石膏ボードの壁にボックス型の棚を取り付ける
2016.02.21/Sun/01:26:56
【石膏ボードとは】
石膏ボードとは表面材石膏をしん材とし両面を石膏ボード用原紙で被覆成型した建築用内装材料で、耐火性、吸音性、経済性等に優れているため、建築強度構造を受け持たない内壁や天井用の材料として、最近の建築にはなくてはならない建築材料となっています。我が家の壁面材もそれにたがわず 12.5mm 厚の石膏ボードが使われています。
【石膏ボードに棚を付ける】
ただし、石膏はその素材の特性として「木ねじ」が効きません。したがって、石膏ボードに棚を取り付けるには、単純な木ねじ止めで棚を取り付けることができず、石膏ボード用の取り付け部材を利用する必要があります。
今回、ダイニングテーブル横の壁面にちょっとした棚を取り付けたかったので、調査した結果、石膏ボード取り付け対応の棚を見つけることができたので、それを購入し、取り付けを行いました。
購入したのは「ウォールボックス・セブン Eタイプ 単品M」です(幅750 奥行き140 高さ300 mm)。

棚の裏面には、このように縦・横どちらにも取り付けられるよう、「フック受け金具」が付いています。

石膏ボードにしっかりとフックを取り付けるため、取り付け部品は特別な配慮がされています。下の写真はフックを壁面に固定するための樹脂製の台座です。その台座は石膏ボードに3本の虫ピンを差し込んで留めるようになっていて、そのピンを通すための穴が開いています。

ピンは、その台座を通して石膏ボードに斜めに差し込まれるようになっていて、内部でこのように開くように貫通します。このピンが広がって保持する構造により、抜ける方向に対する抵抗力を高めています。

この構造により、木ねじの効かない石膏ボードにフックを強固に取り付けることができる仕組みになっています。

フック1個に対する耐荷重は 5kg です。横型設置の場合は壁面フックを3個使うため、横型設置の場合は棚全体で15kg の耐荷重となります。
【取り付け】
まず棚を取り付けたい位置決めを行います。棚を壁に当て、取り付けたい位置に押し当て、水平を出します。水平の出し方については、「水準器」があると便利ですが、ない場合はビー玉やパチンコ玉を棚板の上に置くことでも代用できます。位置決め、水平出しが終わったら、鉛筆などでその位置を壁に印を付け、棚を下ろします。
その後、壁の印に沿って付属の位置決め用紙テープを貼ります。その位置決め用紙テープには、フックの位置が線としてマーキングされています。そのマーキングを利用し、フックをマスキングテープで仮止めします。

後はフックに台座を当て、虫ピンを差し込んでいきます。10円玉を使うと楽だとマニュアルに書かれていたので、10円玉を使って虫ピンを押し込みます。

虫ピンは1つの台座に3本ですが、少しでも強度を確保するため、2本が上部になるように台座を回転して調整しています。

このように、3個のフックをすべて虫ピンを差し込んで固定します。その後、台座に被せる樹脂製のキャップを取り付けて完了です。

この棚は、壁面に隙間なくぴったり付くように設計されているので、フックに壁面との遊びはありません。棚を取り付けるには、縦の位置関係をしっかり合わせたうえで、棚を壁に密着させながら慎重に下に降ろし、フックが棚背部の金具にはまり込むようにします。

【取り付け完了】
取り付け完了です。取り付け金具が専用設計なので、ぴったり付き、壁面との隙間やぐらつきがありません。

食卓の隣に、思っていた通りの位置で棚ができました。

木ねじでがっちり留める棚とは異なり、あまり重いものはおけませんが、ぐらつきや不安定性は皆無です。フックだけの石膏ボード対応品もありますが、棚とのセット商品にすることで、壁面に密着してぐらつきがなく、安心して使い続けられる棚を石膏ボードの壁面に設置することができました。

【関連ページ】
石膏ボードに額縁を取り付ける
ダクトレールを石膏ボードの天井に取り付ける(課題編)
ダクトレールを石膏ボードの天井に取り付ける(固定編)
ダクトレールを石膏ボードの天井に取り付ける(配線編)
ダクトレールを石膏ボードの天井に取り付ける(番外編)
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最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
石膏ボードとは表面材石膏をしん材とし両面を石膏ボード用原紙で被覆成型した建築用内装材料で、耐火性、吸音性、経済性等に優れているため、建築強度構造を受け持たない内壁や天井用の材料として、最近の建築にはなくてはならない建築材料となっています。我が家の壁面材もそれにたがわず 12.5mm 厚の石膏ボードが使われています。
【石膏ボードに棚を付ける】
ただし、石膏はその素材の特性として「木ねじ」が効きません。したがって、石膏ボードに棚を取り付けるには、単純な木ねじ止めで棚を取り付けることができず、石膏ボード用の取り付け部材を利用する必要があります。
今回、ダイニングテーブル横の壁面にちょっとした棚を取り付けたかったので、調査した結果、石膏ボード取り付け対応の棚を見つけることができたので、それを購入し、取り付けを行いました。
購入したのは「ウォールボックス・セブン Eタイプ 単品M」です(幅750 奥行き140 高さ300 mm)。

棚の裏面には、このように縦・横どちらにも取り付けられるよう、「フック受け金具」が付いています。

石膏ボードにしっかりとフックを取り付けるため、取り付け部品は特別な配慮がされています。下の写真はフックを壁面に固定するための樹脂製の台座です。その台座は石膏ボードに3本の虫ピンを差し込んで留めるようになっていて、そのピンを通すための穴が開いています。

ピンは、その台座を通して石膏ボードに斜めに差し込まれるようになっていて、内部でこのように開くように貫通します。このピンが広がって保持する構造により、抜ける方向に対する抵抗力を高めています。

この構造により、木ねじの効かない石膏ボードにフックを強固に取り付けることができる仕組みになっています。

フック1個に対する耐荷重は 5kg です。横型設置の場合は壁面フックを3個使うため、横型設置の場合は棚全体で15kg の耐荷重となります。
【取り付け】
まず棚を取り付けたい位置決めを行います。棚を壁に当て、取り付けたい位置に押し当て、水平を出します。水平の出し方については、「水準器」があると便利ですが、ない場合はビー玉やパチンコ玉を棚板の上に置くことでも代用できます。位置決め、水平出しが終わったら、鉛筆などでその位置を壁に印を付け、棚を下ろします。
その後、壁の印に沿って付属の位置決め用紙テープを貼ります。その位置決め用紙テープには、フックの位置が線としてマーキングされています。そのマーキングを利用し、フックをマスキングテープで仮止めします。

後はフックに台座を当て、虫ピンを差し込んでいきます。10円玉を使うと楽だとマニュアルに書かれていたので、10円玉を使って虫ピンを押し込みます。

虫ピンは1つの台座に3本ですが、少しでも強度を確保するため、2本が上部になるように台座を回転して調整しています。

このように、3個のフックをすべて虫ピンを差し込んで固定します。その後、台座に被せる樹脂製のキャップを取り付けて完了です。

この棚は、壁面に隙間なくぴったり付くように設計されているので、フックに壁面との遊びはありません。棚を取り付けるには、縦の位置関係をしっかり合わせたうえで、棚を壁に密着させながら慎重に下に降ろし、フックが棚背部の金具にはまり込むようにします。

【取り付け完了】
取り付け完了です。取り付け金具が専用設計なので、ぴったり付き、壁面との隙間やぐらつきがありません。

食卓の隣に、思っていた通りの位置で棚ができました。

木ねじでがっちり留める棚とは異なり、あまり重いものはおけませんが、ぐらつきや不安定性は皆無です。フックだけの石膏ボード対応品もありますが、棚とのセット商品にすることで、壁面に密着してぐらつきがなく、安心して使い続けられる棚を石膏ボードの壁面に設置することができました。

【関連ページ】
石膏ボードに額縁を取り付ける
ダクトレールを石膏ボードの天井に取り付ける(課題編)
ダクトレールを石膏ボードの天井に取り付ける(固定編)
ダクトレールを石膏ボードの天井に取り付ける(配線編)
ダクトレールを石膏ボードの天井に取り付ける(番外編)
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最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
カテゴリ: DIY・便利グッズ
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