出張先ホテルで映画見放題! 格安MHLアダプター
2014.05.18/Sun/00:09:05
【最近のビジネスホテル】
最近のビジネスホテルは、小ぶりでもBS/CS放送視聴可能な液晶テレビが備えられてきました。

利用者としてはテレビが新しくなることは歓迎だし、ホテルとしても新しいテレビにすると同時に「ホテルチャンネル」(ホテル専用ウェルカムチャンネル)を設けることで、宿泊客への情報提供サービスができるというメリットがあります。
このようなホテル向けテレビサービスの中で、VOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスは、その代表的なものです。客室のテレビで最新の映画やビデオが見られるものですが、大抵無料ではなくて、有料となっています。エレベータフロアなどに設置される自販機でVOD視聴用プリペイドカードを購入し、そのカード記載のアクセスキーをテレビに入力することにより、映画やビデオなどが1日見放題になるサービスです。
VOD視聴料金の支払いがフロント清算ではなく、プリペイドカードになっているのは以下のような背景があると思われます。
私の経験上の相場としては1日1,000円が平均金額です。心理的には「せっかくの出張だし 1,000円程度なら払うか。」というのはありで、ホテル側としても結構な収入になっているのではないでしょうか。
【スマートフォンによる動画視聴】
最近はスマートフォンでも映画やビデオ、YouTube などはかなりのクオリティで再生できるようになりました。機種によってはフルハイビジョン画質を滑らかに再生できるものも増えています。また、液晶テレビが置いてあるような、いまどきのビジネスホテルでは、インターネットは接続無料のところが多く、スマフォで映画や動画を見ることは問題なくできます。
ただし、スマートフォンで映画を見る場合は、やはりその画面の大きさと音の迫力に不足を感じます。映画やビデオなどは備え付けのテレビで見たいところです。スマートフォンの表示画像と音声をテレビに出力することができれば、VOD のプリペイドカードを買う必要はないかもしれません。
【MHLとは】
一部のスマートフォンでは、端末自体に HDMI 端子を備えたものがあります。しかし、それは少数派で、スマートフォン(android)の多くは、外部入出力端子としてmicro USB 端子があるのみです。しかし、「MHL(Mobile High-definition Link)」対応のスマートフォンでは、MHLアダプターを利用すれば、スマートフォンの画面を HDMI端子を備えたテレビに表示させることができます。
MHL を利用する絶対条件としては、所有するスマートフォンが MHL 対応である必要があります。また、表示先のテレビに HDMI 端子が存在する必要があります。
「テレビがMHL対応でなくてはならない」という情報がありますが、これは必ずしも絶対条件ではありません。MHL対応であれば、テレビのHDMI端子からアダプターやスマートフォン向けに給電ができるので、一本のシンプルなケーブルで済むという話であって、MHL対応でないテレビでも適切なMHLアダプターを使えばスマートフォン画像を表示できる可能性が高いと考えています。
【購入したアダプタ】
私のスマートフォンは au の HTC J(ISW13HT)で、MHL に対応しています。しかし、大抵のビジネスホテルが設置しているテレビは、HDMI端子があったとしてもMHL対応である確率はまだまだ低いはずです。そこで、私が購入したのは MHL アダプターでも USB 端子から別途電源を供給するタイプの「Remarks Japanオリジナル」の MHL アダプタです。


microUSBから高画質HDMI出力変換 MHL HDMI変換アダプターケーブル 2m Samsung GalavyS4対応変換コネクタ付き
ともかく安い。アマゾンで 880円!でした。こんなに安くて大丈夫か、とも思いました。

このMHLアダプターはHDMI端子から2本のケーブルがY字型に出されています。ひとつはUSBプラグ、もうひとつはMicroUSBプラグに接続されています。USBプラグは給電用に挿すもので長さは76cm、micro USB に向けたケーブルは2mの長さがあります。USBは電源供給用なのでテレビの近くで良いため短く、microUSBは手元に置くスマートフォン操作のために視聴距離分のケーブル長が確保されているわけです。

写真にある小箱は5ピンの micro USB 端子を 11ピンのものに変換するもので、Galaxy SIII, S4 の端子に対応させるための変換アダプタと表記されています。
ケーブルの径が細く、しなやかなので、このようにコンパクトにまとめることができます。2mの直径0.5cmもある標準HDMIケーブルを巻いて持っていくのは荷物になりそうですが、このアダプターがあれば、別途 HDMI ケーブルを用意する必要ありません。

【接続・利用】
接続してみます。

このケーブルを接続しただけでは何も変化はありません。以下の条件が揃ったときに、スマートフォンが MHL 接続を認識し、画面を横型に変化させてテレビに映像と音声を送りだします。
MHLアダプターを認識すると、画面の左上に"HDMI"アイコンが表示され、画面が縦型から横型に変化します。

この状態ではテレビでは、上記画面と同じものがテレビで見られています。

上部タスク部分をスワイプダウンすると、HDMIで画面を出力していることが確認できます。

MHL接続状態では音楽やビデオなど、スマフォ画面で見られるものが原則そのままテレビで表示されます。

音声も HDMI 経由で出力されますので、貧弱なスマフォのスピーカーで音を聞かなくても済みます。
ただし、「まったく同じ画像か」というと、そうでもなさそうです。私の HTC J の場合では、動画視聴時、ソース映像の解像度が低い場合はテレビの映像よりもスマフォ本体の映像の方がきめ細やかできれいでした。単にピクセルが小さいため以上のきめ細かさを確認しましたので、おそらく、スマフォ内蔵の解像度補完機能が優れていて、本体のディスプレイには解像度の補完機能が働くのに対し、HDMI出力には補完機能を経ないそのままの映像が流れるからではないかと考えています。
なお、接続と表示を確認したテレビは、SONY KDL-F1, 東芝REGZA Z2000。最新型ではない少々古めのテレビです。したがって、MHL対応の最新型テレビでなくても、HDMI端子が付いていれば、USB給電タイプのMHLアダプターを利用して表示可能ではないかと思います(保証はしませんが)。
【まとめ】
出張先のテレビが HDMI端子付きのテレビで、高速インターネットが利用できれば、このケーブルを利用することでテレビがスマートフォンの外部接続大型ディスプレイになります。音楽や動画、映画が見放題です。
出張先で 1,000円出して VOD プリペイドカードを買うお金で、おつりがきます。MHL対応スマートフォンを持っていて、出張が多い人は、このケーブルを出張かばんに放り込んでおく価値はあると思います。テレビに USB 端子がない場合に備えてUSBチャージャーは持ってゆく必要がありますが、スマフォを持っている人はUSBチャージャーは出張時には持っていく筈なので、これは余分な荷物にはなりません。
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最後までご覧いただきまして、どうもありがとうございました。
最近のビジネスホテルは、小ぶりでもBS/CS放送視聴可能な液晶テレビが備えられてきました。

利用者としてはテレビが新しくなることは歓迎だし、ホテルとしても新しいテレビにすると同時に「ホテルチャンネル」(ホテル専用ウェルカムチャンネル)を設けることで、宿泊客への情報提供サービスができるというメリットがあります。
このようなホテル向けテレビサービスの中で、VOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスは、その代表的なものです。客室のテレビで最新の映画やビデオが見られるものですが、大抵無料ではなくて、有料となっています。エレベータフロアなどに設置される自販機でVOD視聴用プリペイドカードを購入し、そのカード記載のアクセスキーをテレビに入力することにより、映画やビデオなどが1日見放題になるサービスです。
VOD視聴料金の支払いがフロント清算ではなく、プリペイドカードになっているのは以下のような背景があると思われます。
- ビジネス上の利用なので、利用者としては宿泊明細に「VOD視聴料金」という項目が入るのは避けたい
- チェックアウトの際、フロントマンに「VOD追加料金がxx円です」と言われるのは、いかにも昨夜いかがわしいビデオを見ていたことを指摘されているようで、利用者、フロントとも少々気まずい
私の経験上の相場としては1日1,000円が平均金額です。心理的には「せっかくの出張だし 1,000円程度なら払うか。」というのはありで、ホテル側としても結構な収入になっているのではないでしょうか。
【スマートフォンによる動画視聴】
最近はスマートフォンでも映画やビデオ、YouTube などはかなりのクオリティで再生できるようになりました。機種によってはフルハイビジョン画質を滑らかに再生できるものも増えています。また、液晶テレビが置いてあるような、いまどきのビジネスホテルでは、インターネットは接続無料のところが多く、スマフォで映画や動画を見ることは問題なくできます。
ただし、スマートフォンで映画を見る場合は、やはりその画面の大きさと音の迫力に不足を感じます。映画やビデオなどは備え付けのテレビで見たいところです。スマートフォンの表示画像と音声をテレビに出力することができれば、VOD のプリペイドカードを買う必要はないかもしれません。
【MHLとは】
一部のスマートフォンでは、端末自体に HDMI 端子を備えたものがあります。しかし、それは少数派で、スマートフォン(android)の多くは、外部入出力端子としてmicro USB 端子があるのみです。しかし、「MHL(Mobile High-definition Link)」対応のスマートフォンでは、MHLアダプターを利用すれば、スマートフォンの画面を HDMI端子を備えたテレビに表示させることができます。
MHL を利用する絶対条件としては、所有するスマートフォンが MHL 対応である必要があります。また、表示先のテレビに HDMI 端子が存在する必要があります。
「テレビがMHL対応でなくてはならない」という情報がありますが、これは必ずしも絶対条件ではありません。MHL対応であれば、テレビのHDMI端子からアダプターやスマートフォン向けに給電ができるので、一本のシンプルなケーブルで済むという話であって、MHL対応でないテレビでも適切なMHLアダプターを使えばスマートフォン画像を表示できる可能性が高いと考えています。
【購入したアダプタ】
私のスマートフォンは au の HTC J(ISW13HT)で、MHL に対応しています。しかし、大抵のビジネスホテルが設置しているテレビは、HDMI端子があったとしてもMHL対応である確率はまだまだ低いはずです。そこで、私が購入したのは MHL アダプターでも USB 端子から別途電源を供給するタイプの「Remarks Japanオリジナル」の MHL アダプタです。
microUSBから高画質HDMI出力変換 MHL HDMI変換アダプターケーブル 2m Samsung GalavyS4対応変換コネクタ付き
ともかく安い。アマゾンで 880円!でした。こんなに安くて大丈夫か、とも思いました。

このMHLアダプターはHDMI端子から2本のケーブルがY字型に出されています。ひとつはUSBプラグ、もうひとつはMicroUSBプラグに接続されています。USBプラグは給電用に挿すもので長さは76cm、micro USB に向けたケーブルは2mの長さがあります。USBは電源供給用なのでテレビの近くで良いため短く、microUSBは手元に置くスマートフォン操作のために視聴距離分のケーブル長が確保されているわけです。

写真にある小箱は5ピンの micro USB 端子を 11ピンのものに変換するもので、Galaxy SIII, S4 の端子に対応させるための変換アダプタと表記されています。
ケーブルの径が細く、しなやかなので、このようにコンパクトにまとめることができます。2mの直径0.5cmもある標準HDMIケーブルを巻いて持っていくのは荷物になりそうですが、このアダプターがあれば、別途 HDMI ケーブルを用意する必要ありません。

【接続・利用】
接続してみます。

このケーブルを接続しただけでは何も変化はありません。以下の条件が揃ったときに、スマートフォンが MHL 接続を認識し、画面を横型に変化させてテレビに映像と音声を送りだします。
- MHLアダプターがスマートフォンに接続されている
- USBケーブルが給電可能なUSB端子に接続されている
- HDMI端子がテレビに接続され、さらにテレビの入力切り替えで、接続したHDMI端子に入力が切りかえられている
MHLアダプターを認識すると、画面の左上に"HDMI"アイコンが表示され、画面が縦型から横型に変化します。

この状態ではテレビでは、上記画面と同じものがテレビで見られています。

上部タスク部分をスワイプダウンすると、HDMIで画面を出力していることが確認できます。

MHL接続状態では音楽やビデオなど、スマフォ画面で見られるものが原則そのままテレビで表示されます。

音声も HDMI 経由で出力されますので、貧弱なスマフォのスピーカーで音を聞かなくても済みます。
ただし、「まったく同じ画像か」というと、そうでもなさそうです。私の HTC J の場合では、動画視聴時、ソース映像の解像度が低い場合はテレビの映像よりもスマフォ本体の映像の方がきめ細やかできれいでした。単にピクセルが小さいため以上のきめ細かさを確認しましたので、おそらく、スマフォ内蔵の解像度補完機能が優れていて、本体のディスプレイには解像度の補完機能が働くのに対し、HDMI出力には補完機能を経ないそのままの映像が流れるからではないかと考えています。
なお、接続と表示を確認したテレビは、SONY KDL-F1, 東芝REGZA Z2000。最新型ではない少々古めのテレビです。したがって、MHL対応の最新型テレビでなくても、HDMI端子が付いていれば、USB給電タイプのMHLアダプターを利用して表示可能ではないかと思います(保証はしませんが)。
【まとめ】
出張先のテレビが HDMI端子付きのテレビで、高速インターネットが利用できれば、このケーブルを利用することでテレビがスマートフォンの外部接続大型ディスプレイになります。音楽や動画、映画が見放題です。
出張先で 1,000円出して VOD プリペイドカードを買うお金で、おつりがきます。MHL対応スマートフォンを持っていて、出張が多い人は、このケーブルを出張かばんに放り込んでおく価値はあると思います。テレビに USB 端子がない場合に備えてUSBチャージャーは持ってゆく必要がありますが、スマフォを持っている人はUSBチャージャーは出張時には持っていく筈なので、これは余分な荷物にはなりません。
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最後までご覧いただきまして、どうもありがとうございました。
カテゴリ: デジモノ
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