CO2 インフレーターと併用したい超小型ポンプ Airbone ZT-702 Supernova
2014.08.04/Mon/00:54:49
【今までの携帯用インフレーター】
ロードバイク用のポンプとして、今までは GIYO-GM71 をシートステーに取り付けていました。

このポンプはロード用の最初のポンプとして、フロアポンプの前に買いました。このポンプにしたのは理由があります。
当初はフロアポンプを買わずに携帯ポンプだけで何とかしようと考えていたので、携帯ポンプながらも「全部入り」である必要がありました。その基準で選定したのが、この GIYO GM-71 です。


GIYO(ジーヨ) 携帯用マイクロフロアポンプ [GM-71] ブラック IN-LINEゲージ 仏・米・英式バルブ対応 英式口金クリップ付属
【CO2インフレーター購入】
しかし、最近ホイールをスポークの少ないデザインの SHIMANO RS-21 に替えたこともあり、車体シルエットをすっきりさせる目的で、CO2 インフレーターを購入しました。PWT の CO2HEAD です。

アルミ素材で CNC 削りだしの美しいポンプです。ねじ山付きの汎用CO2カートリッジが使えます。

汎用のボンベは CO2 が 16g 充填されていて、これ一本で 700Cx23 のタイヤであれば、7.5気圧までポンプアップできるとされています。
重量は説明書きには 27.5g と書いてあります。

ただし、実測してみると 28.2g と多少の誤差がありました。

CO2ボンベは64gありました。凍傷防止用に周囲にシリコンゴムが巻いてありますので、それを差っ引けば 60g 程度でしょうか。

【一抹の不安】
これで今まで装備していた携帯用ポンプ GM-71 を撤廃できると考えていましたが、一抹の不安がありました。CO2カートリッジは、タイヤ1本を膨らませるのにちょうどの容量です。1本だと少々心許ない気がします。簡単にその理由を説明します。
パンクをしたタイヤを修理する場合、クリンチャー・タイヤだと、通常以下のプロセスを踏みます。
1. パンクした側のホイールを外す
2. タイヤを外し、中のチューブを引き出す
3. 新しいチューブをタイヤに入れる前に軽く空気を入れて膨らませる
4. チューブをタイヤに収納し、タイヤをホイールにはめる
5. タイヤに空気を規定圧まで入れる
CO2 インフレーターだけしか持っていないとすると、3 のプロセスでもCO2を使ってしまいます。途中で失敗して CO2 を無駄にしてしまうと、最後の 5 の段階で十分にタイヤに空気が入らない可能性があります。
また、予備チューブを持たずに、パッチキットを利用してチューブのパンクを修理する方針の場合、以下の手順となります。
1. パンクした側のホイールを外す
2. タイヤを外し、中のチューブを引き出す
3. パンクしたチューブに軽く空気を入れて膨らませ、パンク位置を特定する
4. パッチキットでチューブの穴をふさぐ
5. 修理したチューブをタイヤに入れる前に軽く空気を入れて膨らませる
6. チューブをタイヤに収納し、タイヤをホイールにはめる
7. タイヤに空気を規定圧まで入れる
この場合、空気が必要なプロセスは増加し、手順 3, 5, 7 の3回も発生します。
さらに、運悪く2回目のパンクが発生した場合は、CO2 インフレーターの場合はカートリッジが空になっているので「お手上げ」になってしまいます。
そのため、CO2 インフレーターの利用者は遠出の場合は大抵カートリッジを2本以上持ってゆく人が多いと聞きます。ただし、CO2カートリッジは、その高圧ガスを安全に格納しておく必要上、その重量が案外あります。カートリッジの入手性は悪いので、必要な本数は事前に調達し、出発時に持ち物に含んでおく必要があります。そのため、長距離ツーリングの際は、CO2インフレーターは重量増の原因になってしまいます。
【超小型軽量ポンプを併用】
したがって、発想を変えます。60g の CO2カートリッジを余分に1本持つ代わりに、その程度の重量の小型ポンプを併せて持つことにしました。

その観点で購入したのがこの超小型ポンプ(Airbone Supernova)。重量はCO2 カートリッジ1本よりも軽い57gです。

このポンプを持つことで、初期プロセスでのチューブに軽く空気を入れて膨らませる手順や、パンク穴の特定のためにチューブに空気を入れる手順は、CO2インフレーターを使わずに、このポンプで代用することができます。
また、パンクして CO2 カートリッジを使い果たした場合でも、この超小型ポンプとパッチキットがあれば、2本目のパンクも何とか乗り切ることができます。連続してパンクする確率は低いので、このポンプを持つことで、2本目の CO2 カートリッジを持ってゆく必要がなくなり、利便性と安心感の両立を図ることができます。

【Airbone Supernova】
上記のロジックに従って60g を切る小型軽量ポンプを探したところ、条件を満たす希少なポンプを見つけました。この Airbone Supernova です。

パッケージ内容は、本体と仏式バルブ用アダプター、ボトルケージ取り付け用のホルダー、取り付け用ボルトです。

取り付け用ホルダーに、仏式変換アダプターを固定できます。また、このホルダーはポンプ本体をオフセットして取り付ける形式のため、ボトルホルダーと併用して装着することが可能です。

CO2 インフレーターと比べても、同等以下に小型であることが分かります。

小型であるため、ポンピングストロークは少なく、一回のストロークで注入される空気の量は少なめです。したがって多量の空気を送り込むためには、多くの回数のポンピングが必要となります。

重量は、個体差なのか仕様よりも軽く、実測値で 57g でした。

超小型なので、このように、ボトルケージの横に目立たずに装着することができます。

通常サイズのサドルバッグにも問題なく入る大きさなので、盗難予防のためにサドルバッグに放り込んでおくことも容易です。

【利用法】
このポンプは、バルブとの接続はねじ込み式です。本体には米式(シュレーダータイプ)バルブ接続用のねじが付いています。ロードバイクのチューブの多くが採用する仏式(プレスタタイプ)バルブに接続するためには付属のアダプターを使います。接続後、多数回ポンプを手押しして空気を入れます。商品パッケージには以下の写真が載っていました。

しかし、上記の方法で7気圧を入れるのは大変です。数百回のポンピングを手の力だけでまっすぐ実行しなければならないからです。
まだ、このポンプを使って空気を本格的に入れる状況は発生していませんが、私が利用する場合は、上記の写真のようには使いません。ポンピングの際にポンプ本体が揺れると、バルブに斜めに曲げる力が働くため、バブル周辺が破損する可能性があるのと、体重が掛けられないので、高圧まで空気を入れるのが非常に大変だからです。
私が使う場合は、こうします。このようにホイールを車体から外してしまいます。そして、ホイールからクイックシャフトを外し、そのナットなど、適当な大きさ、高さの台になるようなものを地面に置きます。

そうすると、バルブに無理な力を加えずに本体が直立します。このようにすれば、ポンピング時にポンプを上から押すことで体重を利用することが可能になります。ポンピング回数の多さはしょうがないですが、体重を掛けられるので7~8気圧であれば、ポンプアップすることが容易にできます。

撮影の都合上、クイックシャフトのナットを使いましたが、小さくて不安定かもしれません。体重を掛けた際に、本体がこの「台」から外れると、バルブを痛めてしまうかもしれませんので、実際には平たい石や硬い板状のものを台にするのが良いと思われます。
【まとめ】
近所を走り回ったり、1時間程度の軽いサイクリングの場合は、CO2 インフレーターとCO2カートリッジ1本でも良いと思います。しかし、ツーリングなど、遠出をする場合はカートリッジ1本だと大変不安です。予備のカートリッジを持ってゆくか、手押し式のポンプを併用するのが安心だと思います。
【追記】
この Airbone の超小型ポンプの口金は米式が標準で、700C でよく使われている仏式のバルブにポンプを接続するためには、標準添付品のバルブアダプターを取り付ける必要があります。ここで、バルブアダプターの取り扱い方法を説明します。
バルブアダプターをポンプに先に取り付けてはいけません。取り付けねじがうまく回らず、しっかりと取り付けることができなくなります。逆にバルブアダプターをホイールのバルブに先に取り付けます。
まず、バルブのねじを緩め、空気を入れることが可能な状態にします。

次に、バルブアダプターをバルブにねじ込みます。この際に、バルブアダプターをまっすぐにゆっくりとねじ込んでゆけば、アダプター内にバルブトップが入る位の径の穴があり、空気が漏れることはありません。

しっかり根元までバルブアダプターを取り付けます。この状態でもチューブからの空気が出てくることはありません。

このあと、ポンプの接続部のスクリューを回し、ポンプをタイヤに接続します。そうしたら、ポンピングの準備完了です。

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最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
ロードバイク用のポンプとして、今までは GIYO-GM71 をシートステーに取り付けていました。

このポンプはロード用の最初のポンプとして、フロアポンプの前に買いました。このポンプにしたのは理由があります。
- 空気圧ゲージが付いていること
- ホースが付いていて接続が容易なこと
- 床に置いて体重を掛けながらポンピングできること
- それでいて非常にコンパクトで車体に付けても違和感がないこと
- ネットでの評価も高いこと
- 安価なこと
当初はフロアポンプを買わずに携帯ポンプだけで何とかしようと考えていたので、携帯ポンプながらも「全部入り」である必要がありました。その基準で選定したのが、この GIYO GM-71 です。
GIYO(ジーヨ) 携帯用マイクロフロアポンプ [GM-71] ブラック IN-LINEゲージ 仏・米・英式バルブ対応 英式口金クリップ付属
【CO2インフレーター購入】
しかし、最近ホイールをスポークの少ないデザインの SHIMANO RS-21 に替えたこともあり、車体シルエットをすっきりさせる目的で、CO2 インフレーターを購入しました。PWT の CO2HEAD です。

アルミ素材で CNC 削りだしの美しいポンプです。ねじ山付きの汎用CO2カートリッジが使えます。

汎用のボンベは CO2 が 16g 充填されていて、これ一本で 700Cx23 のタイヤであれば、7.5気圧までポンプアップできるとされています。
重量は説明書きには 27.5g と書いてあります。

ただし、実測してみると 28.2g と多少の誤差がありました。

CO2ボンベは64gありました。凍傷防止用に周囲にシリコンゴムが巻いてありますので、それを差っ引けば 60g 程度でしょうか。

【一抹の不安】
これで今まで装備していた携帯用ポンプ GM-71 を撤廃できると考えていましたが、一抹の不安がありました。CO2カートリッジは、タイヤ1本を膨らませるのにちょうどの容量です。1本だと少々心許ない気がします。簡単にその理由を説明します。
パンクをしたタイヤを修理する場合、クリンチャー・タイヤだと、通常以下のプロセスを踏みます。
1. パンクした側のホイールを外す
2. タイヤを外し、中のチューブを引き出す
3. 新しいチューブをタイヤに入れる前に軽く空気を入れて膨らませる
4. チューブをタイヤに収納し、タイヤをホイールにはめる
5. タイヤに空気を規定圧まで入れる
CO2 インフレーターだけしか持っていないとすると、3 のプロセスでもCO2を使ってしまいます。途中で失敗して CO2 を無駄にしてしまうと、最後の 5 の段階で十分にタイヤに空気が入らない可能性があります。
また、予備チューブを持たずに、パッチキットを利用してチューブのパンクを修理する方針の場合、以下の手順となります。
1. パンクした側のホイールを外す
2. タイヤを外し、中のチューブを引き出す
3. パンクしたチューブに軽く空気を入れて膨らませ、パンク位置を特定する
4. パッチキットでチューブの穴をふさぐ
5. 修理したチューブをタイヤに入れる前に軽く空気を入れて膨らませる
6. チューブをタイヤに収納し、タイヤをホイールにはめる
7. タイヤに空気を規定圧まで入れる
この場合、空気が必要なプロセスは増加し、手順 3, 5, 7 の3回も発生します。
さらに、運悪く2回目のパンクが発生した場合は、CO2 インフレーターの場合はカートリッジが空になっているので「お手上げ」になってしまいます。
そのため、CO2 インフレーターの利用者は遠出の場合は大抵カートリッジを2本以上持ってゆく人が多いと聞きます。ただし、CO2カートリッジは、その高圧ガスを安全に格納しておく必要上、その重量が案外あります。カートリッジの入手性は悪いので、必要な本数は事前に調達し、出発時に持ち物に含んでおく必要があります。そのため、長距離ツーリングの際は、CO2インフレーターは重量増の原因になってしまいます。
【超小型軽量ポンプを併用】
したがって、発想を変えます。60g の CO2カートリッジを余分に1本持つ代わりに、その程度の重量の小型ポンプを併せて持つことにしました。

その観点で購入したのがこの超小型ポンプ(Airbone Supernova)。重量はCO2 カートリッジ1本よりも軽い57gです。

このポンプを持つことで、初期プロセスでのチューブに軽く空気を入れて膨らませる手順や、パンク穴の特定のためにチューブに空気を入れる手順は、CO2インフレーターを使わずに、このポンプで代用することができます。
また、パンクして CO2 カートリッジを使い果たした場合でも、この超小型ポンプとパッチキットがあれば、2本目のパンクも何とか乗り切ることができます。連続してパンクする確率は低いので、このポンプを持つことで、2本目の CO2 カートリッジを持ってゆく必要がなくなり、利便性と安心感の両立を図ることができます。

【Airbone Supernova】
上記のロジックに従って60g を切る小型軽量ポンプを探したところ、条件を満たす希少なポンプを見つけました。この Airbone Supernova です。

パッケージ内容は、本体と仏式バルブ用アダプター、ボトルケージ取り付け用のホルダー、取り付け用ボルトです。

取り付け用ホルダーに、仏式変換アダプターを固定できます。また、このホルダーはポンプ本体をオフセットして取り付ける形式のため、ボトルホルダーと併用して装着することが可能です。

CO2 インフレーターと比べても、同等以下に小型であることが分かります。

小型であるため、ポンピングストロークは少なく、一回のストロークで注入される空気の量は少なめです。したがって多量の空気を送り込むためには、多くの回数のポンピングが必要となります。

重量は、個体差なのか仕様よりも軽く、実測値で 57g でした。

超小型なので、このように、ボトルケージの横に目立たずに装着することができます。

通常サイズのサドルバッグにも問題なく入る大きさなので、盗難予防のためにサドルバッグに放り込んでおくことも容易です。

【利用法】
このポンプは、バルブとの接続はねじ込み式です。本体には米式(シュレーダータイプ)バルブ接続用のねじが付いています。ロードバイクのチューブの多くが採用する仏式(プレスタタイプ)バルブに接続するためには付属のアダプターを使います。接続後、多数回ポンプを手押しして空気を入れます。商品パッケージには以下の写真が載っていました。

しかし、上記の方法で7気圧を入れるのは大変です。数百回のポンピングを手の力だけでまっすぐ実行しなければならないからです。
まだ、このポンプを使って空気を本格的に入れる状況は発生していませんが、私が利用する場合は、上記の写真のようには使いません。ポンピングの際にポンプ本体が揺れると、バルブに斜めに曲げる力が働くため、バブル周辺が破損する可能性があるのと、体重が掛けられないので、高圧まで空気を入れるのが非常に大変だからです。
私が使う場合は、こうします。このようにホイールを車体から外してしまいます。そして、ホイールからクイックシャフトを外し、そのナットなど、適当な大きさ、高さの台になるようなものを地面に置きます。

そうすると、バルブに無理な力を加えずに本体が直立します。このようにすれば、ポンピング時にポンプを上から押すことで体重を利用することが可能になります。ポンピング回数の多さはしょうがないですが、体重を掛けられるので7~8気圧であれば、ポンプアップすることが容易にできます。

撮影の都合上、クイックシャフトのナットを使いましたが、小さくて不安定かもしれません。体重を掛けた際に、本体がこの「台」から外れると、バルブを痛めてしまうかもしれませんので、実際には平たい石や硬い板状のものを台にするのが良いと思われます。
【まとめ】
近所を走り回ったり、1時間程度の軽いサイクリングの場合は、CO2 インフレーターとCO2カートリッジ1本でも良いと思います。しかし、ツーリングなど、遠出をする場合はカートリッジ1本だと大変不安です。予備のカートリッジを持ってゆくか、手押し式のポンプを併用するのが安心だと思います。
【追記】
この Airbone の超小型ポンプの口金は米式が標準で、700C でよく使われている仏式のバルブにポンプを接続するためには、標準添付品のバルブアダプターを取り付ける必要があります。ここで、バルブアダプターの取り扱い方法を説明します。
バルブアダプターをポンプに先に取り付けてはいけません。取り付けねじがうまく回らず、しっかりと取り付けることができなくなります。逆にバルブアダプターをホイールのバルブに先に取り付けます。
まず、バルブのねじを緩め、空気を入れることが可能な状態にします。

次に、バルブアダプターをバルブにねじ込みます。この際に、バルブアダプターをまっすぐにゆっくりとねじ込んでゆけば、アダプター内にバルブトップが入る位の径の穴があり、空気が漏れることはありません。

しっかり根元までバルブアダプターを取り付けます。この状態でもチューブからの空気が出てくることはありません。

このあと、ポンプの接続部のスクリューを回し、ポンプをタイヤに接続します。そうしたら、ポンピングの準備完了です。

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最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
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カテゴリ: 自転車・アウトドア
タグ:
エアボーン
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