静寂という名の贅沢。BOSE QuietComfort 2
2009.07.15/Wed/00:17:50
飛行機での海外出張が多い時期があったので、いつか欲しいとおもっていた BOSE のノイズキャンセリング・ヘッドホン、QuietComfort 2 です。日本の BOSE ショップでは買わず、アメリカのこだわりモノの専門店、The Sharper Image というお店の海外通販で買いました。

BOSE のノイズキャンセル技術は筋金入りで、その成り立ちはボイジャーという無給油で9日間掛けて世界一周を果たした飛行機のパイロットが使ったヘッドホンに端を発するそうです。ボイジャーはその飛行機の目的上、極度に軽量化を行わねばならず、遮音材などは一切なく、コックピットには轟音が鳴り響いたといいます。そのような環境下では9日間も人間が耐えられる筈はなく、騒音をカットするために BOSE のノイズキャンセリング・ヘッドホンが開発されたということです。
現在もジェット旅客機の操縦士が用いるヘッドホンには BOSE のノイズキャンセリング技術が適用されているということです。
薀蓄はこのくらいにして、外観を見てみましょう。このように肩掛けベルトつきの高級感のあるキャリングバッグに入っています。

バッグを開けると、こんな感じで収まっています。

ヘッドバンドのアーチの中間の空いた部分にアクセサリーを入れるポーチがくっついています。

実はこれは、裏にマジックテープがつけられていて、着脱可能です。(あまり取ったことはないですが)

ケースを開けて左側には、名刺などを入れるカードケースが付けられていていますが、それを見てみると、"BOSE QuietComfort 2 Accoustic Noise Cancelling Headphones Coutesy Card" とあります。

裏側を見ると...。

ということで、「このヘッドホンを持っているお客さんが、この商品のことについて他の人からよく聞かれるため、この商品について簡単に紙で渡せるようにこのカードを作りました。」と書いてあります。飛行機の隣の席で使っていると気になるんでしょうね。口コミマーケッティングのさきがけですね。
さて、本体に戻りますと、下のように、QuietComfort 2 は、耳をすっぽり覆うタイプのちょっと大型のヘッドホンです。併売されている QuietComfort 3 はサイズが小さく、耳に押し当てるタイプのものになります。

左右のユニットが90度回転し、頭に掛けられるようになります。

電源スイッチは、右側のユニットにあります。

付属品としては、接続ケーブル(ステレオミニプラグ)、延長ケーブル(約2m)、旅客機用アダプタ(モノラルプラグが2本のタイプの座席用)が付いています。

この接続ケーブルの長さは、約2mもあります。飛行機の座席で利用する場合はちょうど良い長さなのですが、ipod や walkman などに接続するには少々長すぎます。できれば、60cm 程度のケーブルにして欲しかったです。
本体には、ケーブルを差し込む穴が開いていて、ケーブル接続時にも外観が出っ張りが生じないようになっています。


また、この接続ケーブルには仕掛けがあって、接続対象機器の音声出力のパワーによって音の大きさを2段階に切り替えられる減衰装置が付いています。説明書によれば、飛行機やテレビなど、大きなパワーを持つ機器に接続する場合は "Lo" に、ipod, 携帯, walkman など、バッテリーで駆動するような機器に接続する場合は、"Hi" に設定するようにと書いてあります。

さて、最後に利用した感想ですが、不満点はほとんどありません。強いて言えば大きさが大きいという言うことだけです。耳をすっぽり包むので、装用感は抜群です。長時間装着していても、耳が痛くなるということはありません。事実、私はこのヘッドホンと共に、西海岸を10往復程度していますが、頭や耳が痛くなったことは一度もありません。また、音質は低音が素直に出ていて、ノイズキャンセルの効果を忘れるくらい、非常に素直な音質です。
ノイズキャンセルの効果については、電源を入れると1秒程度で、「すうーっ」と静寂が訪れるという感じです。BOSE の思想だと思うのですが、人間の疲労感を増長する低周波の音域を主にキャンセルするため、人間の声や高音域の音はこのヘッドホンを掛けていても聞こえます。そのため、飛行機の中でCAさんが来て会話をする場合でもヘッドホンを外さなくても大丈夫でした。
知人が QuietComfort 3 を持っているのですが、ノイズキャンセルのパワーについては、QC 3 の方が強力でした。耳を覆わないオープン型なのに、吸い込まれるように無音になります。
使ってみた限りでは、飛行機に乗る場合、音楽を長時間リラックスして聞く場合は、QC 2、比較的短時間、通勤などで使う場合は、QC 3 が良いのではと感じました。どちらも「逸品」です。
気になった方は、こちらで...。
【関連記事】
静寂という贅沢(その2) BOSE QuietComfort 15
BOSE Quiet Comfort のイヤーパッドを交換する
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最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました。

BOSE のノイズキャンセル技術は筋金入りで、その成り立ちはボイジャーという無給油で9日間掛けて世界一周を果たした飛行機のパイロットが使ったヘッドホンに端を発するそうです。ボイジャーはその飛行機の目的上、極度に軽量化を行わねばならず、遮音材などは一切なく、コックピットには轟音が鳴り響いたといいます。そのような環境下では9日間も人間が耐えられる筈はなく、騒音をカットするために BOSE のノイズキャンセリング・ヘッドホンが開発されたということです。
現在もジェット旅客機の操縦士が用いるヘッドホンには BOSE のノイズキャンセリング技術が適用されているということです。
薀蓄はこのくらいにして、外観を見てみましょう。このように肩掛けベルトつきの高級感のあるキャリングバッグに入っています。

バッグを開けると、こんな感じで収まっています。

ヘッドバンドのアーチの中間の空いた部分にアクセサリーを入れるポーチがくっついています。

実はこれは、裏にマジックテープがつけられていて、着脱可能です。(あまり取ったことはないですが)

ケースを開けて左側には、名刺などを入れるカードケースが付けられていていますが、それを見てみると、"BOSE QuietComfort 2 Accoustic Noise Cancelling Headphones Coutesy Card" とあります。

裏側を見ると...。

ということで、「このヘッドホンを持っているお客さんが、この商品のことについて他の人からよく聞かれるため、この商品について簡単に紙で渡せるようにこのカードを作りました。」と書いてあります。飛行機の隣の席で使っていると気になるんでしょうね。口コミマーケッティングのさきがけですね。
さて、本体に戻りますと、下のように、QuietComfort 2 は、耳をすっぽり覆うタイプのちょっと大型のヘッドホンです。併売されている QuietComfort 3 はサイズが小さく、耳に押し当てるタイプのものになります。

左右のユニットが90度回転し、頭に掛けられるようになります。

電源スイッチは、右側のユニットにあります。

付属品としては、接続ケーブル(ステレオミニプラグ)、延長ケーブル(約2m)、旅客機用アダプタ(モノラルプラグが2本のタイプの座席用)が付いています。

この接続ケーブルの長さは、約2mもあります。飛行機の座席で利用する場合はちょうど良い長さなのですが、ipod や walkman などに接続するには少々長すぎます。できれば、60cm 程度のケーブルにして欲しかったです。
本体には、ケーブルを差し込む穴が開いていて、ケーブル接続時にも外観が出っ張りが生じないようになっています。


また、この接続ケーブルには仕掛けがあって、接続対象機器の音声出力のパワーによって音の大きさを2段階に切り替えられる減衰装置が付いています。説明書によれば、飛行機やテレビなど、大きなパワーを持つ機器に接続する場合は "Lo" に、ipod, 携帯, walkman など、バッテリーで駆動するような機器に接続する場合は、"Hi" に設定するようにと書いてあります。

さて、最後に利用した感想ですが、不満点はほとんどありません。強いて言えば大きさが大きいという言うことだけです。耳をすっぽり包むので、装用感は抜群です。長時間装着していても、耳が痛くなるということはありません。事実、私はこのヘッドホンと共に、西海岸を10往復程度していますが、頭や耳が痛くなったことは一度もありません。また、音質は低音が素直に出ていて、ノイズキャンセルの効果を忘れるくらい、非常に素直な音質です。
ノイズキャンセルの効果については、電源を入れると1秒程度で、「すうーっ」と静寂が訪れるという感じです。BOSE の思想だと思うのですが、人間の疲労感を増長する低周波の音域を主にキャンセルするため、人間の声や高音域の音はこのヘッドホンを掛けていても聞こえます。そのため、飛行機の中でCAさんが来て会話をする場合でもヘッドホンを外さなくても大丈夫でした。
知人が QuietComfort 3 を持っているのですが、ノイズキャンセルのパワーについては、QC 3 の方が強力でした。耳を覆わないオープン型なのに、吸い込まれるように無音になります。
使ってみた限りでは、飛行機に乗る場合、音楽を長時間リラックスして聞く場合は、QC 2、比較的短時間、通勤などで使う場合は、QC 3 が良いのではと感じました。どちらも「逸品」です。
気になった方は、こちらで...。
【関連記事】
静寂という贅沢(その2) BOSE QuietComfort 15
BOSE Quiet Comfort のイヤーパッドを交換する
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最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました。
カテゴリ: デジモノ
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