ソロテントの防水加工
2016.01.02/Sat/10:36:49
【Soomloom ウルトラ・ライト・テント】
先日入手した超軽量ソロテント「Soomloom ウルトラ・ライト・テント」。まだ数回キャンプ場に持って行って、日帰りの設営を行っただけで、それほど使い込んでいません。

耐水圧 8,000mm のアウターシェル装備を本商品は特長としていますが、まだ雨天時の使用経験がないため、防水性能について詳しく述べることはできません。しかし、アウターシェルに少量の水をかけてみたところ、次の写真のようにあまり強力なはっ水性は見られませんでした。

【テントの撥水処理】
防水性能と撥水性能とは違うものだと考えています。雨天時に必須な性能は防水性能ですが、アウターフライやインナーシェルボトムの撥水性能が高ければ、数回振るだけで撤収時にテントに付いた水滴を振り落とすことができます。そう考え、防水スプレーで撥水加工を施すことにしました。

この手のテント製品の撥水加工には、スプレー式ではなく、下記のような塗布式の撥水剤がよく使われるようです。塗布式のものはスプレータイプよりも効果が強力で、薬液を有効に利用できるからと言われています。


(TEMPO パラウエット テント用強力防水液
)


(モータウン オープンカー用メンテナンス剤
)
ただ、液体塗布タイプは、塗るための「ハケ」が必要ですし、塗りムラが発生しそうなので今回はスプレータイプにしました。

(LOCTITE 超強力防水スプレー 布・革
)
スプレータイプの撥水剤には「フッ素系のみ」と「シリコン含有」の2種類があるようです。シリコンを含んだものの方が撥水性能は強力なようですが、シリコン含有のものは通気性を損なってしまうので布や皮革類には使えません。傘などにはシリコン含有のものでも大丈夫だと思います。テントはどうかというと、テントの素材は元から通気性はなさそうなのでシリコン含有のものでもよさそうです。しかし、今回は余ったら手袋や靴などに使いたかったのでフッ素系の撥水剤を利用しました。
【グラウンド・シート】
テント本体作業の前にグラウンド・シートに作業を行います。このグラウンドシート、裏と表がありそうです。一方の面はビニールの裏引きがされているようにツルツルで、反対側の面の表面は素材の綾織りがそのままのようです。第一印象的にはツルツルの面のほうが地面に接する面と考えがちですが、ハトメ穴やぺグループとバックルとの位置関係をみると、綾織り側の方が地面側のようです。

試しにツルツルの面に水をかけると、このように水は普通に伸びてしまいます。


しかし、綾織りの面に水を落とすと、このように水は見事にはじかれて丸くなります。したがって、グラウンドシートは綾織りの面を地面側にするのが正解のようです。

グラウンドシートは現状でも撥水性がありますが、念のため撥水スプレーで補強します。スプレーする面は、調べた通り綾織りの面です。

スプレー完了。あとは乾かします。

【インナーメッシュ】
インナーメッシュの撥水加工です。メッシュ部分には防水加工はしません。底面裏とその周辺部のみに施工します。

まず底面です。水を付けてみると、すでに撥水性がありますが、念のためスプレーしておきます。

次に底面周囲のスカート部分、縫い目を重点的にスプレーします。

【アウターフライ】
アウターフライの撥水加工は明らかにテントを張った状態で行うのがやりやすいです。

テントの周りを一周しながら、まんべんなく撥水剤を吹き付けます。

【まとめ】
撥水処理を行った結果、水をあまり弾かない状態だったアウターフライも、下記の写真のように見事な水玉ができるようになりました。

また、このテント一式に対して、撥水スプレー(420ml)は1缶では足りず、約1.5缶使っています。ソロテントに撥水処理をスプレー方式で行うのであれば、スプレーは2缶用意するのをお勧めします。
【関連ページ】
自転車用ソロテントの新定番になるか?「Soomloom ULTRA LIGHT テント」
格安防水シートをミニタープとして活用
手軽に行ける湾岸地区の城南島キャンプ場で「小川張り」
-----
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
先日入手した超軽量ソロテント「Soomloom ウルトラ・ライト・テント」。まだ数回キャンプ場に持って行って、日帰りの設営を行っただけで、それほど使い込んでいません。

耐水圧 8,000mm のアウターシェル装備を本商品は特長としていますが、まだ雨天時の使用経験がないため、防水性能について詳しく述べることはできません。しかし、アウターシェルに少量の水をかけてみたところ、次の写真のようにあまり強力なはっ水性は見られませんでした。

【テントの撥水処理】
防水性能と撥水性能とは違うものだと考えています。雨天時に必須な性能は防水性能ですが、アウターフライやインナーシェルボトムの撥水性能が高ければ、数回振るだけで撤収時にテントに付いた水滴を振り落とすことができます。そう考え、防水スプレーで撥水加工を施すことにしました。

この手のテント製品の撥水加工には、スプレー式ではなく、下記のような塗布式の撥水剤がよく使われるようです。塗布式のものはスプレータイプよりも効果が強力で、薬液を有効に利用できるからと言われています。
(TEMPO パラウエット テント用強力防水液
(モータウン オープンカー用メンテナンス剤
ただ、液体塗布タイプは、塗るための「ハケ」が必要ですし、塗りムラが発生しそうなので今回はスプレータイプにしました。

(LOCTITE 超強力防水スプレー 布・革
スプレータイプの撥水剤には「フッ素系のみ」と「シリコン含有」の2種類があるようです。シリコンを含んだものの方が撥水性能は強力なようですが、シリコン含有のものは通気性を損なってしまうので布や皮革類には使えません。傘などにはシリコン含有のものでも大丈夫だと思います。テントはどうかというと、テントの素材は元から通気性はなさそうなのでシリコン含有のものでもよさそうです。しかし、今回は余ったら手袋や靴などに使いたかったのでフッ素系の撥水剤を利用しました。
【グラウンド・シート】
テント本体作業の前にグラウンド・シートに作業を行います。このグラウンドシート、裏と表がありそうです。一方の面はビニールの裏引きがされているようにツルツルで、反対側の面の表面は素材の綾織りがそのままのようです。第一印象的にはツルツルの面のほうが地面に接する面と考えがちですが、ハトメ穴やぺグループとバックルとの位置関係をみると、綾織り側の方が地面側のようです。

試しにツルツルの面に水をかけると、このように水は普通に伸びてしまいます。


しかし、綾織りの面に水を落とすと、このように水は見事にはじかれて丸くなります。したがって、グラウンドシートは綾織りの面を地面側にするのが正解のようです。

グラウンドシートは現状でも撥水性がありますが、念のため撥水スプレーで補強します。スプレーする面は、調べた通り綾織りの面です。

スプレー完了。あとは乾かします。

【インナーメッシュ】
インナーメッシュの撥水加工です。メッシュ部分には防水加工はしません。底面裏とその周辺部のみに施工します。

まず底面です。水を付けてみると、すでに撥水性がありますが、念のためスプレーしておきます。

次に底面周囲のスカート部分、縫い目を重点的にスプレーします。

【アウターフライ】
アウターフライの撥水加工は明らかにテントを張った状態で行うのがやりやすいです。

テントの周りを一周しながら、まんべんなく撥水剤を吹き付けます。

【まとめ】
撥水処理を行った結果、水をあまり弾かない状態だったアウターフライも、下記の写真のように見事な水玉ができるようになりました。

また、このテント一式に対して、撥水スプレー(420ml)は1缶では足りず、約1.5缶使っています。ソロテントに撥水処理をスプレー方式で行うのであれば、スプレーは2缶用意するのをお勧めします。
【関連ページ】
自転車用ソロテントの新定番になるか?「Soomloom ULTRA LIGHT テント」
格安防水シートをミニタープとして活用
手軽に行ける湾岸地区の城南島キャンプ場で「小川張り」
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最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
カテゴリ: 自転車・アウトドア
タグ:
naturehike
soomloom
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