Windows 7 を Windows 10 に無償アップグレードしてみた
2015.08.09/Sun/20:54:36
【Windows 10 リリース】
Microsoft は、2015年7月29日に Windows 10 をリリースし、その後1年間、Windows 7, Windows 8/8.1 ユーザーは、所有している Windows の OS 種類に対応する Windows 10 に無償で乗り換える(アップグレードする)ことが可能と発表しました。
今まで私は Windows 7 を利用していましたが、最新 OS に無償で乗り換えることができるのは非常にうれしく思いました。個人用のプライベートPCのため、業務継続性やシステム互換性などを心配する必要はありません。そこで、Windows Update に予約を促す表示が現れたその日に予約をしました。
負荷分散のためだと思いますが、アップグレード予約した全員に対して、リリース日に一斉にアップグレードが行われることはなく、ベータテスト参加者を最優先にして、日を追って順次自動アップグレードが行われることになっています。私のPCに対しては、7/29 に遅れること9日目の 8/7 にアップグレードの準備完了の通知がきました。

Microsoft は予約の段階で対象PCのハードウェア、ソフトウェア等の各種情報をチェックし、問題がないかどうか判定するプロセスを実施しているとのことで、この準備完了メッセージが来たということは、私の PC 構成で Windowss 10 へのアップグレードが可能(支障ない)ということを意味しています。そこで、すぐにアップグレード作業を行いました。
【アップグレード作業】
アップグレード作業はおよそ14:30~20:30の約6時間。しかし、そのアップグレード時間中に中座して食事や入浴などをしていたので、実際の時間はもっと短いと思います。Windows 7 から Windows 10 という2世代先の OS へのアップグレードだったのですが、複雑な操作は不要で、案外簡単に済んでしまいました。
上記ダイヤログで「続行」ボタンを押すと、ファイル読み込み画面に変わります。

しばらく(数秒)待つと、Windows Update のダイヤログがポップアップし、Windows 10 へのアップグレードのためのファイルの準備ができたことが通知されます。そのダイヤログ上の「はじめに」を押します。

すると規約同意画面になりますので「同意する」を押します。

その後は、アップグレードの最終確認画面が表示されます。アップグレードには少々の時間と数回の再起動が必要なので、アップグレード作業を PC を使っていない時間帯に設定することもできます。私の場合は特にそのPCで長時間作業する必要がなかったので「今すぐアップグレードを開始」を選びました。

そうすると、作業中画面に遷移し、何度か再起動されたのち、以下の画面にたどり着きました。すぐには完了せず、デスクトップや利用環境の最終設定作業があり、これからログオンしてその作業を進めます。Windows 7 利用時にはログオンアカウントとパスワードを設定していたので、それがそのまま引き継がれているようです。以前のパスワードを入力して進みます。

次に「簡単設定」の画面が表示されます。簡単設定を行うと、各種の情報が Microsoft に送信されるようですので、気になる場合は、この画面の左下の「設定のカスタマイズ」を押して各種設定を変更してから次に進むことになります。

次の画面は、既定のアプリケーションの選択についてです。Windows 10 では、「フォト」、「Microsoft Edge」、「ミュージック」、「映画&テレビ」という新しいアプリケーションが追加されています。これらを対応ファイル・サービスの既定のアプリにして良い場合はそのまま次に行きます。

その後は下記の画面が表示され、個人別設定作業がしばらく継続されます。


【アップグレード完了!】
その後、しばらく待つと Windows 7 利用者としては見慣れた感じの画面が表示されました。

この画面であれば Windows 7 ユーザーもほとんど違和感なく使うことができそうです。
【クイック・レビュー】
数日間使っただけですが、そのうえでの簡単な感想を述べます。
<良いところ>

(Windows 10 のスタートメニューがあるインタフェース)

(Microsoft Edge のようこそ画面)
<気になる点>
現状では、特に大きな不具合はありません。本当によくできています。マイナーな点では、ドライバーが Windows で上書きされたために、不具合が発生したデバイスがありました。
グラフィックカードとして GeForce GT720 を利用していますが、そのボードで、最新ドライバーを利用すると、得体のしれないエラー(ディスプレイドライバーの停止と回復)が頻発し、ドライバーのバージョンを古いのに戻していました。そのドライバーが Windows で最新化されてしまったため、以前のドライバーに戻す作業が必要でした。
PC のLAN アダプターはオンボードの Realtek 8111DL が搭載されていますが、Windows 10 に変えてから、Wake On Lan が無効になってしまいました。設定をいじっても修復できず、結局 Realtek サイトからダウンロードしたドライバーを入れなおして解決しています。
また、素晴らしく速い Microsoft Edge ですが、Ajax を利用した操作は、初期設定では無効になっていました(設定で利用可能にできるかは不明)。セキュリティにも配慮したブラウザなので、Java 系の操作でできないことは多く出てくるかもしれません。
最後に Windows OS に常についてきた「ゲーム」フォルダがなくなってしまいました。Windows 純正のソリテアやマインスイーパをやりたい人は踏みとどまったほうが良いかもしれません。
【まとめ】
個人用PCなので Windows 10 に更新し、最新のテクノロジーに触れておきたいという気持ちがありました。その中で、Microsoft の無償アップグレードは「渡りに船」でした。Microsoft としては、今後は OS 自体の販売では設けずに、 Office や各種サブスクリプションで儲けたい、さらには今壊滅状態にあるスマートフォン、タブレットデバイスにおいて Windows のプレゼンスを高めたいという戦略の一環なのでしょうが、私としては Welcome であり、Windows 10 自体の出来についても、合格の評価をしたいと思います。
【関連ページ】
ThinkCentre M73 Tiny を Windows 10 にアップグレードする
動画再生時のCPU利用率低下の目的で GeForce GT720 を購入
今、大人気の Surface 3 を使ってみた
Windows 10 無償アップグレードのご案内(公式HP)
Windows 10 の機能(Microsoft 公式HP)
【追記】
ゲームに関しては、ソリテアやマインスイーパが OS標準搭載の Microsoft ストアから Microsoft 純正の無料ゲームで落とせるようになっていました。

グラフィックスや特殊効果もパワーアップしているので、これで満足です。
-----
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
Microsoft は、2015年7月29日に Windows 10 をリリースし、その後1年間、Windows 7, Windows 8/8.1 ユーザーは、所有している Windows の OS 種類に対応する Windows 10 に無償で乗り換える(アップグレードする)ことが可能と発表しました。
今まで私は Windows 7 を利用していましたが、最新 OS に無償で乗り換えることができるのは非常にうれしく思いました。個人用のプライベートPCのため、業務継続性やシステム互換性などを心配する必要はありません。そこで、Windows Update に予約を促す表示が現れたその日に予約をしました。
負荷分散のためだと思いますが、アップグレード予約した全員に対して、リリース日に一斉にアップグレードが行われることはなく、ベータテスト参加者を最優先にして、日を追って順次自動アップグレードが行われることになっています。私のPCに対しては、7/29 に遅れること9日目の 8/7 にアップグレードの準備完了の通知がきました。

Microsoft は予約の段階で対象PCのハードウェア、ソフトウェア等の各種情報をチェックし、問題がないかどうか判定するプロセスを実施しているとのことで、この準備完了メッセージが来たということは、私の PC 構成で Windowss 10 へのアップグレードが可能(支障ない)ということを意味しています。そこで、すぐにアップグレード作業を行いました。
【アップグレード作業】
アップグレード作業はおよそ14:30~20:30の約6時間。しかし、そのアップグレード時間中に中座して食事や入浴などをしていたので、実際の時間はもっと短いと思います。Windows 7 から Windows 10 という2世代先の OS へのアップグレードだったのですが、複雑な操作は不要で、案外簡単に済んでしまいました。
上記ダイヤログで「続行」ボタンを押すと、ファイル読み込み画面に変わります。

しばらく(数秒)待つと、Windows Update のダイヤログがポップアップし、Windows 10 へのアップグレードのためのファイルの準備ができたことが通知されます。そのダイヤログ上の「はじめに」を押します。

すると規約同意画面になりますので「同意する」を押します。

その後は、アップグレードの最終確認画面が表示されます。アップグレードには少々の時間と数回の再起動が必要なので、アップグレード作業を PC を使っていない時間帯に設定することもできます。私の場合は特にそのPCで長時間作業する必要がなかったので「今すぐアップグレードを開始」を選びました。

そうすると、作業中画面に遷移し、何度か再起動されたのち、以下の画面にたどり着きました。すぐには完了せず、デスクトップや利用環境の最終設定作業があり、これからログオンしてその作業を進めます。Windows 7 利用時にはログオンアカウントとパスワードを設定していたので、それがそのまま引き継がれているようです。以前のパスワードを入力して進みます。

次に「簡単設定」の画面が表示されます。簡単設定を行うと、各種の情報が Microsoft に送信されるようですので、気になる場合は、この画面の左下の「設定のカスタマイズ」を押して各種設定を変更してから次に進むことになります。

次の画面は、既定のアプリケーションの選択についてです。Windows 10 では、「フォト」、「Microsoft Edge」、「ミュージック」、「映画&テレビ」という新しいアプリケーションが追加されています。これらを対応ファイル・サービスの既定のアプリにして良い場合はそのまま次に行きます。

その後は下記の画面が表示され、個人別設定作業がしばらく継続されます。


【アップグレード完了!】
その後、しばらく待つと Windows 7 利用者としては見慣れた感じの画面が表示されました。

この画面であれば Windows 7 ユーザーもほとんど違和感なく使うことができそうです。
【クイック・レビュー】
数日間使っただけですが、そのうえでの簡単な感想を述べます。
<良いところ>
- インタフェースがわかりやすい
Windows 8 ベースのタッチパネルを意識したタイリングインタフェースが改められ、左下にスタートメニューがある形式の PC ユーザーになじみがあるインタフェースになっています。このため Windows 7 までの PC ユーザーにとって操作上のとまどいがありません。 - アプリケーション互換性が高い
Windows 7 で使っていたアプリケーションが現状、すべて動作しています。私の利用しているアプリケーションは GIMP や Chrome など、特殊なものはありません。強いて言えば、ScanSnap 用のドライバーソフトや Eye-Fi 転送用の常駐ソフトでしょうか。それらも Windows 10 で問題なく動いています。特殊なソフトを利用している場合は注意する必要があるかもしれません。 - CPU,メモリリソースは変わらない
通常、新しいOSになると一段上の CPU やメモリ容量が要求されることがよくあります。しかし Windows 10 は同じマシンで Windows 7 と同等以上の反応で動きます。 - Windows Edge が優秀
私は Google Chrome を個人PCのメインブラウザとして利用してきました。それはそのシンプルさと速度(レスポンス)のためです。しかし、Windows Edge を使ってみると、宗旨替えをしたくなるほど、Edge の出来は優れています。タブブラウザとして、無駄な余白やフレーム等がなく、画面領域を無駄なく利用できますし、何より速度が速い。YouTube の Full HD 60FPS の動画を1コマもフレーム落ちさせずに再生できました。これは、Chrome では不可能だったことです。

(Windows 10 のスタートメニューがあるインタフェース)

(Microsoft Edge のようこそ画面)
<気になる点>
現状では、特に大きな不具合はありません。本当によくできています。マイナーな点では、ドライバーが Windows で上書きされたために、不具合が発生したデバイスがありました。
グラフィックカードとして GeForce GT720 を利用していますが、そのボードで、最新ドライバーを利用すると、得体のしれないエラー(ディスプレイドライバーの停止と回復)が頻発し、ドライバーのバージョンを古いのに戻していました。そのドライバーが Windows で最新化されてしまったため、以前のドライバーに戻す作業が必要でした。
PC のLAN アダプターはオンボードの Realtek 8111DL が搭載されていますが、Windows 10 に変えてから、Wake On Lan が無効になってしまいました。設定をいじっても修復できず、結局 Realtek サイトからダウンロードしたドライバーを入れなおして解決しています。
また、素晴らしく速い Microsoft Edge ですが、Ajax を利用した操作は、初期設定では無効になっていました(設定で利用可能にできるかは不明)。セキュリティにも配慮したブラウザなので、Java 系の操作でできないことは多く出てくるかもしれません。
最後に Windows OS に常についてきた「ゲーム」フォルダがなくなってしまいました。Windows 純正のソリテアやマインスイーパをやりたい人は踏みとどまったほうが良いかもしれません。
【まとめ】
個人用PCなので Windows 10 に更新し、最新のテクノロジーに触れておきたいという気持ちがありました。その中で、Microsoft の無償アップグレードは「渡りに船」でした。Microsoft としては、今後は OS 自体の販売では設けずに、 Office や各種サブスクリプションで儲けたい、さらには今壊滅状態にあるスマートフォン、タブレットデバイスにおいて Windows のプレゼンスを高めたいという戦略の一環なのでしょうが、私としては Welcome であり、Windows 10 自体の出来についても、合格の評価をしたいと思います。
【関連ページ】
ThinkCentre M73 Tiny を Windows 10 にアップグレードする
動画再生時のCPU利用率低下の目的で GeForce GT720 を購入
今、大人気の Surface 3 を使ってみた
Windows 10 無償アップグレードのご案内(公式HP)
Windows 10 の機能(Microsoft 公式HP)
【追記】
ゲームに関しては、ソリテアやマインスイーパが OS標準搭載の Microsoft ストアから Microsoft 純正の無料ゲームで落とせるようになっていました。

グラフィックスや特殊効果もパワーアップしているので、これで満足です。
-----
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
カテゴリ: パソコン・インターネット
go page top
« 後輪リムの交換と内装3速変速機のオーバーホール
今、大人気の Surface 3 を使ってみた »
この記事に対するコメント
go page top
トラックバック
承認制としています。無関係なものは承認されない場合があります。
トラックバックURL
→https://ace.reviewmagic.jp/tb.php/590-c2cbebec
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
トラックバックURL
→https://ace.reviewmagic.jp/tb.php/590-c2cbebec
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| h o m e |