便利な世の中になりました
2009.12.02/Wed/00:42:34
【失敗によって学ぶ】
「失敗は成功の元」ということわざがあります。私としては、このことわざは言いすぎだと思っていて、「失敗」はやはりマイナスであって、失敗は避けなければならないものだと認識しています。それでも失敗は起こりえます。そのときに人間は色々と善後策を考え、リカバリープランを練ります。その過程の中で得られる経験・知識は貴重なものだと思います。その貴重な知恵を先人は「成功の元」と誇張して言ったのでしょう。
【事例】
本日は、とある予約施設で作業の予定でした。ところがその予約施設を利用するにはPDFを印刷した「利用票」が必要です。その利用票を印刷しないまま、現地に赴いてしまったことが途中の電車の中でわかりました。
論点を整理するとこうなります。
【発覚とリカバリープラン】
地下鉄に乗っている時にこの事実が判明しました。冷静かつ迅速に打開策を考えてみることにしました。
会社へ戻って印刷しなおすのが最も原始的な解決方法ですが、それには約1時間分のロスが発生します。さらに善後策としてはクリエイティビティがないのでこれは却下。
まず考えたのが、"Fedex Kinko's"(オフィスサービス)、印刷やパソコンの時間貸しなどのサービスを行っています。ところがここでは持ち込みPCをインターネットに接続することは禁止だそうで、必要となるPDFファイルがここでは入手できません。USBメモリーなどに入れたPDFファイルを印刷することは可能とのこと。まず、元となる印刷ファイルの入手が先だということでここを後にしました。
つぎに考えたのは、ISDN の公衆電話を見つけ、モデムでインターネットに接続して PDF ファイルを入手することです。ところが、「最近は ISDN 公衆電話を探しづらいこと」、「モデム用モジュラーケーブルを持っていなかった」ことでこのプランも却下となりました。
つぎに考えたのが「FAX受け取りサービス」です。会社でその書類を打ち出してもらい、その書類を FAX 送信し、近くのコンビニで受け取れれば何とか凌げるかもしれません。最近は「クロネコFAX」などというものがあり、ローソン、セブンイレブン、ミニストップ、デイリーヤマザキ、スリーエフなどで FAX を受信・印刷できます。
しかしながら、これは会社のスタッフに対する稼働がかかってしまう上に、事前の会員登録が必要ということでした。会員登録イコールインターネット接続なので、インターネット接続ができたら PDF ファイルが入手できてしまいます。また、FAX の取得一枚に対して100円程度の単価がかかります。今回の印刷文書の枚数は2枚だとは言え、あまりコストもかけたくないので、この案も却下としました。
【リカバリー】
つぎに考えたのが、公衆無線LANサービスです。最近東京では、地下鉄やマクドナルド、喫茶店などで公衆無線LAN接続サービスが利用できます。例えば HotSpot(OCN)、BBモバイルポイント(Yahoo)、Mzone(docomo)、FreeSpot(Buffalo)などがあります。このなかで、特に私は HotSpot も BBモバイルも定額会員にはなっていません。したがって無料の FreeSpot のアクセスポイントをまず探すことにしました。
幸いにも FreeSpot 評議会のHPには携帯HPがあり、そこから GPS を利用した最も近いアクセスポイントを探すことができます。探してみると数分歩いたところにある「新橋愛宕山東急イン」に FreeSpot があるということを発見。そこに行き、ロビーでノートPCを開いてアクセスしてみると無事に SSID "FreeSpot" の無線LANを発見・接続することに成功しました。すかかず PDF ファイルをゲットしました。
さて、この PDF ファイルを印刷しなければなりません。一つの選択肢は、この PDF ファイルを手持ちの USB メモリーカードにコピーし、途中にあった Fedex Kinko's で印刷すること。最悪それを覚悟しましたが、念のため、東急インのフロント係員に聞いてみました。「ここでPDFファイルをプリンターに印刷することはできませんか?」すると、100円で10分利用可能なレンタルPCがロビーにあり、プリンターも接続されているのでそれを使うのはどうかといわれました。早速そのレンタルPCの場所に行ってみるとUSBメモリも含め、各種メモリーカードのファイルが読めるようになっているPCで、プリンターも付いていました。
早速100円を入れると、画面のロックが外れて利用可能に。PDF ファイルはすでに USB メモリーに入れていたので3分程度で PDF ファイルを開いてプリンターに印刷することができました。
これで解決です。約30分くらいのロスで済みました。さらに経験と知識を得ることができました。ホテルが導入している FreeSpot では、「@Station」というコイン式インターネット端末が併設されているところがあり、今回偶然たどり着いた愛宕山東急インではそのコイン式パソコンを導入していました。そのため、この失敗の解決は 30分のロスと100円の経費で解決することができました。
【まとめ】
東京都港区での解決方法と地方での解決方法は自ずと異なるのでしょう。Kinko's や FreeSport、ましてやコイン式パソコン(プリンタ付き)などが今回利用できたのも東京のビジネス街ならではだと思います。地方出張の際にこれが起きた場合は、別の解決策を考える必要があったのだと思います。
とりあえず今回は失敗を「糧」にすることができました。意思決定は情報によってもたらされます。久しぶりに危機対策的な頭脳と携帯電話による情報を存分に駆使した一日でした。
【関連記事】
便利な世の中になりました(その2)
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最後までご覧いただき、どうもありがとうございます。
「失敗は成功の元」ということわざがあります。私としては、このことわざは言いすぎだと思っていて、「失敗」はやはりマイナスであって、失敗は避けなければならないものだと認識しています。それでも失敗は起こりえます。そのときに人間は色々と善後策を考え、リカバリープランを練ります。その過程の中で得られる経験・知識は貴重なものだと思います。その貴重な知恵を先人は「成功の元」と誇張して言ったのでしょう。
【事例】
本日は、とある予約施設で作業の予定でした。ところがその予約施設を利用するにはPDFを印刷した「利用票」が必要です。その利用票を印刷しないまま、現地に赴いてしまったことが途中の電車の中でわかりました。
論点を整理するとこうなります。
- インターネットから PDF ファイルをダウンロードし、A4の紙に印刷しなければならない
- 無線LAN、USB、モデムが搭載されているノートPCを所持している
- PDFファイルは特殊なサイトに格納されていて、所有しているノートPCでしかアクセスできない
- 場所は東京都港区虎ノ門近辺
【発覚とリカバリープラン】
地下鉄に乗っている時にこの事実が判明しました。冷静かつ迅速に打開策を考えてみることにしました。
会社へ戻って印刷しなおすのが最も原始的な解決方法ですが、それには約1時間分のロスが発生します。さらに善後策としてはクリエイティビティがないのでこれは却下。
まず考えたのが、"Fedex Kinko's"(オフィスサービス)、印刷やパソコンの時間貸しなどのサービスを行っています。ところがここでは持ち込みPCをインターネットに接続することは禁止だそうで、必要となるPDFファイルがここでは入手できません。USBメモリーなどに入れたPDFファイルを印刷することは可能とのこと。まず、元となる印刷ファイルの入手が先だということでここを後にしました。
つぎに考えたのは、ISDN の公衆電話を見つけ、モデムでインターネットに接続して PDF ファイルを入手することです。ところが、「最近は ISDN 公衆電話を探しづらいこと」、「モデム用モジュラーケーブルを持っていなかった」ことでこのプランも却下となりました。
つぎに考えたのが「FAX受け取りサービス」です。会社でその書類を打ち出してもらい、その書類を FAX 送信し、近くのコンビニで受け取れれば何とか凌げるかもしれません。最近は「クロネコFAX」などというものがあり、ローソン、セブンイレブン、ミニストップ、デイリーヤマザキ、スリーエフなどで FAX を受信・印刷できます。
しかしながら、これは会社のスタッフに対する稼働がかかってしまう上に、事前の会員登録が必要ということでした。会員登録イコールインターネット接続なので、インターネット接続ができたら PDF ファイルが入手できてしまいます。また、FAX の取得一枚に対して100円程度の単価がかかります。今回の印刷文書の枚数は2枚だとは言え、あまりコストもかけたくないので、この案も却下としました。
【リカバリー】
つぎに考えたのが、公衆無線LANサービスです。最近東京では、地下鉄やマクドナルド、喫茶店などで公衆無線LAN接続サービスが利用できます。例えば HotSpot(OCN)、BBモバイルポイント(Yahoo)、Mzone(docomo)、FreeSpot(Buffalo)などがあります。このなかで、特に私は HotSpot も BBモバイルも定額会員にはなっていません。したがって無料の FreeSpot のアクセスポイントをまず探すことにしました。
幸いにも FreeSpot 評議会のHPには携帯HPがあり、そこから GPS を利用した最も近いアクセスポイントを探すことができます。探してみると数分歩いたところにある「新橋愛宕山東急イン」に FreeSpot があるということを発見。そこに行き、ロビーでノートPCを開いてアクセスしてみると無事に SSID "FreeSpot" の無線LANを発見・接続することに成功しました。すかかず PDF ファイルをゲットしました。
さて、この PDF ファイルを印刷しなければなりません。一つの選択肢は、この PDF ファイルを手持ちの USB メモリーカードにコピーし、途中にあった Fedex Kinko's で印刷すること。最悪それを覚悟しましたが、念のため、東急インのフロント係員に聞いてみました。「ここでPDFファイルをプリンターに印刷することはできませんか?」すると、100円で10分利用可能なレンタルPCがロビーにあり、プリンターも接続されているのでそれを使うのはどうかといわれました。早速そのレンタルPCの場所に行ってみるとUSBメモリも含め、各種メモリーカードのファイルが読めるようになっているPCで、プリンターも付いていました。
早速100円を入れると、画面のロックが外れて利用可能に。PDF ファイルはすでに USB メモリーに入れていたので3分程度で PDF ファイルを開いてプリンターに印刷することができました。
これで解決です。約30分くらいのロスで済みました。さらに経験と知識を得ることができました。ホテルが導入している FreeSpot では、「@Station」というコイン式インターネット端末が併設されているところがあり、今回偶然たどり着いた愛宕山東急インではそのコイン式パソコンを導入していました。そのため、この失敗の解決は 30分のロスと100円の経費で解決することができました。
【まとめ】
東京都港区での解決方法と地方での解決方法は自ずと異なるのでしょう。Kinko's や FreeSport、ましてやコイン式パソコン(プリンタ付き)などが今回利用できたのも東京のビジネス街ならではだと思います。地方出張の際にこれが起きた場合は、別の解決策を考える必要があったのだと思います。
とりあえず今回は失敗を「糧」にすることができました。意思決定は情報によってもたらされます。久しぶりに危機対策的な頭脳と携帯電話による情報を存分に駆使した一日でした。
【関連記事】
便利な世の中になりました(その2)
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最後までご覧いただき、どうもありがとうございます。
カテゴリ: パソコン・インターネット
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