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「サヴァン症候群」について考えてみた

2011.02.22/Tue/20:56:39

StephenWiltshire_1.jpg右の絵は「サヴァン症候群」と考えられているイギリスの画家、スティーブン・ウィルシャーの書いた東京のパノラマ図の一部です。

「サヴァン症候群」とは、知的障害や自閉性障害のある者のうち、ごく特定の分野に限って、常人には及びもつかない能力を発揮する者の症状を指します。これについてちょっと考えてみました。
【サヴァン症候群とは】

サヴァン症候群とは、自閉症や知的障害を持ちながらも、ある一部の能力が常人とはかけ離れて突出している人たちの症状を指し、純粋なサヴァン症候群である人は全世界でも30人程度であるという非常に珍しい症候群です。

サヴァン症候群とみなされる人は、例えば、膨大な本の中身を正確に記憶していたり、上記の絵のように精密な情景を短時間で脳裏に焼き付けて記憶したりすることができるような超人的な能力を身につけています。

映画「レインマン」でダスティン・ホフマンが演じたレイモンドは、ジョゼフ・サリヴァンという超人的な速算力を持つサヴァン症候群の実在人物がモデルとなったとされています。

【失うものと得るもの】

いろいろと調べてみると、サヴァン症候群の人々は、通常の人間が備えているべき性質が一部平均に達せず、当初は社会的に不適合者のような状況に置かれていることが少なくないようです。その後、ある種の能力が超人的であること見出され、一般的な知覚障害者とは別枠で扱われている状況のようです。

人間の脳の潜在能力はすさまじいものがあり、通常の人は素晴らしい能力が仮にあったとしても、その能力にフタをされているらしいです。

2005年6月25日(土) 21時00分~22時54分に日テレ系で放映された「記憶のチカラII」という番組で、「大脳の一部をOFFにすると、特殊機能がONになる」という実験内容が紹介されました。一部紹介すると、

 シドニー大学のアラン・スナイダー教授は、左脳の一部を刺激することで、誰でも一時的に記憶力を上げることが出来るという。TMS(頚頭蓋磁気刺激装置)で左脳に磁気パルスで刺激し、制御部門を一時的に麻痺を起こさせる。

 スタッフの一人が実験台になり、まず富士山の絵を描く。いわゆるなだらかで雪を頂いた誰もが描くような富士山だった。TMSで左脳1cm四方に刺激を与える。ちょうどセレールさんがボールを受けたところだった。刺激を与えた後、もう一度、富士山の絵を描くよう言われ、描き始める。すると、その絵は、前の絵と違い、中腹の噴火口が描かれ、更に湖に映った富士山までも描いていた。

 スナイダー教授によると、人間の記憶の多くは、大まかな概念に置き換えられ、そのせいで細部の記憶が封じ込められているという。スタッフが描いたのは、子供の頃家族旅行で行った富士山の景色だった。概念化して置き換えられていた記憶が、左脳の一部を刺激することで、細部の記憶を呼び起こすことが出来た。

脳と記憶のサイエンス #26より引用)

「あちら立てればこちらが立たず」という状況があるようで、人間は細密な記憶をする能力がある一方、その能力にフタをするように「概念的」な理解や記憶をする能力が、その精密記憶能力を覆い隠しているというのです。

例えば、町の情景を正確に記憶するスティーブン・ウィルシャーさんのような方に「猫を描いてみてくれ」と言ったとしても、こんな絵は出てこないと思います。

cat20110220.png
(拙作:ネコの絵)

たぶんこんな絵が出てくるのだろうと思います。

cat20110220-2.jpg
(Wikimedia Commons より)

【人間の特質】

これは、議論が分かれるところで、どちらが良いとか断定することはできませんが、個人的には人間の良いところは、理解力、想像力、創造力、概念生成、要約能力、向上力、情緒、愛情、集団生活能力(相手の心をくみ取って円滑な社会を作り出す力)だと私は考えています。

したがって、神様が表れて「君に超人的な記憶能力を授けよう。その代わり君から物事をアバウトに捉える能力を奪うことになる。また、つまらないことも悲しい思い出も決して忘れることができなくなるがどうする?」と問いかけられたら、私は迷わずそのオファーを断ります。

何らかの領域で超人的な能力を持つことはあこがれではありますが、引き換えに差し出せるものはお金とかせめて数年の寿命とかがせいぜいで、脳の働きががらっと変わるのはさすがに願い下げです。

【関連ページ】
世界まる見え!テレビ特捜部(2009/7/12 バックナンバー)
健常者幼児とサヴァン症候群幼児の描いた絵画の比較(PDF)
Stephen Wiltshire 公式サイト(英国)


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最後までご覧いただきまして、どうもありがとうございました。

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