複合機超人気機種 エプソン EP-802A (プリンター編)
2009.12.26/Sat/20:33:27
![]() | 年賀状印刷のため、EPSON EP-802A を購入しました。EPSON が今年の年末商戦向けに発売したインクジェット型複合機です。 このプリンターのレビューとしては、「検討・購入編」、「セットアップ編」、「プリンター編」、「スキャナー編」の4部構成で行きたいと思います。今回は第三回目、「プリンター編」です。色々な用紙での印字品質を比べてみたいと思います。 |
【文書の画質比較】
EP-802A は年賀状の印刷を節目として買いましたが、その後の常用プリンターとしての用途を考えると一般文書の印刷の品質も気になるところです。EPSON プリンターの写真画質については定評がありますが、一般文書はどうなのか、色々な用紙を切り替えた上で比較してみたいと思います。
【比較用文書】
ワードで作成したビジネス文書です。カラー文字の状況も知りたいので、一部あえて赤と青の文字にしています。文字の大きさは10ポイント、スキャンは EP-802A で 600dpi でスキャンしています。下の取り込みは、リファレンスとして印刷したモノクロレーザープリンターの印字結果です。

(モノクロレーザープリンターでの印字拡大画像)
用紙は通常のコピー用紙ですが、さすがにレーザープリンターの文字の輪郭はくっきりしています。この位の印字品質があれば、ビジネス文書もインクジェットで打ち出せます。
【Canon PIXUS 80i】
以前から使っている Canon のコンパクトプリンタです。海外出張中に文書等を打ち出す必要に迫られて購入しました。

このプリンターはコンパクトではあれど、印字品質は非常にしっかりしています。以下の Canon 純正セレクトペーパー(普通紙)で印刷してみます。

(キヤノン純正 セレクトペーパー)
印刷結果はこうなりました。このプリンターの黒インクは「顔料」を使っているため、ニジミが殆どありません。文字の横画に使われている細線もくっきり出ています。レーザープリンターの品質に勝とも劣らない印字結果です。

(Canon PIXUS 80i の普通紙印字結果)
以降の印刷は、すべて今回購入の EPSON EP-802A で行っています。
【EPSON純正 両面上質普通紙(再生紙)】

EPSON の純正用紙です。この用紙は両面が同じ品質で印字できるので、両面印刷に向いています。また 250枚のパックがおよそ400円で購入できるので、この用紙は非常に格安です。

(EPSON 両面上質普通紙への印字結果)
印刷してみると、ニジミが目立ちます。印字がにじむため、インクの吐出量を少なくする必要があり、印字も若干薄目になります。判読には問題がありませんので、下書きの印刷やWEB画面などのメモ用印刷など、高い印字品質を求めない用途にはこれが最も適しています。両面印刷できるのも魅力です。
【リコージェルジェット用上質普通紙】
もう少し用紙のグレードを上げてみようと思い、手持ちのリコー・ジェルジェット用の上質普通紙で印刷してみました。

(リコー ハイグレード普通紙)
印刷結果はこのようになりました。

(リコー ハイグレード普通紙で「普通紙」設定での印字)

(リコー ハイグレード普通紙で「スーパーファイン紙」設定での印字)
EPSON 普通紙よりも印字品位は高くなりました。また印刷設定は「スーパーファイン紙」設定の方が若干良さそうな感じです。
【サンワサプライ 薄手の両面つやなし用紙】
長い名前ですが正式名です。両面に印刷させるため、両面にインクジェット用コートが施してある薄手の用紙を探してたどり着いたのがこれです。

この商品の説明を見ると、EPSON プリンターの場合、「スーパーファイン紙」または「フォトマット紙」の設定を推奨とのこと。まずは、スーパーファイン紙設定で印刷した結果がこれ。

(サンワサプライ 薄手の両面つやなし用紙 スーパーファイン紙設定)
つづいて、フォトマット紙設定での印刷。

(サンワサプライ 薄手の両面つやなし用紙 フォトマット紙設定)
どちらも甲乙付けがたいほど非常にハイレベルな印字品質です。レーザープリンターやキヤノンの印字品質と同等以上です。ただ、よく見ると「フォトマット紙」設定の方が「スーパーファイン紙」設定よりも若干文字の線が太くなっています。自分としてはくっきりしているのであれば線は細い方が好みなので、この用紙の場合は「スーパーファイン紙」設定を利用すると思います。
【FUJIFILM 画彩】

友人が「おすすめ」と言っていたのがこれ。特徴としては高品位用紙なのに「薄い」ということ。これはデメリットではありません。数ページ以上あるビジネス文書を高品位で印刷したい場合、通常のハイグレードペーパーを使うと厚みが厚すぎてハンドリングしづらくなることがあります。その点、この用紙は通常の用紙と同等な厚みなので、何ページも束ねても大げさになりません。
印字品質は下記のように非常に良好です。細かく見るとサンワサプライの用紙の印字結果の方が微妙に滑らかに見えますが、A4用紙全体を見るとそれほど差を感じません。それよりもこの薄さでこの印字品質が得られることが素晴らしいです。

(FUJIFILM 画彩 スーパーファイン紙設定)
【maxell フォト光沢紙】
最後に、maxell のフォト光沢紙を利用して印刷してみました。

文字主体の文書を打ち出すには明らかにオーバースペックですが、比較用の参考として。

(FUJIFILM 写真用フォト光沢紙)
【まとめ】
EPSON の EP-802A を利用して、写真ではなく文字主体の文書の印刷品質を高めるためにはどうするかについて、利用する用紙の観点で比較してみました。
コストパフォーマンスという意味では、EPSON純正の両面上質普通紙を利用し、さらに印刷時に自動両面印刷を指定することでエコノミーな印刷ができます。
サンワサプライの両面コート紙は印字品質は高いですが、用紙のコストが高くなりがちですね。両面に高品位の印刷をしたいときに意外はあまりコスト面での強みはなさそうです。
FUJIFILM の画彩は非常に今回気に入りました。常にこの印字品質が必要なワケではありませんが、数ページにわたるビジネス文書をきれいに印刷したい場合は、これがベストな選択でしょう。
【関連ページ】
複合機超人気機種 エプソン EP-802A (検討・購入編)
複合機超人気機種 エプソン EP-802A (セットアップ編)
複合機超人気機種 エプソン EP-802A (プリンター編)
複合機超人気機種 エプソン EP-802A (スキャナー編)
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最後までご覧いただき、どうもありがとうございます。
EP-802A は年賀状の印刷を節目として買いましたが、その後の常用プリンターとしての用途を考えると一般文書の印刷の品質も気になるところです。EPSON プリンターの写真画質については定評がありますが、一般文書はどうなのか、色々な用紙を切り替えた上で比較してみたいと思います。
【比較用文書】
ワードで作成したビジネス文書です。カラー文字の状況も知りたいので、一部あえて赤と青の文字にしています。文字の大きさは10ポイント、スキャンは EP-802A で 600dpi でスキャンしています。下の取り込みは、リファレンスとして印刷したモノクロレーザープリンターの印字結果です。

(モノクロレーザープリンターでの印字拡大画像)
用紙は通常のコピー用紙ですが、さすがにレーザープリンターの文字の輪郭はくっきりしています。この位の印字品質があれば、ビジネス文書もインクジェットで打ち出せます。
【Canon PIXUS 80i】
以前から使っている Canon のコンパクトプリンタです。海外出張中に文書等を打ち出す必要に迫られて購入しました。

このプリンターはコンパクトではあれど、印字品質は非常にしっかりしています。以下の Canon 純正セレクトペーパー(普通紙)で印刷してみます。

(キヤノン純正 セレクトペーパー)
印刷結果はこうなりました。このプリンターの黒インクは「顔料」を使っているため、ニジミが殆どありません。文字の横画に使われている細線もくっきり出ています。レーザープリンターの品質に勝とも劣らない印字結果です。

(Canon PIXUS 80i の普通紙印字結果)
以降の印刷は、すべて今回購入の EPSON EP-802A で行っています。
【EPSON純正 両面上質普通紙(再生紙)】

EPSON の純正用紙です。この用紙は両面が同じ品質で印字できるので、両面印刷に向いています。また 250枚のパックがおよそ400円で購入できるので、この用紙は非常に格安です。

(EPSON 両面上質普通紙への印字結果)
印刷してみると、ニジミが目立ちます。印字がにじむため、インクの吐出量を少なくする必要があり、印字も若干薄目になります。判読には問題がありませんので、下書きの印刷やWEB画面などのメモ用印刷など、高い印字品質を求めない用途にはこれが最も適しています。両面印刷できるのも魅力です。
【リコージェルジェット用上質普通紙】
もう少し用紙のグレードを上げてみようと思い、手持ちのリコー・ジェルジェット用の上質普通紙で印刷してみました。

(リコー ハイグレード普通紙)
印刷結果はこのようになりました。

(リコー ハイグレード普通紙で「普通紙」設定での印字)

(リコー ハイグレード普通紙で「スーパーファイン紙」設定での印字)
EPSON 普通紙よりも印字品位は高くなりました。また印刷設定は「スーパーファイン紙」設定の方が若干良さそうな感じです。
【サンワサプライ 薄手の両面つやなし用紙】
長い名前ですが正式名です。両面に印刷させるため、両面にインクジェット用コートが施してある薄手の用紙を探してたどり着いたのがこれです。

この商品の説明を見ると、EPSON プリンターの場合、「スーパーファイン紙」または「フォトマット紙」の設定を推奨とのこと。まずは、スーパーファイン紙設定で印刷した結果がこれ。

(サンワサプライ 薄手の両面つやなし用紙 スーパーファイン紙設定)
つづいて、フォトマット紙設定での印刷。

(サンワサプライ 薄手の両面つやなし用紙 フォトマット紙設定)
どちらも甲乙付けがたいほど非常にハイレベルな印字品質です。レーザープリンターやキヤノンの印字品質と同等以上です。ただ、よく見ると「フォトマット紙」設定の方が「スーパーファイン紙」設定よりも若干文字の線が太くなっています。自分としてはくっきりしているのであれば線は細い方が好みなので、この用紙の場合は「スーパーファイン紙」設定を利用すると思います。
【FUJIFILM 画彩】

友人が「おすすめ」と言っていたのがこれ。特徴としては高品位用紙なのに「薄い」ということ。これはデメリットではありません。数ページ以上あるビジネス文書を高品位で印刷したい場合、通常のハイグレードペーパーを使うと厚みが厚すぎてハンドリングしづらくなることがあります。その点、この用紙は通常の用紙と同等な厚みなので、何ページも束ねても大げさになりません。
印字品質は下記のように非常に良好です。細かく見るとサンワサプライの用紙の印字結果の方が微妙に滑らかに見えますが、A4用紙全体を見るとそれほど差を感じません。それよりもこの薄さでこの印字品質が得られることが素晴らしいです。

(FUJIFILM 画彩 スーパーファイン紙設定)
【maxell フォト光沢紙】
最後に、maxell のフォト光沢紙を利用して印刷してみました。

文字主体の文書を打ち出すには明らかにオーバースペックですが、比較用の参考として。

(FUJIFILM 写真用フォト光沢紙)
【まとめ】
EPSON の EP-802A を利用して、写真ではなく文字主体の文書の印刷品質を高めるためにはどうするかについて、利用する用紙の観点で比較してみました。
コストパフォーマンスという意味では、EPSON純正の両面上質普通紙を利用し、さらに印刷時に自動両面印刷を指定することでエコノミーな印刷ができます。
サンワサプライの両面コート紙は印字品質は高いですが、用紙のコストが高くなりがちですね。両面に高品位の印刷をしたいときに意外はあまりコスト面での強みはなさそうです。
FUJIFILM の画彩は非常に今回気に入りました。常にこの印字品質が必要なワケではありませんが、数ページにわたるビジネス文書をきれいに印刷したい場合は、これがベストな選択でしょう。
【関連ページ】
複合機超人気機種 エプソン EP-802A (検討・購入編)
複合機超人気機種 エプソン EP-802A (セットアップ編)
複合機超人気機種 エプソン EP-802A (プリンター編)
複合機超人気機種 エプソン EP-802A (スキャナー編)
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最後までご覧いただき、どうもありがとうございます。
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