AcerPower 2000 の CPU の換装
2013.07.27/Sat/23:34:47
【AcerPower 2000】
2007年9月に発売された Acer の超小型パソコンです。60×200×250mm(幅×奥行き×高さ)、重量約2.7kg の小型サイズ。超小型のため、以下のような割り切りがあります。
ハードディスクは3.5インチが付き、この大きさでDVD-R内蔵。CPUは LGA775 で Core2Duo が搭載可能です。ゲームをやらない人で省スペースPC好きな人にとっては、セカンドPCとして手ごろなパソコンです。
【Windows 7 へ載せ替え】
このパソコン、Windows XP Home が入っていましたが、2014年4月9日の Windows XP のサポート終了対策として、Windows 7 を新規インストールし直しました。
もともとのメモリーは 512MB x 2 = 1GB でしたが、Windows 7 を前提にすると 1GB は不足なので、この PC のメモリ搭載量の最大値の 2GB を搭載しました。次の写真で、下が今まで使っていた ProMOS の 512MB SO-DIMM。上が新規購入した Transcend の 1GB SO-DIMM です。

また、今回 OS を XP から Windows 7 に替えるきっかけになったのは、ディスクの不調であったことから、ディスクパフォーマンスも向上を狙い、最近安く購入できるようになった Samsung の SSD 840 シリーズを新規調達しました。

CPU はもともとの Celeron 420 のままで OS(Window 7)を新規インストールしてみました。インストール自体は問題なく終わりましたが、パフォーマンスモニターでは CPU 利用率が 100% に貼りつきっぱなし。やはり Celeron 420 には Windows 7 は荷が重いようです。Windows 7 のパフォーマンスインデックスで、CPU の値は 3.5 でした。

【CPU 換装】
やはり、CPU が遅くてフラストレーションが溜まりまくりでしたので、CPU をこのPCでサポートされている上位バージョンの Core2Duo に換装することにしました。運よく、知人が LGA 775 ファクターの Core2Duo 搭載の Junk PC を譲ってくれましたので、その CPU を利用することにしました。
CPU 交換を行うため、筺体を開けます。開けるためには背面上部のビスを外し、天板をスライドさせるだけです。

天板を開けると、とっての付いたベゼルがあります。マザーボードに1本のビスで止められていて、そのままでは引き上げられないのでネジを取ってから引き上げます。ベゼルにはハードディスクとDVDドライブが接続されていて、ケーブルが接続されていますので、無造作に引き上げないようにします。

ベゼルを取り払うと、マザーボードが現れます。CPU には専用設計のヒートパイプ付きのヒートシンクが装着されています。また、チップセット(946GZ Express)の North Bridge には、発熱対策のための剣山型ヒートシンクが装着されていました。

(Intel 946GZ Northbridge に装着されていたヒートシンク)

(Intel 946GZ Express Chipset Northbridge)
CPU ヒートシンクを外したところ。熱伝導グリスが塗布されていました。

もともと装着されていた CPU、Intel Celeron 420(Conroe-L)。

さすがにシングルコア、シングルスレッドの CPU では、Windows 7 を使うには厳しかったです。

さて、CPU やメモリ等を取っ払って、マザーボードがすっきりしました。これに新しいメモリと CPU を組み込みます。


(LGA 775 CPU Socket)
新CPU は Core2Duo E4400(Conroe) です。CPU を装着するためには、新しく熱伝導グリースを塗る必要があります。パソコンショップを開店するのでなければ、熱伝導グリースは大量に必要はありませんよね。以下のような使い切りタイプで問題ないと思います。

(ミヨシ シリコングリス 使いきりタイプ)
【換装完了】
CPU 換装が完了しました。Core i5, i7 が主流の今となっては旧式の CPU ですが、Celeron シングルコアと比べれば、大幅なスピードアップです。

Windows パフォーマンスインデックスも、大きく改善しました。

(Celeron 420 の際のパフォーマンスインデックス)

(Core2Duo E4400 に換装後のパフォーマンスインデックス)
グラフィックスは相変わらず貧弱ですが、このPCで3Dゲームはしないし、デスクトップインタフェースは Windows クラシックに替えて Aero は利用しないので、これでOKです。
【まとめ】
CPU を Core2Duo に交換することで、Windows 7 へ OS 乗り替えが完了し、AcerPower 2000 の大幅延命が完了しました。今回、ハードディスクを SSD に交換したので、ケースファンが故障しない限り、当分使い続けることができるでしょう。一件落着です。
【関連ページ】
AcerPower 2000 の内蔵電池交換
Celeron Dual Core E3300 軽く 34% クロックアップ
Windows XP、Office 2003 サポート終了の重要なお知らせ
-----
最後までご覧いただきまして、どうもありがとうございました。
2007年9月に発売された Acer の超小型パソコンです。60×200×250mm(幅×奥行き×高さ)、重量約2.7kg の小型サイズ。超小型のため、以下のような割り切りがあります。
- ビデオ機能は Intel 946GZ Expressチップセットの内蔵ビデオのみ(外付け不可)
- メモリはノートPC向け SO-DIMM(DDR2 PC5300)
- 電源はACアダプター
ハードディスクは3.5インチが付き、この大きさでDVD-R内蔵。CPUは LGA775 で Core2Duo が搭載可能です。ゲームをやらない人で省スペースPC好きな人にとっては、セカンドPCとして手ごろなパソコンです。
【Windows 7 へ載せ替え】
このパソコン、Windows XP Home が入っていましたが、2014年4月9日の Windows XP のサポート終了対策として、Windows 7 を新規インストールし直しました。
もともとのメモリーは 512MB x 2 = 1GB でしたが、Windows 7 を前提にすると 1GB は不足なので、この PC のメモリ搭載量の最大値の 2GB を搭載しました。次の写真で、下が今まで使っていた ProMOS の 512MB SO-DIMM。上が新規購入した Transcend の 1GB SO-DIMM です。

また、今回 OS を XP から Windows 7 に替えるきっかけになったのは、ディスクの不調であったことから、ディスクパフォーマンスも向上を狙い、最近安く購入できるようになった Samsung の SSD 840 シリーズを新規調達しました。

CPU はもともとの Celeron 420 のままで OS(Window 7)を新規インストールしてみました。インストール自体は問題なく終わりましたが、パフォーマンスモニターでは CPU 利用率が 100% に貼りつきっぱなし。やはり Celeron 420 には Windows 7 は荷が重いようです。Windows 7 のパフォーマンスインデックスで、CPU の値は 3.5 でした。

【CPU 換装】
やはり、CPU が遅くてフラストレーションが溜まりまくりでしたので、CPU をこのPCでサポートされている上位バージョンの Core2Duo に換装することにしました。運よく、知人が LGA 775 ファクターの Core2Duo 搭載の Junk PC を譲ってくれましたので、その CPU を利用することにしました。
CPU 交換を行うため、筺体を開けます。開けるためには背面上部のビスを外し、天板をスライドさせるだけです。

天板を開けると、とっての付いたベゼルがあります。マザーボードに1本のビスで止められていて、そのままでは引き上げられないのでネジを取ってから引き上げます。ベゼルにはハードディスクとDVDドライブが接続されていて、ケーブルが接続されていますので、無造作に引き上げないようにします。

ベゼルを取り払うと、マザーボードが現れます。CPU には専用設計のヒートパイプ付きのヒートシンクが装着されています。また、チップセット(946GZ Express)の North Bridge には、発熱対策のための剣山型ヒートシンクが装着されていました。

(Intel 946GZ Northbridge に装着されていたヒートシンク)

(Intel 946GZ Express Chipset Northbridge)
CPU ヒートシンクを外したところ。熱伝導グリスが塗布されていました。

もともと装着されていた CPU、Intel Celeron 420(Conroe-L)。

さすがにシングルコア、シングルスレッドの CPU では、Windows 7 を使うには厳しかったです。

さて、CPU やメモリ等を取っ払って、マザーボードがすっきりしました。これに新しいメモリと CPU を組み込みます。


(LGA 775 CPU Socket)
新CPU は Core2Duo E4400(Conroe) です。CPU を装着するためには、新しく熱伝導グリースを塗る必要があります。パソコンショップを開店するのでなければ、熱伝導グリースは大量に必要はありませんよね。以下のような使い切りタイプで問題ないと思います。

(ミヨシ シリコングリス 使いきりタイプ)
【換装完了】
CPU 換装が完了しました。Core i5, i7 が主流の今となっては旧式の CPU ですが、Celeron シングルコアと比べれば、大幅なスピードアップです。

Windows パフォーマンスインデックスも、大きく改善しました。

(Celeron 420 の際のパフォーマンスインデックス)

(Core2Duo E4400 に換装後のパフォーマンスインデックス)
グラフィックスは相変わらず貧弱ですが、このPCで3Dゲームはしないし、デスクトップインタフェースは Windows クラシックに替えて Aero は利用しないので、これでOKです。
【まとめ】
CPU を Core2Duo に交換することで、Windows 7 へ OS 乗り替えが完了し、AcerPower 2000 の大幅延命が完了しました。今回、ハードディスクを SSD に交換したので、ケースファンが故障しない限り、当分使い続けることができるでしょう。一件落着です。
【関連ページ】
AcerPower 2000 の内蔵電池交換
Celeron Dual Core E3300 軽く 34% クロックアップ
Windows XP、Office 2003 サポート終了の重要なお知らせ
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最後までご覧いただきまして、どうもありがとうございました。
カテゴリ: パソコン・インターネット
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