空気圧確認のための米式バルブ・チューブ
2011.11.19/Sat/22:47:35
【タイヤの空気圧の大切さ】
自転車に乗ることが好きな人であれば、タイヤの空気圧の大切さを理解していると思います。適正な空気圧が維持されていないと、様々な弊害が生じます。
<空気圧が低すぎる場合>
・走行抵抗が高くなってしまう
・タイヤの摩耗が早まる
・路面とのグリップが得られず、走行不安定になる
・「リム打ちパンク」の可能性が高まる
<空気圧が高すぎる場合>
・タイヤがリム付近でバーストする可能性が高まる
・タイヤが路面からのショックを吸収しなくなり乗り心地が悪化する
【バルブ形式】
タイヤチューブのバルブには主として「英式」「米式」「仏式」の三種類がありますが、英式のバルブは空気圧の確認が正確にはできません。なぜなら英式のバルブは「虫ゴム」でバルブが内部で閉じているため、タイヤ内の空気圧を測るために、一時的にバルブを解放することができないからです。
ただしバルブのコストが安いためか、英式は、いわゆるママチャリを中心に安価な自転車のタイヤでは広く普及しています。

(英式バルブ)
私の利用している小径自転車でもこの英式バルブのタイヤが標準装着されていて、その後何回かタイヤとチューブを交換したときも、英式バルブが装着されたチューブを利用していました。しかし、過去3回も「空気を入れすぎ
てタイヤを破損する」という苦い経験があったため、現在は米式のバルブのチューブを利用しています。

(米式バルブ)
米式バルブは、クルマのタイヤに使われているものと同じものです。内部に弁が仕込まれているため、英式バルブよりも空気漏れが起こりにくく、タイヤゲージを利用して空気圧を測定することが可能です。
タイヤを破損したときは、推奨空気圧 280-455kPa(2.7-4.6kgf/cm2)に対して 600kPa 程度を入れていたと思います。タイヤの寿命が来ていないのに側面がバーストしてしまい、交換を余儀なくされました。それほど高いタイヤではなかったとはいえ、もったいなかったです。
【タイヤゲージ】
米式のバルブを使うと、次のようなタイヤゲージ(空気圧計)を使ってタイヤの空気圧をチェックすることが可能です。

(タイヤゲージ)
このタイヤゲージはクルマのタイヤの空気圧を測るため、たまたま前から持っていたもので、自動車用です。しかし現在利用中のタイヤの目標空気圧が 65psi(4.5kgf/cm2)であるため、このクルマ用タイヤゲージを流用可能でした。

(米式のバルブに直接押し当てる方式)
このタイヤゲージを使って空気圧を約半月ごとに確認していますが、そのため空気の入れ過ぎによるタイヤの破損には至っていません。
【英式バルブの利点と変換アダプター】
英式バルブには、利点もあります。たとえばこれ。100円ショップで売っている空気入れです。

(105円で買える携帯用空気入れ)
空気入れと言えども、実際にはLPガスが中に入っているもので、本当の空気ではありません。また指定空気圧まできっちり空気を入れられるかどうかは保証の限りではありません。あくまで家まで帰り着くまでとか、空気を入れられる所までの緊急用です。しかしこれを1本持っていれば、大きくてかさばる空気入れを携帯しなくて済むという利点があります。
しかし、これは「英式バルブ」用に設計されています。

(先端は英式バルブの穴に差し込むようにできている)
走行中(ツーリング中)にパンクした場合、道端でタイヤチューブを引き出してパンク箇所を突き止めてパッチを当てて修理するということは大変です。スペアのタイヤチューブを携帯していれば、タイヤチューブを交換してそれに空気を入れた方が時間の節約になります。パンクしたチューブは家でじっくり修理すれば良いです。
その意味で、私はスペアのタイヤチューブと100円ショップの空気入れ、そしてこれ(変換アダプター)を携帯するようにしています。

(米式⇒英式変換アダプター)

(中央部の突起が米式バルブのリリースボタンを押して弁が開く構造)
これを米式バルブに装着すると、英式バルブ用の携帯空気入れが使えるようになります。ということで、以下の3点セットを持つことで、とっさのパンクに対処する装備としています。
1.米式バルブのチューブ
2.100円ショップの携帯用空気入れ
3.米式⇒英式バルブ変換アダプター
【ロードレーサーなど700Cタイヤ(仏式バルブ)の場合】
ちなみに、この100円ショップの携帯空気入れ、ロードレーサーのような高圧の空気圧を必要とするタイヤには不向きです。また、そのようなスポーツ車のタイヤには「仏式」のバルブが付いていると思いますので、その場合は100円ショップの空気入れをあきらめる必要があります。
私としては、「シートポスト」に格納可能な、こちら(GIYO GM-02)を狙っています。多少の長さはありますが、(337mm)、直径が3cm程度ということでシートポストの中に格納可能とみているからです。購入者の評価も高いです(評価の記事)。


GIYO(ジーヨ) ミニポンプ GM-02
ポンプを携帯できない場合は、この「仏式」→「米式」変換アダプターを携帯し、ガソリンスタンドなど、自動車のタイヤに空気が入れられる所で空気を入れる方針が良いと思います。


キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) オッフル 兼用口金用アダプター 仏式バルブ専用 Y-3293
【関連ページ】
携帯用ポンプを持たずに済ますためのアダプター
シートポストの「仕込杖」化
軽量スポーツタイヤ Panaracer パセラ・リフレクト
Panaracer パンクストッパー(パンク防止剤)
Panaracer パンクストッパー(パンク防止剤) その後
16インチ・セミスリックタイヤ KENDA KWEST
-----
最後までご覧いただきまして、どうもありがとうございました。
自転車に乗ることが好きな人であれば、タイヤの空気圧の大切さを理解していると思います。適正な空気圧が維持されていないと、様々な弊害が生じます。
<空気圧が低すぎる場合>
・走行抵抗が高くなってしまう
・タイヤの摩耗が早まる
・路面とのグリップが得られず、走行不安定になる
・「リム打ちパンク」の可能性が高まる
<空気圧が高すぎる場合>
・タイヤがリム付近でバーストする可能性が高まる
・タイヤが路面からのショックを吸収しなくなり乗り心地が悪化する
【バルブ形式】
タイヤチューブのバルブには主として「英式」「米式」「仏式」の三種類がありますが、英式のバルブは空気圧の確認が正確にはできません。なぜなら英式のバルブは「虫ゴム」でバルブが内部で閉じているため、タイヤ内の空気圧を測るために、一時的にバルブを解放することができないからです。
ただしバルブのコストが安いためか、英式は、いわゆるママチャリを中心に安価な自転車のタイヤでは広く普及しています。

(英式バルブ)
私の利用している小径自転車でもこの英式バルブのタイヤが標準装着されていて、その後何回かタイヤとチューブを交換したときも、英式バルブが装着されたチューブを利用していました。しかし、過去3回も「空気を入れすぎ
てタイヤを破損する」という苦い経験があったため、現在は米式のバルブのチューブを利用しています。

(米式バルブ)
米式バルブは、クルマのタイヤに使われているものと同じものです。内部に弁が仕込まれているため、英式バルブよりも空気漏れが起こりにくく、タイヤゲージを利用して空気圧を測定することが可能です。
タイヤを破損したときは、推奨空気圧 280-455kPa(2.7-4.6kgf/cm2)に対して 600kPa 程度を入れていたと思います。タイヤの寿命が来ていないのに側面がバーストしてしまい、交換を余儀なくされました。それほど高いタイヤではなかったとはいえ、もったいなかったです。
【タイヤゲージ】
米式のバルブを使うと、次のようなタイヤゲージ(空気圧計)を使ってタイヤの空気圧をチェックすることが可能です。

(タイヤゲージ)
このタイヤゲージはクルマのタイヤの空気圧を測るため、たまたま前から持っていたもので、自動車用です。しかし現在利用中のタイヤの目標空気圧が 65psi(4.5kgf/cm2)であるため、このクルマ用タイヤゲージを流用可能でした。

(米式のバルブに直接押し当てる方式)
このタイヤゲージを使って空気圧を約半月ごとに確認していますが、そのため空気の入れ過ぎによるタイヤの破損には至っていません。
【英式バルブの利点と変換アダプター】
英式バルブには、利点もあります。たとえばこれ。100円ショップで売っている空気入れです。

(105円で買える携帯用空気入れ)
空気入れと言えども、実際にはLPガスが中に入っているもので、本当の空気ではありません。また指定空気圧まできっちり空気を入れられるかどうかは保証の限りではありません。あくまで家まで帰り着くまでとか、空気を入れられる所までの緊急用です。しかしこれを1本持っていれば、大きくてかさばる空気入れを携帯しなくて済むという利点があります。
しかし、これは「英式バルブ」用に設計されています。

(先端は英式バルブの穴に差し込むようにできている)
走行中(ツーリング中)にパンクした場合、道端でタイヤチューブを引き出してパンク箇所を突き止めてパッチを当てて修理するということは大変です。スペアのタイヤチューブを携帯していれば、タイヤチューブを交換してそれに空気を入れた方が時間の節約になります。パンクしたチューブは家でじっくり修理すれば良いです。
その意味で、私はスペアのタイヤチューブと100円ショップの空気入れ、そしてこれ(変換アダプター)を携帯するようにしています。

(米式⇒英式変換アダプター)

(中央部の突起が米式バルブのリリースボタンを押して弁が開く構造)
これを米式バルブに装着すると、英式バルブ用の携帯空気入れが使えるようになります。ということで、以下の3点セットを持つことで、とっさのパンクに対処する装備としています。
1.米式バルブのチューブ
2.100円ショップの携帯用空気入れ
3.米式⇒英式バルブ変換アダプター
【ロードレーサーなど700Cタイヤ(仏式バルブ)の場合】
ちなみに、この100円ショップの携帯空気入れ、ロードレーサーのような高圧の空気圧を必要とするタイヤには不向きです。また、そのようなスポーツ車のタイヤには「仏式」のバルブが付いていると思いますので、その場合は100円ショップの空気入れをあきらめる必要があります。
私としては、「シートポスト」に格納可能な、こちら(GIYO GM-02)を狙っています。多少の長さはありますが、(337mm)、直径が3cm程度ということでシートポストの中に格納可能とみているからです。購入者の評価も高いです(評価の記事)。
GIYO(ジーヨ) ミニポンプ GM-02
ポンプを携帯できない場合は、この「仏式」→「米式」変換アダプターを携帯し、ガソリンスタンドなど、自動車のタイヤに空気が入れられる所で空気を入れる方針が良いと思います。
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) オッフル 兼用口金用アダプター 仏式バルブ専用 Y-3293
【関連ページ】
携帯用ポンプを持たずに済ますためのアダプター
シートポストの「仕込杖」化
軽量スポーツタイヤ Panaracer パセラ・リフレクト
Panaracer パンクストッパー(パンク防止剤)
Panaracer パンクストッパー(パンク防止剤) その後
16インチ・セミスリックタイヤ KENDA KWEST
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最後までご覧いただきまして、どうもありがとうございました。
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カテゴリ: 自転車・アウトドア
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この記事に対するコメント
個人的にはフレンチバルブは嫌いっす。空気入れを挿す時に折れそうやし、いたずらでの空気漏れや破壊されそう。
更に気になるのは、フレンチバルブ+変換アダプターで使う場合、外す時にバルブコア?(頭の部分)も一緒に外れてしまうけど、その様な事ありませんか?
更に気になるのは、フレンチバルブ+変換アダプターで使う場合、外す時にバルブコア?(頭の部分)も一緒に外れてしまうけど、その様な事ありませんか?
URL | pika-♂ #-
2022/06/12 17:49 * 編集 *
2022/06/12 17:49 * 編集 *
Re: タイトルなし
コメントありがとうございます。変換アダプターを使った時にバルブコアが外れてしまった経験は、私はありません。ちなみにバルブコアが外れないタイプのフレンチバルブもあるにはあります。フレンチバルブがスポーツ系自転車でよく使われるのは軽量であることが大きな理由でしょう。デメリットも確かにありますね。
URL | 館長 #-
2022/06/13 08:26 * 編集 *
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2022/06/13 08:26 * 編集 *
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