口金E17タイプのクリプトン電球をLED電球に交換
2011.12.17/Sat/20:36:44
【電球の口金の種類】
白熱灯電球のソケットは、その口径の違いで数種類存在します。下の表は代表的な口金の種類です。
表 代表的な白熱灯の口金
このうち、最も普及している口金は「E26」です。白熱灯からのリプレース対象のLED電球の最初の製品も、その口金の電球を対象にしていました。

(東芝が2009年に発表したE26口金のLED電球)
当初は、これが定価4,000円もしたのですが、このボリュームゾーンのE26口金のLED電球については価格競争が進み、最近では1,000円を切る価格で販売されるようになりました。
E17口金用のLED電球は発売がかなり後になり、価格は高止まり気味でしたが、最近ようやく安くなってきました。
【クリプトンランプの取り外し】
浴室の電球は、そのE17口金の60W型クリプトンランプでした。その電球が切れたのでLED電球に交換してみました。調達したのはこれ、パナソニックの LDA6L-E17 です。

(Panasonic EVERLEDS LDA6L-E17)
まず、切れた電球を取り外し、サイズを測ることにします。照明は浴室内天井照明。防湿埋め込み型です。

(浴室天井照明)
このタイプの照明は、カバーを下に下ろして電球を交換します。爪や指を使ってカバーを真っすぐゆっくりと下ろしてゆきます。

(防湿ガラスカバーを下ろす)
カバーの左右には脱落防止のための針金状のばねがあり、ある程度の位置でカバーが止まります。そのばねを指でつぼめながら下ろすとカバーを完全に抜くことができます。

(ガラスカバーを外した状況)
良く見ると、裏側には天井裏が見えていて、この照明は密閉型ではないことがわかります。また、外したカバーをみるとこうなっています。

(ガラスカバーと側面反射板)
側面は下に光を誘導する銀色の反射板になっていますが、電球の根元を覆うように絞られてはいません。したがって、光が全方位に拡散するクリプトン球を使っていた場合は、案外天井側に光が漏れる構造になっています。今回交換対象のLED電球は前方に光を出す構造なので、LED電球の方が光のパワーを有効に使えそうです。
外したクリプトンランプのサイズを測ります。先端から先端まで約6.5cmでした。

(クリプトン球の長さは6.5cm)
一般に小型LED電球の長さは、ミニクリプトン球の長さよりも長いものが多いので、念のためこの電球を装着した状況で、どれだけ電球収納部に余裕があるか計ってみると、約3cmでした。

(ガラスカバーまでの隙間は約3cm)
現在、パナソニックの E17型の直下型電球色調光機非対応のLED電球には、LDA6L-E17(390ルーメン)とLDA6LH-E17(440ルーメン)の2種類があります。


パナソニック LED電球 EVERLEDS 電球25W形相当 密閉形器具対応 E17口金 電球色相当(6.0W) 小型電球・斜め取付け専用タイプ LDA6LE17BH


パナソニック LED電球 口金直径17mm 電球40W形相当 電球色相当(6.4W) 小型電球・下方向タイプ 密閉形器具対応 LDA6LHE17
LDA6LH-E17 の方が明るいのですが、若干長さが長く、値段は相当高いということがわかりました。
そこで、今回は価格が 2,000円前半にこなれて来たLDA6L-E17を2つ購入しました。

(LDA6L-E17を2つ購入)
【LED電球の装着】
LDA6L-E17の長さを測ってみると、クリプトンランプとほぼ長さは同じ(6.6cm)でした。

(長さはクリプトン球とほぼ同じ)
口金のサイズが同じなので問題なく取付けは完了。

(装着完了。黄色いLED素子がうっすら確認可能)
【取付後の感想】
以下の写真が、取り付けた後の浴室の照明の状況です。

(左奥は60Wクリプトン球。右側2つはLEDランプ)
浴室には天井4隅に照明があり、今回は右側2つをLEDに交換してみました。写真を見ても実感でも明るさに不足はありません。この LDA6L-E17 の光束は 390ルーメンと謳われており、「小形電球25W形相当」とパナソニックのホームページには記載されています。「60W から 25W なので相当暗くなるかな」と覚悟を決めていたのですが、明るさは LED の方が明るいくらいでした。恐らく、今回適用した照明は、電球のソケット側に光が大分逃げる形式だったため、前方に光が集中するLED電球の配光パターンが功を奏したのではないかと考えています。
LED電球の方が光の色が若干白色に近いかなとも思いますが、あまり気になるレベルの差ではありません。写真で比べてしまうと分かりますが、肉眼では気が付かない程度の差です。
【節電効果】
浴室の電球を LED電球にしたことの効果を算定してみたいと思います。
1日6.3円と言うと小額に聞こえますが、これを1年間にすると 6.336 x 365 = 2,312.64円。それなりの金額です。このLED電球の寿命は、点灯時間で 40,000時間とされていますので、寿命まで使うと計算上は 84,480円電気代がお得ということになるわけです。
かつてLED電球が4,000円もしていたころは、さすがに回収期間を考えてしまいましたが、最近のように1,000円前後で買えるようになってくると、白熱灯が切れたら LED電球に交換という方針が無理なく立つようになりました。
【関連ページ】
斜め取付型 LED 電球に交換(その2)
斜め取付型 LED 電球に交換(その1)
LED電球時代到来!
LED電球、本格普及へ
節電の夏、LED電球再考
LED電球広告の名作
-----
最後までご覧いただきまして、どうもありがとうございました。
白熱灯電球のソケットは、その口径の違いで数種類存在します。下の表は代表的な口金の種類です。
表 代表的な白熱灯の口金
口金 | 口径 | 種類・用途 |
---|---|---|
E26 | 26mm | 一般白熱電球 ボール電球 レフランプミゼット形 ビームランプ |
E17 | 17mm | 小形電球 (ミニクリプトンなど) |
E12 | 12mm | 常夜灯電球 (ナツメ球) |
E11 | 11mm | ハロゲン電球 |
このうち、最も普及している口金は「E26」です。白熱灯からのリプレース対象のLED電球の最初の製品も、その口金の電球を対象にしていました。

(東芝が2009年に発表したE26口金のLED電球)
当初は、これが定価4,000円もしたのですが、このボリュームゾーンのE26口金のLED電球については価格競争が進み、最近では1,000円を切る価格で販売されるようになりました。
E17口金用のLED電球は発売がかなり後になり、価格は高止まり気味でしたが、最近ようやく安くなってきました。
【クリプトンランプの取り外し】
浴室の電球は、そのE17口金の60W型クリプトンランプでした。その電球が切れたのでLED電球に交換してみました。調達したのはこれ、パナソニックの LDA6L-E17 です。

(Panasonic EVERLEDS LDA6L-E17)
まず、切れた電球を取り外し、サイズを測ることにします。照明は浴室内天井照明。防湿埋め込み型です。

(浴室天井照明)
このタイプの照明は、カバーを下に下ろして電球を交換します。爪や指を使ってカバーを真っすぐゆっくりと下ろしてゆきます。

(防湿ガラスカバーを下ろす)
カバーの左右には脱落防止のための針金状のばねがあり、ある程度の位置でカバーが止まります。そのばねを指でつぼめながら下ろすとカバーを完全に抜くことができます。

(ガラスカバーを外した状況)
良く見ると、裏側には天井裏が見えていて、この照明は密閉型ではないことがわかります。また、外したカバーをみるとこうなっています。

(ガラスカバーと側面反射板)
側面は下に光を誘導する銀色の反射板になっていますが、電球の根元を覆うように絞られてはいません。したがって、光が全方位に拡散するクリプトン球を使っていた場合は、案外天井側に光が漏れる構造になっています。今回交換対象のLED電球は前方に光を出す構造なので、LED電球の方が光のパワーを有効に使えそうです。
外したクリプトンランプのサイズを測ります。先端から先端まで約6.5cmでした。

(クリプトン球の長さは6.5cm)
一般に小型LED電球の長さは、ミニクリプトン球の長さよりも長いものが多いので、念のためこの電球を装着した状況で、どれだけ電球収納部に余裕があるか計ってみると、約3cmでした。

(ガラスカバーまでの隙間は約3cm)
現在、パナソニックの E17型の直下型電球色調光機非対応のLED電球には、LDA6L-E17(390ルーメン)とLDA6LH-E17(440ルーメン)の2種類があります。
パナソニック LED電球 EVERLEDS 電球25W形相当 密閉形器具対応 E17口金 電球色相当(6.0W) 小型電球・斜め取付け専用タイプ LDA6LE17BH
パナソニック LED電球 口金直径17mm 電球40W形相当 電球色相当(6.4W) 小型電球・下方向タイプ 密閉形器具対応 LDA6LHE17
LDA6LH-E17 の方が明るいのですが、若干長さが長く、値段は相当高いということがわかりました。
そこで、今回は価格が 2,000円前半にこなれて来たLDA6L-E17を2つ購入しました。

(LDA6L-E17を2つ購入)
【LED電球の装着】
LDA6L-E17の長さを測ってみると、クリプトンランプとほぼ長さは同じ(6.6cm)でした。

(長さはクリプトン球とほぼ同じ)
口金のサイズが同じなので問題なく取付けは完了。

(装着完了。黄色いLED素子がうっすら確認可能)
【取付後の感想】
以下の写真が、取り付けた後の浴室の照明の状況です。

(左奥は60Wクリプトン球。右側2つはLEDランプ)
浴室には天井4隅に照明があり、今回は右側2つをLEDに交換してみました。写真を見ても実感でも明るさに不足はありません。この LDA6L-E17 の光束は 390ルーメンと謳われており、「小形電球25W形相当」とパナソニックのホームページには記載されています。「60W から 25W なので相当暗くなるかな」と覚悟を決めていたのですが、明るさは LED の方が明るいくらいでした。恐らく、今回適用した照明は、電球のソケット側に光が大分逃げる形式だったため、前方に光が集中するLED電球の配光パターンが功を奏したのではないかと考えています。
LED電球の方が光の色が若干白色に近いかなとも思いますが、あまり気になるレベルの差ではありません。写真で比べてしまうと分かりますが、肉眼では気が付かない程度の差です。
【節電効果】
浴室の電球を LED電球にしたことの効果を算定してみたいと思います。
- もともとのクリプトン球は60Wタイプで実質消費電力は54W
- 今回交換したLED電球の消費電力は6W
- 今回 LED電球を2個交換していることを考えると電力の低下幅は 54x2 - 6x2 = 96W
- 浴室の電気を付けている時間を1日3時間と見積もると1日の節約電力は 96x3 = 288Wh
- 現在の電力料金は0.022円/Wh
- したがって、1日の電気料金の節約は 0.022x288 = 6.336(円)
1日6.3円と言うと小額に聞こえますが、これを1年間にすると 6.336 x 365 = 2,312.64円。それなりの金額です。このLED電球の寿命は、点灯時間で 40,000時間とされていますので、寿命まで使うと計算上は 84,480円電気代がお得ということになるわけです。
かつてLED電球が4,000円もしていたころは、さすがに回収期間を考えてしまいましたが、最近のように1,000円前後で買えるようになってくると、白熱灯が切れたら LED電球に交換という方針が無理なく立つようになりました。
【関連ページ】
斜め取付型 LED 電球に交換(その2)
斜め取付型 LED 電球に交換(その1)
LED電球時代到来!
LED電球、本格普及へ
節電の夏、LED電球再考
LED電球広告の名作
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最後までご覧いただきまして、どうもありがとうございました。
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カテゴリ: 家電・時計
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