」を磨くことは実用上の意義はありません。あまりやりすぎるのも気が進まないので、「モーラナイフに鏡面仕上げをする」シリーズは、今回を以って一旦打ち止めにしたいと思います。今後は刃物としての本分、「切れ味」を向上・維持する作業に矛先を向けたいと思います。
【関連ページ】
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最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
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