マイクロソフトのフリーアンチウイルスソフト
2009.10.31/Sat/22:18:52
![]() | 2009年9月30日、マイクロソフトは無償のウイルス対策ソフト「Microsoft Security Essentials」をリリースしました。自宅で使っている XP のマシンのウイルス対策ソフトを Microsoft Security Essentials に乗り換えてみましたので、その様子と使ってみた感想を書いてみます。 |
【MS の無償ウイルス対策ソフト】
マイクロソフトの無償版ウイルス対策ソフトがついに公開されました。Microsoft がウイルス対策ソフトをリリースするということはセキュリティソフト業界にとって相当影響があるトピックだと思います。しかし、EU や米国の当局は、このソフトが OS にバンドルされない限りリリースOKという見解のようです。比較的規模の小さな会社からは、今までも無償のウイルス対策ソフトが提供されていたという事実と整合性を取っているようです。
また、この Microsoft Security Essentials、機能的にはそれほどハイレベルではありません。ファイヤーウォール機能は付いていませんし、E-mail ブロックやフィッシングサイトブロック等の機能は付いていません。その意味で、他社の有償ソフトを購入する意義はあると言えます。
【インストール対象PC】
自宅のサブマシンは、写真などの DLNA サーバーとして常時稼動しているマシンです。VIA C3 という非力な CPU を搭載しているため、なるべくシステム負荷が小さくしたいニーズがあります。そこで、今回、とあるウイルス対策ソフトから乗換えを行いました。
下記が、MS に乗り換える前のシステム起動直後のメモリー利用状況です。1GBの物理メモリーのうち、256MB がセキュリティー対策ソフトに利用されています。ウイルス対策ソフトの合計利用メモリーは、およそ65MB程度でした。

MS のセキュリティソフトをインストールするに当たって、こちらのソフトはアンインストールしておきました。その段階でのメモリー利用量は、下記のように約170MBにまで低下しました。

【Microsoft Security Essentials のインストール】
この無償ソフトをインストールするための条件は、OS が正規版である必要があります。インストール方法を順を追って見ていきましょう。
Microsoft Security Essentials のダウンロードページに行き、「ダウンロード」ボタンをクリックします。

「このファイルを実行または保存しますか」と聞いてくるので、「実行」をクリックします。

セキュリティチェックが発動し、「このソフトウェアを実行しますか?」と聞いてくるので、「実行する」をクリックします。

すると、インストールウイザードが立ち上がるので「次へ」をクリックします。

仕様許諾書への同意が必要とされるので、文章を読んで「同意」ボタンをクリックします。

すると、正規のOSであることを確認するステップが始まります。「検証」ボタンをクリックします。

OSの認証が完了すると、インストール準備が完了します。「インストール」をクリックします。

コンポーネントのインストールが始まります。それほど時間はかかりません。1,2分程度です。

インストール完了です。モジュールを最新版に更新するため、チェックボックスにチェックを入れて「完了」ボタンをクリックします。

モジュール更新が完了すると、ファイルスキャンをするよう促されます。スキャンの種類は「クイック」、「フル」、「カスタム」の3種類があります。「カスタム」設定は、あまり高度な設定はなく、単に対象ディレクトリを選択できるのみです。初回のスキャンはクイックで行うよう促されます。

スキャン中に、このような画面が出ました。ウイルスを発見したわけではありませんが、「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」を構成する MRT.exe を送信してよいかと聞いています。今回はMSに協力するため「送信」をクリックしました。

クイックスキャンでは 20,967 のファイルがスキャンされました。時間は2、3分でした。

【メモリ利用状況】
その後、マシンをリブートし、メモリーの利用状況を調べます。305MB 程度です。以前のウイルス対策ソフトを導入していた時は、メモリーの利用量は、265MB だったので、Microsoft のウイルス対策ソフトのほうが、40MB 程度余分に消費していることがわかります。

時間がかかるのを承知の上で「フルスキャン」をしてみました。下記がその結果のウインドウです。フルスキャン中のCPU負荷を観察してみると、cabファイル、exeファイルをスキャンしている最中はCPU負荷は100%程度に高まります。dll ファイルスキャン時は約85%、その他のファイルのスキャン時は20-30%という状況でした(CPU は VIA C3 EDEN 1GHz なので、絶対数値はあまり参考にならない可能性があります)。
フルスキャンが終了した直後のメモリー利用状況です。約40MB、メモリ利用量が増えています。MsMpEng.exe と msseces.exe で23MB、残りは svchost 関係でしょうか。

これを見る限り、メモリの利用量に関しては Security Essentials に変更したことは裏目にでている状況です。
【感想】
メモリが多少多く利用されるとはいえ、1GB のメモリを乗せているため、数十MB程度のメモリ利用量の増加は特に問題とはなりません。印象としては、このソフトは相当「黒子」として振る舞い、いつもはあまり存在を主張しません。ウイルス検知・対策ソフトはそのようなもので良いのではと考えています。最近の有償のセキュリティ対策ソフトは、何かにつけタスクバーにバルーンメッセージを表示するなど、自分の存在を主張しすぎていると感じています。
フルスキャン時はさておき、通常状況での他プロセスへの負荷も軽いようです。あまり凝った機能はありませんが、セキュリティ対策ソフトのベーシックバージョンとしてなかなか気に入りました。
-----
最後までご覧いただき、どうもありがとうございます。
マイクロソフトの無償版ウイルス対策ソフトがついに公開されました。Microsoft がウイルス対策ソフトをリリースするということはセキュリティソフト業界にとって相当影響があるトピックだと思います。しかし、EU や米国の当局は、このソフトが OS にバンドルされない限りリリースOKという見解のようです。比較的規模の小さな会社からは、今までも無償のウイルス対策ソフトが提供されていたという事実と整合性を取っているようです。
また、この Microsoft Security Essentials、機能的にはそれほどハイレベルではありません。ファイヤーウォール機能は付いていませんし、E-mail ブロックやフィッシングサイトブロック等の機能は付いていません。その意味で、他社の有償ソフトを購入する意義はあると言えます。
【インストール対象PC】
自宅のサブマシンは、写真などの DLNA サーバーとして常時稼動しているマシンです。VIA C3 という非力な CPU を搭載しているため、なるべくシステム負荷が小さくしたいニーズがあります。そこで、今回、とあるウイルス対策ソフトから乗換えを行いました。
下記が、MS に乗り換える前のシステム起動直後のメモリー利用状況です。1GBの物理メモリーのうち、256MB がセキュリティー対策ソフトに利用されています。ウイルス対策ソフトの合計利用メモリーは、およそ65MB程度でした。

MS のセキュリティソフトをインストールするに当たって、こちらのソフトはアンインストールしておきました。その段階でのメモリー利用量は、下記のように約170MBにまで低下しました。

【Microsoft Security Essentials のインストール】
この無償ソフトをインストールするための条件は、OS が正規版である必要があります。インストール方法を順を追って見ていきましょう。
Microsoft Security Essentials のダウンロードページに行き、「ダウンロード」ボタンをクリックします。

「このファイルを実行または保存しますか」と聞いてくるので、「実行」をクリックします。

セキュリティチェックが発動し、「このソフトウェアを実行しますか?」と聞いてくるので、「実行する」をクリックします。

すると、インストールウイザードが立ち上がるので「次へ」をクリックします。

仕様許諾書への同意が必要とされるので、文章を読んで「同意」ボタンをクリックします。

すると、正規のOSであることを確認するステップが始まります。「検証」ボタンをクリックします。

OSの認証が完了すると、インストール準備が完了します。「インストール」をクリックします。

コンポーネントのインストールが始まります。それほど時間はかかりません。1,2分程度です。

インストール完了です。モジュールを最新版に更新するため、チェックボックスにチェックを入れて「完了」ボタンをクリックします。

モジュール更新が完了すると、ファイルスキャンをするよう促されます。スキャンの種類は「クイック」、「フル」、「カスタム」の3種類があります。「カスタム」設定は、あまり高度な設定はなく、単に対象ディレクトリを選択できるのみです。初回のスキャンはクイックで行うよう促されます。

スキャン中に、このような画面が出ました。ウイルスを発見したわけではありませんが、「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」を構成する MRT.exe を送信してよいかと聞いています。今回はMSに協力するため「送信」をクリックしました。

クイックスキャンでは 20,967 のファイルがスキャンされました。時間は2、3分でした。

【メモリ利用状況】
その後、マシンをリブートし、メモリーの利用状況を調べます。305MB 程度です。以前のウイルス対策ソフトを導入していた時は、メモリーの利用量は、265MB だったので、Microsoft のウイルス対策ソフトのほうが、40MB 程度余分に消費していることがわかります。

時間がかかるのを承知の上で「フルスキャン」をしてみました。下記がその結果のウインドウです。フルスキャン中のCPU負荷を観察してみると、cabファイル、exeファイルをスキャンしている最中はCPU負荷は100%程度に高まります。dll ファイルスキャン時は約85%、その他のファイルのスキャン時は20-30%という状況でした(CPU は VIA C3 EDEN 1GHz なので、絶対数値はあまり参考にならない可能性があります)。
フルスキャンが終了した直後のメモリー利用状況です。約40MB、メモリ利用量が増えています。MsMpEng.exe と msseces.exe で23MB、残りは svchost 関係でしょうか。

これを見る限り、メモリの利用量に関しては Security Essentials に変更したことは裏目にでている状況です。
【感想】
メモリが多少多く利用されるとはいえ、1GB のメモリを乗せているため、数十MB程度のメモリ利用量の増加は特に問題とはなりません。印象としては、このソフトは相当「黒子」として振る舞い、いつもはあまり存在を主張しません。ウイルス検知・対策ソフトはそのようなもので良いのではと考えています。最近の有償のセキュリティ対策ソフトは、何かにつけタスクバーにバルーンメッセージを表示するなど、自分の存在を主張しすぎていると感じています。
フルスキャン時はさておき、通常状況での他プロセスへの負荷も軽いようです。あまり凝った機能はありませんが、セキュリティ対策ソフトのベーシックバージョンとしてなかなか気に入りました。
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カテゴリ: パソコン・インターネット
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