Pentium 4 マシンの延命パワーアップ RADEON 3850 AGP
2010.05.29/Sat/22:44:24
【旧メインマシン】
ちょっと前まで利用していた自作メインマシンです。AOpen XC cube EZ65。

以下のような、マシン構成です。
作成した当初は相当速く、安定していて、数年間ずっとメインマシンとして働いてくれました。しかし、今となっては時代遅れとなり、メモリ不足による速度の低下が顕著になったため、現役を引退させました。
【グラフィックの強化】
Linux マシンやインターネット・ブラウジングマシンとしての利用を考えたのですが、もう一歩進めてゲーム用のマシンにすることにしました。
ゲームマシンとするにはグラフィックを強化しなくてはなりません。有名なゲーム向けグラフィック能力のベンチマークソフトである 3DMark06 を起動すると、Intel 865G の内蔵グラフィックでは、次のように「ピクセル・シェーダー2.0がサポートされていないので、適切でない」と言われ、測定ができません。

このマシンには AGP 8x スロットが付いていてグラフィックボードが増設できるようになっています。そこで入手したのが、RADEON HD 3850HD。AGP インタフェースのグラフィックボードで現在最高性能のものです。

【ジャンク品を修理】
ヤフオクで出品されていて、格安(5,000円程度)で入手しました。ただし、ファンのコネクターが破損していて、ファンの接続を自分で直す必要があるジャンク扱いの品物でした。送付された段階では、下の写真のようにファンの電源ケーブルが接続されていない状況で届きました。

よく見てみると、確かに基盤側の接続コネクターのピンがもぎ取れています。


本格的な修理は、この基盤上のコネクターと同じ部品を調達し、はんだ付けしなおすことです。しかし今回は応急処置をすることにしました。基盤の裏側を見てみると、もぎ取れたピンの反対側が数ミリ下に付き出ています。

それを、このようにはんだゴテではんだを溶かしつつ、ラジオペンチで引き上げることでピンを基板表面にずらすことにしました。

できました。数ミリほど、基板上にピンを出すことができました。

ピンの長さがちょっと足りないので、受け側のコネクタは取り付けず、差し込み側(ファン側)のコネクタをこのピンに直接差し込んで、接続します。応急処置で、いつかはちゃんと直したいですが。

【RADEON HD 3850 AGP 装着】
ファンを接続し、修理が完了したので、ボードを本体に挿入します。このボードには PCI Express グラフィックボード用の 6pin 電源接続コネクターがあり、ここに電源ケーブルを接続しないと動作しません。そこで、4pin 電源ケーブルをグラフィック・ボード用 6pin コネクターに変換する変換ケーブルを別途入手し、電源の接続を行います。

実はこのボード、冷却ファンのスペースを考えると、1スロットのスペースだけでは収納できず、残念ながら本体カバーを装着することができません。

したがって、ちょっと見た目は悪いですが、カバーを開けたままで利用することにしました。

ちょっとシュールな光景です。何か、改造に失敗したサイボーグのようです。

【動作確認&テスト】
グラフィックボード組み込み後、電源を入れます。当初、「6pin コネクターに電源が接続されていない」というエラーメッセージが出て、困りましたが、変換ケーブルの2つの 4pin コネクターの「両方」に電源コネクターを接続しなければいけないという理由によるものでした。
無事に動作したので、HDbench を走らせてみました。

(RADEON HD 3850 組み込み後)
組み込み前の HDbench も実行していたので、違いを見てみます。

(RADEON HD 3850 組み込み前)
違いを見てみると、メモリ項目が速くなったことがわかります。メインメモリをグラフィック用として使う内蔵グラフィックではメモリアクセス速度が抑制されていたことを意味します。また、グラフィック性能をよく見てみると、BitBlt 以外では RADEON の方が性能が低くなってしまっています。
これは、RADEON が 3D グラフィックに秀でたボードであり、HDbench のグラフィックは、通常の Windows 画面の描画性能に焦点を当てていて、RADEON の秀でた能力の領域を測定していないということです。数値が低くなったといえども、この位の性能が出ていれば、windows 画面で用いる通常描画には全く不都合はありません。
これで、旧メインマシンの延命が図れました。超高性能を要求する最新3Dゲーム以外であれば、ストレスなくプレイできるようになりました。
【関連ページ】
デュアルチャネル・メモリの効果を見る
Celeron Dual Core E3300 軽く 34% クロックアップ
-----
最後までご覧いただきまして、どうもありがとうございました。
ちょっと前まで利用していた自作メインマシンです。AOpen XC cube EZ65。

以下のような、マシン構成です。
CPU | Pentium 4 2.8GHz (Northwood) |
---|---|
Chipset | Intel 865G |
Memory | DDR400(PC3200) 1GB(512MBx2) |
Graphic | Intel Extreme Graphics(内蔵) |
作成した当初は相当速く、安定していて、数年間ずっとメインマシンとして働いてくれました。しかし、今となっては時代遅れとなり、メモリ不足による速度の低下が顕著になったため、現役を引退させました。
【グラフィックの強化】
Linux マシンやインターネット・ブラウジングマシンとしての利用を考えたのですが、もう一歩進めてゲーム用のマシンにすることにしました。
ゲームマシンとするにはグラフィックを強化しなくてはなりません。有名なゲーム向けグラフィック能力のベンチマークソフトである 3DMark06 を起動すると、Intel 865G の内蔵グラフィックでは、次のように「ピクセル・シェーダー2.0がサポートされていないので、適切でない」と言われ、測定ができません。

このマシンには AGP 8x スロットが付いていてグラフィックボードが増設できるようになっています。そこで入手したのが、RADEON HD 3850HD。AGP インタフェースのグラフィックボードで現在最高性能のものです。

【ジャンク品を修理】
ヤフオクで出品されていて、格安(5,000円程度)で入手しました。ただし、ファンのコネクターが破損していて、ファンの接続を自分で直す必要があるジャンク扱いの品物でした。送付された段階では、下の写真のようにファンの電源ケーブルが接続されていない状況で届きました。

よく見てみると、確かに基盤側の接続コネクターのピンがもぎ取れています。


本格的な修理は、この基盤上のコネクターと同じ部品を調達し、はんだ付けしなおすことです。しかし今回は応急処置をすることにしました。基盤の裏側を見てみると、もぎ取れたピンの反対側が数ミリ下に付き出ています。

それを、このようにはんだゴテではんだを溶かしつつ、ラジオペンチで引き上げることでピンを基板表面にずらすことにしました。

できました。数ミリほど、基板上にピンを出すことができました。

ピンの長さがちょっと足りないので、受け側のコネクタは取り付けず、差し込み側(ファン側)のコネクタをこのピンに直接差し込んで、接続します。応急処置で、いつかはちゃんと直したいですが。

【RADEON HD 3850 AGP 装着】
ファンを接続し、修理が完了したので、ボードを本体に挿入します。このボードには PCI Express グラフィックボード用の 6pin 電源接続コネクターがあり、ここに電源ケーブルを接続しないと動作しません。そこで、4pin 電源ケーブルをグラフィック・ボード用 6pin コネクターに変換する変換ケーブルを別途入手し、電源の接続を行います。

実はこのボード、冷却ファンのスペースを考えると、1スロットのスペースだけでは収納できず、残念ながら本体カバーを装着することができません。

したがって、ちょっと見た目は悪いですが、カバーを開けたままで利用することにしました。

ちょっとシュールな光景です。何か、改造に失敗したサイボーグのようです。

【動作確認&テスト】
グラフィックボード組み込み後、電源を入れます。当初、「6pin コネクターに電源が接続されていない」というエラーメッセージが出て、困りましたが、変換ケーブルの2つの 4pin コネクターの「両方」に電源コネクターを接続しなければいけないという理由によるものでした。
無事に動作したので、HDbench を走らせてみました。

(RADEON HD 3850 組み込み後)
組み込み前の HDbench も実行していたので、違いを見てみます。

(RADEON HD 3850 組み込み前)
違いを見てみると、メモリ項目が速くなったことがわかります。メインメモリをグラフィック用として使う内蔵グラフィックではメモリアクセス速度が抑制されていたことを意味します。また、グラフィック性能をよく見てみると、BitBlt 以外では RADEON の方が性能が低くなってしまっています。
これは、RADEON が 3D グラフィックに秀でたボードであり、HDbench のグラフィックは、通常の Windows 画面の描画性能に焦点を当てていて、RADEON の秀でた能力の領域を測定していないということです。数値が低くなったといえども、この位の性能が出ていれば、windows 画面で用いる通常描画には全く不都合はありません。
これで、旧メインマシンの延命が図れました。超高性能を要求する最新3Dゲーム以外であれば、ストレスなくプレイできるようになりました。
【関連ページ】
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Celeron Dual Core E3300 軽く 34% クロックアップ
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最後までご覧いただきまして、どうもありがとうございました。
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