シドニーの自転車事情(走行環境編)
2017.06.29/Thu/23:07:44
【シドニーで自転車に乗る心構えとルール】
端的に言うと、シドニーで自転車に乗る場合は、オートバイに乗るような気持ちで乗る必要があります。かいつまんで言うとこんな感じです。
上記は守るべきことですが、その代わりに自転車では一般の車両ではできない以下のようなことができます。
また、自転車は歩行者ではなく、自動車と同等という取扱いで、何と次のようなことも可能です。
上記を知ると、シドニーでは自転車で車道を走る場合は、クルマと負けず劣らずの速度で走らなければならないような気持ちにもなり、実際に街中を走っている自転車は、相当なスピードで車道をかっとんでいきます。ママチャリがいないのもうなずけます。
詳しくは、ニューサウスウェールズ州のサイクリスト向けページに簡単な解説が、より詳しいルールが、州政府の自転車用規則ページに出ています。
「路肩を走ることができる」とは言っても、ここオーストラリアの道路の路面の品質は日本よりも劣る部分がままあり、路肩には時々大きな裂け目や穴が出現することも多いので注意が必要です。また路面の雨水を排出するためのグレーチングは、下の写真のように大きな縦穴が開いているような暴力的なものも時々出現するので、走行時は路面前方を確認することが重要です。

次に「バスレーン」というのは日本の道路にもあるのでイメージが湧きやすいと思いますが、バス専用の通行帯のことです。ここシドニーでは、レーンに「BUS LANE」を表示するのに加え、このようにレーンを赤色に舗装することで区別を強調しています。

ちょっと複雑なのですが「BUS LANE」は通行できますが、次の写真のように「BUS ONLY」と表示されている場合は、自転車でもその通行帯を走るのは禁止なので注意が必要です。

「トランジットレーン」というのは乗車人数による通行制限が適用される通行帯のことです。クルマで通勤するのが一般的なオーストラリアでは、クルマ1台に一人しか乗っていないという車両が多く発生します。そのような車両は交通効率を低下させ、渋滞の発生要素ともなるため、1台の車両に複数名乗車している車両を優遇しようという考えに基づいた施策です。下記の写真のように「T3」と書いてあれば、1台の車両に3人乗車していれば、このトランジットレーンを通行することができるということを示しています。

上記人数制限はクルマに適用されるもので、自転車やバイクは1名乗車であっても、このトランジットレーンを走行できるとされています。
【自転車用道路の充実】
前回「シドニーの自転車事情(駐輪編)」で書きましたが、ここシドニーでは決して自転車人口(自転車密度)は日本ほど高くはありません。ところが、その割にはここではサイクリストにとって、走行環境は相当手厚く整備されています。
自転車は原則車道の左側を走るのですが、「自転車道」がかなり併設されています。例えばこんな感じ。日本では歩行者用信号機はよく見かけますが、ここでは「自転車用信号機」もよく見かけます。下の写真にも中央上部に自転車用信号があります。

車道の通行が危険な場所で、歩道の幅にある程度の余裕がある場合は、このように歩道走行可能と表示されます。


歩道に余裕がある場合は、このようなレイアウトで自転車道を作ってくれている場合もあります。

この自転車道は、高速道路を渡るための高架歩道橋です。クルマの車道と分離されているので安全に楽しく走行できます。ただし、ここは歩行者と共用なので、歩行者に注意して走行する必要があります。

ルール上は自転車はフリーウェイ(高速道路)も走ることができます。しかし、あまりにも交通量と平均速度が高い幹線的なフリーウェイは自転車が走行すると危険であるため、そのようなフリーウェイには大抵自転車道が併設されています。

こんな自転車専用道ならば、子供と一緒でも楽しく安全に走れますね。自転車道の幅に余裕がある場合、自転車同士が1.5m以内の間隔であれば並走も可能です。次の写真にも自転車用信号機が見られます。

ここはノースシドニーからマンリービーチへ行く途中の「ザ・スピット」というマリーナがある海辺。このように、このあたりは自転車道ならではの素晴らしい景色の道もたくさんあります。

いかがでしょうか。日本ではあえて探したり、寄り道をしないと利用できない「サイクリング・ロード」というレベルの自転車道が、ここシドニーでは大抵の主要な道に併設されています。自転車で外出の場合、大抵の場合は安全・快適なサイクリング・ロードを走って目的地に到着できる環境が整っています。そのような環境なので、ここシドニーに自転車を持ってきて良かったなと感じています。

【関連ページ】
シドニーの自転車事情(駐輪編)
しばし、投稿拠点をシドニーに移します
ロードバイクの天敵「グレーチング」
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最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
端的に言うと、シドニーで自転車に乗る場合は、オートバイに乗るような気持ちで乗る必要があります。かいつまんで言うとこんな感じです。
- 原則車道を走り、歩道を走ってはいけない
- ヘルメットを装着する
- 道路の信号や標識を守る
上記は守るべきことですが、その代わりに自転車では一般の車両ではできない以下のようなことができます。
- 自転車用道路を走ることができる
- 路肩を走ることができる
- 自転車同士で並走するこができる
- バスレーンを通行することができる
- トランジットレーンを通行することができる
また、自転車は歩行者ではなく、自動車と同等という取扱いで、何と次のようなことも可能です。
- 自動車専用道路、フリーウェイなどを通行できる
- 交差点で右折レーンに入り、直接右折することができる
上記を知ると、シドニーでは自転車で車道を走る場合は、クルマと負けず劣らずの速度で走らなければならないような気持ちにもなり、実際に街中を走っている自転車は、相当なスピードで車道をかっとんでいきます。ママチャリがいないのもうなずけます。
詳しくは、ニューサウスウェールズ州のサイクリスト向けページに簡単な解説が、より詳しいルールが、州政府の自転車用規則ページに出ています。
「路肩を走ることができる」とは言っても、ここオーストラリアの道路の路面の品質は日本よりも劣る部分がままあり、路肩には時々大きな裂け目や穴が出現することも多いので注意が必要です。また路面の雨水を排出するためのグレーチングは、下の写真のように大きな縦穴が開いているような暴力的なものも時々出現するので、走行時は路面前方を確認することが重要です。

次に「バスレーン」というのは日本の道路にもあるのでイメージが湧きやすいと思いますが、バス専用の通行帯のことです。ここシドニーでは、レーンに「BUS LANE」を表示するのに加え、このようにレーンを赤色に舗装することで区別を強調しています。

ちょっと複雑なのですが「BUS LANE」は通行できますが、次の写真のように「BUS ONLY」と表示されている場合は、自転車でもその通行帯を走るのは禁止なので注意が必要です。

「トランジットレーン」というのは乗車人数による通行制限が適用される通行帯のことです。クルマで通勤するのが一般的なオーストラリアでは、クルマ1台に一人しか乗っていないという車両が多く発生します。そのような車両は交通効率を低下させ、渋滞の発生要素ともなるため、1台の車両に複数名乗車している車両を優遇しようという考えに基づいた施策です。下記の写真のように「T3」と書いてあれば、1台の車両に3人乗車していれば、このトランジットレーンを通行することができるということを示しています。

上記人数制限はクルマに適用されるもので、自転車やバイクは1名乗車であっても、このトランジットレーンを走行できるとされています。
【自転車用道路の充実】
前回「シドニーの自転車事情(駐輪編)」で書きましたが、ここシドニーでは決して自転車人口(自転車密度)は日本ほど高くはありません。ところが、その割にはここではサイクリストにとって、走行環境は相当手厚く整備されています。
自転車は原則車道の左側を走るのですが、「自転車道」がかなり併設されています。例えばこんな感じ。日本では歩行者用信号機はよく見かけますが、ここでは「自転車用信号機」もよく見かけます。下の写真にも中央上部に自転車用信号があります。

車道の通行が危険な場所で、歩道の幅にある程度の余裕がある場合は、このように歩道走行可能と表示されます。


歩道に余裕がある場合は、このようなレイアウトで自転車道を作ってくれている場合もあります。

この自転車道は、高速道路を渡るための高架歩道橋です。クルマの車道と分離されているので安全に楽しく走行できます。ただし、ここは歩行者と共用なので、歩行者に注意して走行する必要があります。

ルール上は自転車はフリーウェイ(高速道路)も走ることができます。しかし、あまりにも交通量と平均速度が高い幹線的なフリーウェイは自転車が走行すると危険であるため、そのようなフリーウェイには大抵自転車道が併設されています。

こんな自転車専用道ならば、子供と一緒でも楽しく安全に走れますね。自転車道の幅に余裕がある場合、自転車同士が1.5m以内の間隔であれば並走も可能です。次の写真にも自転車用信号機が見られます。

ここはノースシドニーからマンリービーチへ行く途中の「ザ・スピット」というマリーナがある海辺。このように、このあたりは自転車道ならではの素晴らしい景色の道もたくさんあります。

いかがでしょうか。日本ではあえて探したり、寄り道をしないと利用できない「サイクリング・ロード」というレベルの自転車道が、ここシドニーでは大抵の主要な道に併設されています。自転車で外出の場合、大抵の場合は安全・快適なサイクリング・ロードを走って目的地に到着できる環境が整っています。そのような環境なので、ここシドニーに自転車を持ってきて良かったなと感じています。

【関連ページ】
シドニーの自転車事情(駐輪編)
しばし、投稿拠点をシドニーに移します
ロードバイクの天敵「グレーチング」
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最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
カテゴリ: 自転車・アウトドア
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