防水透湿素材「ブリザテック」は洗えば撥水性がよみがえるのか
2016.06.03/Fri/00:15:06
【ブリザテックとは】
東レのブリザテックとはレインウェアやアウトドア用品向けとして開発された、防水透湿性能を持った高機能ファブリックです。

(ブリザテックの機能図解:東レHPより)
同種の素材として最も有名なのが「ゴアテックス」ですね。ブリザテックは、ゴアテックスと比べると少々ブランドパワーに劣るようです。その結果、ゴアテックス製品よりもブリザテック製品の方が販売価格が低めという傾向があります。
【ブリザテック・レインウェア製品】
自転車用のレインウェアが必要だったため、約3年半前に買い求めたのがこのレインウェア。ゴアテックス製品は値段が高かったので、ブリザテックを使ったレインウェアです。

アウターウェアということと、利用するときは雨水である種の水洗いがされていること、使用後は早めに乾燥させていることで、今まで特に洗濯はしていませんでした。しかし、最近は利用すると撥水性がことのほか低下してきました。

撥水性が低下している理由は、目に見えない素材表面の汚れであり、適切なクリーニングを行うことで、当初の撥水性がよみがえるという話も聞くので、実際どうなのか試してみることにしました。
【手洗い実施】
選択やクリーニングをするための第一のよりどころは、この取り扱いタグです。「ドライクリーニング禁止」、「手洗い」、「陰干し」と書いてあります。

さて、手洗いを実施します。洗剤は素材にやさしい「中性洗剤」が良いとのことなので、家に在ったこれを使います(トップ スーパーナノックス
)。

洗剤には「中性」と「弱アルカリ性」があり、「弱アルカリ性」の方が洗浄力は強力だが素材への攻撃性が高いこと。また「中性」か「アルカリ性」かは、洗剤のパッケージに表記されていることを最近知りました。

中性洗剤を利用し、やさしく押し洗い。気になる部分はブラシを使いました。

洗った後は、ぬるま湯で入念にすすぎを行います。

そして、「絞らず」に陰干ししました。

第一印象としては、洗濯後、細かいしわが伸びて、見た目が「しゃっきり」しました。

気になっていた部分はこちら、膝の部分です。雨天走行時、この部分は水がべたーと広がり、撥水性低下が顕著に確認できた部分です。

【結果】
この部分に水を垂らしてみるとこんな状況でした。微妙に撥水性が認められますが、強力に水をはじいているとは言いづらい感じです。写真上部のゾーンでは、水がべたっと張り付いてしまっています。

結論としては、ある程度の撥水性が復活するものの、洗濯だけでは購入当初の撥水性能は回復できないというのが実験で分かった事実です。
【対応】
洗濯だけでは当初の撥水性能が確保できないということが分かったので、仕方なく追加投資を行います。フッ素系撥水スプレー「ロックタイト 超強力防水スプレー 布・革
」です。
ここで注意すべきは撥水スプレーの成分です。透湿性を備えた人間が着るアウターの素材に対して、決して「シリコン系」の撥水スプレーを利用してはいけません。利用すると透湿機能のための微小な穴をシリコン素材がふさいでしまいます。透湿性を備えたファブリック素材に適用する撥水スプレーは絶対に「フッ素系」を選ぶ必要があります。

これを素材にまんべんなく吹き付けることで、強力な撥水性能がよみがえりました。

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最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
東レのブリザテックとはレインウェアやアウトドア用品向けとして開発された、防水透湿性能を持った高機能ファブリックです。

(ブリザテックの機能図解:東レHPより)
同種の素材として最も有名なのが「ゴアテックス」ですね。ブリザテックは、ゴアテックスと比べると少々ブランドパワーに劣るようです。その結果、ゴアテックス製品よりもブリザテック製品の方が販売価格が低めという傾向があります。
【ブリザテック・レインウェア製品】
自転車用のレインウェアが必要だったため、約3年半前に買い求めたのがこのレインウェア。ゴアテックス製品は値段が高かったので、ブリザテックを使ったレインウェアです。

アウターウェアということと、利用するときは雨水である種の水洗いがされていること、使用後は早めに乾燥させていることで、今まで特に洗濯はしていませんでした。しかし、最近は利用すると撥水性がことのほか低下してきました。

撥水性が低下している理由は、目に見えない素材表面の汚れであり、適切なクリーニングを行うことで、当初の撥水性がよみがえるという話も聞くので、実際どうなのか試してみることにしました。
【手洗い実施】
選択やクリーニングをするための第一のよりどころは、この取り扱いタグです。「ドライクリーニング禁止」、「手洗い」、「陰干し」と書いてあります。

さて、手洗いを実施します。洗剤は素材にやさしい「中性洗剤」が良いとのことなので、家に在ったこれを使います(トップ スーパーナノックス

洗剤には「中性」と「弱アルカリ性」があり、「弱アルカリ性」の方が洗浄力は強力だが素材への攻撃性が高いこと。また「中性」か「アルカリ性」かは、洗剤のパッケージに表記されていることを最近知りました。

中性洗剤を利用し、やさしく押し洗い。気になる部分はブラシを使いました。

洗った後は、ぬるま湯で入念にすすぎを行います。

そして、「絞らず」に陰干ししました。

第一印象としては、洗濯後、細かいしわが伸びて、見た目が「しゃっきり」しました。

気になっていた部分はこちら、膝の部分です。雨天走行時、この部分は水がべたーと広がり、撥水性低下が顕著に確認できた部分です。

【結果】
この部分に水を垂らしてみるとこんな状況でした。微妙に撥水性が認められますが、強力に水をはじいているとは言いづらい感じです。写真上部のゾーンでは、水がべたっと張り付いてしまっています。

結論としては、ある程度の撥水性が復活するものの、洗濯だけでは購入当初の撥水性能は回復できないというのが実験で分かった事実です。
【対応】
洗濯だけでは当初の撥水性能が確保できないということが分かったので、仕方なく追加投資を行います。フッ素系撥水スプレー「ロックタイト 超強力防水スプレー 布・革
ここで注意すべきは撥水スプレーの成分です。透湿性を備えた人間が着るアウターの素材に対して、決して「シリコン系」の撥水スプレーを利用してはいけません。利用すると透湿機能のための微小な穴をシリコン素材がふさいでしまいます。透湿性を備えたファブリック素材に適用する撥水スプレーは絶対に「フッ素系」を選ぶ必要があります。

これを素材にまんべんなく吹き付けることで、強力な撥水性能がよみがえりました。

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最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
カテゴリ: 自転車・アウトドア
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