テント泊の電源確保として。「iMuto 超大容量 30000mAh モバイルバッテリー」
2016.10.10/Mon/20:43:07
【超大容量モバイルバッテリーの利用シーン】
モバイルバッテリーについては、スマフォが携帯に取って代わった頃から根強い需要がありました。初期のスマフォはバッテリー容量が不足気味で、一日バッテリーが持たない機種がほとんどだったため、外出中で電源が取れない場合は、モバイルバッテリーで継ぎ足し充電が必要でした。
その後、節電技術とバッテリー能力の向上により、最近のスマフォは大体1日程度は充電しなくてもバッテリーが持つようになりました。ただし、外出先でガンガン使うヘビーユーザーや、内蔵カメラ、GPS、CPU、画面をずっと酷使するポケモンGOユーザーにとっては、まだまだモバイルバッテリーは必需品です。
私の場合、平日はオフィス勤務ですので、平日にはモバイルバッテリーの需要はありません。休日にちょっと出かけるような場合は、その外出の時間によってはモバイルバッテリーを持参して行きます。
また、ときどきテント泊をするのですが、その際には「絶対に」モバイルバッテリーが必要です。テント内にはACコンセントなどないからです。最近の電子機器やライト(自転車用やランタンなど)はことごとく USB 充電となってきています。そのため、キャンプでテント泊をするときなどでは、一日の活動が終わってくつろぐ段階で、テントの中ではモバイルバッテリーをフル活用して各種機材の充電を行うことになります。

私が持っているモバイルバッテリーは Anker 製が2台。8400mAh と 13000mAh です。自転車ツーリングキャンプの場合、電源がない状態がずっと続くので、モバイルバッテリーが非常に大事です。私の経験では1泊2日のツーリングで、2日目の夕方にはアクションカムの電源が切れ、走行時の情景を撮影することができませんでした。
まあそれほど消費電力を気にせず、楽しむためにガンガン機材を使った場合なのですが、経験上1泊2日では、20000mAh では「不足」でした。
【iMuto 超大容量 30000mAh モバイルバッテリー】
そこで、テント泊向けの超大容量モバイルバッテリーを探していたのですが、ちょうど「iMuto 超大容量 30000mAh モバイルバッテリー」の試用の機会をいただきました。今回はその「iMuto 超大容量 30000mAh モバイルバッテリー」についてレビューを行います。

中国製ではありますが、パッケージデザインはこなれています。

パッケージを開けると本体と説明書とグリーティングカード。

梱包内容は、本体、説明書、グリーティングカード、収納ポーチ、USBケーブル1本でした。

30000mAh もの容量を誇るバッテリーだけに、それなりに本体の大きさがあります。私の持っている Anker PowerCore 13000 と比べると、その大きさは2倍程度。

重量もずっしりで、Anker の 2.8倍あります。


まあ、容量が Anker の 2.3 倍ありますし、何より価格が 1.5倍程度なので納得です。また、本製品は USB ポートを3つ備えていて、3台同時充電が可能です。仕様によると3つのポートはそれぞれ給電能力が異なり、下記写真で、右から順にポート1(5V/3.1A max)、ポート2(5V/2A)、ポート3(5V/1A)となっています。

以下、パッケージ外箱に記載されていた製品仕様です。

ちなみに、届けられた状態で、本体は「満充電」状態でした。細かいことですがうれしい配慮です。

【容量検証】
さて、本製品は 30000mAh ということですが、その性能が出ているのか、それともかけ離れているのかについて、簡単な検証をしてみます。私の持っている Nexus 7 2013 年モデルのバッテリーを使い切り、そのタブレットを満充電した際に、本製品にどのくらいの残量が残っているかを用いて、本製品のおよその容量を検証してみます。
Nexus 7 2013 モデルのバッテリー容量は、3950mAh です(公式商品ページ)が、その Nexus 7 を自動シャットダウンが発生するレベル(残量約1%)までバッテリーを消耗させ、本モバイルバッテリーから USB ケーブルで充電を開始します。

なるべく早く充電するため、最大電流 3.1A のポート1を使いました。その結果、充電電流は、1000mA となりました(最大 1010mA を観測)。この電流は AC 電源につないだ USB 電源アダプターでは最大 600mA だったので、AC 電源による充電よりも性能が高いほどでした。

充電開始が夜遅かったので、そのまま充電を続け、翌朝に充電完了を確認しました。

その時のモバイルバッテリーの残量を見ると、84% でした。Nexus 7 のバッテリー容量が 3950mAh なので、その値が本モバイルバッテリーの 16% の容量という計算になります。逆算すると、3950 ÷ 0.16 = 24,687 mAh。この値は「立派」だと思います。充電時はそのバッテリー電力が充電対象製品のバッテリーに何ら損失なしに移ることはなく、大抵損失(ロス)があります。充電時には約18%の損失は、通常あり得る範囲であり、本バッテリーは仕様通り 30000mAh の容量を持っていると考えます。

【本体充電】
本体の充電は、本体側面部にある Micro USB 端子を利用して行います。

この 84% まで電力を消費したモバイルバッテリーに対して、2.0A 供給できる USB アダプターからの充電を試みます。1回しか試していませんが、満充電までにかかった時間は 6時間40分かかりました。バッテリー使い切りからの充電時間を単純に逆算すると、実に 6.67 ÷ 0.16 = 41 時間!。しかし、観察してみると、99% から 100% になるまでに妙に時間がかかっていました(恐らく、満充電間際はバッテリー保護のため充電速度を落とすため?)。その時間(2時間程度)を考慮すると、4.67 ÷ 0.16 = 29.2 時間と短縮されます。とはいえ、このバッテリーは一晩では満充電できないということになりそうです。
とはいえ、一泊二日のテント泊であれば、それもOK。家に帰ってからじっくり充電しなおせばよいだけです。
【感想】
この 30000mAh の超大容量モバイルバッテリー、大きさはそこそこ大きく、700g もあるため、日常持ち歩くような用途には向きません。しかし、1泊2日、もしくはそれ以上長さののテント泊など、AC電源を取れない状況が長く続くことが予想されるような場合、その容量は大きな安心につながります。テント泊の際、バッテリー残量を気にして、インターネットも見れない、メールもできない、音楽やランタンもつけられないなんて、せっかく楽しむために来たのに、その楽しみが半減ですね。私は、今後、これを持ってゆきます。
【関連ページ】
1泊2日しまなみ海道自転車ツーリング(見近島ソロキャンプ編)
高性能、好価格、高級感の3拍子揃ったモバイルバッテリー ANKER Astro 2
USB経由でデジカメバッテリーが充電できるアダプタ YAZAWA TVR17WH
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最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
モバイルバッテリーについては、スマフォが携帯に取って代わった頃から根強い需要がありました。初期のスマフォはバッテリー容量が不足気味で、一日バッテリーが持たない機種がほとんどだったため、外出中で電源が取れない場合は、モバイルバッテリーで継ぎ足し充電が必要でした。
その後、節電技術とバッテリー能力の向上により、最近のスマフォは大体1日程度は充電しなくてもバッテリーが持つようになりました。ただし、外出先でガンガン使うヘビーユーザーや、内蔵カメラ、GPS、CPU、画面をずっと酷使するポケモンGOユーザーにとっては、まだまだモバイルバッテリーは必需品です。
私の場合、平日はオフィス勤務ですので、平日にはモバイルバッテリーの需要はありません。休日にちょっと出かけるような場合は、その外出の時間によってはモバイルバッテリーを持参して行きます。
また、ときどきテント泊をするのですが、その際には「絶対に」モバイルバッテリーが必要です。テント内にはACコンセントなどないからです。最近の電子機器やライト(自転車用やランタンなど)はことごとく USB 充電となってきています。そのため、キャンプでテント泊をするときなどでは、一日の活動が終わってくつろぐ段階で、テントの中ではモバイルバッテリーをフル活用して各種機材の充電を行うことになります。

私が持っているモバイルバッテリーは Anker 製が2台。8400mAh と 13000mAh です。自転車ツーリングキャンプの場合、電源がない状態がずっと続くので、モバイルバッテリーが非常に大事です。私の経験では1泊2日のツーリングで、2日目の夕方にはアクションカムの電源が切れ、走行時の情景を撮影することができませんでした。
まあそれほど消費電力を気にせず、楽しむためにガンガン機材を使った場合なのですが、経験上1泊2日では、20000mAh では「不足」でした。
【iMuto 超大容量 30000mAh モバイルバッテリー】
そこで、テント泊向けの超大容量モバイルバッテリーを探していたのですが、ちょうど「iMuto 超大容量 30000mAh モバイルバッテリー」の試用の機会をいただきました。今回はその「iMuto 超大容量 30000mAh モバイルバッテリー」についてレビューを行います。

注記: レビュー記事作成に当たり本商品のサンプル提供を受けています。それ以外の便宜や記事内容に関する要請は受けていません。
中国製ではありますが、パッケージデザインはこなれています。

パッケージを開けると本体と説明書とグリーティングカード。

梱包内容は、本体、説明書、グリーティングカード、収納ポーチ、USBケーブル1本でした。

30000mAh もの容量を誇るバッテリーだけに、それなりに本体の大きさがあります。私の持っている Anker PowerCore 13000 と比べると、その大きさは2倍程度。

重量もずっしりで、Anker の 2.8倍あります。


まあ、容量が Anker の 2.3 倍ありますし、何より価格が 1.5倍程度なので納得です。また、本製品は USB ポートを3つ備えていて、3台同時充電が可能です。仕様によると3つのポートはそれぞれ給電能力が異なり、下記写真で、右から順にポート1(5V/3.1A max)、ポート2(5V/2A)、ポート3(5V/1A)となっています。

以下、パッケージ外箱に記載されていた製品仕様です。

ちなみに、届けられた状態で、本体は「満充電」状態でした。細かいことですがうれしい配慮です。

【容量検証】
さて、本製品は 30000mAh ということですが、その性能が出ているのか、それともかけ離れているのかについて、簡単な検証をしてみます。私の持っている Nexus 7 2013 年モデルのバッテリーを使い切り、そのタブレットを満充電した際に、本製品にどのくらいの残量が残っているかを用いて、本製品のおよその容量を検証してみます。
Nexus 7 2013 モデルのバッテリー容量は、3950mAh です(公式商品ページ)が、その Nexus 7 を自動シャットダウンが発生するレベル(残量約1%)までバッテリーを消耗させ、本モバイルバッテリーから USB ケーブルで充電を開始します。

なるべく早く充電するため、最大電流 3.1A のポート1を使いました。その結果、充電電流は、1000mA となりました(最大 1010mA を観測)。この電流は AC 電源につないだ USB 電源アダプターでは最大 600mA だったので、AC 電源による充電よりも性能が高いほどでした。

充電開始が夜遅かったので、そのまま充電を続け、翌朝に充電完了を確認しました。

その時のモバイルバッテリーの残量を見ると、84% でした。Nexus 7 のバッテリー容量が 3950mAh なので、その値が本モバイルバッテリーの 16% の容量という計算になります。逆算すると、3950 ÷ 0.16 = 24,687 mAh。この値は「立派」だと思います。充電時はそのバッテリー電力が充電対象製品のバッテリーに何ら損失なしに移ることはなく、大抵損失(ロス)があります。充電時には約18%の損失は、通常あり得る範囲であり、本バッテリーは仕様通り 30000mAh の容量を持っていると考えます。

【本体充電】
本体の充電は、本体側面部にある Micro USB 端子を利用して行います。

この 84% まで電力を消費したモバイルバッテリーに対して、2.0A 供給できる USB アダプターからの充電を試みます。1回しか試していませんが、満充電までにかかった時間は 6時間40分かかりました。バッテリー使い切りからの充電時間を単純に逆算すると、実に 6.67 ÷ 0.16 = 41 時間!。しかし、観察してみると、99% から 100% になるまでに妙に時間がかかっていました(恐らく、満充電間際はバッテリー保護のため充電速度を落とすため?)。その時間(2時間程度)を考慮すると、4.67 ÷ 0.16 = 29.2 時間と短縮されます。とはいえ、このバッテリーは一晩では満充電できないということになりそうです。
とはいえ、一泊二日のテント泊であれば、それもOK。家に帰ってからじっくり充電しなおせばよいだけです。
【感想】
この 30000mAh の超大容量モバイルバッテリー、大きさはそこそこ大きく、700g もあるため、日常持ち歩くような用途には向きません。しかし、1泊2日、もしくはそれ以上長さののテント泊など、AC電源を取れない状況が長く続くことが予想されるような場合、その容量は大きな安心につながります。テント泊の際、バッテリー残量を気にして、インターネットも見れない、メールもできない、音楽やランタンもつけられないなんて、せっかく楽しむために来たのに、その楽しみが半減ですね。私は、今後、これを持ってゆきます。
【関連ページ】
1泊2日しまなみ海道自転車ツーリング(見近島ソロキャンプ編)
高性能、好価格、高級感の3拍子揃ったモバイルバッテリー ANKER Astro 2
USB経由でデジカメバッテリーが充電できるアダプタ YAZAWA TVR17WH
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最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
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