エバニュー チタンアルコールストーブ用ゴトクを評価する
2016.08.11/Thu/01:11:15
【エバニュー チタンアルコールストーブ EBY254 について】
エバニューのチタン製アルコールストーブは超軽量アルコールストーブとして人気があります。私も持っています。このチタン製ストーブは重量が36gしかなく、装備を軽量化するためにはマストアイテムとなっています。

この EBY254、炎の噴出口(ノズル)が2段になっていて、火力が安定してからは、このストーブの上に直接鍋を置いても何とか使えるようになっています。

ただし、直接鍋を置いてしまうと、上段のノズルの炎をふさいでしまうので、有効な火力が得られなくなります。この直接鍋を置く利用法はあまり望ましいものではないと考えられます。やはりゴトクがあったほうがエネルギー効率が高いはずです。
【アルコールストーブ用チタン製ゴトク EBY253】
そこで、エバニューは、その超軽量アルコールストーブのためのチタン製の超軽量ゴトク EBY253 を送り出してくれています。

品薄の際には出品者が 5,000円近くの強気な価格を出していたりしますが、在庫が潤沢な時には1,000円前後で買えるものです。手ごろな価格のときに購入しました。

構造は至って簡単。このように打ち抜かれたチタンの板が2枚。

幅は95mm。

重量は16g。

それを十文字に組み合わせるだけで完成します。

このようにアルコールストーブにぴったりとはまり、ストーブと鍋との間に約1cm の隙間が空き、このストーブの火力をフルに利用することができるようになる商品です。

【火力比較】
ちょっと前、ダイソーのかき揚げリングとステンレスマグカップを用いて、自作の風防兼コンロを自作しました。

今回は、このコンロと純正チタン製ゴトクの火力(湯沸かし能力)の差を検証してみたいと思います。具体的には 400ml の水が沸騰するまでにかかる時間を計測します。
計測時点の気温は、31.7℃。

水温は、その前の猛暑の熱を引きずり、気温よりも高い 31.9℃でした。

まずは、もっとも火力が弱いと思われる「直置き」。

この場合の装備重量は35g。

水量は 400ml です。

アルコールを入れて火を点けます。

この状態だと、ストーブの上のノズルからの炎はほとんど仕事をしていません。火力半減というところでしょうか。上面の開口部がすべてふさがれたため、アルコールガスの噴出力が抑えられたか、燃焼用の空気の流れが阻害されたかで、下部ノズルの炎も小さくなっています。火力を抑えたいのであれば逆にこの方式が有効かもしれません。

約6分経っても、このようにようやくマグの内側に気泡が出てくるくらい。

10分16秒でようやく沸騰しました。

次にこちら。自作の風防兼ゴトクのコンロセット。

この組み合わせの場合の重量は 167g。

4分半くらいで、マグの内面に気泡が出始め...、

6分14秒で、沸騰しました。

次はこちら。今回購入した専用ゴトク。アルコールストーブの炎は風で揺らぎやすく、風防の使用が求められます。したがって、このストーブを持ってゆく際は、簡単な風防を同時に持ってゆく必要があります。今回も風の影響を避けるため、風防で囲って風による効率の低下を防ぎました。

この組み合わせでの重量は 52g。

ただし、この組み合わせの場合、風が吹いているときは風防が必須です。風防の重量は、私が持っているアルミ製の9枚板風防の重量は、ケース込みで一式の重量としては 123g。したがって、一式の総重量は、52 + 123g = 175g を一式の重量とみなす必要があります。

4分半で、マグの内面に気泡が発生し...、

5分12秒で沸騰しました。今回試したパターンの中で最速です。

【評価とまとめ】
ゴトクを何も使わずに 400ml のお湯を沸かそうとすると、10分以上も待たねばなりません。水温の高い夏で10分なので、水温の低い季節であれば、15分程度かかるかもしれません。15分はさすがに待つには長いです。
自家製コンロと純正ゴトクを比べると、純正ゴトクは5分12秒。自家製コンロは6分14秒。純正ゴトクの勝利という結果となりました。
エバニューのアルコールストーブは、最大火力時には炎の長さが10cm以上達することがあります。この火力を有効利用するためには、ストーブとゴトクとの間を大きく取った自作のコンロセットが最も有利かと思いましたが、実際は純正チタン製ゴトクを利用した方が早くお湯が沸いたのは意外でした。
風防が必要なので「総合的にどちらが軽いか」という観点では、風防が不要な分、自家製コンロは総重量では軽くなりました。風防を必ず携えるという人であれば、EBY254(アルコールストーブ)とEBY253(チタン製ゴトク)のペアはコンパクトで軽量のため、望ましいセットです。逆に風防を持たないで済ませたいという人には、ダイソーマグカップで自作したコンロセットは一考の価値ありだと思います。
とはいえ、たった2枚の金属板で、火力が倍増するこのパフォーマンスを考えると、エバニューのチタンアルコールストーブ(EBY254)を持っている人は、チタン製ゴトク(EBY253)はぜひとも手に入れるべき商品だと思いました。
【関連ページ】
超軽量チタン製アルコールストーブ「EVERNEW EBY254」
ダイソーのステンレスマグカップに収まる超コンパクト湯沸かしセット
アルコールバーナーや固形燃料用のゴトクを100均グッズで自作
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最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
エバニューのチタン製アルコールストーブは超軽量アルコールストーブとして人気があります。私も持っています。このチタン製ストーブは重量が36gしかなく、装備を軽量化するためにはマストアイテムとなっています。

この EBY254、炎の噴出口(ノズル)が2段になっていて、火力が安定してからは、このストーブの上に直接鍋を置いても何とか使えるようになっています。

ただし、直接鍋を置いてしまうと、上段のノズルの炎をふさいでしまうので、有効な火力が得られなくなります。この直接鍋を置く利用法はあまり望ましいものではないと考えられます。やはりゴトクがあったほうがエネルギー効率が高いはずです。
【アルコールストーブ用チタン製ゴトク EBY253】
そこで、エバニューは、その超軽量アルコールストーブのためのチタン製の超軽量ゴトク EBY253 を送り出してくれています。

品薄の際には出品者が 5,000円近くの強気な価格を出していたりしますが、在庫が潤沢な時には1,000円前後で買えるものです。手ごろな価格のときに購入しました。

構造は至って簡単。このように打ち抜かれたチタンの板が2枚。

幅は95mm。

重量は16g。

それを十文字に組み合わせるだけで完成します。

このようにアルコールストーブにぴったりとはまり、ストーブと鍋との間に約1cm の隙間が空き、このストーブの火力をフルに利用することができるようになる商品です。

【火力比較】
ちょっと前、ダイソーのかき揚げリングとステンレスマグカップを用いて、自作の風防兼コンロを自作しました。

今回は、このコンロと純正チタン製ゴトクの火力(湯沸かし能力)の差を検証してみたいと思います。具体的には 400ml の水が沸騰するまでにかかる時間を計測します。
計測時点の気温は、31.7℃。

水温は、その前の猛暑の熱を引きずり、気温よりも高い 31.9℃でした。

まずは、もっとも火力が弱いと思われる「直置き」。

この場合の装備重量は35g。

水量は 400ml です。

アルコールを入れて火を点けます。

この状態だと、ストーブの上のノズルからの炎はほとんど仕事をしていません。火力半減というところでしょうか。上面の開口部がすべてふさがれたため、アルコールガスの噴出力が抑えられたか、燃焼用の空気の流れが阻害されたかで、下部ノズルの炎も小さくなっています。火力を抑えたいのであれば逆にこの方式が有効かもしれません。

約6分経っても、このようにようやくマグの内側に気泡が出てくるくらい。

10分16秒でようやく沸騰しました。

次にこちら。自作の風防兼ゴトクのコンロセット。

この組み合わせの場合の重量は 167g。

4分半くらいで、マグの内面に気泡が出始め...、

6分14秒で、沸騰しました。

次はこちら。今回購入した専用ゴトク。アルコールストーブの炎は風で揺らぎやすく、風防の使用が求められます。したがって、このストーブを持ってゆく際は、簡単な風防を同時に持ってゆく必要があります。今回も風の影響を避けるため、風防で囲って風による効率の低下を防ぎました。

この組み合わせでの重量は 52g。

ただし、この組み合わせの場合、風が吹いているときは風防が必須です。風防の重量は、私が持っているアルミ製の9枚板風防の重量は、ケース込みで一式の重量としては 123g。したがって、一式の総重量は、52 + 123g = 175g を一式の重量とみなす必要があります。

4分半で、マグの内面に気泡が発生し...、

5分12秒で沸騰しました。今回試したパターンの中で最速です。

【評価とまとめ】
ゴトクを何も使わずに 400ml のお湯を沸かそうとすると、10分以上も待たねばなりません。水温の高い夏で10分なので、水温の低い季節であれば、15分程度かかるかもしれません。15分はさすがに待つには長いです。
自家製コンロと純正ゴトクを比べると、純正ゴトクは5分12秒。自家製コンロは6分14秒。純正ゴトクの勝利という結果となりました。
エバニューのアルコールストーブは、最大火力時には炎の長さが10cm以上達することがあります。この火力を有効利用するためには、ストーブとゴトクとの間を大きく取った自作のコンロセットが最も有利かと思いましたが、実際は純正チタン製ゴトクを利用した方が早くお湯が沸いたのは意外でした。
風防が必要なので「総合的にどちらが軽いか」という観点では、風防が不要な分、自家製コンロは総重量では軽くなりました。風防を必ず携えるという人であれば、EBY254(アルコールストーブ)とEBY253(チタン製ゴトク)のペアはコンパクトで軽量のため、望ましいセットです。逆に風防を持たないで済ませたいという人には、ダイソーマグカップで自作したコンロセットは一考の価値ありだと思います。
とはいえ、たった2枚の金属板で、火力が倍増するこのパフォーマンスを考えると、エバニューのチタンアルコールストーブ(EBY254)を持っている人は、チタン製ゴトク(EBY253)はぜひとも手に入れるべき商品だと思いました。
【関連ページ】
超軽量チタン製アルコールストーブ「EVERNEW EBY254」
ダイソーのステンレスマグカップに収まる超コンパクト湯沸かしセット
アルコールバーナーや固形燃料用のゴトクを100均グッズで自作
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最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
カテゴリ: 自転車・アウトドア
タグ:
アルコールストーブ
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