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シートポストのずれ防止用カーボンペーストの有効性検証

2018.10.08/Mon/19:57:38

IMGP5347.jpgアルミフレームのロードバイクにカーボンシートポストを装着したのですが、締め付けトルクを控えめにしたせいか、乗っている間にシートポストがずり下がってしまいました。その現象の解消にはカーボンペースト(カーボンアッセンブリーペーストとも言う)が有効だと聞いたのですが、その効果を検証してみました。
【カーボンシートポスト導入】

所有しているアルミフレーム製ロードバイクのシートポストはアルミ製。先日、これをカーボン製に変えてみました。

IMGP5324.jpg

軽量化と振動吸収が主な目的です。サドルも超軽量のカーボン製に取り換えたので、サドルとシートポストの合計重量は 299g と超軽量に仕上がりました。

IMGP5074_20181008173522d6a.jpg

ただし、このカーボンシートポストはデリケートな素材であり、シートクランプによる締め付け強度には気を使う必要があります。そこで、組み付けにあたり「カーボンペースト」を利用すると、締め付けトルクを軽減することができるとのことで、私はこの「モーガンブルー」というカーボンアッセンブリーペーストを利用しました。

IMGP5347.jpg

【シートポストのずり下がりと破損発生】

カーボンペーストを使うことで、最大30%締め付けトルクを軽減できると書いてありました。このシートクランプの標準指定トルクは5Nm なので、ペーストを薄く塗り、4Nm で締め付けました。

ところが、約1時間のサイクリング中、約1cmのずり下がりが発生。どうやら路面の凹凸が激しいところで、体重がサドルに強くかかると、シートポストがずれてしまうようでした。そんなことが数回発生し、せっかくきれいなシートポスト表面がガリガリになってしまいました。

IMGP5325.jpg

頻繁にずり下がりが発生するため、「これでは締め付けが足りない」とどんどん締め込んでいったところ、シートポストがついに破損し、このような無残な姿になってしまいました。

IMGP5326.jpg

こうなると、破損している部分の直径が、規格の27.2mmから逸脱し、さらにシートポストを固定できなくなります。美観上も使用を避けたいですが、何より安全上の理由で、このシートポストを使い続けることはできません。残念ながら「オシャカ」です。

【カーボンシートポスト再購入】

カーボンシートポストが壊れてしまったので、もったいないですが、同形式の商品を再度購入しました。

IMGP5327.jpg

これに交換するのですが、安直に同じことをして、またシートポストを破損させたくありません。そこで、シートポストを「ピタッと」止め、なおかつシートポストを破損させないようにするにはどうすればよいのか考えました。

【カーボンペーストの有効性検証】

ここで、ある種の疑念が生じました。それは、「そもそもカーボンペーストは効くのか」という疑念です。今回は何の先入観もなく、カーボンペーストを利用しましたが、その効果がなかったのか、薄く塗ったことで有効性が低下したのかということも気になりました。

そこで、実験して検証することにしました。シートポスト長を調整するため、切り取ったシートポスト素材が余っています。

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これをシートチューブに挿入、クランプで留めた時に、「レンチで回すことができなくなるトルク」を突き止めることにしました。シートポストを回すには、このバイスプライヤーを使います。

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ただし、シートポストのパイプを、このバイスプライヤーで強く挟むと、簡単にパイプが割れて回せなくなってしまいます。そこで、TANGE のプレッシャープラグを別途購入。

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このプレッシャープラグの外径は 21mm。

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対して、この27.2mm径のシートポストの内径は22mm です。

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したがって、このプレッシャープラグをこのシートポストに入れることができます。

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これを中に挿入し、バイスプライヤーで掴む位置にがっちり固定します。

IMGP5337_20181008184036771.jpg

こうすれば、バイスプライヤーで思いっきり挟んでも、このパイプは破損したり滑ったりしません。

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このシートポストの切れ端の長さは8cm。4cm を出し、下半分の4cm は、シートチューブに挿入、クランプで固定します。

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このクランプの締め付けトルクを低トルクから高トルクに段階的に増加させ、シートポストが回転しなくなるポイントを探ろうという計画です。

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最初は 2Nm のトルクから始め、1Nm ずつ増加させます。

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こうやって、自分の腕で回してみて、回ってしまうかどうかを確かめます

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また、「カーボンペーストが有効かどうか」も重要な検証内容なので、最初は、シートポストとシートチューブをパーツクリーナーで厳重に脱脂し、油脂ぬきの状態から始めます。

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さらに、締め付けトルクのばらつきが出ないように、シートクランプの締め付けボルトはグリスアップを施しました。

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これで、2Nm から 6Nm まで 1Nm 刻みで検証し、次は「カーボンペースト施工時」の検証を行いました。今度はペーストは「たっぷり」塗りました。

IMGP5350_20181008190015012.jpg

IMGP5351.jpg

IMGP5352.jpg

【検証結果】

さて、以下が検証結果です。まずはご覧ください。

締付トルクペーストなしペーストあり
2N・m××
3N・m××
4N・m××
5N・m×
6N・m×

(×: 回転してしまう、○:回らない)

つまり、ペーストなし(脱脂)では、5N・mで止まるのに対し、ペーストを塗った状態では、6N・m でも止まりませんでした。ペーストは、固定化するのに時間がかかるのかもしれないと考え、念のため 5N・m のトルクで締め付け後、半日放置した場合でもシートポストは回ってしまいました。

結論としては、「アルミシートチューブにカーボンシートポストを挿入する場合は、モーガンブルーは使用しない方が良い」ということになりました。あくまでも私の環境の、アルミフレームにカーボンシートポストを挿入する場合なので、今回の実験が普遍的に「カーボンペースト」が効果なしという帰結にはならないことを申し述べさせていただきたいと思いますが、少なくとも、私のニーズに対しては、この「モーガンブルー」は無用だということになりました。

【再インストール】

今回の場合、カーボンペーストは使わない、という方針が確定したため、再度、シートポストをインストールします。このシートポストの全長は 350mm。ちょっと長さに余裕がありすぎなので、8cm程度カットしました。

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次に、購入した TANGE のプレッシャープラグを、シートクランプの締め付け部分に挿入します。

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ちょうど、クランプが締め付ける部分にプレッシャープラグを設置することができました。

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これで、強く締め付けてもパイプが割れたりしないので、高トルクで締めることができます。

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今回は躊躇せず、最初から 6N・m で締め付けました。

IMGP5371.jpg

【まとめ】

カーボンパーツはデリケートであるため、その締め付けトルクが過大だとパーツ破損につながります。しかし、シートポストの締め付けトルクは、あまり躊躇して低トルクにしてしまうと、シートポストがずり下がり、その表面の美観をそこねてしまいます。そのため、ずり下がらないレベルのトルクでしっかりと締めることが重要です。

今回の検証結果では、アルミフレームにカーボンシートポストを設置する場合は、カーボンペーストは使わない方が良いというものでした。勉強になりました。



【関連ページ】
納得の予算で納得のフルカーボンロードバイクを組み立てる(その2 コラムカット編)
納得の予算で納得のフルカーボンロードバイクを組み立てる(その7 アクセサリー・試乗編)
納得の予算で納得のフルカーボンロードバイクを組み立てる(その6 完成編)
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最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
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