価格破壊と言えるレベルの多機能サイクルコンピューター suaoki
2016.04.30/Sat/15:31:15
![]() | 今まで使っていたサイクルコンピューターを紛失してしまったため、新しいものを調達しました。同じものを買うのも芸がないと思ったので、suaoki という無名ブランドですが、そのブランドが販売している多機能、超格安のサイクルコンピューター を購入・装着しました。 |
【サイクルコンピューター紛失】
ロードバイクで使っていたサイクルコンピューターは、当時 CATEYE のワイヤレスタイプでは最も安価な製品だった、CATEYE CC-VT210W ベロワイヤレス プラスでした。


問題なく使っていたのですが、私の不注意でブラケットに中途半端にはまっている状態で走行し、気づいた際には、本体が脱落、紛失してしまいました。

【新サイコン購入】
トレーニングやレースに使うのではないため、サイクルコンピューターに高度・高精度を求めるものではないのですが、同じものを買うのもなあ、と考え、このサイコンでできなかった下記の課題を克服し、格安で買えるものを探してみることにしました。
ロードバイクで使っていたサイクルコンピューターは、当時 CATEYE のワイヤレスタイプでは最も安価な製品だった、CATEYE CC-VT210W ベロワイヤレス プラスでした。


問題なく使っていたのですが、私の不注意でブラケットに中途半端にはまっている状態で走行し、気づいた際には、本体が脱落、紛失してしまいました。

【新サイコン購入】
トレーニングやレースに使うのではないため、サイクルコンピューターに高度・高精度を求めるものではないのですが、同じものを買うのもなあ、と考え、このサイコンでできなかった下記の課題を克服し、格安で買えるものを探してみることにしました。
- 電池交換の度に総走行距離がリセットされてしまう
- ケイデンスが計測できない
- バックライトがない
- 2ヶ国語表示
- 自転車A/B選択
- メートル/マイル表示切替
- ELバックライト
- 最大速度
- トリップメーター(時間、距離)
- CO2削減量
- 週間乗車時間
- 自動記憶・更新(週間)
- ケイデンス(現在、平均)
- 時計・ストップウォッチ
- スキャン(自動表示切替)
- 速度(現在、平均)
- カロリー消費量
- オドメーター(積算距離)
- 総走行時間
- 週間乗車距離
すると、無名ブランドなのですが、suaoki という中国系のメーカーの3,000円弱の超多機能ワイヤレス・サイクルコンピューターを見つけたので買いました。

私が欲しかった3大機能、「ワイヤレス」、「ケイデンス」、「バックライト」を備えています。

取付に必要なパーツと電池も一式、パッケージに含まれていました。

【取付】
取付は少々コツが要ります。このサイコンのセンサーはケイデンスセンサーとペアになっているため、前輪ではなく、後輪に対して取り付けます。場所は左側のチェーンステーです。
作業効率のため、自転車を裏返して作業を行います。まずは仮の位置決め。

ケイデンスセンサー、ホイールセンサーとも、マグネットとの間隔がシビア(5mm以内)。

走行中に干渉しない位置を決め、確実に固定しなければならず、この位置決めと固定が一苦労でした。

センサーを取り付けたら動作を確認します。ワイヤレスなので、本体を付けなくても動作が確認できました。問題なく速度とケイデンスが表示され、一安心です。

あとは本体の固定です。

初期状態では、取付ブラケットは水平方向のハンドルバーに乗るようになっています。

したがって、縦方向のステムに取り付ける場合は、ブラケット内のパイプ受けを外して90°回転させて嵌めなおす必要があります。

後は付属のゴムリングをパイプに回してブラケットにひっかければブラケットの固定は完了。

後は本体をブラケット装着して作業完了です。作業時間はおよそ1時間弱でした。各部の掃除も含めると90分位かかったかもしれません。
【動作確認】
今までと比べ、センサーと本体との距離が若干長くなるので、電波が届くのか気になっていましたが、問題なく通信できており、杞憂だったことが分かり一安心です。
本体ディスプレイの中央部のバーグラフは速度を視覚的に表すもので、停止時は表示なし、約17km/h で5目盛り、約34kmで10目盛り、それ以上は11目盛りめが点滅として表示されるようです。

欲しかったケイデンス表示。問題なく計測、表示されています。

バックライトは2つのボタンを同時に押すと点灯。

もう一度2つのボタンを同時に押すと消灯です。

どうやら点灯モードでも3秒すると自動消灯しますが、点灯モードであれば、他のボタンに触れただけで照明が点灯されるようになる仕様です。ELパネルでLED照明ではないため、昼間では確認困難なほど暗めですが、夜間であれば文字の判読ができるレベルの明るさです。
【参考】 表示可能な各モードの実写

(現在時刻)

(ストップウォッチ)

(距離)

(平均速度)

(最高速度)

(ケイデンス)

(平均ケイデンス)

(最高ケイデンス)

(消費カロリー)

(想定削減CO2量)

(気温)

(総走行キロ数)

(総走行時間)

(スキャン: 順次表示)

(メモリー: 過去記録指標表示)
【感想】
数日走った限りでは、問題なく使えています。耐久性は未知数ですが、これだけの性能、機能を持ったサイクルコンピューターが3,000円弱。ぜひともこのメーカーには頑張ってもらい、業界に対する良い刺激になることを期待します。
追記 【防水性について】
その後少し気になった点があったので追記します。先日、土砂降りの雨の中を本製品を利用しながら帰ったのですが、帰宅後の翌日、見てみたら、液晶画面が消えていました。
幸い、完全に乾燥した段階で何度か電池を出し入れすることで正常動作を取り戻しましたが、本商品は安価な分、CATEYE などのブランド商品と同レベルの防水テストができていないのではないかと考えます。値段を考えると文句は言いません。そこで、自助努力で多少の工夫をしました。
それはサランラップ!近所のスーパーで買ってきた幅15cmのサランラップで本体を包みます。

ピタッと貼れば、気泡もあまり入らず、それほど視認性は落ちないものです。本商品の前面パネルは CATEYE のようなブランド品で用いられている「アクリル樹脂」とは異なり、一般的なプラスチック樹脂と思われ、それほど光沢はありません。ぴったりとサランラップを貼ったほうが見やすくて高級感があるほどです。

包んだ後側(裏面)はこのように無造作に絞っています。これでもラップが薄いので十分台座に取り付け可能でした。

うまく巻けば、それほど気になる感じではありません。

私のブログを見て、このサイクルコンピューターを購入する方もいると思われるため、その方々が雨天にこのサイクルコンピューターを利用して故障してしまうようなことになると、せっかく興味を持っていただいたのに忍びありません。強い雨天時に本製品を使うのであれば、取り外したり、このようにラップを巻いたりして、自衛策を講じることをお勧めします。
追記2 【バイクA/B切り替えについて】
このサイクルコンピューターは2台分のバイク(バイクA/バイクB)のデータを管理できると記載されています。その切り替え方法が極めて分かりずらいので、調べた限りでの切り替え方法を記載します。
バイクAで通常利用している場合は、右側のSETボタンで A/B 切り替えを行っても、1~2秒切り替わった後、すぐにバイクA表示に戻ってしまいます。ではどうするかというと、「設定モードで切り替える」という荒業を行います。
下記は、添付の説明書の設定画面のチャートです。

(クリックして拡大)
以下のように、時刻表示画面で左の「MODE」ボタンを3秒間長押し、各種設定モードに入ります。なお、このサイクルコンピューター、この設定モードに入ってもタイヤの周長や総走行距離や総走行時間などの各種積算値はクリアされません。
※念のため必要なデータは設定モードに入る前にデジカメで写真を撮っておきましょう。

設定モードに入りました。

MODEボタンを何回か押すと、「Bicycle」設定モードになります。

この画面で右側の「SET」ボタンを押して「Bicycle B」にするのがポイントです。

この画面で Bicycle B に切り替え、設定完了することで、設定完了後の自転車選択が Bicycle B となります。

Bicycle A と Bicycle B とでは、各種設定、積算値をそれぞれ持っていて、Bicycle B の設定を行っても、Bicycle A のデータが消えることはありません。逆にこの設定モードに入ることで、総走行距離等、積算値を修正することもできます。

つまり、Bicycle A と Bicycle B を切り替えるのは、時計モードで3秒間左ボタンを押し、設定モードで切り替えるというのが自分なりに見出した方法です。面倒ですね。でも、このように2台を切り替えるためには、センサー部がもう一つ必要です。それを考えると、A/B を日替わりで切り替えて利用する人は、それほど多くはないのではと考えます。
【関連ページ】
suaoki 社公式HP(英語)
必要十分なサイクルコンピューター CATEYE VELO 8 (利用編)
サイクルコンピューター VELO-8 US Edition 追加購入
サイクルコンピューター VELO-8 US Edition その後
VELO-8 US Edition の仕様調査
CATEYE ホイールマグネット model-F
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最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
カテゴリ: 自転車・アウトドア
タグ:
suaoki
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この記事に対するコメント
有難うごじいます!
同じサイコンを購入し、取り付け方がわからずここにたどり着きました。非常に参考になりました!無事装着も出来ました!有難うございました!Re: 有難うごじいます!
初心者さま、館長ことブログ管理人です。ご覧いただきまして、ありがとうございました。お役に立ったようで、何よりです。
URL | 館長 #-
2016/07/30 18:22 * 編集 *
2016/07/30 18:22 * 編集 *
おたずねします
購入に迷っています。私の所有しているマウンテンバイクはディスクブレーキ装着でスポークとフレームの間隔が40㎜程離れています。
センサーとの隙間が5㎜以内とありますが大丈夫そうですか?
Re: おたずねします
キーロンさま:コメントありがとうございました。測ってみたところ、センサー部のステー取付部からの長さは約40mm。添付のマグネットはなぜか高さがあって、スポークから10mm張り出します。したがって、センサーを真横にすればステーからスポークまで約50mm渡すことができそうです。センサー部がステーから横に張り出すことに抵抗がなければ、やってみる価値はあるかもしれません。
URL | 館長 #-
2016/08/20 20:18 * 編集 *
2016/08/20 20:18 * 編集 *
ありがとうございます
ホイールの脱着の時はちょっと邪魔にはなりそうですが、やってみる価値はありそうですね。ありがとうございました。
私も4月に購入して値段の割にケイデンスまで測れて大変満足してるのですが
取説に何も書いてないしA・B切り替え機能の使い方がよく分からないのですが
どうやればB側が機能するのですか?
取説に何も書いてないしA・B切り替え機能の使い方がよく分からないのですが
どうやればB側が機能するのですか?
URL | 通りすがりさん #-
2016/08/22 01:47 * 編集 *
2016/08/22 01:47 * 編集 *
Re: タイトルなし
コメントありがとうございます。この製品、コスパは良いのですが、わかりずらい点が多々ありますね。手なずける愉しみはありますが…。さて、A/B 切り替えについてもその通りですね。試行錯誤で見出した切り替え方法を「追記2」としてブログ記事本文に記載しました。参考になれば幸いです。
URL | 館長 #-
2016/08/22 21:48 * 編集 *
2016/08/22 21:48 * 編集 *
A・Bモード切り替えではないのですね。
違う自転車に付け替える予備のパーツでも売ってれば意味はあるかもですが
全く意味のない機能だとは思いませんでした。
違う自転車に付け替える予備のパーツでも売ってれば意味はあるかもですが
全く意味のない機能だとは思いませんでした。
URL | 通りすがりさん #-
2016/08/25 17:55 * 編集 *
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2016/08/25 17:55 * 編集 *
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