デジカメが無線LAN対応デジカメになる Eye-Fi カード
2013.11.10/Sun/17:51:26
![]() | Wi-Fi(無線LAN)非対応のデジカメを Wi-Fi 対応にすることができる魔法の SD カード「Eye-Fi Pro X2 を購入しました。撮影ファイルをタブレットやスマフォ、パソコンに自動連携させたいというニーズのあるカメラユーザーにとっては、必需品と言えるものです。 |
【カメラが Wi-Fi非対応の場合】
カメラで撮影した画像ファイルは、カメラ内の記録メディアに書き込まれます。撮影画像を見るためには、通常、メディアをカメラから取り出したり、ケーブルで接続してパソコンに転送する必要があります。

しかしパソコンを常に持ち歩いている人は少ないので、多くの人は撮影結果を自宅に帰ってからPCに転送する必要がありました。
せっかくスマフォやタブレットなど、画像ビューアーとして利用できる端末を持っていても、カメラが無線LAN対応していない場合は、その端末に撮影結果を転送するのは気軽にはできませんでした。
【Eye-Fi カードで実現されること】
その点、最近増えて来た無線LAN対応のカメラは、カメラ内部に Wi-Fi 通信機能を持つため、撮影した画像をスマフォやタブレットに転送することができます。事前に設定をしておけば、カメラが撮影画像を自動的にスマフォやタブレットに転送してくれます。
Eye-Fi カードは、SDカードメディアであると同時に、無線LAN機能をその小さなカードに内蔵し、無線LAN非対応のカメラでも無線LAN対応カメラにしてくれる魔法のアイテムです。
単にスマートフォンへ画像を転送してくれるだけではありません。スマフォにインストールされた Eye-Fi アプリが、そのスマフォに搭載されている高精度 GPS を利用して位置情報を取得し、その位置情報を写真に追加して、Eye-Fi クラウドサービスに画像を転送します。今度はパソコンがその画像を取得するという連携を行い、「カメラ」→「スマフォ」→「パソコン」という流れで撮影画像を自動的に転送することができる仕組みが確立します(下図参照)。

このように、クラウドサービス、スマフォやパソコンにインストールするソフトウェアが総合的に完備されているため、シームレスな画像共有が可能です。Eye-Fiカードを導入することで、中途半端な Wi-Fi対応カメラよりも総合的な環境が得られます。
【購入】
私が購入したのは、Eye-Fi シリーズのハイエンドモデル「Eye-Fi Pro X2 16GB」です。

箱の裏には豊富な機能の説明が記載されています。

箱を開けると、Eye-Fi カードを専用アダプターに装着し、PCに挿入せよという誘導があります。

最新の Eye-Fi Mobi と異なり、この Eye-Fi Pro はセットアップにパソコンが必要です。

これがパッケージ内容。まずは「セットアップガイド」を読む必要があります。ドライバーやユーティリティは、Eye-Fi カード内に格納され、カードをパソコンに接続して利用する形態となっています。

【パソコン用ユーティリティーのインストール】
パソコン用ユーティリティーのインストールは下記のように進みます。カードアダプターを挿入すると、カードがドライブとして認識されますので、そのドライブの中の Setup.exe をダブルクリックします。

<Eye-Fi Center のインストール>
するとインストーラーが起動され、Eye-Fi Center という Eye-Fi を利用するためのユーリティティ「Eye-Fi Center」のインストールがウイザード形式で進みます。




通常は、「次へ」のボタンを押してゆけば何事もなくインストールが完了します。

<Eye-Fi Helper のインストール>
次に、Eye-Fi クラウドにアップロードされた撮影画像ファイルをパソコンが自動的にダウンロードするためのPC常駐サービス「Eye-Fi Helper」の設定が始まります。その設定を完了するためには、Eye-Fi Helper が Windows OS のファイヤーウォールを通過して通信をすることが必要なので、ファイヤーウォールの設定変更ステップが起動されます。


ファイヤーウォールの設定変更後、実際に Eye-Fi クラウドサービスと通信ができるかどうか、動作確認テストが行われます。

<アカウント作成とカードファームウェアの更新>
あとは、Eye-Fi サービスを利用するためのアカウント作成を行い、購入したカードのファームウェアを最新にすることで、パソコン側の設定は完了です。


これで、Eye-Fi カードがパソコンに撮影画像を自動転送する環境が整いました。この段階では、Eye-Fi は家庭の Wi-Fi に接続した際に、Eye-Fi クラウドサービスに撮影画像を転送し、その後、PC がクラウドサービスから撮影画像をダウンロードする連携の仕組みが構築されたことになります。
【ダイレクトモードについて】
Eye-Fi カードはスマートフォン、タブレットと連携することもできます。冒頭に掲げた図のように、一旦スマートフォンに撮影画像をアップロードし、スマートフォンアプリが Eye-Fi クラウドに画像を転送するようにするためにはスマートフォン向け Eye-Fi アプリをインストールし、カード動作を下記のように「ダイレクトモード」に設定する必要があります。

ダイレクトモードを設定することで、カメラ内の Eye-Fi カードが Wi-Fi 親機として振舞い、スマートフォンがその Eye-Fi カードの Wi-Fi に接続することで、スマートフォンに Eye-Fi 内画像が転送されるようになります。
【感想】
私は使っていませんが、撮影した写真を自動的に SNS サービスにアップロードする機能があったり、非常に多彩です。
いままでは、カードを取り出したり、USBケーブルを転送したりしてカメラ内の撮影画像をPCに転送していました。しかし、この Eye-Fi を利用してからは、そのようなことは不要で、撮影後、自動的に撮影画像が「スマフォ」→「PC」に転送されるようになり、非常に便利になりました。
外出先で、スマートフォンやタブレッドで瞬時に撮影結果を確認できるのも便利ですが、このようにブログを書いているときなど、ブログで紹介している商品をカメラで撮影する場合、その画像が自動的に PC に落ちて来てくれるので手間が相当省けます。
Eye-Fi カード自体の機能として、カードの空き容量に応じて、過去の画像を自動的に削除してくれる機能(エンドレスモード)があるので、カード内の画像を削除して容量を空ける操作も不要です。原則このカードを入れっぱなしにしておくことが可能です。
このカードは、Wi-Fi 非対応のカメラを強力な Wi-Fi 対応カメラにしてしまう。魔法のカードです。動作も安定していて、購入して本当に良かったと感じています。手放せません。
【Eye-Fi mobi】
Eye-Fi Pro は、説明した通り、パソコンが必須の商品ですが、最近の時流に沿って、スマートフォンのみで利用開始できる仕組みを導入した「Eye-Fi mobi」も発売されました。スマートフォンメインのユーザーにとっては、こちらの商品の方が手軽だと思います。


Eye-Fi Mobi 32GB
ただし、この商品では、パソコンまで連携するサービスは提供されないので、パソコンまでシームレスに画像を転送する環境が必要であれば、Eye-Fi mobi ではなく、Eye-Fi Pro x2 をお勧めします。また、RAW データの転送に対応しているのは Eye-Fi Pro x2 のみです。デジタル一眼ユーザーで撮影画像の記録形式が RAW データを主体としているユーザーは Eye-Fi Pro x2 を選ぶべきだと思います。


Eye-Fi Pro X2 16GB Class10
【追記】(2019.2.13)
Eye-Fi は2016年8月にクラウドサービスのみリコーに買収され、Eye-Fi 自体は同時に解散しています。同等商品は、東芝の Flash-Air となります。


FlashAir 32GB 基本性能と無線転送速度が進化した最新世代東芝 TOSHIBA Wi-Fi SDHCカード 日本製【3年保証】 (32GB) [並行輸入品]
【関連ページ】
PENTAX Q10 購入
Eye-Fi Japan 公式HP
Eye-Fi Pro 製品情報
Eye-Fi mobi 製品情報
Eye-Fi mobi プレスリリース
-----
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
カメラで撮影した画像ファイルは、カメラ内の記録メディアに書き込まれます。撮影画像を見るためには、通常、メディアをカメラから取り出したり、ケーブルで接続してパソコンに転送する必要があります。

しかしパソコンを常に持ち歩いている人は少ないので、多くの人は撮影結果を自宅に帰ってからPCに転送する必要がありました。
せっかくスマフォやタブレットなど、画像ビューアーとして利用できる端末を持っていても、カメラが無線LAN対応していない場合は、その端末に撮影結果を転送するのは気軽にはできませんでした。
【Eye-Fi カードで実現されること】
その点、最近増えて来た無線LAN対応のカメラは、カメラ内部に Wi-Fi 通信機能を持つため、撮影した画像をスマフォやタブレットに転送することができます。事前に設定をしておけば、カメラが撮影画像を自動的にスマフォやタブレットに転送してくれます。
Eye-Fi カードは、SDカードメディアであると同時に、無線LAN機能をその小さなカードに内蔵し、無線LAN非対応のカメラでも無線LAN対応カメラにしてくれる魔法のアイテムです。
単にスマートフォンへ画像を転送してくれるだけではありません。スマフォにインストールされた Eye-Fi アプリが、そのスマフォに搭載されている高精度 GPS を利用して位置情報を取得し、その位置情報を写真に追加して、Eye-Fi クラウドサービスに画像を転送します。今度はパソコンがその画像を取得するという連携を行い、「カメラ」→「スマフォ」→「パソコン」という流れで撮影画像を自動的に転送することができる仕組みが確立します(下図参照)。

このように、クラウドサービス、スマフォやパソコンにインストールするソフトウェアが総合的に完備されているため、シームレスな画像共有が可能です。Eye-Fiカードを導入することで、中途半端な Wi-Fi対応カメラよりも総合的な環境が得られます。
【購入】
私が購入したのは、Eye-Fi シリーズのハイエンドモデル「Eye-Fi Pro X2 16GB」です。

箱の裏には豊富な機能の説明が記載されています。

箱を開けると、Eye-Fi カードを専用アダプターに装着し、PCに挿入せよという誘導があります。

最新の Eye-Fi Mobi と異なり、この Eye-Fi Pro はセットアップにパソコンが必要です。

これがパッケージ内容。まずは「セットアップガイド」を読む必要があります。ドライバーやユーティリティは、Eye-Fi カード内に格納され、カードをパソコンに接続して利用する形態となっています。

【パソコン用ユーティリティーのインストール】
パソコン用ユーティリティーのインストールは下記のように進みます。カードアダプターを挿入すると、カードがドライブとして認識されますので、そのドライブの中の Setup.exe をダブルクリックします。

<Eye-Fi Center のインストール>
するとインストーラーが起動され、Eye-Fi Center という Eye-Fi を利用するためのユーリティティ「Eye-Fi Center」のインストールがウイザード形式で進みます。




通常は、「次へ」のボタンを押してゆけば何事もなくインストールが完了します。

<Eye-Fi Helper のインストール>
次に、Eye-Fi クラウドにアップロードされた撮影画像ファイルをパソコンが自動的にダウンロードするためのPC常駐サービス「Eye-Fi Helper」の設定が始まります。その設定を完了するためには、Eye-Fi Helper が Windows OS のファイヤーウォールを通過して通信をすることが必要なので、ファイヤーウォールの設定変更ステップが起動されます。


ファイヤーウォールの設定変更後、実際に Eye-Fi クラウドサービスと通信ができるかどうか、動作確認テストが行われます。

<アカウント作成とカードファームウェアの更新>
あとは、Eye-Fi サービスを利用するためのアカウント作成を行い、購入したカードのファームウェアを最新にすることで、パソコン側の設定は完了です。


これで、Eye-Fi カードがパソコンに撮影画像を自動転送する環境が整いました。この段階では、Eye-Fi は家庭の Wi-Fi に接続した際に、Eye-Fi クラウドサービスに撮影画像を転送し、その後、PC がクラウドサービスから撮影画像をダウンロードする連携の仕組みが構築されたことになります。
【ダイレクトモードについて】
Eye-Fi カードはスマートフォン、タブレットと連携することもできます。冒頭に掲げた図のように、一旦スマートフォンに撮影画像をアップロードし、スマートフォンアプリが Eye-Fi クラウドに画像を転送するようにするためにはスマートフォン向け Eye-Fi アプリをインストールし、カード動作を下記のように「ダイレクトモード」に設定する必要があります。

ダイレクトモードを設定することで、カメラ内の Eye-Fi カードが Wi-Fi 親機として振舞い、スマートフォンがその Eye-Fi カードの Wi-Fi に接続することで、スマートフォンに Eye-Fi 内画像が転送されるようになります。
【感想】
私は使っていませんが、撮影した写真を自動的に SNS サービスにアップロードする機能があったり、非常に多彩です。
いままでは、カードを取り出したり、USBケーブルを転送したりしてカメラ内の撮影画像をPCに転送していました。しかし、この Eye-Fi を利用してからは、そのようなことは不要で、撮影後、自動的に撮影画像が「スマフォ」→「PC」に転送されるようになり、非常に便利になりました。
外出先で、スマートフォンやタブレッドで瞬時に撮影結果を確認できるのも便利ですが、このようにブログを書いているときなど、ブログで紹介している商品をカメラで撮影する場合、その画像が自動的に PC に落ちて来てくれるので手間が相当省けます。
Eye-Fi カード自体の機能として、カードの空き容量に応じて、過去の画像を自動的に削除してくれる機能(エンドレスモード)があるので、カード内の画像を削除して容量を空ける操作も不要です。原則このカードを入れっぱなしにしておくことが可能です。
このカードは、Wi-Fi 非対応のカメラを強力な Wi-Fi 対応カメラにしてしまう。魔法のカードです。動作も安定していて、購入して本当に良かったと感じています。手放せません。
【Eye-Fi mobi】
Eye-Fi Pro は、説明した通り、パソコンが必須の商品ですが、最近の時流に沿って、スマートフォンのみで利用開始できる仕組みを導入した「Eye-Fi mobi」も発売されました。スマートフォンメインのユーザーにとっては、こちらの商品の方が手軽だと思います。
Eye-Fi Mobi 32GB
ただし、この商品では、パソコンまで連携するサービスは提供されないので、パソコンまでシームレスに画像を転送する環境が必要であれば、Eye-Fi mobi ではなく、Eye-Fi Pro x2 をお勧めします。また、RAW データの転送に対応しているのは Eye-Fi Pro x2 のみです。デジタル一眼ユーザーで撮影画像の記録形式が RAW データを主体としているユーザーは Eye-Fi Pro x2 を選ぶべきだと思います。
Eye-Fi Pro X2 16GB Class10
【追記】(2019.2.13)
Eye-Fi は2016年8月にクラウドサービスのみリコーに買収され、Eye-Fi 自体は同時に解散しています。同等商品は、東芝の Flash-Air となります。
FlashAir 32GB 基本性能と無線転送速度が進化した最新世代東芝 TOSHIBA Wi-Fi SDHCカード 日本製【3年保証】 (32GB) [並行輸入品]
【関連ページ】
PENTAX Q10 購入
Eye-Fi Japan 公式HP
Eye-Fi Pro 製品情報
Eye-Fi mobi 製品情報
Eye-Fi mobi プレスリリース
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最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
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- 平成22年2月22日22時22分22秒!
カテゴリ: 写真
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« ブレーキレバーを樹脂製からアルミ製(BL-R550)に付け替え
チェーンの経年変化による伸びと交換 »
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