ペダルのベアリングのメンテナンス
2010.09.19/Sun/23:09:54
【自転車の回転部分】
先日、「自転車ヘッド部のメンテナンス」と称してヘッド部のベアリングのメンテナンスを行いました。
先日書いたとおり、自転車でベアリングが存在している主要回転部分は下記の5ヶ所です。
このうち、ペダル以外のベアリングメンテナンスは行ってしまっていて、あとはペダルを残すだけになっていました。そこで、残るペダルのベアリングメンテナンスを行ったので、その顛末を紹介します。
【ペダルの取り外し】
ペダルはクランクにねじ込み式で固定されていますが、取り外しには注意が必要です。右側のペダルは時計回りで締まり、反時計回りで緩む通常の方向なのですが、左側のペダルはその逆になっています。したがって、左側のペダルを緩める際は、通常のねじを締めこむ方向(時計回り)に回す必要があります。
まず、右側を外します。ペダル軸は 15mm のスパナが合いますが、特殊なペダルの場合、通常のスパナを差し込むほどの厚みが用意されていないため、「ペダルレンチ」と呼ばれるものを利用する必要があります。この自転車は幸いにも通常の厚さのスパナが利用可能でした。

外れました。次は反対側のペダルを外します。

無事に両方ともペダルが外れました。

これは、左側のペダルですが、軸の先端部分がこのようにプラスチックのカバーでフタがされています。これを小さめのドライバーで開けます。

フタを外すと、このようにベアリング部が見れるようになります。まだグリスが残っていましたが、相当の間、そのままにしていたので、今回はグリスの塗り直しを行います。ボルト部にナットの脱落防止の「打ち込み」がされているようで、これ以上の分解はしない方がよさそうです。したがって、このままデグリーサーで清掃を行うことにしました。

右側の折りたたみペダルの内部も、見てみるとグリスがなくなりつつありますので、清掃とグリス補充が必要な状況でした。

デグリーサーで古いグリスを除去し、新しいグリスを塗布します。ベアリング部を分解できないため、今回は浸透性に優れる「スプレーグリス」を利用しました。

このように、スプレーグリスをたっぷりとベアリング部に詰め込みます。

その後は、このようにチューブ入りの固めの万能グリスを外側に詰めておきます。

ペダルエンドのキャップをはめ、元通りにクランクに取り付けて終了です。メンテナンス完了後、ペダルを指で回してみると、「クルクル」とストレスなく回るようになりました。気持ちが良いです。

【感想】
自転車を適切にメンテナンスすると、「無音」に近づきます。今回のペダルのメンテナンスで、ベアリング搭載箇所のメンテナンスを一通り終えました(ボトム・ブラケット、後輪ハブのメンテナンスは写真を撮っていなかったので、機会があれば後日紹介します)。
自動車と違い、自転車の場合、ある程度のメンテナンスは自分の手で行うことができます。各部の構造の知識も入り、各種メンテナンスを自分で行うことは、その自転車に対する愛着の増加、自転車の構造知識の増加、メンテナンスコストの点で、良いことだと感じています。
【関連ページ】
スターメー・アーチャー AWタイプ 内装3段変速機のメンテナンス
折りたたみ自転車前輪ハブのメンテナンス
ペダルのベアリングのメンテナンス
自転車ヘッド部のメンテナンス
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最後までご覧いただきまして、どうもありがとうございました。
先日、「自転車ヘッド部のメンテナンス」と称してヘッド部のベアリングのメンテナンスを行いました。
先日書いたとおり、自転車でベアリングが存在している主要回転部分は下記の5ヶ所です。
- 前輪ハブ
- 後輪ハブ
- ボトム・ブラケット
- ペダル
- フロント・ヘッド
このうち、ペダル以外のベアリングメンテナンスは行ってしまっていて、あとはペダルを残すだけになっていました。そこで、残るペダルのベアリングメンテナンスを行ったので、その顛末を紹介します。
【ペダルの取り外し】
ペダルはクランクにねじ込み式で固定されていますが、取り外しには注意が必要です。右側のペダルは時計回りで締まり、反時計回りで緩む通常の方向なのですが、左側のペダルはその逆になっています。したがって、左側のペダルを緩める際は、通常のねじを締めこむ方向(時計回り)に回す必要があります。
まず、右側を外します。ペダル軸は 15mm のスパナが合いますが、特殊なペダルの場合、通常のスパナを差し込むほどの厚みが用意されていないため、「ペダルレンチ」と呼ばれるものを利用する必要があります。この自転車は幸いにも通常の厚さのスパナが利用可能でした。

外れました。次は反対側のペダルを外します。

無事に両方ともペダルが外れました。

これは、左側のペダルですが、軸の先端部分がこのようにプラスチックのカバーでフタがされています。これを小さめのドライバーで開けます。

フタを外すと、このようにベアリング部が見れるようになります。まだグリスが残っていましたが、相当の間、そのままにしていたので、今回はグリスの塗り直しを行います。ボルト部にナットの脱落防止の「打ち込み」がされているようで、これ以上の分解はしない方がよさそうです。したがって、このままデグリーサーで清掃を行うことにしました。

右側の折りたたみペダルの内部も、見てみるとグリスがなくなりつつありますので、清掃とグリス補充が必要な状況でした。

デグリーサーで古いグリスを除去し、新しいグリスを塗布します。ベアリング部を分解できないため、今回は浸透性に優れる「スプレーグリス」を利用しました。

このように、スプレーグリスをたっぷりとベアリング部に詰め込みます。

その後は、このようにチューブ入りの固めの万能グリスを外側に詰めておきます。

ペダルエンドのキャップをはめ、元通りにクランクに取り付けて終了です。メンテナンス完了後、ペダルを指で回してみると、「クルクル」とストレスなく回るようになりました。気持ちが良いです。

【感想】
自転車を適切にメンテナンスすると、「無音」に近づきます。今回のペダルのメンテナンスで、ベアリング搭載箇所のメンテナンスを一通り終えました(ボトム・ブラケット、後輪ハブのメンテナンスは写真を撮っていなかったので、機会があれば後日紹介します)。
自動車と違い、自転車の場合、ある程度のメンテナンスは自分の手で行うことができます。各部の構造の知識も入り、各種メンテナンスを自分で行うことは、その自転車に対する愛着の増加、自転車の構造知識の増加、メンテナンスコストの点で、良いことだと感じています。
【関連ページ】
スターメー・アーチャー AWタイプ 内装3段変速機のメンテナンス
折りたたみ自転車前輪ハブのメンテナンス
ペダルのベアリングのメンテナンス
自転車ヘッド部のメンテナンス
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最後までご覧いただきまして、どうもありがとうございました。
カテゴリ: 自転車・アウトドア
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