必要十分なサイクルコンピューター CATEYE VELO 8 (利用編)
2010.10.15/Fri/23:44:32
【機能について】
この CATEYE VELO 8 には以下の機能が付いています。
各表示を写真で紹介しましょう。
現在速度は大きな文字で常に表示されるようになっています。下の部分の液晶表示は下の黒いボタンを押すことで切り替えて表示されます。上部左側に見えている矢印は「ペースアロー」と言って、現在の平均速度よりも現在速度が低い場合は下向き矢印、現在速度の方が上回っている場合は上向きの矢印が表示されます。走行ペースの把握や切り替えなどに有効な機能です。

(現在速度、ペースアロー、現在時刻)
平均速度は、計測リセットからの平均速度を表示します。この機種は車輪が回りだしたら計測が開始され、停止している間は時間や速度の算定からは除外されるオートスタート機種です。したがって、この平均速度は信号待ちなどで停止している時間は除外され、走行中の平均速度が表示されることになります。

(平均速度表示)
最高時速は、計測リセットから通算した現在速度の最高値を保持してくれるものです。この表示では 40.3km/h と表示されていますが、この速度は、搭載している小径自転車では限界値に近いですね。

次は、走行距離です。コンピューターを設置してからの通算ではなく、リセット後からの距離なので、出発前にリセットしておけば到着までの正確な距離が測れます。

(走行距離表示)
積算距離は、このコンピューターを設置してからの総走行距離です。この数値はリセットしてもクリアされませんが、電池交換時や「初期化(オールリセット)」をするとクリアされてしまいます。

(積算距離)
走行時間は、出発からの経過時間ではありません。車輪が動いていない時間は算入されないので、純粋に走っている時間が積算されます。

(走行時間表示)
時計表示機能は案外便利です。自転車走行中はなるべく手放し運転は避けたいもの。腕時計を見るために片手運転をしなくてすみます。

(時計表示)
消費カロリーを表示する機能もありますが、これは、現在速度に対応した1秒あたりの消費カロリーの想定値を1秒ごとに積算するもので、「実際に」消費したカロリーではなく、目安の数値です。

(消費カロリー表示)
【精度について】
このコンピューターの精度についても検証してみました。以前、au Run & Walk サービスの携帯アプリが GPS サイクルコンピューターになるという話をしましたが、そのアプリを使うと下の写真のように、走行時の各種情報が得られます。

(au Run & Walk アプリの走行結果)
そこで、このサイクルコンピューター(VELO-8)の精度を検証するという目的で、数日間、GPS と VELO-8 を同時に利用し、このサイクルコンピューターと GPS による走行記録とを突き合わせ、走行距離を表にしてみました。
表.GPS の走行距離と VELO-8 の走行距離の比較(単位:km)
GPS による測定結果が正しいと仮定して、結果としては -0.27% でした。10km 走行して 27m の誤差。上々でしょう。
【タイヤ周長設定の重要性】
この 0.27% という精度を達成するためにはタイヤの周長(タイヤが一周するとどのくらい進むか)をしっかり設定する必要があります。私の自転車は、タイヤが1周すると実測で 122cm でした。この 122cm という数値に対して、±1cm は約 0.82% の誤差を生み出します。したがって、高精度を得るためにはタイヤ1周の長さを正確に設定できるかがポイントとなります。
この VELO-8 は、16インチ、18インチ、20インチ、22インチ、24インチ、26インチ、700C、26インチ という8つのプリセットタイヤ周長の他に、1cm 単位でタイヤ周をセットできるモードがあります。

(タイヤ周長設定画面)
この画面で 1cm 単位でタイヤ周長が設定できるので、走行距離の精度を高めることができます。VELO-5 のようなCATEYE の最下位機種では、1cm 単位の設定ができないので、精度が低くなりがちです。逆に上位機種では、ミリメートル単位でタイヤ周長が設定できたりします。
タイヤ周長が最低でも 1cm 単位で設定できる機能はぜひとも欲しいものです。
【その他】
上位機種になると、センサーと本体とが無線で通信され、余分なケーブルが不要になったり、バックライトが付いたり、本体を複数の自転車で共用できるように2種類のタイヤ周長を切り替えて利用できるようになったり、多様な機能が追加されます。
あまりマニアックな機能は要らないので、この VELO-8 は、本当に必要十分な機能を安価に得ることができる優れたサイクルコンピューターだと思います。
本当は、夜間走行に備えてバックライト機能が欲しかったのですが、大抵のバックライト搭載機種は、ライトが「常時点灯」ではなく、スイッチを押すことで数秒間点灯する方式になっています。実際に速度を見たい時はそれなりの速度を出している状況の時が多く、バックライトを付けるために片手を離すのは相当危険です。
また、市街地を走る場合は夜間でも随所に照明があるのでその下にくれば液晶表示が判読できます。
そんなことから、「常時点灯」でないかぎりはバックライト機能は個人的には要らないと思うようになりました。
ということで、当分はこの機種を満足して使っていこうかと考えています。
【関連ページ】
必要十分なサイクルコンピューター CATEYE VELO 8 (購入・装着編)
自転車用携帯ホルダー (Bicycle Phone Holder)
自転車用携帯ホルダー (Bicycle Phone Holder) 破損
au SMART SPORTS "Run & Walk" 自転車ページ
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最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
この CATEYE VELO 8 には以下の機能が付いています。
- 走行速度(現在の速度)
- 平均速度(リセット後からの値)
- 最高速度(リセット後からの値)
- 走行距離(リセット後からの値)
- 積算距離
- 走行時間(リセット後からの値)
- 現在時刻(時計)
- ペースアロー(平均速度よりも上か下か)
- 消費カロリー
各表示を写真で紹介しましょう。
現在速度は大きな文字で常に表示されるようになっています。下の部分の液晶表示は下の黒いボタンを押すことで切り替えて表示されます。上部左側に見えている矢印は「ペースアロー」と言って、現在の平均速度よりも現在速度が低い場合は下向き矢印、現在速度の方が上回っている場合は上向きの矢印が表示されます。走行ペースの把握や切り替えなどに有効な機能です。

(現在速度、ペースアロー、現在時刻)
平均速度は、計測リセットからの平均速度を表示します。この機種は車輪が回りだしたら計測が開始され、停止している間は時間や速度の算定からは除外されるオートスタート機種です。したがって、この平均速度は信号待ちなどで停止している時間は除外され、走行中の平均速度が表示されることになります。

(平均速度表示)
最高時速は、計測リセットから通算した現在速度の最高値を保持してくれるものです。この表示では 40.3km/h と表示されていますが、この速度は、搭載している小径自転車では限界値に近いですね。

次は、走行距離です。コンピューターを設置してからの通算ではなく、リセット後からの距離なので、出発前にリセットしておけば到着までの正確な距離が測れます。

(走行距離表示)
積算距離は、このコンピューターを設置してからの総走行距離です。この数値はリセットしてもクリアされませんが、電池交換時や「初期化(オールリセット)」をするとクリアされてしまいます。

(積算距離)
走行時間は、出発からの経過時間ではありません。車輪が動いていない時間は算入されないので、純粋に走っている時間が積算されます。

(走行時間表示)
時計表示機能は案外便利です。自転車走行中はなるべく手放し運転は避けたいもの。腕時計を見るために片手運転をしなくてすみます。

(時計表示)
消費カロリーを表示する機能もありますが、これは、現在速度に対応した1秒あたりの消費カロリーの想定値を1秒ごとに積算するもので、「実際に」消費したカロリーではなく、目安の数値です。

(消費カロリー表示)
【精度について】
このコンピューターの精度についても検証してみました。以前、au Run & Walk サービスの携帯アプリが GPS サイクルコンピューターになるという話をしましたが、そのアプリを使うと下の写真のように、走行時の各種情報が得られます。

(au Run & Walk アプリの走行結果)
そこで、このサイクルコンピューター(VELO-8)の精度を検証するという目的で、数日間、GPS と VELO-8 を同時に利用し、このサイクルコンピューターと GPS による走行記録とを突き合わせ、走行距離を表にしてみました。
表.GPS の走行距離と VELO-8 の走行距離の比較(単位:km)
走行回 | 走行距離(GPS) | 走行距離(VELO-8) | かい離率 |
---|---|---|---|
1 | 10.45 | 10.62 | 1.63% |
2 | 12.60 | 12.43 | -1.35% |
3 | 10.66 | 10.54 | -1.13% |
4 | 10.47 | 10.45 | -0.19% |
5 | 10.80 | 10.79 | -0.09% |
TOTAL | 54.98 | 54.83 | -0.27% |
GPS による測定結果が正しいと仮定して、結果としては -0.27% でした。10km 走行して 27m の誤差。上々でしょう。
【タイヤ周長設定の重要性】
この 0.27% という精度を達成するためにはタイヤの周長(タイヤが一周するとどのくらい進むか)をしっかり設定する必要があります。私の自転車は、タイヤが1周すると実測で 122cm でした。この 122cm という数値に対して、±1cm は約 0.82% の誤差を生み出します。したがって、高精度を得るためにはタイヤ1周の長さを正確に設定できるかがポイントとなります。
この VELO-8 は、16インチ、18インチ、20インチ、22インチ、24インチ、26インチ、700C、26インチ という8つのプリセットタイヤ周長の他に、1cm 単位でタイヤ周をセットできるモードがあります。

(タイヤ周長設定画面)
この画面で 1cm 単位でタイヤ周長が設定できるので、走行距離の精度を高めることができます。VELO-5 のようなCATEYE の最下位機種では、1cm 単位の設定ができないので、精度が低くなりがちです。逆に上位機種では、ミリメートル単位でタイヤ周長が設定できたりします。
タイヤ周長が最低でも 1cm 単位で設定できる機能はぜひとも欲しいものです。
【その他】
上位機種になると、センサーと本体とが無線で通信され、余分なケーブルが不要になったり、バックライトが付いたり、本体を複数の自転車で共用できるように2種類のタイヤ周長を切り替えて利用できるようになったり、多様な機能が追加されます。
あまりマニアックな機能は要らないので、この VELO-8 は、本当に必要十分な機能を安価に得ることができる優れたサイクルコンピューターだと思います。
本当は、夜間走行に備えてバックライト機能が欲しかったのですが、大抵のバックライト搭載機種は、ライトが「常時点灯」ではなく、スイッチを押すことで数秒間点灯する方式になっています。実際に速度を見たい時はそれなりの速度を出している状況の時が多く、バックライトを付けるために片手を離すのは相当危険です。
また、市街地を走る場合は夜間でも随所に照明があるのでその下にくれば液晶表示が判読できます。
そんなことから、「常時点灯」でないかぎりはバックライト機能は個人的には要らないと思うようになりました。
ということで、当分はこの機種を満足して使っていこうかと考えています。
【関連ページ】
必要十分なサイクルコンピューター CATEYE VELO 8 (購入・装着編)
自転車用携帯ホルダー (Bicycle Phone Holder)
自転車用携帯ホルダー (Bicycle Phone Holder) 破損
au SMART SPORTS "Run & Walk" 自転車ページ
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最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
カテゴリ: 自転車・アウトドア
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