はやぶさ、今夜地球帰還へ
2010.06.13/Sun/09:11:29
6/10 のNHK番組、クローズアップ現代で「傷だらけの帰還 探査機はやぶさの大航海」と題してはやぶさの特集が放送されました。録画して見ましたが、はやぶさの波乱万丈の航海を振り返り、本日の帰還を迎えるまでに生じた様々な難局に対する技術者の戦いぶり、裏話などがふんだんに盛り込まれた見ごたえのある番組でした。
(NHK HP より)7年の宇宙の旅を終え、6月13日、地球に帰ってくる日本の小惑星探査機「はやぶさ」に注目が集まっている。小惑星・イトカワの岩石を持ち帰れば史上初の快挙だが、それ以上に人々を惹きつけているのは、想定外のトラブルを乗り越えてきた「はやぶさ」と、地球から支え続けた日本の技術者たちの決してあきらめない姿である。4つあるエンジンのすべてが正常に作動しなくなると、壊れたエンジン同士を組み合わせて復活させた「知恵」。一か月以上、通信が途絶した際、広大な宇宙空間で行方不明になった「はやぶさ」を探し続けた「執念」。小惑星への着陸の際に受けたダメージで、機体がバランスを失ったとき、地球に戻るための貴重な燃料ガスを機外へ放出して立て直した「決断力」など。残された機能をフルに活用し、地球への帰還を目指す「はやぶさ」と技術者たちの姿を追い、多くの人々を勇気づけているその魅力に迫る。
見逃した方は、NHKオンデマンドでも見れるとのことですから、チェックしてみたらいかがでしょうか。
【はやぶさ、本日帰還!】
巷やテレビはワールドカップに染まっていますが、私にとっては今日はともかく「はやぶさ帰還」です。
はやぶさ帰還タイムテーブル(2010/6/13 JST)
時刻 | イベント |
---|---|
午後 7:51 | カプセル分離 |
午後 10:51 | カプセル、はやぶさ本体、大気圏突入(高度約200km) |
その後まもなく | 高温発光 |
その後まもなく | 耐熱シールド分離、パラシュート開く(高度約10km) はやぶさ本体は焼失 |
午後11時過ぎ | 着陸(オーストラリア ウーメラ砂漠立ち入り禁止エリア) |

提供:宇宙航空研究開発機構(JAXA)
人間は「ドラマ」に弱いので、大ピンチを切り抜けて努力の末達成した功績には弱いですね。冷静に考えてみると、淡々と進行し、危なげなく成功するのが本来褒め称えられるべき姿なのですが。ただ、はやぶさは世界初のチャレンジをいくつも担って打ち上げられた「初物満載」の探査機です。多少のトラブルは必ずあるはずだったのですが、それを機体の設計と人間の運用で見事に克服した、そう考えると素直にこの功績を称えたいと思います。
【帰還中継】
本日は多数のサイトではやぶさの帰還を中継します。
地球帰還は間違いない状況で、もう十分すぎるほどこのミッションは成功だと思います。カプセルが万一回収できなくても、回収したカプセルからイトカワのサンプルが採取できなくてもこのミッションは失敗ではありません。
【関連ページ】
はやぶさの見た最後の地球
「はやぶさ」のカプセル公開(相模原)
はやぶさの映画(HAYABUSA -BACK TO THE EARTH)
「はやぶさ」帰還カウントダウン
がんばれ!はやぶさ
はやぶさ、地球へ~帰還カウントダウン~特設サイト
NASA はやぶさ紹介ページ(英語)
SETI Institute Hayabusa Re-Entry 特設サイト(英語)
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最後までご覧いただきまして、どうもありがとうございました。
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