南半球最大の歓楽街「キングズクロス」へ行ってみた
2017.08.14/Mon/01:16:44
【電車でお出かけ】
ここシドニーは南半球であるため北半球とは季節が逆。つまり今は冬です。しかし、シドニーの冬は東京ほど厳しくはなく、雪が降るような氷点下になることはまれです。また冬至はだいぶ前に過ぎ、だんだん日が長くなってきました。それに連れ気温も高くなり、過ごしやすい気候になりました。
本日は日曜日、天気も良く外出日和です。そこで、ボンダイジャンクションに買い物に行くついでに、その途中の「キングズクロス」へ寄ってみることにしました。キングズクロスではここシドニーでは異色の地、歓楽街の顔として有名です。
【キングズクロス】
「キングズクロス」は、元々は植民地時代には贅沢な邸宅が並ぶお屋敷街でした。しかし 1950年代に入りベトナム戦争の帰還兵たちがやってくると、その「ニーズ」を満たすため、ナイトクラブやアダルトショップなどができ、明るく健康的なシドニー近郊では珍しく、不健康な雰囲気満載の「夜の街」に変貌していきました。
いわば、オーストラリアの「歌舞伎町」というところでしょうか。ガイドブックによっては「南半球最大の歓楽街」とも記載されています。野次馬根性で「まずは行ってみよう」と決意しました。決意といっても、夜に徘徊する勇気はないので、天気の良い昼間、まずは見物としゃれこみました。
【シドニーの電車】
私の住んでいるノースシドニーからキングズクロスへは電車で約20分。気軽に行ける距離です。本日はいつもの自転車ではなく、電車で行くことにしました。ボンダイジャンクションの K-mart(ディスカウントショップ)でちょっと大きなものを買う予定があり、自転車には積み込むことができないことがわかっていたからです。
シドニーの電車は大きいです。さらに二階建ての電車でオージーの移動需要をさばいています。

最近知ったのですが、このシドニーの電車では輪行可能どころか、「自転車持ち込み可能」つまりばらして袋に入れなくても車内持ち込み可能なんです。先日もロードバイクを駅のプラットホームで押している人を見かけました。しかし駅で自転車に「乗る」のは禁止されています(当然か)。

【キングズクロスへ】
その大きな電車に乗り、まずはキングズクロスへ向かいます。2階建ての電車、いつもは良く見渡せる上に乗るのですが、今回は気分を変えて「下の階」へ。駅に着くとプラットホームの面と同じ目線になり、自分が下にいることがよくわかります。

ハーバーブリッジを電車で越えてシドニー市街へ。

タウンホールというシティ中心部の駅で電車を乗換えます。

タウンホールからキングズクロスまでは2駅。すぐに到着です。こちらオーストラリアは英国からの移民で近代化し、成り立った国。英語はアメリカ英語ではなくイギリス英語です。アメリカなら地下鉄出口は「EXIT」と書くべきですが、ここオーストラリアはでは「Way out」です。

私、昔のことながらサンフランシスコ、ロサンゼルス、ニューヨークとも長期滞在したことがあり、どれも「怖い所は日本と比べることもできないくらい怖い」と知っています。そのため、ちょっと緊張して地下鉄の駅を出ます。歩き始めるとすぐに「だんな、今日はいいやつが入ってるよ。一本どうだい?」と路地に連れ込まれてしまうのでしょうか。なんて怖い妄想をしながら電車を降ります。気分としては次の写真のような感じでしょうか(ちょっと誇張気味)。

【キングズクロスの街並み】
改札を出ます。しかし、期待は見事に裏切られ、「健全・安全」な雰囲気満載でした。全く裏ぶれた雰囲気はありません。

外に出ました。キングズクロスの繁華街入り口のダーリングハースト通りとビクトリアストリートとの交差点にある、大きなコカ・コーラの看板です。キングズクロスのアイコンとなっています。明るい日中に行ったこともありますが、こんな雰囲気なので完全な観光地です。危険なところかと構えていましたが拍子抜けしました。

確かに、シドニーのシティとは異なり、建物は古く、街歩く人は、ちょっと他の場所よりもカジュアルで庶民的でした。オーストラリアでは、その移民政策なのか黒人はほとんど見ませんが、ここキングズクロスではある程度見かけました。
多少怖そうなビルディングがあったので、好奇心一杯で入ってみました。

でも、中にはクリーニング屋があるだけで、危険はありませんでした。

「南半球最大の歓楽街」とは言いますが、実はそれっぽいゾーンはダーリングハースト通り沿いの約300m位だけ。歌舞伎町と比べると、大きさはまったく大したことはありません。とはいっても、それなりのお店は並んでいます。



この店は TATOO SHOP。日曜日のため閉店でした。店の中には TATOO のデザインサンプルがいっぱい並んでいました。この国の人は TATOO を入れている人は多いです。ファッションの一部なんでしょうね。私は、やはり無理です。大好きな温泉にも入れなくなってしまうし、そもそも一生消せない彫り物を体に入れる勇気はありません。

この「VIPラウンジ」というのはバー&カジノ。最初「VIPラウンジ」というのは何物なのかわからず、地元民に聞いてみました。するとこれは、特にいかがわしい店ではなく、「酒を出し、カジノがある店」とのこと。オーストラリアではカジノは合法ですが、子供が出入りしないようにその場所は限定されており、そのための店がVIPラウンジと呼ばれるのだそうです。勉強になりました。確かに「VIPラウンジ」はここキングズクロスだけではなく、シドニー中心部にもありました。

ここキングズクロスは、実は特に夜の街、男のための街だけではなく、飲食や文化の街でもあります。歓楽街的な店が集まっているゾーンは一部であり、路地裏を探索すると、こんなオープンレストランのある趣のある場所もありました。頭上にはイルミネーションが設置されていて、夜はとてもきれいなんでしょう。

ラーメン屋もありますね。日本のラーメンは「おいしい」と評判で人気があります。ただし、ここでは高級料理とみなされていて10~15ドル、ときにはそれ以上の値付けがされています(1,000円以上)。高いですね。

「キングズクロス」、実は大変良い所でした。ニューヨークで言えば「ソーホー」のような雰囲気のところです。
【ボンダイジャンクション】
キングズクロスを後にし、再び電車に乗り、ボンダイジャンクションに行きます。ここは買い物天国、いろいろなお店があります。Target, MYERs のような大型店。

それ以外にも、通り沿いに様々なお店が軒を連ね、買い物好きの人たちを満足させてくれます。

これはオックスフォード・ストリート。歩行者専用道路なので、クルマの往来を気にすることなく、ショッピングにいそしむことができます。

日本のダイソーもありました。

中にも入ってみましたが、なかなか盛況でした。私は今回は何も買いませんでしたが。

さて、私の買い物は K-mart でヘアードライヤーとゴミ箱。無事に買い物を済ませ、帰宅しました。そんな観光と買い物、文化体験をした一日でした。
【関連ページ】
しばし、投稿拠点をシドニーに移します。
シドニーの自転車事情(駐輪編)
シドニーの自転車事情(走行環境編)
シドニー ハーバーブリッジを自転車で渡る
-----
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
ここシドニーは南半球であるため北半球とは季節が逆。つまり今は冬です。しかし、シドニーの冬は東京ほど厳しくはなく、雪が降るような氷点下になることはまれです。また冬至はだいぶ前に過ぎ、だんだん日が長くなってきました。それに連れ気温も高くなり、過ごしやすい気候になりました。
本日は日曜日、天気も良く外出日和です。そこで、ボンダイジャンクションに買い物に行くついでに、その途中の「キングズクロス」へ寄ってみることにしました。キングズクロスではここシドニーでは異色の地、歓楽街の顔として有名です。
【キングズクロス】
「キングズクロス」は、元々は植民地時代には贅沢な邸宅が並ぶお屋敷街でした。しかし 1950年代に入りベトナム戦争の帰還兵たちがやってくると、その「ニーズ」を満たすため、ナイトクラブやアダルトショップなどができ、明るく健康的なシドニー近郊では珍しく、不健康な雰囲気満載の「夜の街」に変貌していきました。
いわば、オーストラリアの「歌舞伎町」というところでしょうか。ガイドブックによっては「南半球最大の歓楽街」とも記載されています。野次馬根性で「まずは行ってみよう」と決意しました。決意といっても、夜に徘徊する勇気はないので、天気の良い昼間、まずは見物としゃれこみました。
【シドニーの電車】
私の住んでいるノースシドニーからキングズクロスへは電車で約20分。気軽に行ける距離です。本日はいつもの自転車ではなく、電車で行くことにしました。ボンダイジャンクションの K-mart(ディスカウントショップ)でちょっと大きなものを買う予定があり、自転車には積み込むことができないことがわかっていたからです。
シドニーの電車は大きいです。さらに二階建ての電車でオージーの移動需要をさばいています。

最近知ったのですが、このシドニーの電車では輪行可能どころか、「自転車持ち込み可能」つまりばらして袋に入れなくても車内持ち込み可能なんです。先日もロードバイクを駅のプラットホームで押している人を見かけました。しかし駅で自転車に「乗る」のは禁止されています(当然か)。

【キングズクロスへ】
その大きな電車に乗り、まずはキングズクロスへ向かいます。2階建ての電車、いつもは良く見渡せる上に乗るのですが、今回は気分を変えて「下の階」へ。駅に着くとプラットホームの面と同じ目線になり、自分が下にいることがよくわかります。

ハーバーブリッジを電車で越えてシドニー市街へ。

タウンホールというシティ中心部の駅で電車を乗換えます。

タウンホールからキングズクロスまでは2駅。すぐに到着です。こちらオーストラリアは英国からの移民で近代化し、成り立った国。英語はアメリカ英語ではなくイギリス英語です。アメリカなら地下鉄出口は「EXIT」と書くべきですが、ここオーストラリアはでは「Way out」です。

私、昔のことながらサンフランシスコ、ロサンゼルス、ニューヨークとも長期滞在したことがあり、どれも「怖い所は日本と比べることもできないくらい怖い」と知っています。そのため、ちょっと緊張して地下鉄の駅を出ます。歩き始めるとすぐに「だんな、今日はいいやつが入ってるよ。一本どうだい?」と路地に連れ込まれてしまうのでしょうか。なんて怖い妄想をしながら電車を降ります。気分としては次の写真のような感じでしょうか(ちょっと誇張気味)。

【キングズクロスの街並み】
改札を出ます。しかし、期待は見事に裏切られ、「健全・安全」な雰囲気満載でした。全く裏ぶれた雰囲気はありません。

外に出ました。キングズクロスの繁華街入り口のダーリングハースト通りとビクトリアストリートとの交差点にある、大きなコカ・コーラの看板です。キングズクロスのアイコンとなっています。明るい日中に行ったこともありますが、こんな雰囲気なので完全な観光地です。危険なところかと構えていましたが拍子抜けしました。

確かに、シドニーのシティとは異なり、建物は古く、街歩く人は、ちょっと他の場所よりもカジュアルで庶民的でした。オーストラリアでは、その移民政策なのか黒人はほとんど見ませんが、ここキングズクロスではある程度見かけました。
多少怖そうなビルディングがあったので、好奇心一杯で入ってみました。

でも、中にはクリーニング屋があるだけで、危険はありませんでした。

「南半球最大の歓楽街」とは言いますが、実はそれっぽいゾーンはダーリングハースト通り沿いの約300m位だけ。歌舞伎町と比べると、大きさはまったく大したことはありません。とはいっても、それなりのお店は並んでいます。



この店は TATOO SHOP。日曜日のため閉店でした。店の中には TATOO のデザインサンプルがいっぱい並んでいました。この国の人は TATOO を入れている人は多いです。ファッションの一部なんでしょうね。私は、やはり無理です。大好きな温泉にも入れなくなってしまうし、そもそも一生消せない彫り物を体に入れる勇気はありません。

この「VIPラウンジ」というのはバー&カジノ。最初「VIPラウンジ」というのは何物なのかわからず、地元民に聞いてみました。するとこれは、特にいかがわしい店ではなく、「酒を出し、カジノがある店」とのこと。オーストラリアではカジノは合法ですが、子供が出入りしないようにその場所は限定されており、そのための店がVIPラウンジと呼ばれるのだそうです。勉強になりました。確かに「VIPラウンジ」はここキングズクロスだけではなく、シドニー中心部にもありました。

ここキングズクロスは、実は特に夜の街、男のための街だけではなく、飲食や文化の街でもあります。歓楽街的な店が集まっているゾーンは一部であり、路地裏を探索すると、こんなオープンレストランのある趣のある場所もありました。頭上にはイルミネーションが設置されていて、夜はとてもきれいなんでしょう。

ラーメン屋もありますね。日本のラーメンは「おいしい」と評判で人気があります。ただし、ここでは高級料理とみなされていて10~15ドル、ときにはそれ以上の値付けがされています(1,000円以上)。高いですね。

「キングズクロス」、実は大変良い所でした。ニューヨークで言えば「ソーホー」のような雰囲気のところです。
【ボンダイジャンクション】
キングズクロスを後にし、再び電車に乗り、ボンダイジャンクションに行きます。ここは買い物天国、いろいろなお店があります。Target, MYERs のような大型店。

それ以外にも、通り沿いに様々なお店が軒を連ね、買い物好きの人たちを満足させてくれます。

これはオックスフォード・ストリート。歩行者専用道路なので、クルマの往来を気にすることなく、ショッピングにいそしむことができます。

日本のダイソーもありました。

中にも入ってみましたが、なかなか盛況でした。私は今回は何も買いませんでしたが。

さて、私の買い物は K-mart でヘアードライヤーとゴミ箱。無事に買い物を済ませ、帰宅しました。そんな観光と買い物、文化体験をした一日でした。
【関連ページ】
しばし、投稿拠点をシドニーに移します。
シドニーの自転車事情(駐輪編)
シドニーの自転車事情(走行環境編)
シドニー ハーバーブリッジを自転車で渡る
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カテゴリ: 週末散歩
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