高質感、高コスパな「Winkeyes®」自転車用フロントライト
2016.05.28/Sat/23:15:00
【Winkeyes 自転車ライト】
私、自転車のライトに関しては常に興味があり、サイクルショップでは必ずライトのコーナーに寄っています。まあライトというのは、ある程度満足なものを入手したあとは、なくなったり壊れたりしない限り新たな需要は発生しないわけで、頻繁に買うものではありません。しかし、久々に買ってみるかと思ったライトがあり、実際購入・利用してみたので紹介します。「Winkeyes 自転車ライト
」です。
取付対象の自転車のカラーがワインレッドなので、その色にあう「ワインレッド」の本体が気に入ったのも購入の動機の一つです。その赤色の本体であることもあり、自転車のライトとしては存在感があります。

まず、世の中には高性能な自転車用ライトはあまたありますが、本製品に関する議論をするうえで「価格」というファクターは重要なので冒頭に申し上げておく必要があります。Amazon での 2016/5/28 時点の販売価格は税込1,390円です。自転車のライトとしては最廉価ゾーンに属する商品としてという認識をしています。
その価格を表すように、パッケージは非常に簡素。段ボールむき出しです。

その中に、本体や付属品などが入っていました。余分な梱包などはほとんどない潔さです。丈夫なパーツばかりなので、外箱さえあれば、大丈夫なのでしょう。

で、一式出してみたのがこちら。本体、電池ホルダー、取付ブラケット、18650充電池用パイプ(スペーサー)、単4電池(3本)。18650リチウムイオン充電池は付属しません。説明書は入っていませんでした。

電池収納部を開けるフタはねじ込み式。防水のためのOリングも2重で取り付けられていました。

この本体は見た感じではアルミの無垢材。非常にがっしりしています。電池ケース部の蓋も見た感じアルミの無垢材で作られていて、それを本体にねじ込んで閉める構造です。

感心したのがその精度。本体の断面は三角形のおむすび型をしているのですが、このねじ込み式の裏蓋は、最後まで締めたときに、ちゃんとそのおむすび型の本体に合うように閉まります。

【電源】
このライトの電源は 2way で単4電池3本か18650リチウムイオン充電池です。単4電池の場合は添付の電池ホルダーを用い、18650リチウムイオン充電池の場合は、付属の樹脂製パイプスペーサーを使います。写真にある 18650 バッテリーは私が元々持っていたもので、付属品ではありません。

私が持っている 18650 バッテリーの長さは約68mm。これは、過熱や過充電などを防止する保護回路付きの 18650 バッテリーとしては標準的な長さです。

その 68mm のバッテリーを本体に入れると、単4電池用ホルダーよりも、ちょっと長さがありそうな感じ。

フタを閉めてみると、案の定最後まで閉まりません。

あとどのくらいかというと約3mmです。

ということで、18650リチウムイオン電池を使う場合は、長さが65mm以下のものを調達する必要があります。ただし、単4電池の場合と明るさを比べてみたところ、新品のアルカリ電池を入れた場合は、18650 との大きな違いは見られませんでした。したがって、明るさを求める理由では、わざわさ 18650 を別途求める必要はないと思います。
【重量】
測ってみたところ、重さは電池とマウント込みで 174g。決して軽いとは言えないですが、総アルミ製のがっしりした本体の作りを考えると無駄に重いわけではありません。ロードバイクの利用者など、軽さを追求するシーンではちょっとハンデがあるかもしれません。

【装着】
ブラケットホルダーはボルトで締めるオーソドックスなタイプ。内側にゴムが2重に付いています。すべてのゴムを取り付けた状態での内径は約25mm。大抵のハンドルバーに対しては適合するサイズです。

内側のゴムを取ると、内径が約31mmになります。ロードバイクのハンドルバーに取り付けるにはこの状態で取り付けることになります。

ボルトを外したり、ボルトヘッド受け部を外すことができるので、このように閉じた部分のバーにも取り付けが可能です。

ボルトを閉じて、締めれば取り付け完了。

このブラケットはなんと向きを横にある程度振ることが可能です。

その価格からして、ブラケットの機能は最低限のものだろうと想像していたのですが、うれしい誤算でした。

振れ幅はおよそ左右ともに20°です。


このスイベル機能があるおかげで、ライトのマウント位置は、このようにハンドルの真ん中だけではなく、

進行方向に対して直角でない部分にも取り付けることができます。

【明るさなど】
光源は3Wのチップ型 LED。光量は120ルーメンと謳われています。

集光の仕組みはリフレクターのみ。前面のガラス部分は全くの素通しです。そのため、横方向からも LEDチップが見えます。

その結果、ライトを点灯させると、かなり横からも LEDチップ部分が明るく光っている様子が見られます。

その結果、LEDチップが発するすべての光を路面に照射できてはいないのですが、この構造は一長一短があり、あながち悪いことだけではありません。自転車のライトは路面を照らすことだけが求められるのではなく、「他人に見られる」ことも大事だからです。光を路面だけに集光させてしまうと、前方にいる人や車に、その存在を気づいてもらいにくくなります。そのため、ある程度の光の拡散は自転車のライトにとっては必要なものと考えます。
さて、どのくらいの明るさかというと、一言で言えば「かなり明るい。しかし真っ暗な道を25km/h以上の高速で走るには少々不足あり」というレベル。以前利用した夜には真っ暗になる路地で撮影してみました。
このライト、反射板で集光された中央部はかなりの明るさになるため、そのゾーンでは暗い路面を確認できるレベルの明るさになります。しかし、その集光された中央部の範囲は小さめなので、街灯がないような暗い道を高速で走るのにはあまり向きません。しかし、LEDの直接光がかなり広範囲に拡散するため、前にいる人や車に対する視認性は高いと思われます。
<Wiinkeyes 自転車用ライト Mode: High>

この Winkeyes 自転車用ライト、モードは「High」、「Low」、「点滅」がありますが、「Low」モードでは、このとおり。真っ暗な道では「Low」モードは避けた方が良さそうです。
<Wiinkeyes 自転車用ライト Mode: Low>

参考までに私も持っている自転車用ライトの人気機種「GENTOS「閃」LEDライト SG-355B
」はこのようになります。

一見、SG-355B
の方が良く見えます。事実、照射部の明るさと広さは SG-355B
に軍配が上がりますが、まず、価格が違います。SG-355B の実売価格は3,000円弱。1,500円程度のライトと比べる場合、価格も込みで考えてあげる必要があります。また、SG-355B の光量は公称100ルーメン。それでもこれだけ路面が明るいのは、光をなるべく横に拡散させず、前に集めるように設計されているからです。したがって、SG-355B
は「他からの視認性」という意味では、この Winkeyes のライトに劣ります。「他者に存在を認識してもらう」という意味では Winkeyes のライトの方に軍配が上がるはずです。
【まとめ】
国内有名ブランドのライトで、予算1,500円では、このライトの質感、性能を超えるものはあまりないはずです。したがって、このライトは次のようなニーズを持つ人に良く適合すると思います。


(Winkeyes 自転車ライト
)
【関連ページ】
小さいくせに強力な自転車用ライト GENTOS SG-355B 閃
自転車用ライトの"新"定番「VOLT300」と定番「SG-355B」を比べてみる
-----
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
私、自転車のライトに関しては常に興味があり、サイクルショップでは必ずライトのコーナーに寄っています。まあライトというのは、ある程度満足なものを入手したあとは、なくなったり壊れたりしない限り新たな需要は発生しないわけで、頻繁に買うものではありません。しかし、久々に買ってみるかと思ったライトがあり、実際購入・利用してみたので紹介します。「Winkeyes 自転車ライト
取付対象の自転車のカラーがワインレッドなので、その色にあう「ワインレッド」の本体が気に入ったのも購入の動機の一つです。その赤色の本体であることもあり、自転車のライトとしては存在感があります。

まず、世の中には高性能な自転車用ライトはあまたありますが、本製品に関する議論をするうえで「価格」というファクターは重要なので冒頭に申し上げておく必要があります。Amazon での 2016/5/28 時点の販売価格は税込1,390円です。自転車のライトとしては最廉価ゾーンに属する商品としてという認識をしています。
その価格を表すように、パッケージは非常に簡素。段ボールむき出しです。

その中に、本体や付属品などが入っていました。余分な梱包などはほとんどない潔さです。丈夫なパーツばかりなので、外箱さえあれば、大丈夫なのでしょう。

で、一式出してみたのがこちら。本体、電池ホルダー、取付ブラケット、18650充電池用パイプ(スペーサー)、単4電池(3本)。18650リチウムイオン充電池は付属しません。説明書は入っていませんでした。

電池収納部を開けるフタはねじ込み式。防水のためのOリングも2重で取り付けられていました。

この本体は見た感じではアルミの無垢材。非常にがっしりしています。電池ケース部の蓋も見た感じアルミの無垢材で作られていて、それを本体にねじ込んで閉める構造です。

感心したのがその精度。本体の断面は三角形のおむすび型をしているのですが、このねじ込み式の裏蓋は、最後まで締めたときに、ちゃんとそのおむすび型の本体に合うように閉まります。

【電源】
このライトの電源は 2way で単4電池3本か18650リチウムイオン充電池です。単4電池の場合は添付の電池ホルダーを用い、18650リチウムイオン充電池の場合は、付属の樹脂製パイプスペーサーを使います。写真にある 18650 バッテリーは私が元々持っていたもので、付属品ではありません。

私が持っている 18650 バッテリーの長さは約68mm。これは、過熱や過充電などを防止する保護回路付きの 18650 バッテリーとしては標準的な長さです。

その 68mm のバッテリーを本体に入れると、単4電池用ホルダーよりも、ちょっと長さがありそうな感じ。

フタを閉めてみると、案の定最後まで閉まりません。

あとどのくらいかというと約3mmです。

ということで、18650リチウムイオン電池を使う場合は、長さが65mm以下のものを調達する必要があります。ただし、単4電池の場合と明るさを比べてみたところ、新品のアルカリ電池を入れた場合は、18650 との大きな違いは見られませんでした。したがって、明るさを求める理由では、わざわさ 18650 を別途求める必要はないと思います。
【重量】
測ってみたところ、重さは電池とマウント込みで 174g。決して軽いとは言えないですが、総アルミ製のがっしりした本体の作りを考えると無駄に重いわけではありません。ロードバイクの利用者など、軽さを追求するシーンではちょっとハンデがあるかもしれません。

【装着】
ブラケットホルダーはボルトで締めるオーソドックスなタイプ。内側にゴムが2重に付いています。すべてのゴムを取り付けた状態での内径は約25mm。大抵のハンドルバーに対しては適合するサイズです。

内側のゴムを取ると、内径が約31mmになります。ロードバイクのハンドルバーに取り付けるにはこの状態で取り付けることになります。

ボルトを外したり、ボルトヘッド受け部を外すことができるので、このように閉じた部分のバーにも取り付けが可能です。

ボルトを閉じて、締めれば取り付け完了。

このブラケットはなんと向きを横にある程度振ることが可能です。

その価格からして、ブラケットの機能は最低限のものだろうと想像していたのですが、うれしい誤算でした。

振れ幅はおよそ左右ともに20°です。


このスイベル機能があるおかげで、ライトのマウント位置は、このようにハンドルの真ん中だけではなく、

進行方向に対して直角でない部分にも取り付けることができます。

【明るさなど】
光源は3Wのチップ型 LED。光量は120ルーメンと謳われています。

集光の仕組みはリフレクターのみ。前面のガラス部分は全くの素通しです。そのため、横方向からも LEDチップが見えます。

その結果、ライトを点灯させると、かなり横からも LEDチップ部分が明るく光っている様子が見られます。

その結果、LEDチップが発するすべての光を路面に照射できてはいないのですが、この構造は一長一短があり、あながち悪いことだけではありません。自転車のライトは路面を照らすことだけが求められるのではなく、「他人に見られる」ことも大事だからです。光を路面だけに集光させてしまうと、前方にいる人や車に、その存在を気づいてもらいにくくなります。そのため、ある程度の光の拡散は自転車のライトにとっては必要なものと考えます。
さて、どのくらいの明るさかというと、一言で言えば「かなり明るい。しかし真っ暗な道を25km/h以上の高速で走るには少々不足あり」というレベル。以前利用した夜には真っ暗になる路地で撮影してみました。
このライト、反射板で集光された中央部はかなりの明るさになるため、そのゾーンでは暗い路面を確認できるレベルの明るさになります。しかし、その集光された中央部の範囲は小さめなので、街灯がないような暗い道を高速で走るのにはあまり向きません。しかし、LEDの直接光がかなり広範囲に拡散するため、前にいる人や車に対する視認性は高いと思われます。
<Wiinkeyes 自転車用ライト Mode: High>

撮影データ | |
---|---|
項目 | データ |
ライト | Winkeyes 自転車用ライト Highモード |
モード | ノーマル |
光軸 | 前方5m付近中心 |
カメラ | PENTAX Q10 |
撮影モード | マニュアル |
ホワイトバランス | 自動 |
露出 | ISO 100 8 sec (F/3.5) |
露出補正 | ±0 |
オリジナル format | JPEG 4000x3000 |
画質 | Super Fine |
この Winkeyes 自転車用ライト、モードは「High」、「Low」、「点滅」がありますが、「Low」モードでは、このとおり。真っ暗な道では「Low」モードは避けた方が良さそうです。
<Wiinkeyes 自転車用ライト Mode: Low>

撮影データ | |
---|---|
項目 | データ |
ライト | Winkeyes 自転車用ライト Lowモード |
モード | ノーマル |
光軸 | 前方5m付近中心 |
カメラ | PENTAX Q10 |
撮影モード | マニュアル |
ホワイトバランス | 自動 |
露出 | ISO 100 8 sec (F/3.5) |
露出補正 | ±0 |
オリジナル format | JPEG 4000x3000 |
画質 | Super Fine |
参考までに私も持っている自転車用ライトの人気機種「GENTOS「閃」LEDライト SG-355B

撮影データ | |
---|---|
項目 | データ |
ライト | Gentos 閃 SG-355B |
集光モード | スポット |
光軸 | 前方5m付近中心 |
カメラ | PENTAX Q10 |
撮影モード | マニュアル |
ホワイトバランス | 自動 |
露出 | ISO 100 8 sec (F/3.5) |
露出補正 | ±0 |
オリジナル format | JPEG 4000x3000 |
画質 | Super Fine |
一見、SG-355B
【まとめ】
国内有名ブランドのライトで、予算1,500円では、このライトの質感、性能を超えるものはあまりないはずです。したがって、このライトは次のようなニーズを持つ人に良く適合すると思います。
- 予算2,000円以内
- 多少重くても質感が高く、頑丈そうなライトを希望する
- 25km/h以上で走る頻度は低い
- 真っ暗な夜道を走ることは少ない
- 乾電池と18650充電池の両方を使ってみたい
(Winkeyes 自転車ライト
【関連ページ】
小さいくせに強力な自転車用ライト GENTOS SG-355B 閃
自転車用ライトの"新"定番「VOLT300」と定番「SG-355B」を比べてみる
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最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
カテゴリ: 自転車・アウトドア
タグ:
ライト
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