ファルケン ZIEX ZE912 利用経過後レビュー
2010.11.01/Mon/00:42:49
【FALKEN ZIEX ZE912】
FALKEN は住友ゴムグループのスポーティータイヤブランドです。私の現在のクルマは SUBARU Legacy B4 GT (BL5)。280馬力の車なので、あまりコンパウンドとサイドウォールのやわなタイヤはミスマッチです。実際に純正のタイヤは BRIDGESTONE POTENZA RE050A で、これは本当にベストマッチのタイヤでした。(RE050 のインプレッションはここ)。
ところが、43,000km を走り、タイヤの溝が残り少なくなってきてタイヤ交換を迫られました。そこでいろいろと悩んだ結果、次のタイヤとして決定したのがこの FALKEN ZIEX ZE912 というわけです。
その初期インプレッションは、こちらで述べておりますが、7ヶ月使って来た上でわかったこともありますので、ここでまとめておきたいと思います。
【走行性能・乗り心地・静粛性】
走行性能は高い部類に属します。RE050 と比べるとウエット路面での安心感に若干の引け目を感じますが、相当なところまで粘ります。
また感心したのはタイヤが悲鳴を上げないこと。実は先日うっかり前方のタクシーが信号で停車したのに気付くのが遅れ、ドライ路面でABS作動のフルブレーキをしてしまいました。ところが、「まったくタイヤが鳴きませんでした。」そのため、フルブレーキを踏んだのに外から見ると「素早く静かに」止まったとしか見えなかったことでしょう。45偏平のタイヤが鳴くことは実はあまりないのかもしれませんが、あまりに「スッと」止まったのでびっくりしてしまったほどです。
乗り心地は良いですねえ。050 と比べると角がもう一段取れた感じです。路面状況の情報伝達性やタイヤ剛性感は 050 の方が良かったのですが、同乗者の側から見ると、明らかに ZE912 の方が良い印象だと思います。
静粛性も高いです。この ZE912 ではゴムにシリカを配合し、路面への密着性高めています。一般にロードノイズの大部分はタイヤと路面に挟まれた空気がタイヤが路面から離れて解放される時に出る音だそうで、路面とタイヤが密着すると、その空気の圧縮が起こりづらくなり、その結果タイヤが路面を転がるときに発生するロードノイズが低く抑えられます。
【耐久性】
この ZIEX ZE912 の特長は「サーチアイ」と呼ばれるタイヤの摩耗度を知らせてくれる仕組みが講じられていることです。どんなタイヤでも「スリップサイン」と呼ばれる残りの溝が 1.6mm になった時に出てくるお知らせは付いています。スリップサインが出たタイヤは利用限界なので、すぐに交換しなければなりませんが、このタイヤは中間的なお知らせとして、2mm 摩耗するごとにわかるようになっています。

上の図のように、●と□の穴が 2mm ずつ開けられていて、●が消えて□になったら 2mm 摩耗したのでタイヤローテーション、□の穴が消えたらさらに 2mm 摩耗したのでタイヤローテーションという感じで、タイヤの摩耗度とローテーション時期を教えてくれるのです。
さて、この ZE912、交換時からおよそ 3,700km 乗っています。現在のサーチアイの状況は下記の通りです。


丸い穴の深さ 2mm のうち、1mm 減ったという感じです。つまり 3,700km で 1mm です。新品時の溝の深さが約10mmなので、新品の溝からスリップサインまで 8.4mm と考えると、スリップサインまでの予想走行距離は約 31,000km と推定されます。RE050 の時は、頑張って持たせたとはいえども 43,000km ですので、やはり寿命に関しては RE050 の方が良さそうだと思います。ただ、ゴムの寿命は一般に 4, 5年と言われています。タイヤの溝が残っていても、タイヤゴムの材質が劣化しては安全に乗ることはできません。年間走行距離が最近は 8,000km に満たないため、溝の寿命とゴムの寿命を一致させるためにも 3, 4 年で寿命が来た方が良いのかなとも考えています。したがって、 31,000km も持てばOKだと考えています。
【おすすめ購入情報】
(私もこちらで買いました)
【関連ページ】
素晴らしい!Bridgestone POTENZA RE050
スポーツプレミアムタイヤ ファルケン ZIEX ZE912
新品タイヤに見られる赤や黄色のマークの話
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最後までご覧いただきまして、どうもありがとうございました。
FALKEN は住友ゴムグループのスポーティータイヤブランドです。私の現在のクルマは SUBARU Legacy B4 GT (BL5)。280馬力の車なので、あまりコンパウンドとサイドウォールのやわなタイヤはミスマッチです。実際に純正のタイヤは BRIDGESTONE POTENZA RE050A で、これは本当にベストマッチのタイヤでした。(RE050 のインプレッションはここ)。
ところが、43,000km を走り、タイヤの溝が残り少なくなってきてタイヤ交換を迫られました。そこでいろいろと悩んだ結果、次のタイヤとして決定したのがこの FALKEN ZIEX ZE912 というわけです。
その初期インプレッションは、こちらで述べておりますが、7ヶ月使って来た上でわかったこともありますので、ここでまとめておきたいと思います。
【走行性能・乗り心地・静粛性】
走行性能は高い部類に属します。RE050 と比べるとウエット路面での安心感に若干の引け目を感じますが、相当なところまで粘ります。
また感心したのはタイヤが悲鳴を上げないこと。実は先日うっかり前方のタクシーが信号で停車したのに気付くのが遅れ、ドライ路面でABS作動のフルブレーキをしてしまいました。ところが、「まったくタイヤが鳴きませんでした。」そのため、フルブレーキを踏んだのに外から見ると「素早く静かに」止まったとしか見えなかったことでしょう。45偏平のタイヤが鳴くことは実はあまりないのかもしれませんが、あまりに「スッと」止まったのでびっくりしてしまったほどです。
乗り心地は良いですねえ。050 と比べると角がもう一段取れた感じです。路面状況の情報伝達性やタイヤ剛性感は 050 の方が良かったのですが、同乗者の側から見ると、明らかに ZE912 の方が良い印象だと思います。
静粛性も高いです。この ZE912 ではゴムにシリカを配合し、路面への密着性高めています。一般にロードノイズの大部分はタイヤと路面に挟まれた空気がタイヤが路面から離れて解放される時に出る音だそうで、路面とタイヤが密着すると、その空気の圧縮が起こりづらくなり、その結果タイヤが路面を転がるときに発生するロードノイズが低く抑えられます。
【耐久性】
この ZIEX ZE912 の特長は「サーチアイ」と呼ばれるタイヤの摩耗度を知らせてくれる仕組みが講じられていることです。どんなタイヤでも「スリップサイン」と呼ばれる残りの溝が 1.6mm になった時に出てくるお知らせは付いています。スリップサインが出たタイヤは利用限界なので、すぐに交換しなければなりませんが、このタイヤは中間的なお知らせとして、2mm 摩耗するごとにわかるようになっています。

上の図のように、●と□の穴が 2mm ずつ開けられていて、●が消えて□になったら 2mm 摩耗したのでタイヤローテーション、□の穴が消えたらさらに 2mm 摩耗したのでタイヤローテーションという感じで、タイヤの摩耗度とローテーション時期を教えてくれるのです。
さて、この ZE912、交換時からおよそ 3,700km 乗っています。現在のサーチアイの状況は下記の通りです。


丸い穴の深さ 2mm のうち、1mm 減ったという感じです。つまり 3,700km で 1mm です。新品時の溝の深さが約10mmなので、新品の溝からスリップサインまで 8.4mm と考えると、スリップサインまでの予想走行距離は約 31,000km と推定されます。RE050 の時は、頑張って持たせたとはいえども 43,000km ですので、やはり寿命に関しては RE050 の方が良さそうだと思います。ただ、ゴムの寿命は一般に 4, 5年と言われています。タイヤの溝が残っていても、タイヤゴムの材質が劣化しては安全に乗ることはできません。年間走行距離が最近は 8,000km に満たないため、溝の寿命とゴムの寿命を一致させるためにも 3, 4 年で寿命が来た方が良いのかなとも考えています。したがって、 31,000km も持てばOKだと考えています。
【おすすめ購入情報】
(私もこちらで買いました)
【関連ページ】
素晴らしい!Bridgestone POTENZA RE050
スポーツプレミアムタイヤ ファルケン ZIEX ZE912
新品タイヤに見られる赤や黄色のマークの話
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最後までご覧いただきまして、どうもありがとうございました。
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カテゴリ: クルマ・バイク
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