Google IME を試してみた
2009.12.09/Wed/22:42:44
【Google IME】
Google には、「20%ルール」という、勤務時間の20%は自分の自由なことに使って良いという素晴らしいルールがあります。2009年12月3日にベータリリースされた「Google日本語入力」はその20%ルールの中で、Googleの技術者が生み出したものだそうです。
そのIMEがなかなか良いらしいという評判を聞き、私も使ってみることにしました。
【インストール】
まず、Google日本語入力のページにアクセスします。ページの右上の方にダウンロードボタンがあります。対応OSは Windows 7, Vista SP1以降、XP SP2以降と書いてあります。

ダウンロードボタンを押すと、下記のような規約が表示されますので、それに同意します。規約内容をざっとよみましたが、特にこの日本語入力のための特別な規約ではなく、Google アプリケーションの汎用的な規約のようです。

規約に同意するとダウンロードが始まります。

インストールが終了すると、日本語入力を有効にするため、一旦ログオフするかどうか問い合わせてきます。他のタスクが走っていたり、未保存のアプリがないことを確認して「今すぐログオフ」ボタンを押します。

インストール後の Google日本語入力の言語バーの見た目です。MS-IME とデザインがちょっと異なります。

Google 日本語入力のプロパティを見てみましょう。「一般」、「辞書」、「入力補助」、「サジェスト」、「その他」のタブに分かれています。まずは「一般」のプロパティ。Google お得意の「シークレットモード」がありますね。何のことかと思ってヘルプを見ると、このように書いてありました。

「辞書」プロパティ。辞書に関する一般的な機能がありますが、特に目に付く機能はなさそうです。
「
「入力補助」プロパティ。例えば、全角&記号を半角に変換するかなど、記号等をどのようなルールで変換するかなどの設定ができるようになっています。

このIMEの目玉機能である「サジェスト」プロパティ。日本語を入力している途中で、ターゲットとなる表現の選択肢を自動的に表示し、選択肢の中に希望の表現があれば全文を打たなくても文書入力が完結できるという機能の設定です。

「その他」プロパティ。規定のIMEにするかどうかとか、変換結果をGoogleに送信するかどうかなどを設定できます。

そのサジェスト機能の実例です。文章を途中まで打っていると、Google の検索サービス等で得られた膨大な情報を元に、その文章の完成形の選択肢が自動的に出てきます。

もう一つ、サジェスト機能の実例です。Goole がクロールして収集した最新の文章を情報に組み込んでいるため、「クラウドコンピューティング」などの新しい単語も難なく出てきます。

【感想・評価】
ここ数日使い続けていますが、特に問題なく利用出来ています。ユーザー辞書のインポートも可能ですが、MS-IMEの辞書を直接インポートすることはできず、MSの辞書ツールを使って、登録内容を一旦テキストファイルにエクスポートし、それをインポートすることになります。
ATOK がよく引き合いに出す変換能力の検証用文章を打ってみました。
「貴社の記者は記者の汽車で帰社した」
残念ながら満点ではありません。長い文章を一気に売った場合の変換精度は ATOK 程は良くないようです。
私はタイピングは両手でタッチタイプができるので、打鍵数を節約したいと積極的には思いません。そのため、「サジェスト」機能の恩恵はそれほどではありません。しかし、キー入力が億劫で、なるべく打鍵数を少なくしたいというニーズを持っている人にとっては、このサジェスト機能は便利だと思います。
通常、人間は表現したい文章を頭の中で考え、それを忠実にタイプするという動作を行います。しかし、この Google 日本語入力を使っていると、入力している途中でその後の文章の候補が出てきますので、ややもするとその表現に引きずられたり、面倒なので選択肢に登場している表現でいいやと文章表現が適当になったり画一化されたりする危険があるように感じました。
このようにサジェスト機能は文章入力を高速化する可能性のある画期的機能ですが、その便利さには人間の表現力の退化という危険性をはらんでいます。少なくとも、作家はこのサジェスト機能は絶対に使うべきではないと考えます。
私も、今後、サジェスト機能をオフにしての使い勝手を確かめてみたいと思います。
-----
最後までご覧いただき、どうもありがとうございます。
Google には、「20%ルール」という、勤務時間の20%は自分の自由なことに使って良いという素晴らしいルールがあります。2009年12月3日にベータリリースされた「Google日本語入力」はその20%ルールの中で、Googleの技術者が生み出したものだそうです。
そのIMEがなかなか良いらしいという評判を聞き、私も使ってみることにしました。
【インストール】
まず、Google日本語入力のページにアクセスします。ページの右上の方にダウンロードボタンがあります。対応OSは Windows 7, Vista SP1以降、XP SP2以降と書いてあります。

ダウンロードボタンを押すと、下記のような規約が表示されますので、それに同意します。規約内容をざっとよみましたが、特にこの日本語入力のための特別な規約ではなく、Google アプリケーションの汎用的な規約のようです。

規約に同意するとダウンロードが始まります。

インストールが終了すると、日本語入力を有効にするため、一旦ログオフするかどうか問い合わせてきます。他のタスクが走っていたり、未保存のアプリがないことを確認して「今すぐログオフ」ボタンを押します。

インストール後の Google日本語入力の言語バーの見た目です。MS-IME とデザインがちょっと異なります。

Google 日本語入力のプロパティを見てみましょう。「一般」、「辞書」、「入力補助」、「サジェスト」、「その他」のタブに分かれています。まずは「一般」のプロパティ。Google お得意の「シークレットモード」がありますね。何のことかと思ってヘルプを見ると、このように書いてありました。
Google日本語入力がユーザーの入力パターンから学習した単語や文字列を、一時的に変換候補に表示させたくない場合には、[シークレットモードを有効にする]の横にあるチェックボックスをクリックします。再度表示するには、チェックボックスをオフにします。

「辞書」プロパティ。辞書に関する一般的な機能がありますが、特に目に付く機能はなさそうです。
「

「入力補助」プロパティ。例えば、全角&記号を半角に変換するかなど、記号等をどのようなルールで変換するかなどの設定ができるようになっています。

このIMEの目玉機能である「サジェスト」プロパティ。日本語を入力している途中で、ターゲットとなる表現の選択肢を自動的に表示し、選択肢の中に希望の表現があれば全文を打たなくても文書入力が完結できるという機能の設定です。

「その他」プロパティ。規定のIMEにするかどうかとか、変換結果をGoogleに送信するかどうかなどを設定できます。

そのサジェスト機能の実例です。文章を途中まで打っていると、Google の検索サービス等で得られた膨大な情報を元に、その文章の完成形の選択肢が自動的に出てきます。

もう一つ、サジェスト機能の実例です。Goole がクロールして収集した最新の文章を情報に組み込んでいるため、「クラウドコンピューティング」などの新しい単語も難なく出てきます。

【感想・評価】
ここ数日使い続けていますが、特に問題なく利用出来ています。ユーザー辞書のインポートも可能ですが、MS-IMEの辞書を直接インポートすることはできず、MSの辞書ツールを使って、登録内容を一旦テキストファイルにエクスポートし、それをインポートすることになります。
ATOK がよく引き合いに出す変換能力の検証用文章を打ってみました。
「貴社の記者は記者の汽車で帰社した」
残念ながら満点ではありません。長い文章を一気に売った場合の変換精度は ATOK 程は良くないようです。
私はタイピングは両手でタッチタイプができるので、打鍵数を節約したいと積極的には思いません。そのため、「サジェスト」機能の恩恵はそれほどではありません。しかし、キー入力が億劫で、なるべく打鍵数を少なくしたいというニーズを持っている人にとっては、このサジェスト機能は便利だと思います。
通常、人間は表現したい文章を頭の中で考え、それを忠実にタイプするという動作を行います。しかし、この Google 日本語入力を使っていると、入力している途中でその後の文章の候補が出てきますので、ややもするとその表現に引きずられたり、面倒なので選択肢に登場している表現でいいやと文章表現が適当になったり画一化されたりする危険があるように感じました。
このようにサジェスト機能は文章入力を高速化する可能性のある画期的機能ですが、その便利さには人間の表現力の退化という危険性をはらんでいます。少なくとも、作家はこのサジェスト機能は絶対に使うべきではないと考えます。
私も、今後、サジェスト機能をオフにしての使い勝手を確かめてみたいと思います。
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最後までご覧いただき、どうもありがとうございます。
カテゴリ: パソコン・インターネット
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