外で、中で便利に使える実用的ミニファン「VersionTech usb扇風機」
2016.06.25/Sat/19:06:49
【USBファンの進化】
実を言うと昔は、USBファンの実用性について、あまり良い印象を私は持っていませんでした。5,6年前、サーバーラック内に搭載したネットワーク機器のシャーシを冷却するため、小型のUSBファンを購入したところ、1か月もしないうちにモーターが劣化し、ファンが回転しなくなってしまったからです。
確か、その時のファンはこのようなタイプだったと思います。

まあ、24時間連続稼働という条件はファンにとっては過酷だったのかもしれません。ところが、2年くらい前に購入した USB ファンはいまだに現役。故障せずに動作し続けています。そのファンはこちらです。


私が思うに、両者の信頼性の違いはパソコン冷却用のモーターを流用しているかどうかなのだと思います。パソコンの電源やケース、CPUの冷却に用いられるファンのモーターは「極めて高い」信頼性・耐久性が求められます。すぐに故障してしまっては商品全体の信頼性を損なうことになるため、現在のパソコン用ファンモーターは極めて高い信頼性を持っているはずです。なおかつ、出荷量が膨大なため単価が安い。このパソコン用ファンモーターを流用することで、最近のUSBファンの信頼性と低価格の両立がなされてきたと考えています。
【バッテリーの進化】
大抵のPC冷却用ファンの定格は 5V 1A 程度。それを単4乾電池で賄おうとすると単4電池を3本直列に接続する必要があります。しかし、単4電池の容量は、アルカリ電池であっても1本900mAh程度。したがって、5V1A のファンを単4電池3本で回す場合、1時間もしないうちに電池切れになってしまいます。
ところが「18650」というリチウムイオンバッテリーは3.7V, 2000mAh程度あります。このバッテリーであれば、単4乾電池の容量の2倍の容量を持っています。しかも充電が可能。この18650というリチウムイオン充電池はノートパソコンのバッテリーなどに定番パーツとして使われ、価格もだいぶ下がってきています。価格がこなれてきた18650電池を利用することで、USBファンを「モバイル」化することが現実的になります。
【VersionTech usb扇風機】
デスクサイドや夏の外出用に手ごろなUSBファンが無いかと探していたら、ちょうどいいものを見つけました。それが「VersionTek usb扇風機
」です。

外箱は、このように中華テイスト満載のデザインです。型番として「HF-308」と書かれています。

内容は「本体(18650バッテリー内蔵)」、「充電用USBケーブル」、「金属クリップ」、「説明書」。

グリップ部分にこのように18650充電池が入っています。梱包時は過放電防止のため、絶縁用セパレーターが入っていました。親切な配慮です。

付属の 18650充電池の容量は 2,000mAh。このハンディファン専用品のようです。

バッテリー全長は65mm でした。

バッテリー搭載部分が程よい大きさのグリップになっていて、手に持ちながら電源を入れると「電動うちわ」として機能します。

本体外周は10cm。小型です。持ち運びを考えるとあまり大きくない方が良いので、ファンの音が許容範囲(後述)であれば、この位が手ごろです。

バッテリー込の本体重量は175g。標準的な折り畳み傘よりも軽量です。本体の大部分がファンも含めプラスチック樹脂製で作られていますが、それが軽量化に貢献しています。

充電は本体グリップ部左側面にMicro USBポートがあり、そこに添付のUSBケーブルを挿入して充電するようになっています。

充電中はランプ(LED)が赤く光ります。充電完了後は緑に点灯し、充電完了を知らせます。

グリップの前面には押しボタン式の電源スイッチがあり、1回押すごとに、弱→中→強→停止の動作を繰り返します。風量は3段階調整です。右側面にはパイロットランプがあり、動作中は青く光ります。充電中も動作可能でした。

下記は取扱説明書から抜粋した仕様表です。本製品(HF-308)は、充電時間は約3時間。動作時間は1時間10分~7時間50分と記載されています。「弱」だと約8時間も連続動作可能ということだと思います。乾電池では到底できない技ですね。

【利用シーン】
グリップ部には取り外し可能のクリップを付けられれるようになっていて...、

こんな感じでディスプレイなどに挟んで固定することもできます。

また、このグリップ部は折りたたみ可能になっていて、折りたたむとグリップ部がファン本体背面に回り込み、

平らな面に置いて使うことができるようになっています。

机などの固い面に置いた際に、振動で異音が発生しないように底面には白色の防振ゴムが貼られていました。

さらに、このファンは「傘」に取り付けられるようになっています。本体の裏側にはこのようなフックが2つあり、

それを傘の骨にひっかけることで、通常の8本骨の傘にこのように装着できます。

雨の時は不要かもしれませんが、日傘に取付け、炎天下のスポーツ観戦をするような場合は非常に助かりそうな機能です。

【感想】
1週間程度使ってみましたが、これはれっきとした「実用品」です。扇風機として使う場合、「風量」、「静音性」、「持続性」が適度なレベルでなければなりません。風量は「弱」でも十分心地よい風を届けてくれます。「中」、「強」はパワフルですが、そのぶん音が騒がしくなります。これはファンの径を考えればしょうがないですね。「弱」の場合はそれほどうるさくありません。長時間常用可能です。実は、ここ数日暑くて寝苦しかったので、就寝時に「弱」で机の上から風をずっと風をベッドに当てていました(距離約2m)。ちょうど良いそよ風で、就寝時も気にならない音だったことを書き添えておきます。
まだ、外に連れ出してはいませんが、机の上に置いて、「弱」でずっと使っています。USB給電(&充電式)のため、電池切れを心配せず、長時間常用できるのが良いです。部屋の中でも前からそよ風を受けられるのが良いですね。扇風機だと場所を取りますし、自ずと背後からの風になってしまいます。その点この商品であれば、前からくる風なので、この感覚は新鮮でした。作業がはかどります。

また、今回色は「黒」を選びましたが、机の回りを私は黒で統一しているので、机の置いて使っていても存在を主張せず、非常に良い収まりになりました。

気に入ったので壊れるまで使っていきたいと思います。


(VersionTek usb扇風機 充電式
)
【関連ページ】
リモコン付きサーキュレーター YAMAZEN YAR-VJ19
扇風機の進化系 SIENT(サイエント)
-----
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
実を言うと昔は、USBファンの実用性について、あまり良い印象を私は持っていませんでした。5,6年前、サーバーラック内に搭載したネットワーク機器のシャーシを冷却するため、小型のUSBファンを購入したところ、1か月もしないうちにモーターが劣化し、ファンが回転しなくなってしまったからです。
確か、その時のファンはこのようなタイプだったと思います。

まあ、24時間連続稼働という条件はファンにとっては過酷だったのかもしれません。ところが、2年くらい前に購入した USB ファンはいまだに現役。故障せずに動作し続けています。そのファンはこちらです。


私が思うに、両者の信頼性の違いはパソコン冷却用のモーターを流用しているかどうかなのだと思います。パソコンの電源やケース、CPUの冷却に用いられるファンのモーターは「極めて高い」信頼性・耐久性が求められます。すぐに故障してしまっては商品全体の信頼性を損なうことになるため、現在のパソコン用ファンモーターは極めて高い信頼性を持っているはずです。なおかつ、出荷量が膨大なため単価が安い。このパソコン用ファンモーターを流用することで、最近のUSBファンの信頼性と低価格の両立がなされてきたと考えています。
【バッテリーの進化】
大抵のPC冷却用ファンの定格は 5V 1A 程度。それを単4乾電池で賄おうとすると単4電池を3本直列に接続する必要があります。しかし、単4電池の容量は、アルカリ電池であっても1本900mAh程度。したがって、5V1A のファンを単4電池3本で回す場合、1時間もしないうちに電池切れになってしまいます。
ところが「18650」というリチウムイオンバッテリーは3.7V, 2000mAh程度あります。このバッテリーであれば、単4乾電池の容量の2倍の容量を持っています。しかも充電が可能。この18650というリチウムイオン充電池はノートパソコンのバッテリーなどに定番パーツとして使われ、価格もだいぶ下がってきています。価格がこなれてきた18650電池を利用することで、USBファンを「モバイル」化することが現実的になります。
【VersionTech usb扇風機】
デスクサイドや夏の外出用に手ごろなUSBファンが無いかと探していたら、ちょうどいいものを見つけました。それが「VersionTek usb扇風機

注記: レビュー記事作成に当たって、本商品のサンプル提供を受けています。それ以外の便宜や記事内容に関する要請は受けていません。
外箱は、このように中華テイスト満載のデザインです。型番として「HF-308」と書かれています。

内容は「本体(18650バッテリー内蔵)」、「充電用USBケーブル」、「金属クリップ」、「説明書」。

グリップ部分にこのように18650充電池が入っています。梱包時は過放電防止のため、絶縁用セパレーターが入っていました。親切な配慮です。

付属の 18650充電池の容量は 2,000mAh。このハンディファン専用品のようです。

バッテリー全長は65mm でした。

バッテリー搭載部分が程よい大きさのグリップになっていて、手に持ちながら電源を入れると「電動うちわ」として機能します。

本体外周は10cm。小型です。持ち運びを考えるとあまり大きくない方が良いので、ファンの音が許容範囲(後述)であれば、この位が手ごろです。

バッテリー込の本体重量は175g。標準的な折り畳み傘よりも軽量です。本体の大部分がファンも含めプラスチック樹脂製で作られていますが、それが軽量化に貢献しています。

充電は本体グリップ部左側面にMicro USBポートがあり、そこに添付のUSBケーブルを挿入して充電するようになっています。

充電中はランプ(LED)が赤く光ります。充電完了後は緑に点灯し、充電完了を知らせます。

グリップの前面には押しボタン式の電源スイッチがあり、1回押すごとに、弱→中→強→停止の動作を繰り返します。風量は3段階調整です。右側面にはパイロットランプがあり、動作中は青く光ります。充電中も動作可能でした。

下記は取扱説明書から抜粋した仕様表です。本製品(HF-308)は、充電時間は約3時間。動作時間は1時間10分~7時間50分と記載されています。「弱」だと約8時間も連続動作可能ということだと思います。乾電池では到底できない技ですね。

【利用シーン】
グリップ部には取り外し可能のクリップを付けられれるようになっていて...、

こんな感じでディスプレイなどに挟んで固定することもできます。

また、このグリップ部は折りたたみ可能になっていて、折りたたむとグリップ部がファン本体背面に回り込み、

平らな面に置いて使うことができるようになっています。

机などの固い面に置いた際に、振動で異音が発生しないように底面には白色の防振ゴムが貼られていました。

さらに、このファンは「傘」に取り付けられるようになっています。本体の裏側にはこのようなフックが2つあり、

それを傘の骨にひっかけることで、通常の8本骨の傘にこのように装着できます。

雨の時は不要かもしれませんが、日傘に取付け、炎天下のスポーツ観戦をするような場合は非常に助かりそうな機能です。

【感想】
1週間程度使ってみましたが、これはれっきとした「実用品」です。扇風機として使う場合、「風量」、「静音性」、「持続性」が適度なレベルでなければなりません。風量は「弱」でも十分心地よい風を届けてくれます。「中」、「強」はパワフルですが、そのぶん音が騒がしくなります。これはファンの径を考えればしょうがないですね。「弱」の場合はそれほどうるさくありません。長時間常用可能です。実は、ここ数日暑くて寝苦しかったので、就寝時に「弱」で机の上から風をずっと風をベッドに当てていました(距離約2m)。ちょうど良いそよ風で、就寝時も気にならない音だったことを書き添えておきます。
まだ、外に連れ出してはいませんが、机の上に置いて、「弱」でずっと使っています。USB給電(&充電式)のため、電池切れを心配せず、長時間常用できるのが良いです。部屋の中でも前からそよ風を受けられるのが良いですね。扇風機だと場所を取りますし、自ずと背後からの風になってしまいます。その点この商品であれば、前からくる風なので、この感覚は新鮮でした。作業がはかどります。

また、今回色は「黒」を選びましたが、机の回りを私は黒で統一しているので、机の置いて使っていても存在を主張せず、非常に良い収まりになりました。

気に入ったので壊れるまで使っていきたいと思います。
(VersionTek usb扇風機 充電式
【関連ページ】
リモコン付きサーキュレーター YAMAZEN YAR-VJ19
扇風機の進化系 SIENT(サイエント)
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最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
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カテゴリ: 家電・時計
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