六本木ヒルズのエレベーター
2010.02.01/Mon/22:20:49
【六本木ヒルズ】
かつて、六本木の住宅地区だったところに大手デベロッパーの森ビルが立てた摩天楼が六本木ヒルズです。「ヒルズ」という名前は、アークヒルズなど、六本木ヒルズよりも前に開発された地区にも使われていたのですが、いわゆる「ヒルズ族」のような呼ばれ方をして一躍脚光を浴び始めたのは、この六本木ヒルズができてからだと思います。

この六本木ヒルズ、すでにライブドア社は入居していません。時代の移り変わりは激しいですが、このビルに入居しているような会社は、やはり勢いに乗っている会社であることは間違いないようです。

(六本木駅を上ったあたりのエントランス広場)
【ビジネスエリアとエレベーター】
さて、このビルには公共の店舗エリアや展望台、ショッピングフロアとビジネスフロアがあり、ビジネスフロアは、一般の人は立ち入れないようにゲートが作られています。受付を行い、守衛がゲートを開けてくれないと入れません。

(ビジネスフロアと公開エリアを隔てるゲート)
このビルのフロアアクセスの方式は一風変わっています。訪問予定の企業がビルの奇数階、偶数階のどちらにあるかによって、エレベーターを乗り込むエレベーターロビーが変わるのです。
具体的に言うと、偶数階のフロアに行く人は「UL(Upper Lobby)」、奇数階に行く人は「LL(Lower Lobby)」からエレベーターに乗ります。私が訪問したときは、偶数階のテナントを訪問したため、UL(Upper Lobby)でエレベーターにのります。

(偶数階へ向かう人向け)

(アッパーロビー エレベーターホール)
このようにエレベーターホールが分かれている理由は、ここで使われているエレベーターの特殊性にあります。六本木ヒルズのオフィス棟のエレベーターは、「カゴ」が2つ縦につながって運用されているのです。理由は、ビルの断面積を考え、限られたエレベーター設置本数の元で輸送効率を最大限高めるためとのこと。エレベーターカゴが2つつながっているため、1本のエレベーターで、通常のエレベーターの最高2倍の人員を輸送することができます。とは言っても、上下のカゴに乗っている人の行き先は上下で一致するわけではないので、実際には効率は1.2~1.5倍程度だとおもわれます。
このエレベーターについて詳しく述べた資料を見つけました。(PDF)
こんなエレベーターなので、利用していると面白い現象に出くわします。エレベーターが止まっているのに、自分の乗っているエレベータードアが開かない場合があります。そのときは、上(または下)のカゴの昇降が行われているわけです。
このようなシステムのため、混乱を防ぐため、エレベーターロビーでは、ドアの上にこのような案内文が表示されます。

(ドア上部になにやら表示されています)

(「偶数階サービス中」の案内文)
こんなエレベーター、特別仕様のため価格はバカ高いに決まっています。かつてはビルのエントランスには、大きな回転ドアがありました。子どもがそのドアに挟まってしまった心痛む事故があり、撤去されましたが、そのドアも高価だったに違いありません。
なにか付けお金がかかっていることを感じさせるビルです。わたくし個人ではこのようなビルに入居することは一生ないでしょうが、世の中の一部の企業では、このようなビルへ需要があることが事実です。

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最後までご覧いただき、ありがとうございました。
かつて、六本木の住宅地区だったところに大手デベロッパーの森ビルが立てた摩天楼が六本木ヒルズです。「ヒルズ」という名前は、アークヒルズなど、六本木ヒルズよりも前に開発された地区にも使われていたのですが、いわゆる「ヒルズ族」のような呼ばれ方をして一躍脚光を浴び始めたのは、この六本木ヒルズができてからだと思います。

この六本木ヒルズ、すでにライブドア社は入居していません。時代の移り変わりは激しいですが、このビルに入居しているような会社は、やはり勢いに乗っている会社であることは間違いないようです。

(六本木駅を上ったあたりのエントランス広場)
【ビジネスエリアとエレベーター】
さて、このビルには公共の店舗エリアや展望台、ショッピングフロアとビジネスフロアがあり、ビジネスフロアは、一般の人は立ち入れないようにゲートが作られています。受付を行い、守衛がゲートを開けてくれないと入れません。

(ビジネスフロアと公開エリアを隔てるゲート)
このビルのフロアアクセスの方式は一風変わっています。訪問予定の企業がビルの奇数階、偶数階のどちらにあるかによって、エレベーターを乗り込むエレベーターロビーが変わるのです。
具体的に言うと、偶数階のフロアに行く人は「UL(Upper Lobby)」、奇数階に行く人は「LL(Lower Lobby)」からエレベーターに乗ります。私が訪問したときは、偶数階のテナントを訪問したため、UL(Upper Lobby)でエレベーターにのります。

(偶数階へ向かう人向け)

(アッパーロビー エレベーターホール)
このようにエレベーターホールが分かれている理由は、ここで使われているエレベーターの特殊性にあります。六本木ヒルズのオフィス棟のエレベーターは、「カゴ」が2つ縦につながって運用されているのです。理由は、ビルの断面積を考え、限られたエレベーター設置本数の元で輸送効率を最大限高めるためとのこと。エレベーターカゴが2つつながっているため、1本のエレベーターで、通常のエレベーターの最高2倍の人員を輸送することができます。とは言っても、上下のカゴに乗っている人の行き先は上下で一致するわけではないので、実際には効率は1.2~1.5倍程度だとおもわれます。
このエレベーターについて詳しく述べた資料を見つけました。(PDF)
こんなエレベーターなので、利用していると面白い現象に出くわします。エレベーターが止まっているのに、自分の乗っているエレベータードアが開かない場合があります。そのときは、上(または下)のカゴの昇降が行われているわけです。
このようなシステムのため、混乱を防ぐため、エレベーターロビーでは、ドアの上にこのような案内文が表示されます。

(ドア上部になにやら表示されています)

(「偶数階サービス中」の案内文)
こんなエレベーター、特別仕様のため価格はバカ高いに決まっています。かつてはビルのエントランスには、大きな回転ドアがありました。子どもがそのドアに挟まってしまった心痛む事故があり、撤去されましたが、そのドアも高価だったに違いありません。
なにか付けお金がかかっていることを感じさせるビルです。わたくし個人ではこのようなビルに入居することは一生ないでしょうが、世の中の一部の企業では、このようなビルへ需要があることが事実です。

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最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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カテゴリ: テクノロジー
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