太い鉄製ペグを気持ちよく打ち込める真鍮ヘッド付きペグハンマー
2017.10.21/Sat/22:47:37
【鍛造ペグの必要性について】
アウトドアやキャンプで用いるペグは、テント設営かタープ設営かによって、その重要度が異なります。自立するテントの場合、ペグ打ちの目的は主として風によってテントがずれないようにするため。さらに一部のペグが抜けてしまっても致命的なことにはならないため長く太いペグは大抵不要です。特にソロテントなど、ザックや自転車に積んで携行するテントでは、重量のかさむ立派なペグの携行は避け、軽量なチタンやアルミのペグが良く併せられています。
しかし、タープ設営となると話が異なります。通常タープは自立しません。そのため、メインマストを固定するペグが抜けたりすると、タープは一瞬で倒壊してしまう可能性があります。また、タープはテントよりも風に抗う構造になっています。したがってタープを設営する場合はタープを「ピンと張る」必要があり、タープとペグを繋ぐロープ(ガイライン)にはテントよりも強い張力が加わります。
つまり、タープを張るためのペグは、一本たりとも抜けてはならないため、地面に強固に固定できるものである必要があります。そのため、ヘキサタープのような非自立式のタープを設営する際、経験のあるキャンパーはタープ付属のペグではなく、鉄製の長いペグを用いることが多いです。
私も、コストパフォーマンスに優れているという「BUNDOKミニ ヘキサゴン タープ
」


(BUNDOKミニ ヘキサゴン タープ
)
を購入・利用した際には、付属のペグでは不安であるため、「エリッゼ鍛造ペグ
」を一緒に買いました。


(エリッゼステーク鍛造ペグ
)
【ペグ打ちハンマーについて】
鉄製鍛造ペグは、土中に小石があるような地面でも平気で刺さって行く安心感があります。しかしそのためには良いペグ打ちハンマーが必要です。このBUNDOKミニ ヘキサゴン タープ

の付属品のガイライン(ロープ)、ペグ、ハンマーは下記の写真のものでした。まあ使えるのはガイラインだけ。ペグは4mm x 18cm の丸棒タイプなので、メインマストを支えるためのペグとしてはとても不安です。

付属のハンマーは、まさに「おまけ」です。鉄板を曲げて作っただけのヘッドであるため、打撃力が非常に弱く、ペグ1本打ち込むだけで疲れ切ってしまうほどのものです。

このハンマーで鉄製ペグを打ち込むのは明らかに無謀だと分かったため、実際にこのタープを利用する際は、通常の大工用ハンマーを持参して設営しました。


ただし、この大工用ハンマーでも、28cm のエリッゼステークを地面に埋まる程度まで8本打ち込むことは難儀でした。さらに、そのしっかりと打ち込まれたペグを全部抜くことも大変な作業でした。
【WEINAS ペグハンマー】
タフなペグをタフな地面に打ち込むのであれば、ハンマーも良いものでなければ、という考えに則り、ペグ打ちハンマーを購入しました。「WEINAS ペグハンマー
」です。カラフルなケースに入れられて届きました。

ハンマーは、その収納ケースの中に、さらにクッション付きの緩衝材の袋に入れられていました。

ハンマーを袋から出します。イメージ通りの立派なペグハンマーです。

間に合わせで使った大工用ハンマーと比べると、その立派さとデザインの良さが際立ちます。

このハンマーには赤いナイロン製ストラップが付いています。

このストラップはこのように手首にかけて使います。こうすると、慣れてくるとハンマーを振り下ろす際に力いっぱいハンマーの柄を握っていなくてもペグ打ちができるようになります。できるだけ設営で労力を掛けないようにという工夫の一つです。

重さは 639g、決して軽いものではありません。自転車やバイク旅行の際は持っていくには難しいですね。

ハンマーヘッドは鉄製のベースに真鍮製のヘッドが付いたハイブリッドタイプ。非常に凝ったものです。真鍮のヘッドは、鉄製に比べ、その柔らかさでわずかずつ変形し、打撃の際の衝撃を和らげる働きがあるといわれています。

ベースとヘッドは鉄製のピンでしっかりと勘合されています。

ピンを抜けば部品の交換もできそうですが、本製品向けの交換パーツは売っていないため、使い続けてヘッドがつぶれてしまった場合は新しい商品を再購入した方が良いでしょう。それほど高いものではありませんし。

この部分がペグ打ちハンマーの特徴的部分です。 ペグを抜くためにペグのヘッド部分を引っ掛ける構造になっています。

柄からハンマーヘッドが抜けないように、鉄製の座金でヘッド部が押さえ込まれています。

ストラップの取り付け部分もしっかりしています。

【感想】
さて、このWEINAS ペグハンマー
を用いて、エリッゼ鍛造ペグ
を打ち込みます。地面は芝生と砂であるため、それほど強く打たなくても良い条件です。軽く打ち込むだけですいすいとペグが入っていきました。

実際に、鉄製ハンマーで打った感触と比べてみましたが、確かに「当たりが柔らかい」です。


当たりが柔らかいのもそのはずで、軽く1本ペグを打っただけで、ヘッド部はこのようにペグヘッドの跡が付いていました。

ペグを抜くときも、ペグハンマーならではの構造を利用して簡単にペグを抜くことができました。
【収納】
本製品には収納ケースが付いています。単にハンマーを収納するだけではなく、ペグ等も一緒に収納できるようになっています。今回は28cmペグ8本、18cmペグ8本、ガイラインを収納してみます。

ケースにはハンマーの柄を留めておけるベルクロテープが付いています。私、当初はハンマーヘッドを奥に入れて収納するのかと考えて、仕舞ってみましたが…、

こうしてしまうとハンマーを取り出そうとしたときにペグなどの他の収納物にヘッドが引っかかってしまい、うまくハンマーが取り出せませんでした。このようにハンマーヘッドを上にして収納するのが正しい収納方法です。

一式、うまく収納することができました。

この収納ケースの裏側にもベルクロテープが取り付けられています。

このテープを利用すると、ケースをタープのポールなど、他の装備に括り付けることができるので便利です。

まだ、このペグハンマーを使って本格的にタープの設営は行っていませんが、これならば必ず設営が「はかどります」。次に使うのが楽しみです。

【関連ページ】
ファミリー向けの格安タープ BUNDOK ミニヘキサゴンタープ BDK-25
手軽に行けるバーベキューエリア「府中郷土の森公園バーベキュー場」
手軽に行ける湾岸地区の城南島キャンプ場で「小川張り」
格安防水シートをミニタープとして活用
-----
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
アウトドアやキャンプで用いるペグは、テント設営かタープ設営かによって、その重要度が異なります。自立するテントの場合、ペグ打ちの目的は主として風によってテントがずれないようにするため。さらに一部のペグが抜けてしまっても致命的なことにはならないため長く太いペグは大抵不要です。特にソロテントなど、ザックや自転車に積んで携行するテントでは、重量のかさむ立派なペグの携行は避け、軽量なチタンやアルミのペグが良く併せられています。
しかし、タープ設営となると話が異なります。通常タープは自立しません。そのため、メインマストを固定するペグが抜けたりすると、タープは一瞬で倒壊してしまう可能性があります。また、タープはテントよりも風に抗う構造になっています。したがってタープを設営する場合はタープを「ピンと張る」必要があり、タープとペグを繋ぐロープ(ガイライン)にはテントよりも強い張力が加わります。
つまり、タープを張るためのペグは、一本たりとも抜けてはならないため、地面に強固に固定できるものである必要があります。そのため、ヘキサタープのような非自立式のタープを設営する際、経験のあるキャンパーはタープ付属のペグではなく、鉄製の長いペグを用いることが多いです。
私も、コストパフォーマンスに優れているという「BUNDOKミニ ヘキサゴン タープ
(BUNDOKミニ ヘキサゴン タープ
を購入・利用した際には、付属のペグでは不安であるため、「エリッゼ鍛造ペグ
(エリッゼステーク鍛造ペグ
【ペグ打ちハンマーについて】
鉄製鍛造ペグは、土中に小石があるような地面でも平気で刺さって行く安心感があります。しかしそのためには良いペグ打ちハンマーが必要です。このBUNDOKミニ ヘキサゴン タープ

の付属品のガイライン(ロープ)、ペグ、ハンマーは下記の写真のものでした。まあ使えるのはガイラインだけ。ペグは4mm x 18cm の丸棒タイプなので、メインマストを支えるためのペグとしてはとても不安です。

付属のハンマーは、まさに「おまけ」です。鉄板を曲げて作っただけのヘッドであるため、打撃力が非常に弱く、ペグ1本打ち込むだけで疲れ切ってしまうほどのものです。

このハンマーで鉄製ペグを打ち込むのは明らかに無謀だと分かったため、実際にこのタープを利用する際は、通常の大工用ハンマーを持参して設営しました。


ただし、この大工用ハンマーでも、28cm のエリッゼステークを地面に埋まる程度まで8本打ち込むことは難儀でした。さらに、そのしっかりと打ち込まれたペグを全部抜くことも大変な作業でした。
【WEINAS ペグハンマー】
タフなペグをタフな地面に打ち込むのであれば、ハンマーも良いものでなければ、という考えに則り、ペグ打ちハンマーを購入しました。「WEINAS ペグハンマー

ハンマーは、その収納ケースの中に、さらにクッション付きの緩衝材の袋に入れられていました。

ハンマーを袋から出します。イメージ通りの立派なペグハンマーです。

間に合わせで使った大工用ハンマーと比べると、その立派さとデザインの良さが際立ちます。

このハンマーには赤いナイロン製ストラップが付いています。

このストラップはこのように手首にかけて使います。こうすると、慣れてくるとハンマーを振り下ろす際に力いっぱいハンマーの柄を握っていなくてもペグ打ちができるようになります。できるだけ設営で労力を掛けないようにという工夫の一つです。

重さは 639g、決して軽いものではありません。自転車やバイク旅行の際は持っていくには難しいですね。

ハンマーヘッドは鉄製のベースに真鍮製のヘッドが付いたハイブリッドタイプ。非常に凝ったものです。真鍮のヘッドは、鉄製に比べ、その柔らかさでわずかずつ変形し、打撃の際の衝撃を和らげる働きがあるといわれています。

ベースとヘッドは鉄製のピンでしっかりと勘合されています。

ピンを抜けば部品の交換もできそうですが、本製品向けの交換パーツは売っていないため、使い続けてヘッドがつぶれてしまった場合は新しい商品を再購入した方が良いでしょう。それほど高いものではありませんし。

この部分がペグ打ちハンマーの特徴的部分です。 ペグを抜くためにペグのヘッド部分を引っ掛ける構造になっています。

柄からハンマーヘッドが抜けないように、鉄製の座金でヘッド部が押さえ込まれています。

ストラップの取り付け部分もしっかりしています。

【感想】
さて、このWEINAS ペグハンマー

実際に、鉄製ハンマーで打った感触と比べてみましたが、確かに「当たりが柔らかい」です。


当たりが柔らかいのもそのはずで、軽く1本ペグを打っただけで、ヘッド部はこのようにペグヘッドの跡が付いていました。

ペグを抜くときも、ペグハンマーならではの構造を利用して簡単にペグを抜くことができました。
【収納】
本製品には収納ケースが付いています。単にハンマーを収納するだけではなく、ペグ等も一緒に収納できるようになっています。今回は28cmペグ8本、18cmペグ8本、ガイラインを収納してみます。

ケースにはハンマーの柄を留めておけるベルクロテープが付いています。私、当初はハンマーヘッドを奥に入れて収納するのかと考えて、仕舞ってみましたが…、

こうしてしまうとハンマーを取り出そうとしたときにペグなどの他の収納物にヘッドが引っかかってしまい、うまくハンマーが取り出せませんでした。このようにハンマーヘッドを上にして収納するのが正しい収納方法です。

一式、うまく収納することができました。

この収納ケースの裏側にもベルクロテープが取り付けられています。

このテープを利用すると、ケースをタープのポールなど、他の装備に括り付けることができるので便利です。

まだ、このペグハンマーを使って本格的にタープの設営は行っていませんが、これならば必ず設営が「はかどります」。次に使うのが楽しみです。

【関連ページ】
ファミリー向けの格安タープ BUNDOK ミニヘキサゴンタープ BDK-25
手軽に行けるバーベキューエリア「府中郷土の森公園バーベキュー場」
手軽に行ける湾岸地区の城南島キャンプ場で「小川張り」
格安防水シートをミニタープとして活用
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最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
カテゴリ: 自転車・アウトドア
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