ダクトレールを石膏ボードの天井に取り付ける(その2)
2009.08.19/Wed/23:15:44
![]() | 昨日に引き続いてダクトレール取り付けの話です。自由なライティングのために天井に「ダクトレール」を付けたいという希望がありました。ただし、うちの天井は頑丈な木製ではなく、木ねじの効かない「石膏ボード」です。そこに何とかダクトレールを取り付けましたので、その苦労話です。 今回は、課題編、固定編、配線編のうちの固定編です。 |
【石膏ボードについて】
我が家の天井は 9.5mm 厚の石膏ボードでできています。石膏ボードというのは、不燃材として最近よく家の内壁に使われている素材です。安価で断熱性、耐火性が良いのですが、木ねじが全く効きません。もろいセメントのような素材なので木ねじで強くねじ込んでもねじ山が当たる部分がすぐに削れてしまい、空回りしてしまいます。
取り付けたいダクトレール自体の重量が約 1kg、それにスポットライトやペンダントが合わさると全体重量約 5kg。天井に取り付けるものなので、安全上この重量を支え続けられ、絶対に落下しない取り付け強度が求められます。地震などにも十分耐えるためには、通常荷重の10倍程度の耐荷重が欲しいところです。したがって、空回りするような木ねじで取り付けることは絶対やってはいけません。
【取り付け方法】
そこで、色々な取り付け手段をリストアップしたのですが、最もポピュラーな方法は、「ボードアンカー」というボルトを使うことだということがわかりました。さらに色々調べてみると、下記のような選択肢がありました。
このうち、「モリーアンカー」、「プラッティプラグ」は、石膏ボード自体を強化するものではないため、いまひとつ実質耐荷重に不安がありました。「ボードアンカーG4」は「天井には利用しないでください」と書いてあり、候補から外れました。FHアンカーは、ねじの受け側の樹脂が薄っぺらいため、強度的な不安がありました。
その点、「完璧ネジロック」は耐荷重 35kg を謳っていて、付属の専用液をボードの取り付け穴周辺に塗布することで、石膏ボードに強化液が染み込み、ボード自体を強化することが決め手となりました。これがパッケージです。また、木ねじを受ける樹脂(アンカー)の部分の長さが長く、しっかりと木ねじを締めこむことができるというのも判断のポイントでした。

パッケージ内の各部品紹介。
簡単な施工方法は下記です。
今回のダクトレール取り付けについては、このアンカーを2個使っています。計算上では耐荷重70kg。想定する設置物に対して余裕を持った取り付け強度が得られています。
このパーツによりダクトレールの取り付けに関してはクリアできました。今回はここまで。次回では電源の配線について説明します。
(次回へ続く)
3部作になったので、各部を下にまとめておくことにします。
【関連記事】
石膏ボードに額縁を取り付ける
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最後までご覧いただき、どうもありがとうございます。
我が家の天井は 9.5mm 厚の石膏ボードでできています。石膏ボードというのは、不燃材として最近よく家の内壁に使われている素材です。安価で断熱性、耐火性が良いのですが、木ねじが全く効きません。もろいセメントのような素材なので木ねじで強くねじ込んでもねじ山が当たる部分がすぐに削れてしまい、空回りしてしまいます。
取り付けたいダクトレール自体の重量が約 1kg、それにスポットライトやペンダントが合わさると全体重量約 5kg。天井に取り付けるものなので、安全上この重量を支え続けられ、絶対に落下しない取り付け強度が求められます。地震などにも十分耐えるためには、通常荷重の10倍程度の耐荷重が欲しいところです。したがって、空回りするような木ねじで取り付けることは絶対やってはいけません。
【取り付け方法】
そこで、色々な取り付け手段をリストアップしたのですが、最もポピュラーな方法は、「ボードアンカー」というボルトを使うことだということがわかりました。さらに色々調べてみると、下記のような選択肢がありました。
このうち、「モリーアンカー」、「プラッティプラグ」は、石膏ボード自体を強化するものではないため、いまひとつ実質耐荷重に不安がありました。「ボードアンカーG4」は「天井には利用しないでください」と書いてあり、候補から外れました。FHアンカーは、ねじの受け側の樹脂が薄っぺらいため、強度的な不安がありました。
その点、「完璧ネジロック」は耐荷重 35kg を謳っていて、付属の専用液をボードの取り付け穴周辺に塗布することで、石膏ボードに強化液が染み込み、ボード自体を強化することが決め手となりました。これがパッケージです。また、木ねじを受ける樹脂(アンカー)の部分の長さが長く、しっかりと木ねじを締めこむことができるというのも判断のポイントでした。

パッケージ内の各部品紹介。
![]() | ![]() |
アンカー(先端) | アンカー(室内側) |
![]() | ![]() |
このように木ねじが締めこめる | 石膏ボード自体に染み込んで取り付け部強度を強化する液体 |
簡単な施工方法は下記です。
- 石膏ボードのねじを打つ位置にガイド穴を開ける
- アンカーをねじ込むため、ガイド穴をドリルで 7-8mm に広げる
- 穴の側面に専用強化液を綿棒で塗布する
- アンカーをプラスドライバーでねじ込む
- 強化液が固まりアンカーが固定されるまで約90分待つ
- アンカーの穴に対して木ねじを締めこんで固定する
今回のダクトレール取り付けについては、このアンカーを2個使っています。計算上では耐荷重70kg。想定する設置物に対して余裕を持った取り付け強度が得られています。
このパーツによりダクトレールの取り付けに関してはクリアできました。今回はここまで。次回では電源の配線について説明します。
(次回へ続く)
3部作になったので、各部を下にまとめておくことにします。
【関連記事】
石膏ボードに額縁を取り付ける
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最後までご覧いただき、どうもありがとうございます。
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カテゴリ: DIY・便利グッズ
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