Celeron Dual Core E3300 軽く 34% クロックアップ
2010.05.27/Thu/00:06:56
![]() | Celeron Dual Core E3300。格安な CPU ですが、Intel VT に対応し、Windows 7 で XP mode も使え、クロックアップ耐性が高いので、マニアの間では「羊の皮を被った狼」と呼ばれています。 |
【E3300】
現在の実売 4,300円程度。Intel の CPU の中では廉価版に入る存在です。Bus スピードは標準では 200MHz。倍率は CPU 負荷に応じて 6倍と 12.5倍に自動的に切り替わります。したがって、低負荷時は、1.2GHz、高負荷時には 2.5GHz のクロックで動作します。
L2キャッシュは 1MB。最新の 45nm プロセスで製造されたコードネーム名 Wolfdale という CPU です。
この CPU が一部のマニアにはクロックアップ耐性が高いと好評で、水冷とかは講じることなく、電圧調整だけで4GHz のクロックで動作したとの報告が相次ぎました。
【FOX ONE】
現在利用している Foxconn G41MXE というマザーボードには FOX ONE という管理ツールが付いています。CPU の動作状況(クロック、温度、電圧等)、ファンやメモリ、PCIバスのクロックの状況などが見られるようになっています。

またこのツールはオーバークロックツールとしての機能も持っており、バスクロックを標準から 1MHz ずつ上げてゆき、システムが不安定になる直前の動作周波数を記録して、安全にクロックアップできる範囲をガイドする機能が備わっています。

そこで、さっと自動オーバークロックを試したところ、Bus クロックが 268MHz までOKとのこと。設定してみました。

通常の最高クロック 2.5GHz であるのに対して、オーバークロックをすると 268MHz x 12.5 = 3.35GHz。34% の高速化に成功しました。
このPCは、Intel G41 Chipset で、特にグラフィックボードを付けていません。メインメモリをグラフィック用メモリと共用しています。この場合は、メインメモリのパフォーマンスが下がるため、性能面ではあまりよい利用形態ではありません。別途グラフィックボードを導入し、メモリは CPU のためだけに振り向けるほうがパフォーマンスが出ます。したがって、この状況でのクロックアップは、34% に収まってしまったのだと思われます。
グラフィックボードを導入したり、CPU やメモリに印加する電圧を高めてやったりすると、もう少し高いクロックで動作するのでしょう。今回は、あまり深追いしません。
ちなみに、クロックアップの効果は、さすがに 34% の高速化ということで「体感」できます。ノーマルよりかなり小気味良い動作になりました。
円周率を計算するアプリで Super π というものがあります。これは純粋にシングルスレッドレベルでの CPU とメモリ性能を評価するベンチマークとして定評がありますが、ノーマル時とクロックアップ時の実行速度を測定してみましたので、表にしてまとめてみます。
つまり、クロックアップすると、Core2Duo E6750(2.65GHz) の性能を超えてしまいます。
つくづく、すごいコストパフォーマンスを持った CPU だと思います。


インテル Boxed Intel Celeron E3300 2.50GHz 1M LGA775 BX80571E3300
-----
最後までご覧いただきまして、どうもありがとうございました。
現在の実売 4,300円程度。Intel の CPU の中では廉価版に入る存在です。Bus スピードは標準では 200MHz。倍率は CPU 負荷に応じて 6倍と 12.5倍に自動的に切り替わります。したがって、低負荷時は、1.2GHz、高負荷時には 2.5GHz のクロックで動作します。
L2キャッシュは 1MB。最新の 45nm プロセスで製造されたコードネーム名 Wolfdale という CPU です。
この CPU が一部のマニアにはクロックアップ耐性が高いと好評で、水冷とかは講じることなく、電圧調整だけで4GHz のクロックで動作したとの報告が相次ぎました。
【FOX ONE】
現在利用している Foxconn G41MXE というマザーボードには FOX ONE という管理ツールが付いています。CPU の動作状況(クロック、温度、電圧等)、ファンやメモリ、PCIバスのクロックの状況などが見られるようになっています。

またこのツールはオーバークロックツールとしての機能も持っており、バスクロックを標準から 1MHz ずつ上げてゆき、システムが不安定になる直前の動作周波数を記録して、安全にクロックアップできる範囲をガイドする機能が備わっています。

そこで、さっと自動オーバークロックを試したところ、Bus クロックが 268MHz までOKとのこと。設定してみました。

通常の最高クロック 2.5GHz であるのに対して、オーバークロックをすると 268MHz x 12.5 = 3.35GHz。34% の高速化に成功しました。
このPCは、Intel G41 Chipset で、特にグラフィックボードを付けていません。メインメモリをグラフィック用メモリと共用しています。この場合は、メインメモリのパフォーマンスが下がるため、性能面ではあまりよい利用形態ではありません。別途グラフィックボードを導入し、メモリは CPU のためだけに振り向けるほうがパフォーマンスが出ます。したがって、この状況でのクロックアップは、34% に収まってしまったのだと思われます。
グラフィックボードを導入したり、CPU やメモリに印加する電圧を高めてやったりすると、もう少し高いクロックで動作するのでしょう。今回は、あまり深追いしません。
ちなみに、クロックアップの効果は、さすがに 34% の高速化ということで「体感」できます。ノーマルよりかなり小気味良い動作になりました。
円周率を計算するアプリで Super π というものがあります。これは純粋にシングルスレッドレベルでの CPU とメモリ性能を評価するベンチマークとして定評がありますが、ノーマル時とクロックアップ時の実行速度を測定してみましたので、表にしてまとめてみます。
動作周波数 | 2.5GHz | 3.35GHz | Core2Duo E6750 2.65GHz(参考) |
---|---|---|---|
Super π 104万桁 | 24秒 | 18秒 | 20秒 |
Super π 209万桁 | 55秒 | 40秒 | 49秒 |
性能比 | 1.0 | 1.35 | 1.2 |
つまり、クロックアップすると、Core2Duo E6750(2.65GHz) の性能を超えてしまいます。
つくづく、すごいコストパフォーマンスを持った CPU だと思います。
インテル Boxed Intel Celeron E3300 2.50GHz 1M LGA775 BX80571E3300
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最後までご覧いただきまして、どうもありがとうございました。
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