自転車用ソロテントの新定番になるか?「Soomloom ULTRA LIGHT テント」
2015.11.09/Mon/01:36:58
【自転車のソロキャンプについて】
自転車で日帰りツーリングができることを知ると、その次はさらに遠くへという欲が出てきます。大体自転車で楽に移動できる距離は一日およそ100km程度。日帰りツーリングの場合は半径50km圏内が目安となります(輪行する場合は行動半径がもっと広がります)。さらに遠くへ行きたいという場合、日帰りは難しくなりますので、目的地近辺で宿泊というスケジュールになります。この場合、出発地から100~150km先へ足を延ばすことが可能になります。
150km ともなると結構遠くへ行けます。例えば東京から箱根を超えて沼津まで約120km、東京から熱海までは約100km、東京から軽井沢までは約150kmです。このゾーンは通常は自転車ではなく、クルマで行くような場所ですが、いざ一泊二日を覚悟すれば自転車でも行けてしまうゾーンなのです。
いつか、そんなところに自転車で行ってみたいのですが、そんな遠くでなくても、自転車で一泊二日のソロキャンプをするのは考えただけで楽しそうです。
【自転車ソロキャンプ用テント】
自転車でソロキャンプを行うためには、テントを自転車で運搬する必要があります。バックパッキングでの山登りよりも自転車の方がまだ積載条件が緩くなりますが、それとてクルマで気軽にキャンプに行くのとはわけが違います。なるべく軽量コンパクトなテントが欲しくなります。
私は、極限を追及するようなテント利用はしないため、軽量化のためにテント内の居住性を犠牲にしたくはありません。テント利用時は寝るだけではなく、せめてテント内にランタンを点けて、酒を少々やりながら、本を読んだりパソコンを見たりしたい。したがって、テントを買うにしてもその形態は「ドーム型」にしようと決めていました。ドーム型で定評のあるものとしては、予算を気にしなければこれでしょうか。


(アライテント エアライズ1 一人用)
同等のものがモンベルからも出ています。


(モンベル ステラリッジテント 1型)
上記2つを買っておけば間違いないと思われますが、年に数回もテントを利用するかどうかという立場だと、やはりお高い。そこで、廉価でもしっかりした商品として、非常に人気の高いテントでは「バンドック ソロドーム1」というものがあります。


(バンドック ソロドーム1 BDK-08)
このバンドック ソロドーム1は、耐水圧 3,000mm という豪雨対応のフライシートを持ち、インナーはフルメッシュタイプ。フレームは耐久性と信頼性・軽量性に優れた7001アルミ合金を使い、本体重量1.5kg、各種ユーティリティー(ランタンフック、小物入れ、天井収納ハンモック等)を備えた本格派山岳テントです。それが1万円未満という超破格です。予算1万円未満という人にとっては、これ「一択」といえるほどの素晴らしい商品です。
【Soomloom ULTRA LIGHT テント】
私もその「バンドック BDK-08」に対して、購入直前まで行ったのですが、「もっといいかも」と思える商品を見つけました。それが「Soomloom ULTRA LIGHT テント
」です。


(Soomloom ULTRA LIGHT [1人用] )
この商品は以下の特長を持っています。
探し当てたときは1万円を超えていたのですが、最近になって値下がりし、1万円未満で買えるようになったので、早速買いました。

Soomloom は販売代理店。実際の製造は中国の NatureHike という会社です。この NatureHike、先日封筒型シュラフを購入した時の製造元でもあります。全く問題ない商品で、アウトドア製品に力を入れている心意気が伝わってきましたので、今回も安心して購入しています。

パッキング時の大きさは40x15cm。先日買ったコンパクトシュラフと比べて長さは少々長め。直径は少々小さめです。

収納バッグはコンプレッション対応となっていて、ベルトを締めることでさらに直径を絞ることができるようになっています。

一式の重量は実測値では 1,741g。

Amazon での商品説明ページでは、総重量1.6kg と書かれていますが、このように、各種収納袋等も含んでいて、さらに「グラウンドシート」込の重さであるため、それを除けば総重量1.6kgを切るでしょう。ともかく高級テントと比肩する位、軽量です。

(専用グラウンドシート)
中身を見てみます。

大きなパーツは「インナーメッシュ」(上)と「アウターフライ」(下)。

それらで「アルミフレーム」、「アルミペグ(8本)」、「グラウンドシート」のパーツが包まれた収納状態でした。

こちらは7001超々ジュラルミン製のフレーム。直径8mm程度と非常に細く、これが軽量化に貢献しています。

ペグもアルミ製。かなりしっかりしたものです。これならばオマケとしてではなく、市販品を買い直さなくても使えそうです。ロープは 3mm 径、長さ 2m のものが 2本添付されていました。


収納袋の内側には大型の取り扱い説明図が縫い付けられていました。

この説明書、親切な配慮なのですが、説明文がすべて中国語繁体字。さらに、本体入り口がこのバージョンでは頭部位置を基準として右側になっていて、実際の商品とは反対となっているため注意が必要です。私はこの図を見ながら初回組み立てを行い、フレームに対してインナーシートを最初反対に付けてしまいました。

作りは好感が持てます。耐久性の観点で見てみると、インナーフライをつるすためのフックの取り付け部はしっかりと縫製を補強してありましたし、


アウターフライの縫い目は、防水シール加工が施されていました。

アウターフライのペグ止め用ループ部分の縫製も頑丈でした。

1万円を切る商品ではあるものの、手抜きや粗悪が認められることは全くなく、良心的なつくりであることがわかります。
【フィールドでの実設営】
さて、早速立ててみます。すぐに一泊というわけにはいかず、いったん近所で数時間程度のピクニックをすることにしました。都内で人の迷惑にならずにテントを立てられる場所は、なかなかないものですが、私の場合、野鳥や鯉が見られるこんなに良いロケーションが 2km 圏内にありますので、そこに設営することにします。


本製品には専用のグラウンドシートが付いていますが、汚れや破損防止のため、その下(地面)に大きめのグラウンドシートをさらに敷くことにします。そのグラウンドシートも NatureHike 製です「NatureHike 多目的防水シート(205cm x 150cm)」。オレンジ色が少々派手ですが、キャンプ場ならば合うと思って買いました。ハトメが6ヶ所付いていて、薄手のしなやかなシートです。

これを地面にピンと張るため、このCAPTAIN STAG テント 張綱ストレッチコードM-8387
を使います。

これを使うと、シートが適切な張力で4隅に引っ張られ、このようにすっきりとシートが平らになります。

次に、このテント専用グラウンドシートを敷きます。長さぴったりです。次にフレームも組み立てます。このフレームはショックコード内蔵なので、組み立てると言っても、広げると自発的にパイプが合わさって行き、組み立てはあっという間に終わります。

フレームをグラウンドシートのハトメ穴(グロメット)にセットします。細いパイプなので、必要以上に曲げない方が良いでしょう。通常のドーム型にありがちな、2本のパイプをX字型にセットするものではなく、両端がY字型になるフレーム構造です。Y字の股の大きい方が頭部方向です。

インナーメッシュ(テント本体)をフレームにセットし、

メッシュ上部のフックをフレームパイプにひっかければ、インナー部分の完成です。

インナーメッシュの左手部分には、小物収納用のポケットが施されています。

このテントのグラウンドシートには、アウターフライ接続用のバックルが付いています。そのため、インナーメッシュなしで、グラウンドシート+アウターフライという組み立ても可能で、インナーメッシュなしのテントは休憩や日よけ用に活用できます。

次にアウターフライを被せ、4隅のバックルで留めます。アウターフライは前室を作れるようにできているため、この段階ではゆるゆるです。

前室の反対側部分のループにペグ打ちし、後の張り出しを作ります。

次に前室部分のアウターフライの扉下部にペグ打ちすると、テントのアウターが張り、このテントの本来の姿になります。

これは頭側から見た様子。前室(46cm)が形成されていることがわかります。

当日は風はほとんどなかったので張り綱は不要だったのですが、せっかくなのでつけてみることにしました。添付のロープは3mmのものが2本。ソロテント固定用途であれば、十分実用可能だと思いました。

つなぐ位置はテントのフレームパイプと重なったこの部分。結び方はこの手の場所の定番の結び方の「もやい結び」でつなぎます。

これで一通り完成です。きれいな形をしています。アウターに多少しわがよっていますが、四隅のペグ打ちを省略しているからです。本格的設営の際には4隅をバックルで留めるだけでなく、ペグ打ちもすべきだと思います。

これは寝る状態から見て「足側」方向から見た様子。構造上、テント上部のフレームがパイプ1本なので、中に入ると、通常のパイプを2本X字に交差するタイプと比べると頭上空間が狭くならざるを得ません。軽さを取るか、空間をとるかということで、このテントは軽さを取ったということになります。ただし、私が中に入って正座しても問題ない頭上空間は確保されていました。

ここがベンチレーション部分。開閉可能です。バンドックのソロドームと比べ、この NatureHike のテントはベンチレーションがテント上部にあります。効率的な換気のためにはベンチレーションはなるべく上部に欲しいところです。このテントのベンチレーションはその意味合格点と言えます。

ベンチレーション周りには開口部を開けたまま保持するための「芯」が入っています。そのため、開口部が生地の動きで閉じることはなく、継続的なベンチレーションができるようになっています。個人的にはこのベンチレーションは「排気」として使うのが道理にかなっていると考えています。したがって、風ががある場合、このベンチレーションは風下に位置させると良いのではないでしょうか。

この当日は雨は降っていませんので、うたい文句の耐水性については評価できませんが、試しにアウターフライに水をかけてみました。当然ながら水は裏には浸水せず、防水性は確認できました。しかし、水を強力に弾くような撥水性は見られませんでした。コロコロと水玉が転がるのを好む人は防水スプレー加工を事前にしておくと良いと思います。

サイドの入り口を開けたときに、アウターフライとインナーメッシュの扉をまとめておけるように、紐とループも完備しています。

さて、せっかく設営したので、一休みしてカップラーメンとコーヒーでまったり。

誰もいない贅沢な空間を独り占めしながら、至福の時を過ごしました。

いいですねー、ソロテント。実際に泊まるのに使う機会がいつになるかはわかりませんが、そのときが楽しみです。
【関連ページ】
1泊2日しまなみ海道自転車ツーリング(出発編)
1泊2日しまなみ海道自転車ツーリング(見近島ソロキャンプ編)
1泊2日しまなみ海道自転車ツーリング(とびしま海道接続編)
手軽に行ける湾岸地区の城南島キャンプ場で「小川張り」
ソロテントの防水加工
超軽量・コンパクトな3シーズン向け Natural Hike 封筒型シュラフ
自転車で持ち運び可能な超軽量折りたたみ安楽チェア
みなとが丘ふ頭公園に日帰りツーリング。初「ラーツー」
NatureHike 公式HP(英語)
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最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
自転車で日帰りツーリングができることを知ると、その次はさらに遠くへという欲が出てきます。大体自転車で楽に移動できる距離は一日およそ100km程度。日帰りツーリングの場合は半径50km圏内が目安となります(輪行する場合は行動半径がもっと広がります)。さらに遠くへ行きたいという場合、日帰りは難しくなりますので、目的地近辺で宿泊というスケジュールになります。この場合、出発地から100~150km先へ足を延ばすことが可能になります。
150km ともなると結構遠くへ行けます。例えば東京から箱根を超えて沼津まで約120km、東京から熱海までは約100km、東京から軽井沢までは約150kmです。このゾーンは通常は自転車ではなく、クルマで行くような場所ですが、いざ一泊二日を覚悟すれば自転車でも行けてしまうゾーンなのです。
いつか、そんなところに自転車で行ってみたいのですが、そんな遠くでなくても、自転車で一泊二日のソロキャンプをするのは考えただけで楽しそうです。
【自転車ソロキャンプ用テント】
自転車でソロキャンプを行うためには、テントを自転車で運搬する必要があります。バックパッキングでの山登りよりも自転車の方がまだ積載条件が緩くなりますが、それとてクルマで気軽にキャンプに行くのとはわけが違います。なるべく軽量コンパクトなテントが欲しくなります。
私は、極限を追及するようなテント利用はしないため、軽量化のためにテント内の居住性を犠牲にしたくはありません。テント利用時は寝るだけではなく、せめてテント内にランタンを点けて、酒を少々やりながら、本を読んだりパソコンを見たりしたい。したがって、テントを買うにしてもその形態は「ドーム型」にしようと決めていました。ドーム型で定評のあるものとしては、予算を気にしなければこれでしょうか。
(アライテント エアライズ1 一人用)
同等のものがモンベルからも出ています。
(モンベル ステラリッジテント 1型)
上記2つを買っておけば間違いないと思われますが、年に数回もテントを利用するかどうかという立場だと、やはりお高い。そこで、廉価でもしっかりした商品として、非常に人気の高いテントでは「バンドック ソロドーム1」というものがあります。
(バンドック ソロドーム1 BDK-08)
このバンドック ソロドーム1は、耐水圧 3,000mm という豪雨対応のフライシートを持ち、インナーはフルメッシュタイプ。フレームは耐久性と信頼性・軽量性に優れた7001アルミ合金を使い、本体重量1.5kg、各種ユーティリティー(ランタンフック、小物入れ、天井収納ハンモック等)を備えた本格派山岳テントです。それが1万円未満という超破格です。予算1万円未満という人にとっては、これ「一択」といえるほどの素晴らしい商品です。
【Soomloom ULTRA LIGHT テント】
私もその「バンドック BDK-08」に対して、購入直前まで行ったのですが、「もっといいかも」と思える商品を見つけました。それが「Soomloom ULTRA LIGHT テント
(Soomloom ULTRA LIGHT [1人用] )
この商品は以下の特長を持っています。
- 本体重量1.3kg(総重量1.6kg)
- 2重構造、ベンチレーション付き
- アウターフライ耐水圧8000mm、底部防水3000mm
- 高強度アルミ合金(7001超々ジュラルミン)ポール採用
- インナーフライは全面メッシュ構造
- 専用グラウンドシート標準添付
- 高強度アルミペグ8本付き
- 紫外線カット仕様(UPF30+)
- 側面出入り口
探し当てたときは1万円を超えていたのですが、最近になって値下がりし、1万円未満で買えるようになったので、早速買いました。

Soomloom は販売代理店。実際の製造は中国の NatureHike という会社です。この NatureHike、先日封筒型シュラフを購入した時の製造元でもあります。全く問題ない商品で、アウトドア製品に力を入れている心意気が伝わってきましたので、今回も安心して購入しています。

パッキング時の大きさは40x15cm。先日買ったコンパクトシュラフと比べて長さは少々長め。直径は少々小さめです。

収納バッグはコンプレッション対応となっていて、ベルトを締めることでさらに直径を絞ることができるようになっています。

一式の重量は実測値では 1,741g。

Amazon での商品説明ページでは、総重量1.6kg と書かれていますが、このように、各種収納袋等も含んでいて、さらに「グラウンドシート」込の重さであるため、それを除けば総重量1.6kgを切るでしょう。ともかく高級テントと比肩する位、軽量です。

(専用グラウンドシート)
中身を見てみます。

大きなパーツは「インナーメッシュ」(上)と「アウターフライ」(下)。

それらで「アルミフレーム」、「アルミペグ(8本)」、「グラウンドシート」のパーツが包まれた収納状態でした。

こちらは7001超々ジュラルミン製のフレーム。直径8mm程度と非常に細く、これが軽量化に貢献しています。

ペグもアルミ製。かなりしっかりしたものです。これならばオマケとしてではなく、市販品を買い直さなくても使えそうです。ロープは 3mm 径、長さ 2m のものが 2本添付されていました。


収納袋の内側には大型の取り扱い説明図が縫い付けられていました。

この説明書、親切な配慮なのですが、説明文がすべて中国語繁体字。さらに、本体入り口がこのバージョンでは頭部位置を基準として右側になっていて、実際の商品とは反対となっているため注意が必要です。私はこの図を見ながら初回組み立てを行い、フレームに対してインナーシートを最初反対に付けてしまいました。

作りは好感が持てます。耐久性の観点で見てみると、インナーフライをつるすためのフックの取り付け部はしっかりと縫製を補強してありましたし、


アウターフライの縫い目は、防水シール加工が施されていました。

アウターフライのペグ止め用ループ部分の縫製も頑丈でした。

1万円を切る商品ではあるものの、手抜きや粗悪が認められることは全くなく、良心的なつくりであることがわかります。
【フィールドでの実設営】
さて、早速立ててみます。すぐに一泊というわけにはいかず、いったん近所で数時間程度のピクニックをすることにしました。都内で人の迷惑にならずにテントを立てられる場所は、なかなかないものですが、私の場合、野鳥や鯉が見られるこんなに良いロケーションが 2km 圏内にありますので、そこに設営することにします。


本製品には専用のグラウンドシートが付いていますが、汚れや破損防止のため、その下(地面)に大きめのグラウンドシートをさらに敷くことにします。そのグラウンドシートも NatureHike 製です「NatureHike 多目的防水シート(205cm x 150cm)」。オレンジ色が少々派手ですが、キャンプ場ならば合うと思って買いました。ハトメが6ヶ所付いていて、薄手のしなやかなシートです。

これを地面にピンと張るため、このCAPTAIN STAG テント 張綱ストレッチコードM-8387

これを使うと、シートが適切な張力で4隅に引っ張られ、このようにすっきりとシートが平らになります。

次に、このテント専用グラウンドシートを敷きます。長さぴったりです。次にフレームも組み立てます。このフレームはショックコード内蔵なので、組み立てると言っても、広げると自発的にパイプが合わさって行き、組み立てはあっという間に終わります。

フレームをグラウンドシートのハトメ穴(グロメット)にセットします。細いパイプなので、必要以上に曲げない方が良いでしょう。通常のドーム型にありがちな、2本のパイプをX字型にセットするものではなく、両端がY字型になるフレーム構造です。Y字の股の大きい方が頭部方向です。

インナーメッシュ(テント本体)をフレームにセットし、

メッシュ上部のフックをフレームパイプにひっかければ、インナー部分の完成です。

インナーメッシュの左手部分には、小物収納用のポケットが施されています。

このテントのグラウンドシートには、アウターフライ接続用のバックルが付いています。そのため、インナーメッシュなしで、グラウンドシート+アウターフライという組み立ても可能で、インナーメッシュなしのテントは休憩や日よけ用に活用できます。

次にアウターフライを被せ、4隅のバックルで留めます。アウターフライは前室を作れるようにできているため、この段階ではゆるゆるです。

前室の反対側部分のループにペグ打ちし、後の張り出しを作ります。

次に前室部分のアウターフライの扉下部にペグ打ちすると、テントのアウターが張り、このテントの本来の姿になります。

これは頭側から見た様子。前室(46cm)が形成されていることがわかります。

当日は風はほとんどなかったので張り綱は不要だったのですが、せっかくなのでつけてみることにしました。添付のロープは3mmのものが2本。ソロテント固定用途であれば、十分実用可能だと思いました。

つなぐ位置はテントのフレームパイプと重なったこの部分。結び方はこの手の場所の定番の結び方の「もやい結び」でつなぎます。

これで一通り完成です。きれいな形をしています。アウターに多少しわがよっていますが、四隅のペグ打ちを省略しているからです。本格的設営の際には4隅をバックルで留めるだけでなく、ペグ打ちもすべきだと思います。

これは寝る状態から見て「足側」方向から見た様子。構造上、テント上部のフレームがパイプ1本なので、中に入ると、通常のパイプを2本X字に交差するタイプと比べると頭上空間が狭くならざるを得ません。軽さを取るか、空間をとるかということで、このテントは軽さを取ったということになります。ただし、私が中に入って正座しても問題ない頭上空間は確保されていました。

ここがベンチレーション部分。開閉可能です。バンドックのソロドームと比べ、この NatureHike のテントはベンチレーションがテント上部にあります。効率的な換気のためにはベンチレーションはなるべく上部に欲しいところです。このテントのベンチレーションはその意味合格点と言えます。

ベンチレーション周りには開口部を開けたまま保持するための「芯」が入っています。そのため、開口部が生地の動きで閉じることはなく、継続的なベンチレーションができるようになっています。個人的にはこのベンチレーションは「排気」として使うのが道理にかなっていると考えています。したがって、風ががある場合、このベンチレーションは風下に位置させると良いのではないでしょうか。

この当日は雨は降っていませんので、うたい文句の耐水性については評価できませんが、試しにアウターフライに水をかけてみました。当然ながら水は裏には浸水せず、防水性は確認できました。しかし、水を強力に弾くような撥水性は見られませんでした。コロコロと水玉が転がるのを好む人は防水スプレー加工を事前にしておくと良いと思います。

サイドの入り口を開けたときに、アウターフライとインナーメッシュの扉をまとめておけるように、紐とループも完備しています。

さて、せっかく設営したので、一休みしてカップラーメンとコーヒーでまったり。

誰もいない贅沢な空間を独り占めしながら、至福の時を過ごしました。

いいですねー、ソロテント。実際に泊まるのに使う機会がいつになるかはわかりませんが、そのときが楽しみです。
【関連ページ】
1泊2日しまなみ海道自転車ツーリング(出発編)
1泊2日しまなみ海道自転車ツーリング(見近島ソロキャンプ編)
1泊2日しまなみ海道自転車ツーリング(とびしま海道接続編)
手軽に行ける湾岸地区の城南島キャンプ場で「小川張り」
ソロテントの防水加工
超軽量・コンパクトな3シーズン向け Natural Hike 封筒型シュラフ
自転車で持ち運び可能な超軽量折りたたみ安楽チェア
みなとが丘ふ頭公園に日帰りツーリング。初「ラーツー」
NatureHike 公式HP(英語)
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最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
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カテゴリ: 自転車・アウトドア
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