子供用自転車のカゴ下に「かしこいランプ」を取付
2012.05.06/Sun/12:21:43
【プレシジョンジュニア】
プレシジョンジュニアは大手自転車販売チェーン店「あさひ」独自開発の子供用クロスバイクです。安価な割に良くまとまっていて、先日購入しました(購入時のブログ)。
ところで、このプレシジョンジュニアにはライトがありません。夕方や夜に乗ることを考えるとライトを取り付ける必要があります。
一般的な子供用自転車には「ダイナモライト」が付いています。こちらのタイプです。

このタイプのライトは、点灯時にダイナモがタイヤの側面に当たって転がるため走行抵抗が高くなってしまいます。そのためダイナモライトが付いた自転車はあえて避けました。子供用や街乗り用の実用車には、フロントハブに発電装置を組み込んだ「ハブダイナモ」が望ましいのですが、コストの面で子供用自転車にハブダイナモが組み込まれたものはコスト的に高くなり、種類が極めて限られてしまうのであきらめ、別の方針でライトを取り付けることにしました。
【パナソニックのかしこいランプ】
パナソニックの「かしこいランプ」というものがあります。これはバッテリー式で自動点灯機能を持ったランプのをシリーズの総称です(公式HP)。
このうちの一部は、フロントフォークのダイナモ台座に直接取り付けができるようになっています。今回カゴの前面に取り付けるタイプを検討したのですが、電池が単4タイプで、電池交換の頻度が高くなってしまうことと、光源の強さが500カンデラと若干低くなってしまう関係で避け、ダイナモ台座取付タイプで、600カンデラで長寿命(連続50時間点灯可能)の NL-831P(SKL083)を購入し、取り付けることにしました(公式HP)。

このランプの画像や構造はあまりネットに出回っていないような気がしますので、撮影・公開したいと思います。このランプは「ダイナモ台座」に直接取り付けるため、金属製のステーが本体から突き出ています。取付用のボルトが同梱されています。

このステーは本体中央ではなく、左側に取り付けられていて車輪やスポークとの干渉を避けるようになっています。


本体下部には明るい時に点灯を行わないようにする受光センサー用の穴、そしてその穴をふさいで昼間でも強制的に点灯させるためのスイッチが配置されています。

電池は単3乾電池を4個入れます。1日10分、週5日使用を想定した場合、約1年2ヶ月電池交換不要とパッケージには謳われています。

LED は1灯式。新型の高輝度省電力型素子だそうです。

重量は電池抜きで、110g。

電池込だと202gでした。

こちらがパッケージに記載の仕様表です。

【取付方針】
取付対象の自転車には、このようにフロントフォークにはダイナモ取付台座がありません。

さらに、市販のダイナモ台座を購入したとしても、このようにフロントバスケットステーが直線でライト取付用の「逃げ」がなく、単純にダイナモ用台座を後付けしても取付ができません。

(フロントバスケット取付ステーにライト用の「逃げ」がない)
パナソニックの説明書によると、このような場合は本体を横にオフセットして取り付けることができる「BFD1058」という専用取付金具を使うこととあります。


Panasonicカシコイランプ用ブラケット
ただ、これを利用するとランプ本体が横に張り出すことになってしまうので別方針を模索します。この自転車には前カゴを取り付けたので、このようにカゴの下に空間があります。この空間をうまく利用できないかと考え、今回は「カゴ下」にうまく取り付けることにしました。

(カゴの下に若干の空間あり)
【ランプ取付】
さて、カゴ下にこのかしこいランプを取り付けるにはどうすればよいか。その答えがこの「ヘッドライトをカゴ前に取り付ける金具」です。

この金具、正式名称はないらしく、「ヘッドライトをカゴ前に取り付ける金具」とか「砲弾ランプブラケット」などで検索すれば同種の製品を見つけることができます。
大きさとしては、ゴルフボールを横に置くと分かりやすいかもしれません。写真で想像するより割と大きなものです。

この金具に付いている2つのネジ穴、これはカゴの取付金具に使われているネジと規格が同じになっています。

ネジ穴の間隔を測ってみると、37mm。

カゴ取付の金具のネジ穴の間隔も計ってみると、このように 37mmでした。


ネジの径とピッチも同じなので、このようにカゴ取付のネジをそのまま利用することができます。

さて、この金具の利用法は、このようにランプ取り付け部分を「前」にして取り付けることを想定して作られています。

しかし、このようにしてランプを取り付けるとランプ部がカゴの前に付き出る格好になり、少々不格好です。そのため、「カゴ下」に取り付けることを狙って、この金具を向きを反対にして取り付けてみることにしました。

仮組みです。こんな感じでランプをさかさまにして取り付けるイメージです。うまくいきそうです。

一つだけ問題がありました。この金具のボルト穴は 4mm のボルトに合うようになっていて、ランプ付属のボルトを通すには少々穴が小さいことが判明。ドリルで穴を大きく加工を行う必要が生じました。

【取付完了!】
取付完了しました。金具を反対に取り付けたことで、ランプをうまく「カゴ下」に収めることができました。

ランプをさかさまに付けたことで、ランプはタイヤの左側に位置することになりました。このようにランプをさかさまに取り付けることに弊害がないかどうかは未知数ですが、まあこのまま使用してみたいと思います(このようなさかさまの取り付けを推奨するものではありません)。


ランプとドロヨケとのクリアランスがギリギリです。走行中に本体とドロヨケが接触して異音を発生するのであれば、間にスポンジシールを張るなどして対策しようと思いますが、なんとか隙間を保っていますので当面様子見とします。

配光はこんな感じ。あまり周囲には拡散せず、中央部に光束が集められているタイプです。600カンデラということで、中央部は相当明るいです。子供の出すスピードであれば、問題なく路面状況の確認が出来、安全に寄与するレベルだと思います。

【関連ページ】
クロスバイクに「かしこいランプ」を取り付ける
自動点滅テールランプ Panasonic NL-920P 追加購入
子供用クロスバイク プレシジョンジュニア 22インチ
子供用自転車のサドルを限界まで下げる
お買い得クロスバイク「ディアリオ」
バンドブレーキをサーボブレーキに取り換え
ボトムブラケットのメンテナンス
最後までご覧いただきまして、どうもありがとうございました。
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プレシジョンジュニアは大手自転車販売チェーン店「あさひ」独自開発の子供用クロスバイクです。安価な割に良くまとまっていて、先日購入しました(購入時のブログ)。
ところで、このプレシジョンジュニアにはライトがありません。夕方や夜に乗ることを考えるとライトを取り付ける必要があります。
一般的な子供用自転車には「ダイナモライト」が付いています。こちらのタイプです。

このタイプのライトは、点灯時にダイナモがタイヤの側面に当たって転がるため走行抵抗が高くなってしまいます。そのためダイナモライトが付いた自転車はあえて避けました。子供用や街乗り用の実用車には、フロントハブに発電装置を組み込んだ「ハブダイナモ」が望ましいのですが、コストの面で子供用自転車にハブダイナモが組み込まれたものはコスト的に高くなり、種類が極めて限られてしまうのであきらめ、別の方針でライトを取り付けることにしました。
【パナソニックのかしこいランプ】
パナソニックの「かしこいランプ」というものがあります。これはバッテリー式で自動点灯機能を持ったランプのをシリーズの総称です(公式HP)。
このうちの一部は、フロントフォークのダイナモ台座に直接取り付けができるようになっています。今回カゴの前面に取り付けるタイプを検討したのですが、電池が単4タイプで、電池交換の頻度が高くなってしまうことと、光源の強さが500カンデラと若干低くなってしまう関係で避け、ダイナモ台座取付タイプで、600カンデラで長寿命(連続50時間点灯可能)の NL-831P(SKL083)を購入し、取り付けることにしました(公式HP)。

このランプの画像や構造はあまりネットに出回っていないような気がしますので、撮影・公開したいと思います。このランプは「ダイナモ台座」に直接取り付けるため、金属製のステーが本体から突き出ています。取付用のボルトが同梱されています。

このステーは本体中央ではなく、左側に取り付けられていて車輪やスポークとの干渉を避けるようになっています。


本体下部には明るい時に点灯を行わないようにする受光センサー用の穴、そしてその穴をふさいで昼間でも強制的に点灯させるためのスイッチが配置されています。

電池は単3乾電池を4個入れます。1日10分、週5日使用を想定した場合、約1年2ヶ月電池交換不要とパッケージには謳われています。

LED は1灯式。新型の高輝度省電力型素子だそうです。

重量は電池抜きで、110g。

電池込だと202gでした。

こちらがパッケージに記載の仕様表です。

【取付方針】
取付対象の自転車には、このようにフロントフォークにはダイナモ取付台座がありません。

さらに、市販のダイナモ台座を購入したとしても、このようにフロントバスケットステーが直線でライト取付用の「逃げ」がなく、単純にダイナモ用台座を後付けしても取付ができません。

(フロントバスケット取付ステーにライト用の「逃げ」がない)
パナソニックの説明書によると、このような場合は本体を横にオフセットして取り付けることができる「BFD1058」という専用取付金具を使うこととあります。
Panasonicカシコイランプ用ブラケット
ただ、これを利用するとランプ本体が横に張り出すことになってしまうので別方針を模索します。この自転車には前カゴを取り付けたので、このようにカゴの下に空間があります。この空間をうまく利用できないかと考え、今回は「カゴ下」にうまく取り付けることにしました。

(カゴの下に若干の空間あり)
【ランプ取付】
さて、カゴ下にこのかしこいランプを取り付けるにはどうすればよいか。その答えがこの「ヘッドライトをカゴ前に取り付ける金具」です。

この金具、正式名称はないらしく、「ヘッドライトをカゴ前に取り付ける金具」とか「砲弾ランプブラケット」などで検索すれば同種の製品を見つけることができます。
大きさとしては、ゴルフボールを横に置くと分かりやすいかもしれません。写真で想像するより割と大きなものです。

この金具に付いている2つのネジ穴、これはカゴの取付金具に使われているネジと規格が同じになっています。

ネジ穴の間隔を測ってみると、37mm。

カゴ取付の金具のネジ穴の間隔も計ってみると、このように 37mmでした。


ネジの径とピッチも同じなので、このようにカゴ取付のネジをそのまま利用することができます。

さて、この金具の利用法は、このようにランプ取り付け部分を「前」にして取り付けることを想定して作られています。

しかし、このようにしてランプを取り付けるとランプ部がカゴの前に付き出る格好になり、少々不格好です。そのため、「カゴ下」に取り付けることを狙って、この金具を向きを反対にして取り付けてみることにしました。

仮組みです。こんな感じでランプをさかさまにして取り付けるイメージです。うまくいきそうです。

一つだけ問題がありました。この金具のボルト穴は 4mm のボルトに合うようになっていて、ランプ付属のボルトを通すには少々穴が小さいことが判明。ドリルで穴を大きく加工を行う必要が生じました。

【取付完了!】
取付完了しました。金具を反対に取り付けたことで、ランプをうまく「カゴ下」に収めることができました。

ランプをさかさまに付けたことで、ランプはタイヤの左側に位置することになりました。このようにランプをさかさまに取り付けることに弊害がないかどうかは未知数ですが、まあこのまま使用してみたいと思います(このようなさかさまの取り付けを推奨するものではありません)。


ランプとドロヨケとのクリアランスがギリギリです。走行中に本体とドロヨケが接触して異音を発生するのであれば、間にスポンジシールを張るなどして対策しようと思いますが、なんとか隙間を保っていますので当面様子見とします。

配光はこんな感じ。あまり周囲には拡散せず、中央部に光束が集められているタイプです。600カンデラということで、中央部は相当明るいです。子供の出すスピードであれば、問題なく路面状況の確認が出来、安全に寄与するレベルだと思います。

【関連ページ】
クロスバイクに「かしこいランプ」を取り付ける
自動点滅テールランプ Panasonic NL-920P 追加購入
子供用クロスバイク プレシジョンジュニア 22インチ
子供用自転車のサドルを限界まで下げる
お買い得クロスバイク「ディアリオ」
バンドブレーキをサーボブレーキに取り換え
ボトムブラケットのメンテナンス
最後までご覧いただきまして、どうもありがとうございました。
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カテゴリ: 自転車・アウトドア
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