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節電の夏、LED電球再考

2011.06.11/Sat/14:16:47

elsonic1.jpgこの夏は関東を含む東日本全体で節電が責務です。節電効果が高い家庭照明用電力の重要節電対策の一手であるLED電球。その価格破壊が進み、LED電球の利用について再考して見ました。
【LED電球の低価格化】

家庭用白熱灯のソケットにそのまま付けることができるLED電球の本格的販売開始は2009年の秋。当時は東芝やパナソニックなどの大手家電メーカーが 3,500円程度の金額で販売していました(参考ブログ)。

当時の段階で損益分岐点の分析を行うと、電気代+電球代合計値で LED電球が割安になる時点は白熱灯と比べると利用開始から約1年後、電球型蛍光灯に対しては利用開始から約3年後半後という状況でした(1日10時間点灯を想定)(参考ブログ)。

その時の私なりの結論は、「LED電球の価格は下がる。(電球型蛍光灯比)3年半の回収期間がかかる位LED電球の価格が高いのであれば、その3年間の間に売価が必ず下がるので、すぐに LED 照明には変えず、一旦電球型蛍光灯に乗り換えるのが良いのでは」というものでした。

案の定 LED 電球の低価格化が進み、2010年3月に「エコルクス」を 2,500円で販売開始(参考ブログ)し、2011年06月06日にノジマがシャープ製LEDを使ったLED電球をプライベートブランド「ELSONIC(エルソニック)」として980円で売り出しました。

980円LED電球、ノジマが発売…普及加速か

節電意識の高まりで注目されているLED電球値下がりが加速してきた。

家電量販店のノジマ(横浜市)は3日、プライベートブランド(PB)のLED電球を980円で売り出した。8月末までの期間限定だが、市場平均の半値を切る。5月下旬には全国の家電量販店でのLED電球の売り上げが初めて白熱電球を上回っており、価格下落で普及に拍車がかかりそうだ。

ノジマが発売したLED電球「ELSONIC(エルソニック)」の本来の価格は1480円だが、消費者の節電意識の高まりに応えるため、発売当初は利益を削って買いやすい価格設定にしたという。

調査会社GfKジャパンによると、家電量販店の5月第4週(23~29日)のLED電球の販売個数は前年同期比で約2・9倍に達した。電球全体の4割超を占め、白熱電球を上回った。

(2011年6月3日19時31分 読売新聞)

【損益分岐点再検討】

980円というのは期間限定とのことですが、一旦このような価格設定がされると他社が追随したりして価格水準は980円が持続するでしょう。発売当初 3,500円だったものが 980円ということで、約2年で72%の価格下落となりました。そこで、LED電球に交換するかどうかを再度見きわめるため、回収期間を再度分析してみました。

このノジマの980円LED電球は一般的な60W相当のものではなく、30W相当のものなので、比較対象もそろえなくてはなりません。ただし、電球型蛍光灯には30W相当の物はないので40W相当商品を対象にしました。

白熱灯電球型蛍光灯LED電球
消費電力30W8W5.2W
寿命(時間)1,0006,00040,000
明るさ325ルーメン485ルーメン330ルーメン
実売価格50円600円980円

表1.設定項目
電気料金0.022円/Wh
1日あたり点灯時間10時間
白熱灯寿命1,000時間
電球型蛍光灯寿命6,000時間
LED電球寿命40,000時間
白熱灯売価50円
電球型蛍光灯売価600円
LED電球売価980円

表2.利用月数別発生費用
利用月数電球代+電気代(円)想定点灯時間
LED電球電球型蛍光灯白熱灯
11,015654251305
21,050707453610
31,085761654915
41,1208159051,220
51,1548681,1071,525
61,1899221,3081,830
121,3991,2442,6163,660
131,4341,2982,8173,695
141,4681,3523,0684,270
151,5031,4053,2704,575
161,5381,4593,4714,880
171,5731,5133,7225,185
181,6081,5663,9235,490
191,6431,6204,1255,795
201,6782,2744,3766,100
211,7132,3274,5776,405
221,7482,3814,7796,710
231,7832,4355,0307,015
241,8172,4885,2317,320

表から見て分かる通り、対白熱灯と比べると半年で初期費用を回収してしまいます。また対電球型蛍光灯と比べた場合はそれなりの回収期間がかかり、1年8ヶ月となりました。

LEDCOST.png

【いよいよ本格普及到来か】

資源エネルギー庁発表によると照明は家庭の消費電力の16.1%を占めています。また、財団法人の日本エネルギー経済研究所は、日本国内のすべての照明器具をLED(発光ダイオード)照明に切り替えると、年間の総電力消費量を約9%削減できるとの試算を発表しています。

これだけLED電球の価格が下がってきた今、そろそろ照明をLEDに切り替えるタイミングが来たと言えるのではないでしょうか?



【関連ページ】
LED電球、本格普及へ
LED電球時代到来!
980円LED電球、ノジマが発売…普及加速か(YOMIURI Online)

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最後までご覧いただきまして、どうもありがとうございました。

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カテゴリ: 家電・時計
タグ: 節電  省エネ 
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