「天声人語」(朝日新聞コラム)3月19日
2011.03.21/Mon/21:48:26
(朝日新聞2011/3/19朝刊 天声人語より)エミリー・ディキンソンという米国の女性詩人を知る人は少ないかもしれない。19世紀にボストンに近い町で静謐な生涯を送った人で、自然の中で書いた数々の短詩を遺した。
次のような無題の詩がある。<失意の胸へは/だれも踏み入ってはならない/自身が悩み苦しんだという/よほどの特権を持たずしては──>(中島完 訳)。これが全文で、新聞記者という仕事柄、胸に深く畳んできた。そして今、未曾有の失意と悲痛に満ちる被災地から、小紙の、あるいは他社の報道が続く。
だれもが苦渋の取材だろう。先の小紙で、阪神大震災を体験した精神科医の中井久夫さんが、被災者には「『わかってたまるか』という気持ちもある」と言っていた。伝える指名と、悲痛な胸に踏み入る躊躇。きびしい葛藤をくぐってきた文であり、写真、映像である。
3/11 に発生した東日本大震災、幸いにも私自身は直接的な被害はなく、被災者ではありません。被災者の方々の本当の心の痛みはわかりません。今回の大災害は私とっては大きな事件であったため、ブログで関連することを取り上げるかもしれませんが、上記の短詩を胸に刻みつけて、あくまでも部外者の立場であるということをわきまえて記述したいと思います。
東京でできるささやかなこととして、私は以下のことを今日まで励行しています。
- 使っていない電気機器のコンセントを抜いたり、不要な照明を消したりして節電しています
- クルマに乗らず、ガソリンも給油していません
- 買い物に行っても、決して必要以上のものは買っていません
- 電車の混雑を防止し、乗りたい人が少しでも快適に乗っていただけるよう、自転車で通勤しています
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最後までご覧いただきまして、どうもありがとうございました。
被災している地区へ速やかな支援が届きますよう願っています。
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