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ローラーブレーキへの専用グリスの補給

2017.01.31/Tue/00:39:50

IMGP8932.jpg電動自転車についている SHIMANO のローラーブレーキ。そのブレーキが音鳴りしたり、タッチが悪くなったりしてきたので、純正のグリスを補給しました。
【SHMANO ローラーブレーキ】

いわゆるママチャリのブレーキには低コストとメンテナンス・フリー性が求められます。完全なコスト志向の低価格車のリアブレーキには悪名高い「バンドブレーキ」が搭載されますが、SHIMANO の出した答えは「ローラーブレーキ」でした。このローラーブレーキは6個の金属製ローラーでブレーキシューをブレーキドラムに押し付けるタイプのブレーキで、ママチャリのブレーキに求められる性能(低コスト、メンテナンス・フリー性、制動力)を達成しています。

20170130-01.png
(ローラーブレーキ構造図 SHIMANO HP より)

【YAMAHA PAS】

私の奥方が使っている自転車は電動自転車の YAMAHA PAS。この自転車が私のブログにほとんど登場していないのは、役立っていないのではなく、それだけ手がかからない優等生だったから。

IMGP8923.jpg

この YAMAHA PAS にも SHIMANO のローラーブレーキが使われています。

IMGP8925.jpg

ところが、奥方曰く「最近、ブレーキが音鳴りするようになって、効き方がギクシャクしてきた」とのこと。そういえばこの PAS、買ってから8年は経ったはず。ローラーブレーキなんて一度もメンテしていません。

IMGP8928.jpg

【ローラーブレーキ用グリス】

音鳴りやコントロール性の低下ということであれば、ブレーキ自体の交換よりも、まずはグリス補給です。このローラーブレーキは、ブレーキシューも含め内部の構造が金属製のパーツで出来ていて、グリスが内部に充填されています。それが切れると、音鳴りや円滑性の低下の症状が現れます。8年も乗っていれば、グリス切れを起こしていても不思議ではないです。

そこで買ってきました。SHIMANO 純正「ローラーブレーキ用グリス」。

IMGP8929.jpg

私、純正以外のパーツもいろいろ試してみるタイプの人間なのですが、ことこれに関しては迷わず純正を選びました。このローラーブレーキにはグリスが充填されていますが、まずブレーキに油脂が充填されていることが特殊です。金属製のブレーキシューが金属製のドラムに強力に圧着されることで制動力が発揮される造りになっているのですが、この制動力の精度を保つには、専用設計のグリスでないと、摩擦力が足りなかったして制動力が出ないブレーキになってしまう可能性があります。また、このパーツは摩擦エネルギーにより高熱になります。熱に弱いグリスでは劣化したり流れ落ちてしまいます。

ブレーキが利かない自転車に乗るのは、危険極まりないことです。したがって、ことこの部分の油脂については素直に純正品を利用するしかないと考えました。

IMGP8932.jpg

このグリス、このように「黒色」のグリスです。モリブデンでも入っているのでしょうか。見かけもそこいらのグリスとは一味違います。

IMGP8945_201701302312160b1.jpg

【充填方法】

まず新品のグリスチューブには中蓋がありますので、それを取り外します。

IMGP8943.jpg

次にノズルの先端をハサミで切断します。切る部分は先端の細くなっている部分です。根元から切ってしまうと、グリス充填部にノズルが届かなくなってしまうので、切る部分は先っぽにすることに注意が必要です。

IMGP8933.jpg

SHIMANO のローラーブレーキにはグリス充填用の穴があります。その穴はゴムキャップでふさがれているので、先の細いドライバー等で、注意深くキャップを取り外します。

IMGP8936.jpg

IMGP8937.jpg

IMGP8938.jpg

取り外したゴムキャップはなくしやすいので、トレーなどに入れておくのが良いでしょう。

IMGP8939.jpg

今回の YAMAHA PAS の場合、充填用ゴムキャップを外しただけでは、荷台用ステーが邪魔してグリスチューブがうまく入りませんでした。

IMGP8940.jpg

したがって、後輪車軸のナットを外し…

IMGP8949_2017013023122015e.jpg

このように後部キャリア用ステーを外しました。

IMGP8941.jpg

すると、このグリスチューブを充填用の穴に差し込むことができました。

IMGP8942.jpg

ホイールをゆっくりと回しながら、グリスチューブを絞り、グリスを中に充填して行きます。どのくらい入れれば良いかについては、説明書には書いてありませんでした。したがって、私の場合はこのように余分なグリスが一部飛び出してくるまでグリスを注入しました。

IMGP8947.jpg

飛び出したグリスはそのままにせず、ウエスやペーパータオル等で良く拭っておきましょう。最後にゴムキャップを忘れずに充填孔にはめ込みます。

【完了】

グリス充填、完了しました。

IMGP8952_20170130231221b51.jpg

音鳴りやギクシャク感などが見事に消え、新品時のフィーリングが復活しました。ローラーブレーキの使い勝手が悪化したと感じている方は、その理由は部品の劣化ではなく、グリス切れのせいかもしれません。




【関連ページ】
バンドブレーキをサーボブレーキに取り換え
子供用自転車のバンドブレーキをサーボブレーキに取り替え
ディアリオのフロントブレーキ換装

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最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
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この記事に対するコメント

この色はモリブデングリースですね。
負荷がかかる部分によく使われるグリースです。ちなみにラジコンのギア部分にも使います。
URL | 通りすがりさん #-
2018/05/17 08:58 * 編集 *

Re: タイトルなし

コメントありがとうございました。
モリブデン系のグリスなんですね。
ラジコンのギアにも使われるとは知りませんでした。ラジコンのギアの利用環境は過酷なんですね。
URL | 館長 #-
2018/05/21 10:57 * 編集 *
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