三ヶ島の折りたたみペダル FD-7 ブラック
2013.01.06/Sun/23:31:33
【ペダルの不調】
私が現在利用中の自転車は、NeoBike社 の Neo Compo という年季モノの折りたたみ自転車です。

その自転車は、折りたたみ時にコンパクトになるよう、右側のペダルが折りたたみ式になっています。

ペダルは樹脂製の VP シリーズ。あまり高級なものではありません。

そのペダル、長年使ったためか、右側の折りたたみペダルから、走行時に「カチカチ」とベアリングの玉がはじけるような異音が出るようになってしまいました。以下はそのペダルを外した時の、シャフトエンドに刻印された製造年月。右側が 1998年7月。左側が 1998年11月と読めます。
右側のペダルのシャフトを持って回してみると、先日ベアリングの玉当たりの調整をしたばかりなのに、かなりのぐらつきが認められました。そろそろ寿命なのかもしれません。

その音とぐらつきの状況から、早晩ベアリング部分が破損し、走行不能になってしまう恐れが高まったと考え、新しいペダルを調達することにしました。
折りたたみ自転車という構造上、右側のペダルは折りたたみ型か取り外し型に絞られました。SPD(シマノ製ビンディング)付きはどうかと検討しましたが、それほど長距離を高速で走るような自転車ではないことと、SPD付きで折りたたみや取り外し型のペダルは存在しないことから、SPD付きは検討から外しました。
そこで残ったのが、この3つ。
wellgo FP-7


三ヶ島 FD-7


三ヶ島 Exim-Ezy Superior ガンメタ


三ヶ島の Ezy シリーズは、モノは良いし、外せばコンパクトなのですが、折りたたみ時にペダルを「外す」必要があるということが引っかかりました。外したものをうまく収納しないとペダルの紛失につながりかねないという不安があったので却下となりました。
残る FP-7 と FD-7 を比較しました。値段は wellgo FP-7 が安いのですが、色々と検討した結果、
・シールドベアリングであること
・剛性感が高いという評判
・国産の安心感
という理由で三ヶ島の FD-7 を購入しました。
(20140320 訂正: FD-7 はシールドベアリングではなく、通常のカップ&コーン式でした)

パッケージの内容は、ペダル本体x2と取扱説明書、取付用8mm六角レンチです。カラーバリエーションでは、シルバーとブラックがあり、相場ではシルバーよりもブラックの方が価格が高かったのですが、自転車本体とのマッチングを考えて、ブラックを選択しました。

黒い側板部分は樹脂ではなく、黒色塗装が施されたアルミ製です。FD-7 のブラックでは、かつて安全のために製品自主回収が発生しましたが、今回調達した商品は改良版でした。
作りは相当にがっしりしており、簡単には壊れる雰囲気はありません。また利用時は、いままでの樹脂製折りたたみペダルのように「裏表」があることはなく、どちらの面でもペダリングが可能となっています。
ベアリングは「シールドベアリング」であるため、グリスアップや玉当たりの調整などのメンテナンスは原則不要となっています。取付前に指で軸を回転させてみましたが、左右両方ともベアリングの玉が絶妙に詰められた「コリコリ」という感触で軽く回転しました。精度の高さがうかがわれます。
(20140320 訂正: FD-7 はシールドベアリングではなく、通常のカップ&コーン式でした)

この FD-7 軸上の「PUSH」と書かれたボタンを押しこむことで、容易に折りたたむことが可能です。

折りたたみ時は、その支点(折りたたみ軸)の位置の関係で、残念ながら折りたたんでも多少の飛び出しが残ります。

サイドには、反射板が取り付けられていますが、これは原則取り外しができない状況です。したがって、このペダルにトゥクリップを付けることは簡単にはできないと思われます。
重さは、総金属製になったことで若干増加。今までの樹脂製ペダルの重量は左右合わせて398g。

FD-7 は左右合わせて491g。93g の増加となりました。

取付は、薄型の 15mm のスパナでもできますが、添付の 8mm の六角レンチ(アーレンキー)を用いて取り付けることができます。取付時には左側のペダルは「逆ネジ」となっているので、左右を取り違えないように留意します。

【使用感】
まずは「剛性感」のアップが顕著です。いままでの樹脂製のペダルに比べ、トルクをかけて踏んだ時のしっかり感が違います。また、ペダルが金属製で、適度な凹凸がついているため、靴に対しての食い付きが良く、力が逃げません。これならもっと早く取り換えておけば良かったと思いました。
収納時の状況はこんな感じで、今までと比べると多少、出っ張りが気になりますが、収納袋に入らなくなるような違いではないので良しとします。


【追記: リフレクターについて】
ブログを見ていただいた方から質問がありました。かいつまんで言うと「リフレクターを簡単に取り外すことができるかどうか」という質問です。
聞かれてみると、このペダルのリフレクターはどうだったか、すぐには分かりませんでした。そこで、早速良く見てみます。

どうも、このリフレクター、枠がペダル本体にきっちりと一体成形されていて、反射板のみ、その枠にきっちりとはまりこんでいるようです。

反射板の反対側には、このように細いシャフトを加えこむような穴があいているだけ。

このようなシャフト保持の穴が片側に2つ開いています。この穴に六角レンチの短辺を差し入れて、プライヤーで押し込むと反射板は取り出せそうです(でも内側はそんなレンチを差し込む余裕もなさそう)。

したがって、このペダルの反射板は取り外すことを想定されてはなくて、たとえ取り外したとしても、あまり美しくはない「ヘコミ」だけが現れそうな気がします。
-----
最後までご覧いただきまして、どうもありがとうございました。
私が現在利用中の自転車は、NeoBike社 の Neo Compo という年季モノの折りたたみ自転車です。

その自転車は、折りたたみ時にコンパクトになるよう、右側のペダルが折りたたみ式になっています。

ペダルは樹脂製の VP シリーズ。あまり高級なものではありません。

そのペダル、長年使ったためか、右側の折りたたみペダルから、走行時に「カチカチ」とベアリングの玉がはじけるような異音が出るようになってしまいました。以下はそのペダルを外した時の、シャフトエンドに刻印された製造年月。右側が 1998年7月。左側が 1998年11月と読めます。
右側のペダルのシャフトを持って回してみると、先日ベアリングの玉当たりの調整をしたばかりなのに、かなりのぐらつきが認められました。そろそろ寿命なのかもしれません。

その音とぐらつきの状況から、早晩ベアリング部分が破損し、走行不能になってしまう恐れが高まったと考え、新しいペダルを調達することにしました。
折りたたみ自転車という構造上、右側のペダルは折りたたみ型か取り外し型に絞られました。SPD(シマノ製ビンディング)付きはどうかと検討しましたが、それほど長距離を高速で走るような自転車ではないことと、SPD付きで折りたたみや取り外し型のペダルは存在しないことから、SPD付きは検討から外しました。
そこで残ったのが、この3つ。
wellgo FP-7
三ヶ島 FD-7
三ヶ島 Exim-Ezy Superior ガンメタ
三ヶ島の Ezy シリーズは、モノは良いし、外せばコンパクトなのですが、折りたたみ時にペダルを「外す」必要があるということが引っかかりました。外したものをうまく収納しないとペダルの紛失につながりかねないという不安があったので却下となりました。
残る FP-7 と FD-7 を比較しました。値段は wellgo FP-7 が安いのですが、色々と検討した結果、
・
・剛性感が高いという評判
・国産の安心感
という理由で三ヶ島の FD-7 を購入しました。
(20140320 訂正: FD-7 はシールドベアリングではなく、通常のカップ&コーン式でした)

パッケージの内容は、ペダル本体x2と取扱説明書、取付用8mm六角レンチです。カラーバリエーションでは、シルバーとブラックがあり、相場ではシルバーよりもブラックの方が価格が高かったのですが、自転車本体とのマッチングを考えて、ブラックを選択しました。

黒い側板部分は樹脂ではなく、黒色塗装が施されたアルミ製です。FD-7 のブラックでは、かつて安全のために製品自主回収が発生しましたが、今回調達した商品は改良版でした。
作りは相当にがっしりしており、簡単には壊れる雰囲気はありません。また利用時は、いままでの樹脂製折りたたみペダルのように「裏表」があることはなく、どちらの面でもペダリングが可能となっています。
ベアリングは「
(20140320 訂正: FD-7 はシールドベアリングではなく、通常のカップ&コーン式でした)

この FD-7 軸上の「PUSH」と書かれたボタンを押しこむことで、容易に折りたたむことが可能です。

折りたたみ時は、その支点(折りたたみ軸)の位置の関係で、残念ながら折りたたんでも多少の飛び出しが残ります。

サイドには、反射板が取り付けられていますが、これは原則取り外しができない状況です。したがって、このペダルにトゥクリップを付けることは簡単にはできないと思われます。
重さは、総金属製になったことで若干増加。今までの樹脂製ペダルの重量は左右合わせて398g。

FD-7 は左右合わせて491g。93g の増加となりました。

取付は、薄型の 15mm のスパナでもできますが、添付の 8mm の六角レンチ(アーレンキー)を用いて取り付けることができます。取付時には左側のペダルは「逆ネジ」となっているので、左右を取り違えないように留意します。

【使用感】
まずは「剛性感」のアップが顕著です。いままでの樹脂製のペダルに比べ、トルクをかけて踏んだ時のしっかり感が違います。また、ペダルが金属製で、適度な凹凸がついているため、靴に対しての食い付きが良く、力が逃げません。これならもっと早く取り換えておけば良かったと思いました。
収納時の状況はこんな感じで、今までと比べると多少、出っ張りが気になりますが、収納袋に入らなくなるような違いではないので良しとします。


【追記: リフレクターについて】
ブログを見ていただいた方から質問がありました。かいつまんで言うと「リフレクターを簡単に取り外すことができるかどうか」という質問です。
聞かれてみると、このペダルのリフレクターはどうだったか、すぐには分かりませんでした。そこで、早速良く見てみます。

どうも、このリフレクター、枠がペダル本体にきっちりと一体成形されていて、反射板のみ、その枠にきっちりとはまりこんでいるようです。

反射板の反対側には、このように細いシャフトを加えこむような穴があいているだけ。

このようなシャフト保持の穴が片側に2つ開いています。この穴に六角レンチの短辺を差し入れて、プライヤーで押し込むと反射板は取り出せそうです(でも内側はそんなレンチを差し込む余裕もなさそう)。

したがって、このペダルの反射板は取り外すことを想定されてはなくて、たとえ取り外したとしても、あまり美しくはない「ヘコミ」だけが現れそうな気がします。
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最後までご覧いただきまして、どうもありがとうございました。
カテゴリ: 自転車・アウトドア
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この記事に対するコメント
URL | 仙 #-
2014/03/20 06:22 * 編集 *
2014/03/20 06:22 * 編集 *
Re: タイトルなし
仙さま:ご指摘どうもありがとうございました。思い込みによる記載ミスでした。FD-7 はシールドベアリングではありません。本文を訂正しておきました。
> 管理人様、はじめまして。
> FD-7はシールドベアリングではなく、カップ&コーン式ですよ。
>
> http://www.mkspedal.com/seihin_annai/FD-7.htm
URL | 館長 #-
2014/03/20 23:21 * 編集 *
2014/03/20 23:21 * 編集 *
お世話になります。大変参考になる記事で、ありがとうございます。
一点お伺いしたく、このリフレクターはペンチで挟んでゴリッとやったとしても、外れないものでしょうか。樹脂ピンが刺さっているだけであれば、外れるような印象もあるのでふが…
宜しくお願いします。
一点お伺いしたく、このリフレクターはペンチで挟んでゴリッとやったとしても、外れないものでしょうか。樹脂ピンが刺さっているだけであれば、外れるような印象もあるのでふが…
宜しくお願いします。
URL | お伺い #-
2015/03/23 12:21 * 編集 *
2015/03/23 12:21 * 編集 *
FD7 のリフレクターについて
コメントありがとうございました。ペダルの反射板が容易に取れそうかどうか
家に帰ったら見てみます。
URL | 館長 #-
2015/03/23 12:46 * 編集 *
2015/03/23 12:46 * 編集 *
リフレクターについて
おまたせしました。FD-7 のリフレクターの取り付け状況について、ブログに追加しました。ご参考になれば幸いです。
URL | 館長 #-
2015/03/23 23:32 * 編集 *
2015/03/23 23:32 * 編集 *
大変ご丁寧に解説頂き、誠にありがとうございました。写真を拝見し、よく理解できました。たしかに、窪みが残ってしまいそうですね…
これからも更新を楽しみにしています。宜しくお願いします。
これからも更新を楽しみにしています。宜しくお願いします。
URL | お伺い #-
2015/03/24 07:43 * 編集 *
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2015/03/24 07:43 * 編集 *
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